井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

観覧車

2011-12-23 18:51:21 | Weblog
三井アウトレットパーク仙台港にやって来ました。帰るころ、ちょうど黄昏時だったので、綺麗な景色が眺められるかもと併設されている観覧車に乗ってみました。本当に久し振りの観覧車です。

進まない除染作業

2011-12-18 22:38:59 | Weblog
 今月16日、野田総理は一連の東電福島原発事故の「収束」を宣言しました。確かに原子炉内の水温が100℃以下となってはいますが、まだ誰も原子炉内を見ていないのでどうなっているのかが全く分かりません。メルトダウンとかメルトスルーとかの言葉が先走っているものの、水温計や圧力計等から内部の様子を推定するだけで、本当に中を覗けるのは何十年も後のことでしょう。

 また、冷温停止になったと言っても、原発から半径30kmの市町村住民の大半は避難したままだし、いまだに冷却用の応急配管からは汚染水が漏れだしているし、タンクに溜まった汚染水は貯蔵場所がないぐらいの本数に達しています。そして、一番の懸念はほとんど進まない除染作業です。野田総理や細野環境相が除染のモデル事業を見に、何度か福島県に来ています。しかし、この除染作業の決め手がありません。基本的には土の表面5~10cm程度を削ったり、高圧洗浄機で屋根瓦や外壁を洗い流したりと、原始的な方法で行うことになります。9ヶ月経つ今でもまだモデル事業の段階で、本当に一部分しか行われていません(←我が家の近所では小中学校の校庭で表土除去が行われたのみです)。緊急時避難準備区域である浪江町や楢葉町の公共施設は自衛隊がデッキブラシや洗浄機でごしごしこすってくれています。原発から60kmほど離れた福島市や郡山市では町内会や全国から来ているボランティアさんがゲリラ的に行っています。もちろん、原発から半径20km圏内の警戒地区は放射線量が高いために、震災以前に暮らしていた住民でさえ立ち入り禁止です。「千里の道も一歩から」の格言がありますが、一歩、二歩で立ち止まっている感じです。

 何故除染作業が進まないかというと、除染に伴って出る放射性物質で汚染された土壌を置く場所が決まっていないからです。個人の住宅や町内会で仮置き場を作り、次に3年後をメドに市町村ごと程度に中間貯蔵施設を造り、今後30年後を目標に最終処分場を完成させることとなっています。放射性物質を含む土壌を進んで引き受ける地区はありません。線量の極めて低い岩手県辺りの瓦礫だって、引き受けてくれる自治体がなかなか見つからなかった訳ですから、福島県の汚染土壌なんて進んで引き受けてくれない訳です。どこの都道府県も拒否するだろうから、結局は福島県内のどこかに処分場を造るしかないと思います。それだって、福島県民にとっては迷惑な話です。原発事故でいろいろな被害を既に被っているのですから、心情的にもういい加減にしてくれ状態です。

 それに、除染作業自体が効果的なものと言えないからです。極言すれば、放射性物質は人間の力ではどうすることもできないということです。各種実験から、汚染されたコンクリートや屋根瓦を水で洗い流しながら、ごしごしこすっても放射線量が8割程度に下がるくらいだそうです。やらないよりはましですが、気の遠くなる作業です。除染は住宅だけでなく、道路も森林部も満遍なくやらなければ意味がないのです。膨大な森林面積(主に中通りと浜通りの境となっている阿武隈高地)を抱える福島県はこれが困難を極めると思います。森林の落ち葉部分や爆発時に葉が繁っていた針葉樹の葉の部分、針葉樹・広葉樹にかかわらず樹皮部分など、線量が高いことが報告されています。全部伐採という訳にもいかないので、悩ましいところです。

