前回のエントリーで与謝野さんの入閣に就いてさまざまな困難が待ちかまえていると書きましたが、当然の様に野党側からは批判が出ています。
・自民党の谷垣さんは「与謝野氏が自民党の比例代表で復活当選していることに触れ議員辞職して民間人として内閣に入るのが通常の道義観だ」と指摘。
・みんなの党の渡辺喜美さんは「使い終わった素材を集めた“廃材内閣”だ」と批判
・公明党の山口さんは「通常国会に対応するためにつくった“とりあえず内閣”だ」
と言っています。
そして各マスコミとも菅さんの消費税増税をめぐる超党派協議で、与謝野氏に野党とのパイプ役を期待するが裏目に出た格好だと指摘しています。
・そして党内からも海江田さんが同一選挙区で争った与謝野さんの入閣に対して「人生は不条理だ」と嘆いたそうです。
与謝野さんへ
私は前回のエントリーで与謝野さんは政策には強いが選挙には弱いことと、彼に対する党内外の批判の大きさを考えると、政治生命を賭けるくらいの大きな覚悟でを決めたのだろうと書きました。
私は素人の悲しさで彼が海江田さんと同一選挙区であることを忘れていましたが、彼が海江田さんとは2勝3敗の成績を考えると、私の心配の与謝野さんが次期選挙で負ける確率が益々大きくなったと思います。
そこで外野の眼から見ますと与謝野さんは(多分彼もこれからの選挙に勝てる見込みもないと覚悟していると思いますので)谷垣さんの言うように議員辞職してはどうでしょうか。
そうすれば後への批判は彼の今までの反民主の言動への批判と同党政権加入の矛盾点だけですが 彼は「民主党は昔のばら蒔き政策から現実政策に方向転換を切ったので、今の状況を考えて国のために応援す売ることにした。」と言えば良いし、またきっとそう言うと思います。
唯一与謝野さんに取って弱いのは彼が「平成の脱税王」と批判した鳩山さんがまだ党内に可なりの影響力を持っており、同じ閣僚の海江田さんぎ彼のグループにいることです。
然し彼が我が身を捨てて「国のために過去の経緯に囚われずに、政治生命を賭して国難に当たろう」と訴えれば、彼に対する批判など色褪せてしまいます。
詰まり彼は議員辞職と言う肉を切らせて骨を切るしかないと思います。
菅さんへ
その為には菅さんの与謝野さんに対するバックアップが欠かせません。
そして所信表明演説やテレビなどに出演して、「民主党の政策は正しいが(私は何時も書くように野党の政策で、政権政党の政策としては瑕疵だらけと思っていますが)新政権の為に余りにも急ぎ過ぎた。財源問題を見誤ったことは申し訳ない。これからはもう一度元に戻って一から政策や財源を見直したい(現実に公約の見直しをしているそうです)、そのためにも与謝野さんの存在は欠かせないし、与党の協力も期待したい。」と自分の気持ちを曝け出して言えば国民も納得すると思います。
これに対して、野党は公約違反だから総辞職して国民に信を問えと言うに決まっていますが、そこは菅さんの専権事項ですから、頬かむりして頑張るしかありません。解散すれば負けるに決まっているのですから。
問題は彼の演説がオバマさんの演説のように、国民の気持ちを揺り動かすような名演説であることです。
そのためにはオバマさん流にスピーチ・ライターに彼の原稿を名文の演説に直して貰うことです。
与謝野さんや菅さんの立場から言えば幸いに、前回に書いた舛添さんや、鳩山邦夫さんの他に、財界の各氏からの支持しています。
菅さんの政策に就いても、自民党支持の傾向が強い読売新聞もその社説で、社会保障制度維持のための消費税率引き上げ、アジア太平洋諸国と貿易を自由化する環太平洋経済連携協定(TPP)への参加について前向きに答えた人がいずれも約6割を占め、菅首相は小沢さんに対する方針72%の人が支持した。ことを伝え少なくともこの3つの方針に就い暗に賛成しているようです。
もし与謝野さんが自ら議員辞職をして退路を断ち、菅さんが上記の消費税値上げ、TPPに伴う農業の強化とクリーンに民主党に就いて、何らかの形で国民に訴え、そしてその心を揺るがせるような発言ををするならば、「伊達直人現象」ならぬ「菅直人現象」を起こし、国を動かす大きな流れになるかも知れません。
自分の政治生命を断って国のため批判を省みず自分の信じる政策を実行しようとする与謝野さん、自分の心を開いて国民に話しかける菅さん。
逆にこれが失敗したら与謝野さんも菅さんも事実上政治生命を断たれることになると思います。 (そうは言っても鳩山さんのようにあれだけ日本と民主党に迷惑をかけながら、今でもノホホンと指導者気取りにいる人もいますが、菅さんはどうでしょうか?)
そうならぬためには、菅さんがまず固く決心をすること、そして強いリーダーシップを示すことが前提ですか、果たしてどうでしょうか?
某テレビで菅さんの奥さんが「「夫もこのままで何もやらず終わりたくない」と言っていた。「菅さんは今までの菅さんと違う」」と言う趣旨のことを話していましたが、菅さんが奥さんの期待に応えるかどうかも「果たして?」てです。
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