井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

中国正規版

2010-04-27 22:36:58 | Weblog
 新星堂やバンダレコードで売られているDVDが非常に高く感じられ、ほとんどYahoo!オークションやアウトレット・ショップで気に入ったDVDを購入していましたが、英国アマゾン及び米国アマゾンの価格を見るとその安さに驚きます。日本のDVDは異様に高いと。

 いろいろ検索していて、行き着いたのが、7-11dvd.comです。昨年辺りから、中国本土で日本や韓国、中国のDVDを日本向けに売り出しているサイトが増えていて、7-11dvd.comはその1つです。

 映画のDVDは500円前後、テレビシリーズのボックスは1,500円程度です。中国は物価が日本の約10分の1と言われていますが、それにしても脅威の安さです。もちろん中国から日本へのEMS送料1,500円が掛かりますが、送料が掛かってもお得です。サイトでは「中国正規版(または、中国正規品)」と書かれ、海賊版でないことをうたっています。ものは試しと、「帰ってきた時効警察」「流星の絆」「空気人形」「パイレーツ・ロック」を注文しました。送料込みでも5,000円弱です。

 代金はみずほ銀行の口座(大阪支店だったかな?)に払い込み、1週間後に商品が到着しました。注文したディスクはきちっとあったし、我が家のDVDプレーヤーで問題なく再生できました。しかし、パッケージが日本で販売されているものとほとんど同じなのですが、何行かの中国語説明と「天影」とか「東風」とかというロゴが余計に載っているものでした。そして、DVDの字幕では中国語字幕が選択可能です。箱に印刷されたバーコードの上2桁の数字が日本の国番号である49や45になっています。中国製ならば69になるはずですが…。「中国正規版」って…。

映画「(500)日のサマー」

2010-04-25 22:30:57 | Weblog
 表面的に見れば、純愛男とドライな女との500日間。甘っちょろい恋愛ものとは違って、非常にテンポよくストーリーが進むので、全く眠くなることがありませんでした。ほどよい味付けの「ドーピング映画(C)井上もやし」です。アニメーションが挿入されたり、突然、登場人物のインタビューが入ったり、理想と現実の世界が同時進行二分割画面で描かれたりします。それも中島哲也監督の「嫌われ松子の一生」ほどくどくない程度に、「ドーピング」の調味料がぱらぱらと入っています。冒頭からフランス映画「アメリ」チックなミシガン州で成長するサマーの生い立ち紹介があり、500日間の時間が進んだり戻ったりしながら、トムとサマーの出会い、失望、ときめきなどが描かれていきます。サマーの奔放な行動に振り回されて、有頂天と絶望の間を行ったり来たりしているトムがラブリーです。何で(500)と括弧付きかと疑問でしたが、「出会ってから*日目」を表すための変数という意味だったのですね!

 結局は失恋ものなのですが、「夏子」の次には「秋子」がいるさというエンディングが明るさを感じさせます。



 ☆ 総合得点 84点

映画「第9地区」

2010-04-25 22:19:16 | Weblog
 妻と見に行くはずが、二男と母もお供してくれ、計4人での鑑賞です。

 南アフリカのヨハネスブルグ上空にエイリアンの母船がやって来て、疲れ切った大量のエイリアンが通称「第9地区」に居住地を与えられるが、近隣の人間との衝突から別の地区に移送していく……という話です。エイリアンが登場するものの、これは人間の原罪、特に差別や欲望を描いた作品です。ドキュメンタリー風にしようと、ハンディカメラのようなぶれる画面が多く使われて目が疲れますが、素直に時間が進行しているストーリーは非常に分かり易いです。

 ☆ 総合得点 75点

映画「脳内ニューヨーク」

2010-04-25 21:55:17 | Weblog
 4月18日(日)に福島フォーラムで鑑賞しました。1週間だけの上映。でも、ミニ・シアター系の作品が、大都市より何ヶ月も遅れたとしても、見られるだけでも幸せ。妻も誘ったが、「『マルコビッチ』みたいな気持ち悪い作品なんでしょ。1人で行けば。」と言われて1人で出発です。

