井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

脳活性ダイエットCD

2009-05-20 00:21:09 | Weblog
 先週末、新聞に載っていた雑誌広告を見ていて驚きました。

 特殊音源CDを聞くことによって、「1ヶ月で19kgやせ」「ウエスト25cm、ヒップ19cm減!」「バスト15cm増!」「恋人出現、就職成功!」等嬉しいことずくめになるとか。雑誌の名前は「ゆほびか」。そう、健康雑誌「壮快」「安心」も出版しているマキノ出版が販売しています。最近の健康雑誌は、健康食品やダイエット体操だけでなく、スピリッチュアルな方向へも進み、富士山の絵を飾ったり、トイレをきれいにしたりすると、幸せが来ると説いていることもあります。そのため、また怪しい付録CDかよぉと思ったのですが、よく見ると、このCDの発明者がドクター苫米地となっていました。あのオウム真理教の洗脳を解いたり、外国語習得のための脳の活性化CDを制作したりしている人です。

 敢えてだまされてやるつもりで、カワチ薬品の雑誌スタンド(笑)で購入しました。600円です。記事によると、4月号にも「脳活性ダイエットCD」が付録として付き、今回の7月号はさらに美肌効果やモテる効果もプラスした超強化盤だそうです。

 早速CDを聞いてみました。リズムの強いズンドコズンドコしたトランス系の音楽を予想していただけに肩すかしの感じです。とっても穏やかなピアノ曲でした。ドビュッシーの音楽集、いや、ウィンダム・ヒル・レーベルにありがちな曲調です。自然にすーーっと聞けて特に頭に残りません。身体的にも何も変化がありません。

 苫米地氏の説明によると、バストアップの音楽の中にはサブリミナル効果を狙った赤ちゃんの泣き声の成分が入っていて、それを聞くことに女性ホルモン分泌が刺激されてバストアップにつながるのだとか。う~ん、そういう単純なものなの?? 男が聞いたら子作りしたくなるのかな?

クマガイソウ

2009-05-18 18:00:52 | Weblog
 16日(土)が出勤日になったため、今日は休みとなりました。

 地元の新聞やラジオでクマガイソウが見頃を迎えていると盛んに言っているので、行ってみました。福島市周辺では、福島市松川町水原と二本松市(旧:東和町)戸沢の群生地がここ数年有名になりました。水原は山奥に自生地が見付かり、地元の人々が保護しているもので、戸沢のものは農業・五十嵐文一さんが35年間掛けて栽培したものです。どちらを見ようかと迷いましたが、水原は駐車場から山道を数十分歩かなければならないそうなので、駐車場から歩いて2分間の戸沢にしました。
(^_^)

 入り口で協力金300円を払って緩い山道を登って行くと、目の前にクマガイソウが広がっていました。別名、野生蘭の女王様だそうです。植物に詳しくないのでピンと来ませんが、杉林や竹林を切り開いてクマガイソウの栽培を続けたことに感動を覚えました。花の下の部分が丸くふくらんでいて不思議な形です。肥満体の天使みたいです。二本松市のホームページには、
「クマガイソウの名は、膨らんだ形の唇弁を、源氏の武将熊谷直実(くまがいなおざね)が背負った母衣(ほろ)に見立てたことに由来すると言われています。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(ふくしまレッドリストでは絶滅危惧Ⅰ類)に選定されている大変貴重な山野草です。」
と記されています。

映画「ヤッターマン」

2009-05-06 23:50:41 | Weblog
 家でごろごろすることが多かったこのゴールデンウィークでしたが、今日は結構活動的でした(笑)。午前は、母に「園芸用の土を買うから、ホームセンターに連れて行って。」と言われ、そのお供。午後からは、高校の時の同級生の義母様が亡くなったために告別式参加、次に久々にトレーニングジムへ、そして遅ればせながら映画「ヤッターマン」の鑑賞でした。

「ヤッターマン」は3月から公開していて、そろそろ終了のようです。本当はもっと早くに見たかったのですが、3月・4月は仕事が忙しく、延び延びになっていました。福島フォーラムでは現在、1日に1回のみ(午後4時30分から)の上映になっています。ちなみに今日の鑑賞者は8人でした。

 冒頭からヤッターワンとドロンボー一味のロボット・ダイドコロンとの対決でスピード感溢れる展開でした。その背景も渋谷をパロった「渋山」という街で、駅前にハッチ公像(竜の子プロの「みなしごハッチ」です!)があったり、「107」や「MMV」の看板があったりとよく見るほどに小技がちりばめられています。ほとんどのメカはCG合成で作られているようでしたが、実写のキャラクターと上手い具合に掛け合いができています。特に深田恭子のドロンジョが出色の出来で、アニメの持つ雰囲気を壊さずに深田ドロンジョ像を作りました。適度にセクシー、適度にドジッコなところが素晴らしいです。フカキョンだけでなく、生瀬ボヤッキーやケンコバ・トンズラーもアニメそのままの演技で安心して見ることができました。欲を言えば、アニメのキャラクターの言動を忠実に再現しようとしたことで、アニメを超える作品とはなっていない点と、悪役3人と比べるとヤッターマン1号の能天気さ・2号の嫉妬深さがストーリー上でこなれたものとなっていない点です。

