東日本大震災に関して、福島市は被災証明書は発行せず、罹災証明書の発行のみです。それで、一部損壊の我が家では到底もらえないものと思っていました。被災証明書というのは、停電になったとか、断水したとか、交通が遮断したとか、被災者の状況に応じて自治体の基準で発行されます。一方の罹災証明書は居住する家屋について内閣府の基準に基づいて発行されます。だから、申請もなかなか大変だし、市の職員が現場の損害調査に来る順番をひたすら待たなければならないと考えていました。
ところが、近所の人や親戚がひび割れた壁や落ちた屋根瓦の写真を持参して申請すると割と簡単に証明書がもらえることが分かりました。岩手県盛岡市周辺の市町村が停電を理由に被災証明を発行したのもこれに拍車を掛けているのかも知れません。
私は仕事があり、明るい時間帯に福島市の支所へ出向くことができないので、22日に母親に行ってもらいました。罹災証明願を記入し、被害のあった10数箇所の写真を持っていってもらいましたが、一番上にある写真をちらっと見ただけで、すぐに市長印を押して証明書を返してくれたそうです。本人が行ったわけでもないのに、あっけない証明でした。
という訳で、6月25・26日は新潟市に住む二男のところへ行ってきました。その前の週に高速千円が終わったのにがっかりしていましたが、高速道路被災者無料が始まってほっとしました。正確には覚えていませんが、1週間ほど前の朝日新聞「声」に「災害の中でも秩序があった東北の人たちなのに、停電程度で被災証明書を競って貰うのにはがっかりだ。」という内容の首都圏からの投稿がありました。はっきり言って、大きなお世話です。停電があった地域なら、かなりの確率で断水や各種物不足(ガソリンや食料品など)が連日続いていたことでしょう。それに毎日続く余震や放射線の恐怖を感じていたはずです。安全圏にいる人間が、「たったの停電だけで…」と言うのは傲慢の極みです。
この魔法の紙のおかげで、福島市から新潟市までの往復高速料金約9千円がチャラです。これは初めての経験です。この浮いた高速代で、外食をしよう、服を買おう、本を買おうという気になるのですから、世の中の経済が回る一つの原動力になっていると思います。実際、我が家も無料になった高速代以上に買い物をしました。自粛、自粛でここまで来た被災者にとって福音です。
でも、予想通り、高速道路は混みました。特に帰り道の高速インターは改善の余地ありです。26日午後8時頃に福島飯坂インターで降りようとしていたら、インターの2キロメートル以上手前から路肩に並んでいる車の列がありました。最初は「あれ、これは何かな?」と思いました。よくよく考えてみれば、飯坂インターで降りようとしている車の列でした。しかし、考えているうちに私の車は進んでしまい、列の最後尾では止まれませんでした。仕方なく次のインターである国見インターへ進みました。ここでは20分くらい並んで料金所の係の方に罹災証明書と自動車免許証を提示し、高速道から出ることができました。
被災者の小型乗用車だけでなく、貨物トラック(中型以上)やバスも無料なので半端なく混んでいます。それぞれが時間差を付けて、通行する時間帯が集中しないように考えるしかありません。高速千円もそうでしたが、安いところに庶民が集まるという極めて真っ当な結果です。
ところが、近所の人や親戚がひび割れた壁や落ちた屋根瓦の写真を持参して申請すると割と簡単に証明書がもらえることが分かりました。岩手県盛岡市周辺の市町村が停電を理由に被災証明を発行したのもこれに拍車を掛けているのかも知れません。
私は仕事があり、明るい時間帯に福島市の支所へ出向くことができないので、22日に母親に行ってもらいました。罹災証明願を記入し、被害のあった10数箇所の写真を持っていってもらいましたが、一番上にある写真をちらっと見ただけで、すぐに市長印を押して証明書を返してくれたそうです。本人が行ったわけでもないのに、あっけない証明でした。
という訳で、6月25・26日は新潟市に住む二男のところへ行ってきました。その前の週に高速千円が終わったのにがっかりしていましたが、高速道路被災者無料が始まってほっとしました。正確には覚えていませんが、1週間ほど前の朝日新聞「声」に「災害の中でも秩序があった東北の人たちなのに、停電程度で被災証明書を競って貰うのにはがっかりだ。」という内容の首都圏からの投稿がありました。はっきり言って、大きなお世話です。停電があった地域なら、かなりの確率で断水や各種物不足(ガソリンや食料品など)が連日続いていたことでしょう。それに毎日続く余震や放射線の恐怖を感じていたはずです。安全圏にいる人間が、「たったの停電だけで…」と言うのは傲慢の極みです。
この魔法の紙のおかげで、福島市から新潟市までの往復高速料金約9千円がチャラです。これは初めての経験です。この浮いた高速代で、外食をしよう、服を買おう、本を買おうという気になるのですから、世の中の経済が回る一つの原動力になっていると思います。実際、我が家も無料になった高速代以上に買い物をしました。自粛、自粛でここまで来た被災者にとって福音です。
でも、予想通り、高速道路は混みました。特に帰り道の高速インターは改善の余地ありです。26日午後8時頃に福島飯坂インターで降りようとしていたら、インターの2キロメートル以上手前から路肩に並んでいる車の列がありました。最初は「あれ、これは何かな?」と思いました。よくよく考えてみれば、飯坂インターで降りようとしている車の列でした。しかし、考えているうちに私の車は進んでしまい、列の最後尾では止まれませんでした。仕方なく次のインターである国見インターへ進みました。ここでは20分くらい並んで料金所の係の方に罹災証明書と自動車免許証を提示し、高速道から出ることができました。
被災者の小型乗用車だけでなく、貨物トラック(中型以上)やバスも無料なので半端なく混んでいます。それぞれが時間差を付けて、通行する時間帯が集中しないように考えるしかありません。高速千円もそうでしたが、安いところに庶民が集まるという極めて真っ当な結果です。