井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

修理

2008-06-29 15:33:42 | Weblog
 6月18日に帰宅しようとしたときです。職場の駐車場に行くと、愛車のバックドアウィンドウ全面が無残に割れていました。細かいひびが広く走り、時折、パラパラと音を立てて破片が落ちています。石か何かで何者かにいたずらされたのでしょう。

 とにかくも修理しないことには、雨が降ったときに車内に雨が入ります。午後7時を過ぎていたので、まずは近くの車のガラス修理店へ向かいましたが2軒ともすでに閉まっていて、次にはトヨタ系のディーラーへ走りました。ここはまだ人がいて修理の受付をしてもらいました。正確な修理金額は明日知らせるが、8万円程覚悟して欲しいと言われました。

 車両保険にも入っていたので、車の保険屋さんとも電話で話しましが、一旦、保険を使ってしまうと、3年間保険料がぐんと上がってしまうし(無事故・無違反で割引率が上がっていた保険は車に乗り始めた長男に譲ってしまい、私が使っている保険は振り出しからの保険なので)、車対車の事故ではないので免責金額があり、今回は保険を使わない方が賢明かもと言われました。

 画像は、次の日に職場の事務担当さんから渡されたメモです。とほほ…。

老眼

2008-06-29 15:24:29 | Weblog
 ここ1年ほど、近くの物が見づらくなってきました。以前は目から30センチほどの距離で本や新聞を読んできましたが、その辺りの距離ではかなりぼやけ、50センチほど離れた距離が一番見やすくなってきました。同様に、書物以上に目に近い距離となる食事の際の食べ物も、自分に近づけてくるとぼんやりとしていい感じがしていませんでした。元々乱視で眼鏡を普段から掛けていますが、手元の見えづらさのみが非常に気に掛かっていました。

 ヨン様のCMを流している眼鏡市場は、どんな眼鏡でも18,900円の均一価格という広告を見たので、遠近両用眼鏡の出番かなと6月16日にやって来ました。店員さんの説明を聞くと、「遠近両用眼鏡は遠用がメインで、近用はおまけ程度です。近用の範囲が眼鏡の下部分のほんの一部で、かなりあごを突き出して下目使いにしないと手元は見えないですよ。手元だけに不便を感じているなら、近々両用眼鏡がいいですよ。パソコンならキーボードからディスプレイまでにピントが合います。部屋にあるテレビぐらいまでピントが合うはずです。ただし、遠用ではないので車の運転には使えません。運転には今までの乱視の眼鏡に掛け替えてください。」とのこと。検眼をしていろいろ試した結果、近々両用眼鏡にしました。

 23日に出来上がってきたのがこれです。手元にある物は30センチほどの距離でよく見えるし、パソコンディスプレイの液晶粒子もくっきり見えるようになりました。ただ、累進焦点のレンズなので、レンズの位置によってピントの合う場所が違い、何かを見る度に垂直方向に顔を動かして見やすい位置を探してしまいます。妻には「なんであご振っているの?!」と言われます。

エコパック仕様  ~ 一青窈「key」 ~

2008-06-16 00:41:49 | Weblog
 14日の震源地から我が家まで200kmほどだと思っていましたが、改めて地図を見るともっと近いようです。150km強くらいのようです。昨日も今日も余震を時折感じます。この地震で亡くなった方や行方不明の方、負傷された方などにお見舞い申し上げますが、今回の地震の規模を考えてみれば、よくこの程度で済んだとも思えます。今回は、田舎の東北、それも岩手と宮城の県境である山間部、家々が点在するところでの発生でしたが、これが住宅や店舗が密集する大都会で起きていたらと考えると非常に恐ろしいです。

 では、我が家のこと。我が家は本棚の隙間に入れていた物が落下する程度でした。平成15年8月の宮城沖地震では本棚の本の半分くらいが落ちていたり、机の上に重ねて置いた本やDVDが部屋中に散らばったりと結構派手でしたので、今回のはそれよりはプチバージョンでした。

 15日には東北新幹線が全線開通となりましたが、長男が今朝家に戻ってきたとしてもとんぼ返りとなってしまうので、父の三回忌には出席させず、盛岡市で過ごすことにさせました。三回忌は親戚や父の知人は呼ばず、家族のみで行いました。

 話は変わって、一青窈の「key」。一青窈はデビュー曲の「もらい泣き」を聞いたときに「なんて癖のある歌い方をする人だなぁ。積極的に聞きたくないなぁ。」と思った程度で、特に気にも留めていませんでしたが、最近、レコード店で流れていた彼女の「受け入れて」がすーっと自然に耳に入ってきました。それで、先入観を捨て、一丁聞いてみようかと、Yahoo!オークションで「key(DVD付き)」を新品1,800円で購入しました。全体的なまとまりも感じられ、歌詞も詩的でよい出来だと感じました。今までのシングル曲をライブ映像で綴ったDVDもおまけ的なものでなく、しっかりしたものでお得感がありました。CDの「受け入れて」は内容的に曖昧なところでの「まだまだ足りない僕だけどを受け入れて」ですが、DVD収録のプロモーションビデオでは「外見による差別・偏見を乗り越えて、受け入れて」と具体的なメッセージとなっていました。