 これは言っても無理かなぁ、アニメではトンズラーの豚鼻、ボヤッキーのへなへな天狗鼻(?)は自分自身の生身の鼻ですよね? でも、映画ではひもで顔に付けている付け鼻でした。メイクで自分の鼻らしくすることもできたのでしょうが、何ですぐに外れる付け鼻にしたのかが疑問です。

 筋も難しくなく、眠くなる場面もなく、動きで観客を引っ張っていく映画で、老若男女が楽しめると感じました。

  ☆ 総合得点  90点 

生存権

2009-05-05 00:38:34 | Weblog
 5月3日は憲法記念日である。例年、集会が開かれたり、新聞で記事になったりしたのは、戦争放棄を謳った憲法9条についてが中心であったはずだ。しかし、今年は、国民に最低限の生活を保障した憲法25条も争点となっている。突然の不況から派遣切り・内定取り消し等が起こり、仕事や住居を失った人々の生活をどう保障しようかというものだ。

 高度成長以来、多くの国民が裕福な暮らしをしていると信じられ、憲法25条はそれほど人々の話題にも上らなかったので、この条文の急浮上は驚きであった。学生の時の専門課程で、朝日訴訟を材料に、国が国民の最低限の生活を保障することは「プログラム規定(スローガン的な努力目標)」的なものか、それとも「具体的に権利として保障」したものなのかということを習ったことなどを思い出した。でも、この当時でさえ、朝日訴訟は私が生まれる前の、岡山県の結核療養所入所者の話で、遠い世界の話に感じていた。

 それだけに、25条が今年のマスコミを賑わせているのには非常に驚いた。それに、昨年夏からの世界同時不況のずっと前から日本の年間自殺者数は3万人を超えているという。国内の年間交通事故死亡者が6千人を割っているのだから、3万人を超えるというのが異常な数だというのが分かる。かつてプログラム規定の意味合いが強いと解釈された憲法25条の曖昧さを個々の法律でカバーし、社会全体でセーフティネットを作っていくのが急務であろう。

キヨシローが死んだって…

2009-05-02 23:25:31 | Weblog
「エンタの神様」を見終えてから、パソコンの電源を入れ、Asahi.comを覗いたら、衝撃的なニュースが画面の一番上にありました。

 RCサクセション(活動停止中)のボーカル・忌野清志郎が、ガン性リンパ管症のため死去したとのことです。2006年夏に喉頭ガンが見付かったため、一時、休業宣言してその治療に専念し、一昨年には復活ライブを行っていました。その後、左腸骨への転移があり、再度休業中ということだったのですが…。まさかこんなに早くに…。

 キヨシローは心の兄でした。大学生の頃(1980年?)に、オールナイトニッポンから流れてきた「トランジスタラジオ」を聞き、一発でファンになりました。中二病を患ってから洋物ポップス一辺倒であった私に日本語ロックの素晴らしさを教えてくれた人です。もっともキヨシローは「ぼくの好きな先生」などを1970年頃(3人組の時代)から歌っているのですが、その頃は私は小学生でしたので意識していませんでした。

「トランジスタラジオ」の頃は日本のミュージックシーンがパンクバンドやテクノポップに染まっていた時期で、RCも、不遇が続いたフォークバンドの時期を脱し、その大きな流れに乗っていたように感じます。髪の毛を立てていたり、化粧をしていたり。でも、曲の中身はエネルギーに溢れていたし、骨太であったし、詩的であったし、ユーモアもあり、他のバンドとは一線を画していました。それに流行に乗っているようで、媚びない姿勢が好きでした。生中継で噛んでいたガムをテレビカメラに向かって吐き出したり、スポンサーの商品名を言うところでライバル社の商品名を言ったり、放送禁止規制の多いFM東京を揶揄したりと悪ガキを演じたし、反原発の歌を歌ったかと思うと君が代もリリースするし、イデオロギーをほいほい乗り越えて活躍しているなあと羨ましく思ったものです。いつまでも少年の心を持った団塊の世代ですね!

 学生時代は福島県文化センター、宮城県民会館、郡山市民会館などでRCのライブがあると聞きに行っていました。就職してからはなかなか機会がなく、今から10年ほど前に伊達町ふるさと会館でキヨシローのソロライブを聞いたのが最後でした。

 ご冥福を祈ります。