普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

ネット情報を発信しよう

2007-10-09 17:28:37 | 情報、マスコミ

 私は何度か安倍内閣時代の慰安婦問題について、日本の情報戦略の一貫として、日本のマスコミ、有識者、批評家、ブロガーはもっと海外に向けて情報を発信すべきだと書いた。

[海外で活躍する日本人ブロガー]
 それでこの点について書く前に、世界的に問題になった慰安婦問題にについて日本人が英文のブログをどれくらい発信しているか調べて見た。

 Googleで「comfort woman」で検索すると約790万のヒットがあった。
 その中の約100件について調べただけだが、
・下院の決議に反対のブログを書いた米国在住の Ise heijiroさん 


・朝日新聞
に対して、同新聞が吉田清治の著書を引用して慰安婦問題に火をつけた後、その本が嘘の塊だと判明しても、その事を読者に告げず、謝りもしなかったこと、米国下院で決議が通った後の社説で慰安婦問題について捏造、誇張した空想的な慰安婦物語を造りあげた事に抗議した池田信夫さん。
 彼は「Gooブログ」の綜合ランキングでいつもトップ5に入っているが、慰安婦問題でも、上記以外に50件の英文の投稿をしている。

・「日本人はもっと世界に発信すべき!」と慰安婦は間違いで公娼だとして、海外で言われている、議論の間違いを指摘した yellowpeep
さん

・ 公娼システムは健康管理面から言っても必ずしも悪いシステムではないと訴えた
 タマガワ 
さん

・慰安婦問題で西欧の偽善的考えを日本に押しつけるなと主張するmitibata 
さんなど何人かいる。

・それから人気ブログランキング(政治)でトップを独走している、「博士の独り言」さんも英文のブログを開設したそうなのは心強い限りだ。

[海外への情報発信の勧め]
  私も出来たらといつも思うのだが、能力、時間ともその限界を超えているのが残念だ。

 慰安婦問題に限って言えば、池田さんの孤軍奮闘の状態で、国際世論に何らかの影響を与えるには、遠い状態だ。

 若い方は能力は十分でも仕事の関係などで時間がない人も多いと思うが、何とかしてなるべく多くの人が、海外へもその貴重な意見を発してして貰いたいものだ。

 ただ英文のブログを見て引っ掛かるのは、著者が日本人と見ると軽蔑しきったようないコメントが混じる様だ。
 特に慰安婦問題ではテーマがテーマだけに前述の yellowpeepさんのブログの20余りのコメントでは、賛成、反対は別として殆どが真面目なコメントだったのは稀な例外で、前日たまたまヒットした同問題のブログでは「fuck」の氾濫や日本女性を侮辱するような悪意のコメントばかり なブログのように、外国人の中にも品性劣悪な人がいて、そのコメントで不快な思いをすることが多いかも知れないことだ。

[ネット外への情報発信]
 然し情報発信の必要性は海外に止まらない。

 前にも書いたが、私たちはネット上で、多くの貴重な意見を見る。
 残念なのはそれがネット内に止まっているのではないかと言うことだ。
 極端に言えば私たちは知らぬ間に「ネットおたく」という閉鎖空間でお互いに傷を嘗めあったいるのかもしれない。
 これでは折角の貴重な時間と労力を割いても、世間に殆ど影響を与えない。

 卑近な例では例の小沢さんの、アフガンのISAFは国連承認だから、日本が兵力を投入しても合憲だという主張に対して、殆どのブログでは反対意見ばかりだ。
 これらから見ると世論の殆どは、小沢発言反対の方向だろう。
 本来なら民主党は常にネット上にもアンテナを張って、世論の動向を常時キャッチすべきなのは当然だが、そんな気配もないようだ。
  心ある民主党の人達は、内心反対でも皆小沢さんの顔色をうかがってばかりのようだ。

 結局今の時世では、政党を動かす大きな要因は世論の動向だ。
 然し、いずれ世論調査の結果が発表されて、小沢さんの考えに反対多数の結果が出るだろう。

 小沢さんはその結果から方向転換するだろうか。
 最悪のシナリオは上げた拳固のやり場所に困って、頑迷に持論に縋りつくことだ。

 それではテロ特措法絶対反対の民主党、何がなんでも通したい与党とのぶつかい合いで、国会の質疑は停滞、政局混迷に陥るばかりだ。
   仮に彼の発言のお蔭で解散総選挙で民主党が負けても、参院の野党多数の状況は変わらない。
   結局両党が話し合ってうまく国会を運営する気持ちにさせるのは世論だ。

 それでネットでの貴重な意見はどんどん政党にも伝えて、世論を政治にも反映したらどうだろうか。

 こんな分からず屋の党首がいるのにどうにも出来ない民主党など潰して仕舞えと言う人はともかく、政権交代のための健全野党の必要性を考える人達は、是非、民主党にその貴重な意見をぶっつけて貰いたいものだ。

参照:
 カテゴリー → 民主党


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