西川リビングの協力工場を見学しました。
作業現場を見学するにあたり、外部からの汚れを持ち込まないように、靴の上からビニールの袋を履き、帽子を被った参加者達です。
生地に汚れや織りキズなどが無いかを調べます。日本なら1台に1人ですが、中国では1台に2人ずつ4つの目で見ます。さらに生地の流れる速度は日本の約2/3とゆっくりです。
縫製だけでも50人前後の若い人達です。
縫い上がった羽毛布団の側生地に空気のみを吹き込みます。縫い忘れなど縫製不良があるかどうかを、調べます。
寝具にとっての最大の脅威は縫い針です。
たくさんの縫い子さんがいます。当然針が折れることはあります。縫い子さんは折れた針を持って「針交換窓口」で交換して貰います。折れた針は全てBOOKに張り付けられ、作業現場にある針の総本数は、常時把握されてました。
「中国製」とあれば、どことなく品質に心配なところがあるものです。だが、今回の視察で、「中国製」に対する認識も一部変えざるを得ませんでした。縫製現場は日本以上に厳しく管理されていると思われました。西川リビングの羽毛ふとんの一部はこんな厳しい縫製工場で縫われ、側の状態で日本に入り、日本で羽毛の吹き込みが行われるそうです。
案内して戴いた中国スタッフに質問しました。「同じ人が朝から晩まで同じ作業では不満がでませんか?日によって、あるいは時間によって違う作業をした方が良いのでは?」「彼女たちは皆プロです。プロの自覚を持って仕事をしてます。縫製は縫製のプロです。検品は検品のプロが行います。」と。
そう言えば、私たちを3日間案内してくれたバスの運転手さんもすごい「プロ」意識があったですね。お菓子をいかがと薦めても要らないと言ってました。左右のサイドミラーは1分間に20~30回は見ていたようです。首が盛んに左右前後に動いてました。あの、凄まじい上海の交通事情をみれば、一瞬の気の緩みも許されません。同じ運転手と言ってもバスの運転手さんは免許が難しいそうです。
広くて、衛生的な、そしてプロ意識に溢れた工場見学でした。
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