井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

田口清隆監督礼賛!

2013-02-17 12:18:37 | Weblog
 昨日の「ネオ・ウルトラQ」第6話である「もっとも臭い島」を見て、田口清隆監督がオリジナル版「ウルトラQ」のテイストを一番理解していると痛感しました。

「ネオ・ウルトラQ」は新進気鋭の映像作家が監督を務めるという触れ込みで、石井岳龍(前の石井「そうご」です。初メジャーの「高校大パニック」に触発されて、高校時代の私も「高校小パニック」を制作しました。)・中井庸友・入江悠・田口清隆の4人が全12話を分担して監督をしています。でも、田口監督以外の作品は余りにも哲学的な方向に流れすぎて(要は偏った理屈)見ていても、「今の何だったの?」の感想しかもてません。オリジナルは、本来子ども向けで分かりやすいストーリー展開が持ち味ですが、この「ネオ」シリーズは子どもにとっても、大人にとっても非常に難解です。その中で、田口作品ははっきりとした起承転結があり、しみじみとしたペーソスも含まれ、最後ににやっとさせるオチがあって、最高です!!

 また、田口監督の劇中音楽には、オリジナルの「鳥を見た(古代鳥ラルゲユウス)」「カネゴンの繭」等の使用曲が効果的に挿入され、「田口監督は、分かっているなぁ。これって、本当の意味でオマージュだ。」と思わせます。調べてみたら、田口監督は1980年生まれだそうです。お若いのに立派です。

ネオ・ウルトラQ

2013-02-11 20:26:10 | Weblog
 WOWOWで放送中の「ネオ・ウルトラQ」。テレビ東京の「ウルトラQ Dark Fantasy」やTBSラジオ「ウルトラQ倶楽部」等が存在するのに、「セカンド・シーズン」を自称していたので、かなり期待していました。でも、がっかりです。

 物語の展開がはっきりせず、視聴者に伝わらない監督だけの世界を描いているようです。オチも、突然「一時停止」ボタンを押されたみたいに唐突に終わり、かつ難解です。フジテレビの「世にも奇妙な物語」的な感じと言えないこともないのですが、オリジナルの「ウルトラQ」を知る世代はフラストレーションが溜まります。それから、時代背景も不明…。人類と怪獣が共存している時代なの? どうしてダイヤル黒電話なの? そのカメラ、シャッター切ったら「巻き上げる」の? と見ている側が宙ぶらりんです。

 唯一、私が及第点を与えたのが、第2作「洗濯の日」。起承転結が今までで一番分かりやすかったです。老夫婦のエピソードがあり、最後のオチもオリジナル「カネゴン」のラストシーン(←カネゴンになった少年が人間に戻ったが、父母がカネゴンになっていたという皮肉さ)のような寓話っぽいもので満足でした。

定義如来西方寺

2013-02-10 23:27:03 | Weblog
 10日は仙台市西部に位置する定義如来西方寺へ。仙台宮城インターから国道48号線を西へ進み、作並温泉の手前を北へ向かうルートです。妻は以前そこに行ったことがあり、「三角油揚げが美味しい。」(?)との情報を得たそうです。母と私は初めて行きました。山道の奥に大きなお堂が広がっていてびっくりでした。

トミーランドたけや

2013-02-10 19:35:40 | Weblog
 国道6号線は小高区でストップだったので、きびすを返してルート北上。南相馬市鹿島区ではあちこちで土砂崩れの復旧作業で片側通行中。何度か止められました。そして、相馬市に入るとすぐの百尺観音(荒親子が3代掛けて造っている磨崖仏)で平和への祈りを捧げました。ここは息子たちが小さい頃によく来ていました。約20年ぶりです。それからは、新地町から6号線を離れ、宮城県丸森町を抜け、角田市へと向かいました。食べログで評価が高く、ログハウス風の角田市のレストランが気になっていたので。

 その途中に角田市の街中で見つけたのが、画像の「トミーランドたけや」さんです。サンドウィッチマンの番組「サンドのぼんやり~ぬTV」で去年の秋頃に紹介していたおもちゃ屋さんです。どこがすごいかって、昔のおもちゃが普通に当時のまま売られているところです。私が高校生や大学生の頃(30~40年前?)に流行ったおもちゃも当時のままの値段(注:中にはプレミアムがつけられて数倍の値段になっているものもあります!)で販売されているのです。若干ほこりをかぶったり、パッケージの色があせたりしています。プラモデル(ルパン三世の「カリオストロの城」シリーズが並んでいました!)、模型飛行機、ミニ4駆、ラジコンはもちろん、宇宙戦艦ヤマトのモザイクで組み立てるパネル、初代ファービー、キャベツ畑人形、ギズモちゃん(可愛らしいときのグレムリン)、ゲームボーイのRFパーツ、ニンテンドー64の拡張ユニット、かつてのゲームウォッチが進化してアーケードゲーム型になったミニゲーム機(伝わっている?)、学研のトランシーバー(単三電池は液漏れしていましたが、本体はぴかぴかの新品です。)、などなど。ゲームボーイやニンテンドー64のカセットに関しては「全品半額」と表示していました。でも、PSPや3DSやWii全盛の時代にこんなの(失礼!)買う人いるのかな。私は記念に「ウルトラセブンvsギエロン星獣」のミニジオラマ1,500円を買いました。これはバンダイ制作の13年前くらいに発売したものです。え、1,500円じゃないの?! 1,575円なの。消費税もちゃんと取るのね…。

小高区

2013-02-10 19:33:57 | Weblog
 東日本大震災から間もなく2年が過ぎようとしています。私の住む福島市は放射線量が少しずつ下がっており、不安を訴える声もあまり聞かれなくなりました。でも、津波と原発事故が起きた浜通りはまだまだ復興どころではありません。

 震災の起きた年のGWには相馬市から南相馬市の中心部である原町区の様子を見ました。9日、その南側の状況はどうなのかを見に行きました。原町区はほとんどの商店が営業していますが、国道6号線を南下するにつれ、国道沿いの食堂、自動車販売店、ガソリンスタンドなどは営業をしていないところが増え、南相馬市の小高区に入ると対向車もほとんどなく、最後はカラーコーンと警察車両とが道をふさいでいました。第一原発から半径20km以内の「警戒区域」に近いということです。

私「どこまで通行止めですか? いわき方面へは行けますか?」
警官「何て言うところかなぁ、ずっーと先まで通行止めです。いわき方面に行くのなら、一旦、南相馬市役所のほうに戻って田村市経由で行くしかないです。」
私「阿武隈高地沿いのルートですね。」
警官「はい、そうです。お気をつけて。(敬礼)」

 警察官のかたが2人いましたが、東北訛りがない、軽い喋りだったので、関東辺りから応援に来ていたのかも知れません。こちらの地名もよく知らないみたいだったし。後で調べたら、国道6号線の通行止め区間は小高区から富岡町まででした。

 画像は小高区で見た国道脇の田んぼです。大半の住民は別の場所に避難してしまいました。通る車が極端に少なく、津波に流された自動車がまだ転がったままでした。