中東の紛争と戦争で多分一番に話題になったのは「自己責任」の話題でしょう。
この件については既に言い尽くされていると思うので、ここではマスコミの対応の仕方について考えて見たいとおもいます。
<<同じ場面を繰り返したテレビ>>
私や私の家内、私の周辺の人達は、彼らの家族の人達が記者会見で、"繰り返し繰り返し"、彼らの生命を救うために自衛隊の引き上げをしてくれとか、好き勝手な事を言っているのに皆腹をたてていました。
いやもっと正確に言えば、NHKを初めとするテレビから、同じ記者会見の場面で"繰り返し繰り返し"彼らの言い分を聞かされて次第に腹が立って来たのです。
勿論テレビの関係者としては、これ以外に絵にするものがなかったという止むを得ない事情があったのでしょうが、多分私たちと同じような気持ちで政府や与党の人達が「自己責任」と言う事を言い出したのでしょう。
これと同じ様に、新聞やテレビの報道やワイドショーなどで、ネガティブな報道ばかり繰り返ししていると、日本人のプライドを無くさせて、良い大人が援助交際に走らせることになりかねません。
また、政府攻撃はするが、日本の良い所は殆ど報道しないマスコミの癖を余り知らない、、生徒達に政府の人達が悪いことをするのに、何故俺たちが、悪い事をしてはいけないかと言う様に罪悪感を失わせると結果になりかねません。
このようにマスコミ関係者の思わぬ方向に向わせる結果とならぬよう、意識してバランスの取れた報道をして貰いたいものです。
<<肝心のところを報道しないテレビ、新聞>>
しばらくして、私は週刊誌で、あの問題の会見の裏にはある思想を持った集団の支援があったことを知りました。
然しこの事実はテレビや新聞では報道されないままでした。
この報道をしないことは、事の真実を伝えてないことになるのではないでしょうか。
これらのことを公式に報道出来ないとすれは゛、社説や解説のコラムや読者の投稿欄に利用することも出来るような気がしますが。
特に某全国紙では自分たちの主張を推進するために、投稿論をうまく使っているようです。。
私は、これ以来、週刊誌の報道にもにも気をつける様にしています。幸い新聞紙上の広告や電車の中吊りでけて、その内容のおおよそが判るので助かります。
<<国民感情からかけ離れた議論の被害者-可哀相な高遠さん>>
情報を全て新聞やテレビに頼っている私には表面的な見方しが出来ませんが、この一連の毀誉褒貶の議論の中で思いました。
純粋なボランティア精神で現地に行った高遠さん、そしてその業績の評価を受けても良い高遠さんが、ほかの二人やその家族達と一緒にされて批判がましいことを言われていました。
戦争が終わっても充分且つ安全に出来る筈の劣化ウラン弾の調査に行った少年。
政府の勧告に反してイラクに入って、なお救出は国の責任だと言って、その費用を出すのを拒否し続けたフリーの記者。
そして、相変わらず好き勝手なことを言っていた一部の家族。
彼らがマスコミの注目を浴びている中で、じっと家に閉じこもっていた高遠さんが一番可哀相だと思いました。
おそらく大多数の国民は私たちと同じ様に、一部の拉致家族の人達の自分勝手な発言に怒っていたのです。
然し、自己責任の話題は高遠さんと他の二人の問題、家族たちの発言を区別しないまま、何時までもマスコミの報道から消えませんでした。
果ては某テレビで、有名な哲学者までもが、自己責任の問題で、政府を批判がましい発言をしているのを聞いて呆れてしまいました。
以前からでもそうでしたが、この一連の報道から、いっそういわゆるコメンテーターや一部の識者と言われる人の発言を信用出来なくなりました。
<<日本人らしい日本人もいました>>
その後、橋田信介さんの死亡が伝えられた後の未亡人の毅然とした態度が報道されて、日本人として、彼女には申し訳ないが少し救われた気分になりました。(勿論、彼女に関して「自己責任」の話が出ませんでした。)
また立ち直った高遠さんがイラクの隣国に入って、ボランティアで、イラクに入ろうとしている日本人を止めていると言う報道を見ました。
橋田さんの奥さん、高遠さん、最近では王ジャパンでのイチローさん、サッカーのワールド・カップでの中田さんのように、日本にもまだ日本人らしい日本人がいることに少し安心しています。
(ただ、その為か、他の理由か知りませんが、イチローさん、中田さんがチームから浮いて見えたのは少し気になりますが。)
参照 June 22, 27, 29, July 4投稿参照