 粗筋は「Yahoo!映画」から引用します。人気劇作家ケイデン・コタード(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、ある日突然、妻と娘に家を出て行かれてしまう。そんなとき、マッカーサー・フェロー賞受賞の知らせが舞い込む。行き詰った彼はその賞金を使い、自分の頭の中のニューヨークを実際のニューヨークに作り出すという壮大な芸術プロジェクトの構想を思いつく。(引用ここまで)

 ケイデンは自分の人生を投影した劇を作り上げていきます。ここに、この映画のテーマがあります。「自分の人生を受け入れられるかどうか」です。人生と言っても、どちらかというと「老い」や「死」といったちょっぴり暗い側面です。不条理演劇みたいな奇想天外のストーリー(演劇の出演者が、モデルとなる実在の人物に恋してしまうなど)ではありますが、多くの葬式シーンが出てきたり、人間の成長(壮年にとっては「老い」)が表現されていたり、人間はどう「死」を受け入れるべきかとの映画に思えてきました。

 一口では表現できないし、人によって快・不快が分かれる映画です。
 

 ☆ 総合得点  78点


 

公共の福祉

2010-04-25 21:09:21 | Weblog
 米軍普天間飛行場の県外移転問題で、鳩山内閣が大きく揺れているが、福島市では「更生自立促進センター」開所問題が大きな話題となっている。

 更生自立促進センターは仮出所したものの、民間の受け入れ施設に拒否されたり、身寄りのなかったりする人々を一定期間居住させ、社会復帰の支援をしようとする法務省の施設である。趣旨としては賛同できるが、福島市で建設される福島市狐塚(信夫山の麓である。画像を撮影した日も多くの人が施設の脇で花見をしていた。)周辺には多くの小中学校・高等学校、税務署、ハローワーク、信夫山公園などの公共施設があり、そのような場所に建設したことによる仮出所者の犯罪行為が懸念されている。

 2008年夏には施設を完成させ、近隣住民との合意を得てから正式に開所させたいとしていたが、特に周辺学校のPTAから開所反対の署名が多く寄せられていた。実際、福岡県と京都府でも同様の施設を作る計画であったが、計画段階で多くの反対にあって頓挫している。今年4月になって、法務省側は住民との理解が得られたと、一方的に「開所宣言」をした。しかし、反対派は全く同意していないと街頭での署名活動、デモ行進などを行っている。学校のPTAを通じての反対活動が多くなるため、法務省は「公共の学校施設でもって反対活動の印刷物を配付するとは遺憾であるし、仮出所者の社会復帰を阻む排除・差別の理論である。」との文書を福島市の教育委員会へ送付し、泥沼状態である。もちろん反対派ばかりではなく、地域住民の中には温かく社会復帰を見守ろうという人もいる。

 米軍基地、火葬場、ゴミ処理場、そして、この自立更生促進センターなど、社会にとって必要であっても(米軍施設は安保・国防とも関わり非常に複雑…。要・不要はここでは避ける。)、建設される地区にとっては貧乏くじを引かされた思いであろう。半世紀前には交付金という餌をまき、原子力発電所を産業のない県に次々に建設したが、現在ではそうは上手くいかないであろう。

 うーん、難しい…。

 

春の雪

2010-04-22 01:13:56 | Weblog
 4月17日(土)は流石に驚きました。朝起きたら、雪が積もっていたものですから。

 福島市は東北地方なので、今までにも6、7年に1回ぐらい、桜が咲く時期に雪がちらほらと舞うことがありました。しかし、今回はしっかりと雪が積もっていました。17・18日は桜が満開で花見に最適の週末になるはずでしたが、急に冷え込み、花見どころではありませんでした。

 画像は、信夫山・遍照院の桜です。寒さに震えていますね!

井上ひさしさんが死去

2010-04-11 20:12:24 | Weblog
 こんなに早くお別れがやってくるなんて、想像もしていませんでした。

 昨日、ガソリンスタンドで車にワックスを掛けてもらっている時に読んだスポーツ紙では「脚本家の井上氏が夏に新宿の紀伊国屋サザンシアターで上演予定だった『木の上の軍隊』の脚本執筆を延期して肺がんの治療に専念する」という記事が載っていたので、快方に向かっているとばかり思っていました。

