去年の後半くらいから、芸能人が感動的な実話をプレゼンする番組が間違いなく増えています。どこかの局で当たれば、同じような番組が他局でも放送されることは仕方のないことでしょう。でも、こうも続くと…。
基本的に「泣かせる番組」は嫌いです。自分自身が天の邪鬼だからかもしれませんが、プレゼンを聞いてスタジオ中が感涙にむせぶというのが異常に感じられます。社会というのは沢山の人間で構成されています。いい人もいれば、悪い人もいるし、条件によっていい人になったり悪い人になったりする人もいると思います。世の中、感動的な話のようにいい人ばかりとは限りません。他人をだまして儲けようとする人や他人をおとしめようとする人が限りなくいます。怪しいセールスの電話、怪しい薬品や出会い系のメールが毎日のように来るのが現実の世界です。だから、感動番組で「人間って素晴らしい!」なんて思ったらコロリと現実世界でだまされる危険性があります。
それに、「いい人」って、生まれたときから死ぬときまで温厚な人格者もいるのでしょうが、感動番組では登場人物の「いい面」ばかりが強調されすぎていると思います。他人に迷惑かけたり、嘘ついたり、物欲に溺れたり、ときにはいいこともしたりというのが人間だと思います。偉人といわれる人も素晴らしい面ばかりが後世まで伝えられますが、野口英世は国とか知人とかから出してもらった研究費や渡航費用でどんちゃん騒ぎをして一晩で使ってしまったらしいし、確かに睡眠時間を削って研究を続けたが(エジソン同様ADHDタイプで自分の関心のあることをしていると眠さを感じなかったようです。)常識に欠け、他人に対しまともな挨拶もできなかったといいます。アフリカで医療活動を続けたシュバイツアーは現地人に現代医療を施していたけど、人種差別は肯定していたというし、ヒューマニズムにあふれたコメディ映画を制作したチャップリンは非常に女癖が悪かったっていうし、偉人といわれ、伝記としてまとめられる人々が全ての面で聖人君子かというとはなはだ疑問です。
結局、ほんの一面だけ見て、「いい人」なんていうのが我慢できないのです。似た例では数値の一人歩きです。うちの職場で秋田県の児童の学力が全国一だとか、フィンランドの生徒の学力が世界一という話が出たときがあります。でも、それってすごく一面的だと思います。秋田県の人に全く恨みはありませんが、秋田県はここ13年間自殺率が全国一です。フィンランドに至っては、2週間前のNHKスペシャル「女と男」(1月18日放送)で見たことですが、欧州一の速度で精液内の精子の数が減少しているという話です。ケチを付ける気はありませんが、こう書いてしまうと今はよくても、将来的には……という気になるでしょ。情報の与え方で、特定の数字だけが一人歩きし、「優秀な県・国だ!」と思い込む危険性を感じます。やはり何事も総合的に見て判断しなければならないですよね。
基本的に「泣かせる番組」は嫌いです。自分自身が天の邪鬼だからかもしれませんが、プレゼンを聞いてスタジオ中が感涙にむせぶというのが異常に感じられます。社会というのは沢山の人間で構成されています。いい人もいれば、悪い人もいるし、条件によっていい人になったり悪い人になったりする人もいると思います。世の中、感動的な話のようにいい人ばかりとは限りません。他人をだまして儲けようとする人や他人をおとしめようとする人が限りなくいます。怪しいセールスの電話、怪しい薬品や出会い系のメールが毎日のように来るのが現実の世界です。だから、感動番組で「人間って素晴らしい!」なんて思ったらコロリと現実世界でだまされる危険性があります。
それに、「いい人」って、生まれたときから死ぬときまで温厚な人格者もいるのでしょうが、感動番組では登場人物の「いい面」ばかりが強調されすぎていると思います。他人に迷惑かけたり、嘘ついたり、物欲に溺れたり、ときにはいいこともしたりというのが人間だと思います。偉人といわれる人も素晴らしい面ばかりが後世まで伝えられますが、野口英世は国とか知人とかから出してもらった研究費や渡航費用でどんちゃん騒ぎをして一晩で使ってしまったらしいし、確かに睡眠時間を削って研究を続けたが(エジソン同様ADHDタイプで自分の関心のあることをしていると眠さを感じなかったようです。)常識に欠け、他人に対しまともな挨拶もできなかったといいます。アフリカで医療活動を続けたシュバイツアーは現地人に現代医療を施していたけど、人種差別は肯定していたというし、ヒューマニズムにあふれたコメディ映画を制作したチャップリンは非常に女癖が悪かったっていうし、偉人といわれ、伝記としてまとめられる人々が全ての面で聖人君子かというとはなはだ疑問です。
結局、ほんの一面だけ見て、「いい人」なんていうのが我慢できないのです。似た例では数値の一人歩きです。うちの職場で秋田県の児童の学力が全国一だとか、フィンランドの生徒の学力が世界一という話が出たときがあります。でも、それってすごく一面的だと思います。秋田県の人に全く恨みはありませんが、秋田県はここ13年間自殺率が全国一です。フィンランドに至っては、2週間前のNHKスペシャル「女と男」(1月18日放送)で見たことですが、欧州一の速度で精液内の精子の数が減少しているという話です。ケチを付ける気はありませんが、こう書いてしまうと今はよくても、将来的には……という気になるでしょ。情報の与え方で、特定の数字だけが一人歩きし、「優秀な県・国だ!」と思い込む危険性を感じます。やはり何事も総合的に見て判断しなければならないですよね。