普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

リーダーシップと意識革命

2007-10-01 15:11:22 | 少子高齢化

 私は一昨日のブログ昨日のブログで国民の間に閉塞感と政治面の停滞がある時、ミャンマーのような軍事政権や独裁政権が生まれること。
 日本の場合も過去に同じことが起こりまた今後起こる可能性はゼロでは無いこと。
 そしてどうにもならぬ閉塞感を如何にして打破するかは国民の意識革命しか考えられないことを書き進む高齢化の問題を取り上げた。

 今日はその国民に閉塞感をもたらしているもう一つの問題の少子化を取り上げて考えて見たい。

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  少子化の若い人達り意識
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 最初に断って置くが、私の結論としては、若い人が世の動きに惑わされず、それぞれの価値観を持って人生設計して貰いたいと言うことだ。
 
 これから質問の形で問題点を取り上げるが、少子化問題の解決と言う前提で書くので、質問がその方向に偏っているのはご了承願いたい。

 少子化問題について次の時代を担う若い人達、特に生理的な点から一番ご苦労される若い女性への質問です。

終わり良ければ全て良しか
・終わり良ければ全て良しと思いますが、現在の暮らしを優先しますか?
 私の周辺でも、定年後多くの子供や孫達や親戚に囲まれた生活を送り、皆から看取られて逝った人もいれば、子が一人も出来ないまま離婚し、その後内縁の夫の娘に老後の生活を託して全ての資産を彼女に任せたのは良いが、病気になると入院させぱなし、僅かに甥や姪の見舞いが来るのが唯一の楽しみ、そして誰一人見守る人もなく孤独の中で死んだ人もいます。

 このような人には今後少子化のため甥や姪の見舞いも期待出来ないかも知れません。
 友達も重病になってお互い遠慮からかも知れませんがいつか疎遠になって、夫婦二人だけでの家庭や病院で過ごしている人が何人もいます。

 昔、世田谷区のアンケートで若い男性の約52%、女性の43%が「子育てよりも自分の生活優先」ありましたが、やはり現在の生活を優先しますか?

女性無視の花嫁問題
・昔、農村の花嫁問題が盛んだったころ、嫁探しに困る青年の姿がテレビに出ても、青年と同数の数がいる筈の若い女性の姿を全く見なかった記憶があります。
 
最近でも時々中国から嫁を貰ったのは良いが結婚早々逃げられたと言う報道について、色々論議される中で日本女性の事に全く触れられず、女性の考えが反映されないことについてどう思いますか?

 
本人がよければそれで良い?
・少子化問題がテレビなどで議論されるとき、解説者の中には本人が満足していればそれで良いのではないかと言う人がいます。
 本人さえ良ければそれで日本がうまく行くと思いますか?
 少子化に伴う年金制度の不安定化、少子化→消費縮小経済の縮小、少子化→労働力不足→海外からの労働力の輸入→多民族が移入に伴う階級社会の形成など日本がうまく行かないのはすべて政治の責任と思いますか?

女性の責任
・今までの質問で、浮かび上がるのは少子化問題で主導権を握っている女性の責任問題ですが、これが論議されないのは何故でしょう?
 女性の責任無視など女権論者が良く言う女性蔑視ではありませんか?
 彼女らが言う様に、今まで女性が虐げられてきたから、全ての責任は男性にあると言うのでしょうか?


専業主婦の役割
・専業主婦で夫を支え何人かの子供を育てるのを退屈で詰まらない仕事と思いますか?
 歴史を見ても立派な業績を上げた人達は殆どが立派な母親から育っている様です。
 今の時代ですから、子育てが終わって世の中にまた出て活躍するチャンスは数限りなくあると思いますが。
 若い専業主婦で数人の子供を持ち、毎日充実した生活を送っている人達も多くいます。

女性の方へ
・雇用機会均等法、女性の雇用機会を増やす活動などの世の中の風潮、果ては一部女権論者のように女性で一生の仕事を持たない女は馬鹿と言わんばかりの発言に惑わされてはいませんか?

子供が一人で良いと思っている人へ
・昔のように家の中やご近所で子供社会を持つ権利を子供から奪って良いのでしょうか?
 小さい時から社会生活の訓練の不足が、我慢の出来ぬ子を生み、いじめ、引きこもりなどの原因の一つになっていると思いませんか?

[教育費用、高学歴化、出産費用などで金銭面的な余裕がないと言う人へ
 しばらくは大変でしょうが貧乏人の子沢山
でも良いと思いませんか?
・社会生活のルールを覚えさせる。
・助け合い、思いやりの心ができる
・我慢することを覚える
・子供達は自分で遊ぶ方法考えることで、自分で考える力や習慣がつく
・ハングリー精神の養成
・競争社会に生きる智恵を学ぶ
・忙しく働く母親の背をみて子供が育つ
など良いことも一杯あると思うのですが。

[私の意見]
 私は若い人達がこれについてどう評価しても良いと思っている。
 例えば将来はともかく今を全力でやるのも良いし、将来設計までがっちり計算するのも自由だ。
 そして戦争時代の様に「産めよ増やせよ」など号令をかけたり、世論と言う形の圧迫を加えることにも反対だ。

 ただ若い人達に言いたいのは、最初に断ったように、世の風潮に流されず、それぞれ自分が将来(それと是非国の将来も)を見据えた、自分なりの考えを持ってその方向を決めて貰いたいものだ。

 最近の調査で男は仕事女は家庭の考えに反対する意見が50%を越したそうだ。
 私はこの様に決めつけるのは時代遅れかも知れぬが、本人がこれに囚われずに自分の意志でどちらかを決定して貰いたいと思っている。


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  少子化問題とリーダーシップ
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 福田さんは就任の会見で、少子化問題については、少子化は避けられない現実だと軽く触れただけだ。
 内閣には少子化担当大臣として、上川陽子さんを留任させたが、福田さんの考えから類推するとどれだけ力を入れるか判らない。

 しかし今問題になっている産婦人科医の充実、保育所の増設、企業や社会の子育て協力などやらねばならぬし、またやれることは多く残っている。

 そして昨日も書いたように、最後の問題は一番難しい少子化問題解決に対する上記のような国民の意識の改革だ。
 その事を国民を納得させる為には福田さん自身の しっかりした見通しと信念が必要だ。
 然しこの問題を話すには、微妙な問題も絡むだけに、「産む機械」のように、マスコミが手ぐすね引いて、失言の機会を狙っているからなお一層の気配りが必要となるだろう。

 然し、昨日、高齢化もそれなりにメリットがあると書いたが、少子化の解決は日本の為になることばかりで、デメリットは何もない

 福田さんが少子化を避けられぬ現実として切り捨てないで、問題解決の一番の障碍である国民の意識の問題にも前向きに取り組んで貰いたいものだ
 

参照;
 カテゴリー → 少子高齢化


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