 おまけに、個人的には水が心配です。除染モデル事業では剥ぎ取った表土を土嚢に入れ、それを防水シートの上に置いたり、ポリバケツに入れて保管したりしていますが、洗い流した水は集めるのが困難なためなのか、流しっぱなしです。流れに任せています。地面に染みこんだり、側溝に流れ込んだりしているのをテレビでよく見ます。土壌に放射性物質があるなら、水の中にもあるはずです。これがゆくゆくは河川や地下水、海へ行くのかと思うと、この原発事故の影響は何百年も尾を引くと思います。

仙台大観音

2011-12-11 14:53:39 | Weblog
 東北道を走る時、仙台宮城ICと泉ICの間で、背中を向けてそびえ立つ真っ白な観音様がずっと気になっていました。

 それで、初参拝です。観音様の中に入るためには500円の御札を買います。お体の中央にエレベーターがあって、それに乗れば、あっと言う間に心殿(12階)の展望窓に着きます。身の丈92mの肩辺りで仙台港などがよく見えました。

0円・8万円・40万円 ~恐怖の報酬~

2011-12-10 00:03:26 | Weblog
 文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会は、東京電力福島第1原発事故後に避難指示を出した区域以外(対象地域23市町村。画像で黄色の地区です。)の福島県内の被災者に対し、一人当たり一律8万円の賠償を認めるとする指針をまとめました。子供(18歳以下)と妊婦は、年末までの精神的苦痛を考慮し、賠償額を40万円としたそうです。賠償対象となる対象地域の人口は、県人口の4分の3に当たる約150万人で、賠償規模は約2160億円に上るとか。多くの地区が対象となった中通りでも南部の西白河・東白川地区や、会津地方全てが対象となっておらず、計26市町村は対象外です。

 私の住む福島市も賠償金が出る対象となっています。指針の細かい点が分かりませんが、恐らく震災の起きた3月11日午後2時46分が支払いの基準となり、この時に、この地域にいれば、支払われるのでしょうが、かなり乱暴な線引きです。まず、自主避難した人も残った人も同額という根拠が分かりません。そして、賠償金の出る・出ないが本当にオール・オア・ナッシングなのには驚きました。福島県の県中と県南の境目が鏡石町と矢吹町です。隣の町なのに、8万円が出るところと、8万円が出ないところに分かれる訳で、これは福島県を分断しようとしているとしか考えられません。同様に、「18歳以下」という基準も波紋を呼びそうです。3月11日に18歳以下なら40万円が払われ、3月10日が19歳の誕生日だとしたら8万円といきなり減額されるのですから、「年齢計算ニ関スル法律(誕生日前日の終了時[午後12時]に1歳加齢する)」と実際の年を取る感覚(誕生日が来て年齢が1つ増える)の関係も含めて論議となりそうです。要は、ステップが余りにも少なすぎます。実態に応じてもっと細かいステップを作るべきです。福島県全域で風評被害等もあったし、福島中央テレビから流れる第1原発1号機水素爆発の映像に凍り付いたはずです。県南や会津地方を対象外とせず、金額は減らされても県内全域に支払われるべきです。

 我々が恐れているのは、福島県の精神的な分断です。原発事故で一番深刻な問題だと思っています。原発爆発直後、避難した人と留まった人に分かれました。事故後には各自治体が放射線の専門家やアドバイザーを呼んで、住民向けに説明会・講演会をしましたが、これが「大丈夫派」と「避難せよ派」に完全に分かれていました。そして、今回の「がっちり買いまショウ」で夢路いとし・喜味こいしが叫ぶ「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」みたいな賠償金の差にそれを感じます。

 私としては、こんなはした金をもらうよりは福島県を完全に除染(←全く進まない除染については改めて書きます。)して、将来への不安を払拭して欲しいです。そして、今回、「賠償金を支払ったから、もう終わり!」とならないことを願うばかりです。

東宝特撮映画DVDコレクション第58号「ハウス」

2011-12-08 23:02:25 | Weblog
 デアゴスティーニの東宝特撮映画を結局買い続けています。DVD-BOX「空想科学箱(「地球防衛軍」等計4作品収録)」と釈由美子主演の「ゴジラ×メカゴジラ」は既に持っていたので、定期購読予約はせず、前述のものを除いて書店でせっせと買い続けています。当初は全55巻の予定でしたが、この手のシリーズとしては珍しく65巻まで延長されることになりました。

