昨日は水曜日。本来ならば定休日である。年末という事もあって、営業した。いつもよりはお客様は少なかった。大晦日まで休まず営業です。元旦・2日とお店はお休みですが、3日・4日・5日と予約制で営業します。予約制と言ったのは、爺一人しか店にはいません。間違って2人(組)以上のお客様がいらっしても対応できないからです。
以上は、表向きの理由です。本当の理由は、3日から事務的な仕事をしなければならないからです。経理的事務、年末調整に始まっていろんな書類の提出が続きます。毎月の介護保険の事務、それと1月は介護保険の調査(?)があります。何故か3万円近くもお金を取られます。何故こんなことをするのか未だによく判りません。お正月で無いと来られないお客様もいらっしゃいます。お電話を戴ければ、いつでも接客させて戴きます。
年末年始は大切なお客様もたくさん見えます。
「お~いお茶」と手の空いた社員に目で合図します。
いつもの酒屋(マルヘキ)さんへ行った。お酒を買いに行ったのではない。「お茶」を買いに行ったのだ。そのお店は昔からお茶を販売している。爺が小中学の頃(50年近く前)にはもちろん販売していた。
いつものように「かりがね(茎茶)」という銘柄を買いに行った。100g840円、特別なお茶という訳ではない。その時、奥さんから意外(?)な話を聞かせて戴いた。
先日刈谷の○○さんがいらっして、綿桂さんで戴いたのと同じお茶を下さいと言われましたよ。綿桂さんのお店で飲んだ時私でさえ自分とこのお茶ってこんなに美味しいんだと思っちゃったわ。○○さんには、綿桂さんは、茎茶と煎茶とを買って行かれ、ご自分でブレンドして見えるみたいですよ、と言ったんです、・・・・・云々・・・・・
お茶屋さんにお茶を褒められるとは思ってもみなかった。
綿桂では、たいていお客様に日本茶を出す。時にはハーブ茶・中国茶・コーヒーなどもお出しするが、8~9割日本茶である。中には、美味しいといってお替りを所望されるお客様もあります。
川柳で「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず 」というのがある。この川柳を初めて知った(小六か中二)時、お茶の銘柄というものを知った。「上喜撰=蒸気船」とうろ覚えに覚えた名をマルヘキさんのおじいちゃんに言った。「じょうきせん」ではなく「しょうきせん」か、と言われ恥をかいた。マルヘキさんでは上喜撰ではなく正喜撰であった。以来、コーヒーよりお茶を好むようになった・・・、実際はコーヒーを買う程裕福ではなかったし、正喜撰さえも高いと思え、買うのは一格下の喜撰であった。
大学時代もお茶派でありコーヒー派ではなかった。同級の女子学生の下宿に四五人集まった時、お茶が良いかコーヒーが良いかと聞かれ、もちろんお茶にした。お茶を出されて「不味い、出がらしだ」と言ってしまった。文句を言うつもりはなかったがつい口を吐いてしまった。二度目に行った時は、「コーヒーにしてくれない。角谷君のようにお茶にうるさいと正直面倒だから・・・」と言われた。
名古屋の老舗のふとん店に就職(丁稚見習い)した時、お店の隣が お茶屋さん(妙香園)であった。名古屋の中心の栄にあったから、安いお茶は無かった。見栄を張って玉露を買った。だが、試飲した時はメチャ美味しかったのに自分が入れると美味しくなかった。お湯の温度が高すぎた為だと言われた。多少お湯の温度が高くても良いということで、以来「茎茶=かりがね」を買うようになった。
川根茶・静岡茶など全て貰い物のお茶です。
実は、皆さん私(爺)がお茶好きという事を知っているのか、よくお茶を戴きます。ほとんどは煎茶である。高級なお茶ほどお湯の温度が難しい。忙しい時に湯冷ましをしている訳にもいかない。茎茶は少々お湯の温度が高くてもいけます。だが煎茶は飲まないという訳ではない。湯冷ましをして・・・これがまどろっこしいのだ。そこで、茎茶と煎茶とを混ぜることになったのです。これが、いつの間にかWatakeiのお茶の味になったという訳です。