 しかし…、エコパック仕様というのが曲者。彼女の環境への配慮を商品コンセプトにしたのでしょうが、一般のプラスティック・ケースと違ってCDやDVDを出したり入れたりが一仕事です。ケーキ屋さんの紙箱の平面版みたいで、使っているうちに破れてきそうです。

VHS「エキゾチカ」

2008-06-14 14:39:49 | Weblog
 今朝、トイレにいるとお尻がぐらぐらと揺れ出しました。すぐに動ける状況でもなかったし、昔からトイレ、風呂場、竹やぶにいるなら、地震が収まるまでそこにいたほうがいいとの言い伝え(?)を思い出し、着席のままでいました。

 地震が収まってからテレビを見ると岩手県南部が震源で震度6強の大地震ということが分かりました。この段階のテレビは各地の震度を伝えることが主で、具体的な被害は分かりませんでした。ちなみに福島市は震度4でした。妻は岩手県盛岡市に住む長男に携帯を掛けました。1回ではつながらず、何度目かの時に出たようです。地震発生時は車を運転していて地震についてはよく分からなかったが、家に戻ったら部屋にあった物が少し落ちていたらしいです。岩手県内陸南部はかなり揺れたが、北部の方は福島市と同程度だったようです。

 実は明日が私の父の三回忌で、長男は今日の夕方に新幹線で福島市に戻ってくる予定にしていました。でも、鉄道も高速道路も通行止めになっているので、戻れるかどうか分かりません。

 話は変わって、アトム・エゴヤン監督の「エキゾチカ」。Yahoo!オークションでVHS版を510円で手に入れました。DVDはまだ発売されていません。エゴヤン監督の作品が初めて日本で公開されたのがこの作品だったそうで、見ておきたいと思ったもので。

 簡単に言うと、ストリッパーがフロアーのあちらこちらで踊っているような酒場「エキゾチカ」で、踊り子に触っていけないという店の決まりを破り、踊り子のクリスティーナにふれた国税庁の男フランシスが店からたたき出された話です。それにエゴヤン監督らしい過去・現在を行き来する構成と、様々な悩み(人間関係不全が多い。)を抱える人々が絡み合ってきます。中心となる話は非常に簡単なのですが、この監督に掛かると複雑な物語となってしまうのはこの監督の才能なのでしょう(←ちょっと皮肉)。

「秘密のかけら」と「スイート・ヒアアフター」

2008-06-02 00:16:41 | Weblog
 この週末はYahoo!オークションで落札したアトム・エゴヤン監督のDVD「秘密のかけら」(未開封2,100円)とVHS「スイート・ヒアアフター」(中古490円)が届き、鑑賞しました。

「秘密のかけら」は、1957年に人気コメディ・デュオのヴィンスとラニーが宿泊する予定のホテルの浴槽で若いメイドが亡くなっているのが発見されるところから迷宮へ入り込みます。ヴィンスとラニーの両方にアリバイがあり、メイドは自殺ということになるが、この事件がきっかけで二人はデュオを解消することとなります。そして、15年後、若きジャーナリストのカレンはこの未解決事件の裏に何があるのかを探ろうと、ヴィンスとラニーの二人に近づくが、実はカレンは二人に深い憧れがあり…。

「スイート・ヒアアフター」では、カナダの小さな田舎町で子供達を乗せたスクールバスが転落し、多数の子供が死亡するという事故が起きます。田舎町にやってきた弁護士ミッチェルは犠牲者の親達を説得し、教育当局やバスのメーカーに対して集団訴訟を起こす準備を進めていました。しかし、唯一の生存者であり、事故の後遺症で車椅子生活を強いられている15歳のニコールの証言で、事態は思わぬ方向に…。

 両方ともサスペンスものと言っていいのでしょうが、例によってエゴヤン監督の自由奔放な時空を超えた構成で、過去と現在とが連想ゲームのように行ったり来たりします。私はADHD的な性分のためか、この自由奔放な組み立てはすーっと頭に入ってきます。でも、自閉的な傾向の人は時間の経過通りでないエゴヤン映画には憎悪を抱くと思います。

 2つの作品とも、警察や探偵でもない人が事件の当事者に首を突っ込んでいく話で、家政婦とかタクシー運転手とか作家とかが何故か事件を解決していく2時間ドラマを想起してしまいました。相違点は「秘密」はショービジネス界の話だけにゴージャスに、「スイート」は田舎町での生活と弁護士の説得を淡々と描いている点です。「フェリシア」「アララトの聖母」を見たばかりの頃はエゴヤン監督の感覚に新鮮さを感じましたが、正直言うと今回見た2作品は結局これは何だったの?みたいな感じがしました。一言で言えば、「肩すかし」。確かに、映画の構成が複雑なので、重みや芸術性があるような気はします。でも、「秘密」の犯人捜しでも、意外性のあるトリックや隠れキャラが出るわけではないし、「スイート」でも事故の本当の原因を探るわけでもなく、少女の嘘であっけなく幕を引いてしまうし、もうちょっと映画を見る人に寄り添ってよと思いました。