 それが、今朝のニュースでは「亡くなった」ですから…。ちなみに、私の「井上もやし」は「井上ひさし」にあやかって名付けたものです。井上さんを最初に意識したのは朝日新聞連載の「偽原始人」でした。高校1年生の時に勉強というものに非常に疑問を持っていた時に読んだ文章でしたので、彼の考えはすうっと私の心に入ってきました。「勉強ばっかりの日本の現代っ子って、未開の土地に住む子どもたちよりも果たして幸せなのか」がこの小説のテーマです。男ばかりの普通高校でテストの点数を気にし続ける私には、小学校担任をつるし上げる教育ママたちに反乱を仕掛ける連載小説に登場する小学生3人組がとてもまぶしく感じられ、他の短編も読むようになりました。読んでいくうちに、井上さんはNHK「ひょっこりひょうたん島」や教育テレビの小学生向け番組の脚本を書いていたことやてんぷくトリオのコント台本を書いていることも知りました。私の思考の根幹部分を作り上げてくれた人と言っても過言ではありません。特に、当時の多くの子どもたちは「ひょっこりひょうたん島」を毎日見ていたはずです。福島県には民放テレビ局が1つしかなかったので、ほぼ10割の子どもがこのNHK番組を見ていました。兎に角「諦めないで希望を持つこと」を教えてくれたのがこの番組です。

 私が大学生になった頃には、週刊朝日等で井上さんが「国鉄論」や「農業論」を寄せているのをよく読みました。憲法前文を巡って、石原慎太郎とやり合ったのもこの頃です。石原氏は「憲法前文は悪文の見本。意味不明。」というようなことを言い、井上さんは「人類の希望がある」というようなことを言っていたと記憶しています。

 また、文章論や身の回りのことをさらっと書いたエッセイも素敵でした。昨年秋には山形県川西町の「遅筆堂文庫」で井上さんが丁寧に書き込んだ付箋紙や色分けして引いているサイドライン等を実際に見て、いつの日にか生活者大学か講演会でお姿を拝見したいと思っていただけに残念です。

 心よりご冥福をお祈りいたします。

お笑いテクニカルサポート

2010-04-01 21:12:11 | Weblog
 先日書いたデジタルフォトフレームの続編です。届いてから5日間使ったので、いろいろなことに気付きました。

 1つめは、縦位置で撮影した画像はフォトフレームが横置きになっていても、自動的に縦の画像として表示されるという説明はほとんど裏切られることです。ソニーα350で撮影した縦位置画像はしっかりと縦の画像として表示されますが、それまで使っていたニコンクールピクスS200、オリンパスX2、フジFinepix6900、フジFinePix600Z、エプソンCP-100共にアウトです。縦位置画像の大半が横になっています。画像のEXIFデータから撮影時のカメラの位置を読み取っているようですが余りの空振りです。

 2つめは、フォトフレーム内蔵のFMラジオの音声が他のラジオ(本来の意味でのラジオ)より3秒程度遅れる点です。これには驚きました。radiko.jpが電波を受信したラジオよりも5~10秒間ほど遅れるのは圧縮したデータを元に戻すので時間が掛かるからでしょうが、フォトフレームFMラジオもデジタル回路の中を巡っている間に実際の放送よりも遅れるんだぁと不思議な感覚でした。

 3つめは、知らないうちに勝手に起動する点です。これは困ります。27日に妻がこう言いました。「あなたが出掛けていた時、午後9時にスイッチを触っていないのにスライドショーが始まったよ。」タイマー設定もされていないし、変ですねぇ。¥価格.com¥の書き込みを見ていると、「東芝レグザのリモコンで誤作動をしていたが、ファームアップをしたら落ち着いた。」というものがありました。これかなと思い、まずファームウェアを1.7から1.8へアップしました。これでもう大丈夫と思い、同じ部屋でテレビ用のリモコンをフォトフレームの前でパチパチ動かしていると…、げ、音量を上げるボタンを押すと、フォトフレームが起動したではありませんか。早速、トランセンド・ジャパンのテクニカルサポートへメールを送りました。回答は「誠に申し訳ありませんが、その場合はテレビから離れた場所でご利用ください。」でした。脱力系な返事に笑ってしまいました。何とかしてくれると思ったのに。テレビは今から14年ほど前のNECのブラウン管テレビというレアものなので、全国で悩んでいるのは私だけなのかも知れませんが、もっと気の利いた答えが返ってくるものと信じていました。とほほ。