・原発事故担当大臣の細野さんの考え方・委員には反原子力村の学者は避けること・現場の実務に精通した人を入れる・事故後の調査ばかりの素人ばかりの政府・国会の事故調査委員会・原子力規制委員には元福島第一の所長の吉田さんかそれに代わる人を
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・原発事故担当大臣の細野さんの考え方
昨夜のNHKの「クローズアップ現代「原発運転再開“政治決断”を問う」」で原発事故担当大臣の細野豪志さんの話の中で気になる発言がありました。
・原子力規制委員会の委員にはしっかりとした考えを持つ人を当てたい。
・現場の実務に精通した人も入れたい。
細野さんはこれとは別に、毎日新聞によると、同じ日の参院環境委員会で、東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえ、規制委員長を含む委員には原子炉や、地震、放射線による被ばく抑制の専門家を起用する考えを示した。
独立性が高い規制委は委員5人の合議制。政府が規制委員の人事案を国会に提出し、同意を得る仕組みだ。細野氏は環境委で「幅広い知見を機能させる必要がある。原子炉と地震、放射線防護の3種類の専門家には入ってもらった方がいい」と述べた。また委員長は緊急時にベント指示などを単独で決定する権限を持つことから、原子炉の専門家が望ましいとの認識も示した。と報道しています。
・委員には反原子力村の学者は避けること
細野さんのNHKと、参議院の発言の内容、ニュアンスは違うか、同じことを言っているか判りませんが、私なりの意見を書いて見たいと思います。
・委員の選定には過去の「原子力村」に入って居た人の起用は世論の反対も大きいと思いますが、「反原子力村」の学者の起用も避けること。
理由は細野さんのしっかりした考えの人と同じ意味で言っているかも知れませんが、自分の立場を守るために自説の固守する人も困りますし、安全第一は良いが経済性を完全に無視した偏屈な人でも困るからです。
例えば Wikipedia によると原子炉圧力容器の設計に際して、(設計計算の精密度を考慮して)その機械的な面での安全率は3倍、化学プラントの安全率は歴史的、伝統的に4倍とされる そうです。
若し原発が危ないとして安全率を4倍にするのは判りますが、自己保身のために5倍以上の安全率を取ることは、即原発廃止に繋がることです。
問題は反原発ムードの中で世論の反発を恐れて自分の正しい事を貫いて行ける人を発掘出来るか否かが大問題になるでしょう。
・現場の実務に精通した人を入れる
大賛成です。
原子炉と地震、放射線防護の3種類の専門家を入れるのは良いと思いますが、逆に言うとその他の実務は全くの素人です。
それ以外の問題が起こったときには完全にお手上げです。
今回の福島第一の場合で言えば、事故原因は外部電源の機能喪失、建屋の水密性の確保、タンクの流出、計装の故障、ベント弁の不具合、それとまだはっきりしていない配管の破損などなど、現場の実務に精通した人でなければ何から手を着けてよいかも判りません。
勿論、現場の実務に精通した人でもこれらを総て自分で処理出来ませんが、それぞれのことに何処に問題があるか、その大まかな対処法を知り、判らない時に何処に知見を求めたら良いかなど、判断できれば良いのです。
・素人ばかりの政府・国会の事故調査委員会のやったこと
私は今となっては半ば愚痴のように、政府・国会の原発事故調査委員会が、名前だけ有名な原子炉学者で原発全体の設備のことは素人同然の人達や文字通りの素人が、関係の首長達が原発稼働の反対の理由として事故原因の調査が済んでないこと、それに基づく安全基準の欠如を上げているのに世の中の政府の関係者の事故後の処理批判のムードに流された、事故の後処理の調査ばかりしているのを批判して来ました。
・原子力規制委員には元福島第一の所長の吉田さんまたはそれに代わる人を
然し原発の運転・保全全般に精通した学者を見つけるのは、今の様な専門分野で狭く深く特化したなかで見つけるのは非常に難しいと思います。
出来れば、日本の原発の運転・保全に関与して、現在退職している人の中から適任者を見つけることです。
私は突飛な思いつきですが、福島第一原発前所長で現在食道がんで入院していると伝えられている吉田昌郎さんが回復されているのなら、最適任だと思うのですが。
何故なら政府・東電本店の狼狽の極のなか断固海水注入を続けた意志の強さ、原発事故の怖さを日本で一番に知っている人ですから。
もし吉田さんが駄目なら彼のような立場の人達を探すことが原子力規制委員会の成否にかかっていると思います。
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