写真撮りが終わってから、映画館へ向かいました。福島フォーラムで午後1時台に始まるのは「おくりびと」と「パコと魔法の絵本」です。「おくりびと」はもうしばらく上映してそうなので、「パコ」に決めました。
「パコ」は中島哲也監督の作品です。「下妻物語」「嫌われ松子の一生」などで一躍有名となった監督です。実写に、こてこてなCGやアニメーションを挿入する手法で独特の世界を描いています。言うなれば、「超ドーピング映画」。
夏に別な映画を見たときに、予告編が流れていましたが、その後、余り評判等を聞かなかったのです。映画が始まって納得。テレビ東京が製作に関わっていました。これでは紹介する番組が、テレビ東京のネット局のない、福島のような田舎には流れてきません。
内容は、とある病院で1日しか記憶が保てない少女パコのために、偏屈患者の大貫(役所広司)たちが、パコの愛読書である「ガマ王子対ザリガニ魔人」という絵本を劇化する話です。人間嫌いで文句ばかり言っている大貫がパコの温かさに触れ、徐々に人間らしい感情を持つようになるところがストーリーの中心です。ゲロゲロ色彩の画面(←ティム・バートンやミシェル・ゴンドリーを越えた?)と、阿部サダヲ(←目立ちすぎ!)のような一癖ある役者たちのドタバタで1時間半が過ぎます。この辺が一般の観客には上滑りって映るのではないでしょうか。そして、最後で泣かすという展開でありました。いきなりのハートウォーミングが鼻につきました。周りの観客ですすり泣く人もいましたが、感動で今までのドタバタを帳消しにするような組み立てはちょっとずるいなぁと思ってしまいました。感動を押し売りしないで、中島監督にはドーピング状態のまま、鈴木清順のように周りを気にせずに突っ走って欲しいです。
うーん、CGの多用って生身の役者の演技力を信じてないってことなのかなぁ…。
☆ 総合得点 82点
「パコ」は中島哲也監督の作品です。「下妻物語」「嫌われ松子の一生」などで一躍有名となった監督です。実写に、こてこてなCGやアニメーションを挿入する手法で独特の世界を描いています。言うなれば、「超ドーピング映画」。
夏に別な映画を見たときに、予告編が流れていましたが、その後、余り評判等を聞かなかったのです。映画が始まって納得。テレビ東京が製作に関わっていました。これでは紹介する番組が、テレビ東京のネット局のない、福島のような田舎には流れてきません。
内容は、とある病院で1日しか記憶が保てない少女パコのために、偏屈患者の大貫(役所広司)たちが、パコの愛読書である「ガマ王子対ザリガニ魔人」という絵本を劇化する話です。人間嫌いで文句ばかり言っている大貫がパコの温かさに触れ、徐々に人間らしい感情を持つようになるところがストーリーの中心です。ゲロゲロ色彩の画面(←ティム・バートンやミシェル・ゴンドリーを越えた?)と、阿部サダヲ(←目立ちすぎ!)のような一癖ある役者たちのドタバタで1時間半が過ぎます。この辺が一般の観客には上滑りって映るのではないでしょうか。そして、最後で泣かすという展開でありました。いきなりのハートウォーミングが鼻につきました。周りの観客ですすり泣く人もいましたが、感動で今までのドタバタを帳消しにするような組み立てはちょっとずるいなぁと思ってしまいました。感動を押し売りしないで、中島監督にはドーピング状態のまま、鈴木清順のように周りを気にせずに突っ走って欲しいです。
うーん、CGの多用って生身の役者の演技力を信じてないってことなのかなぁ…。
☆ 総合得点 82点