 今週火曜に購入したのが、大林宣彦監督の「ハウス」です。私は今回初めてこの作品を見ました。この映画が公開当時、私は高校生でした。この頃は日本映画が全くもって低調な時期で、パニックものやオカルトもの、SFものの洋画人気に完全に食われ、悲惨な状況でした。我が道を行って妥協しないATG映画、アイドル人気に安易に乗っかったとしか思えない木之内みどり主演の「野球狂の詩」、子どもの学芸会みたいな「花の応援団」、派手な宣伝だけの角川映画、「スター・ウォーズ」公開までの時差に突っ込んできたパクリ満載「宇宙からのメッセージ」、なぜか原田美枝子が必然性もなく立派なおっぱいを出す東宝青春ものなどなど、見れば見るほど私は失望していきました。そのため、ニッポン放送などと一緒に人気を煽っていたこの作品も最初から相手にせず、黙殺していました。

 作品を見ると…。東宝特撮映画シリーズはゴジラのような怪獣ものや「電送人間」「マタンゴ」などのSFものがほとんどなので、この「ハウス」は異色の内容です。簡単に言えば、アイドル・ブラック・コメディーです。池上季実子、大場久美子、神保美喜、松原愛など、私と同年代のアイドルたちが夏の旅行にやってきて、古い屋敷に食われてしまう話です。ストーリー的には非常に単純ですが、大林監督がそれまでに培った映像技術をふんだんに使って見ている者の度肝を抜きます(いい意味でも悪い意味でも)。スロー・モーション、ワイプ、二重露出、光学的合成、アニメ的な挿入など、8mmや16mmフィルムで映像作品を作ってきた偉大なるアマチュア監督の本領発揮です。少女達が死の世界に誘われるところで監督お得意の映画トリックが出ますが、その場に合っているかどうかは観客の評価が分かれるところでしょう。「実験映画」と言っていい出来です。首が切られたり、ピアノに食われたり、血の池に浮いたり、柱時計に組み込まれたりと、非常にシュールな世界です。よくこんなのを公開したなというのが実感です。

 また、少女達が下着姿に近い格好になったり、乳房やお尻を出したりしているのは、やはり時代なのでしょう。女優が「映画」に出たら裸を見せなければならないという風潮が当時残っていました。池上季実子も入浴シーン等があるし、松原愛に至っては裸で血の池を泳いでいます! 大場久美子が一番露出度が低いです。私のイメージとしても家に食われる7人の少女の中で、大場久美子が一番人気だったので脱がせなかったのかなと思います。池上季実子は東京12チャンネルの「愛と誠」で人気者になったというのですが、その頃、福島県には民間放送テレビジョンが2局しかなく、12チャンネルの番組はほとんど流れないのでその人気はよく分かりませんでした。(余談ですが、土曜昼のNET「独占!女の60分」は流れていたから、番組のアタッカー・松原愛の姿はよく見ていましたよ。)

 あ、それから、南田洋子の素敵な伯母様姿にもびっくりでした。痴呆症になったとか、亡くなったとかのニュースが印象的だったので、この映画の怪しい色っぽさを漂わせる南田洋子に座布団3枚です!


  ☆ 総合得点  66点

カールおじさん

2011-12-04 16:10:29 | Weblog
 ヨークベニマル野田店で買い物をしていたら、店内で明治製菓商品のキャンペーンをしていました。300円分買うごとに一回ルーレットが行えるそうで、チェルシー・ビスケット3箱をかごに入れました。回転盤にはカールおじさんのCMに登場するキャラクターが描かれ、あらかじめどのキャラが出るかを予想し、盤を回すルールです。

 そしたら、見事、予想した「カールおじさん」が矢印のところで止まり、おじさんの貯金箱をもらいました。
(o^-')b