普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

選挙しか眼に入らない「生活」の基本政策

2012-08-04 10:40:25 | 政策、社会情勢
・橋下維新の会べったりの政策・国民の反原発ムードに乗ろうとする軽薄な原発ゼロ
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「生活の基本政策と国会の情勢]

原発ゼロ・反消費増税…新党「生活」が基本政策
・「生活」の政策
新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は1日、記者会見し、党の基本政策を発表した。
 「第3極」勢力の連携を意識し、10年後をメドに全原子力発電所の廃止を目指す方針や、消費増税への反対を明記した。
 小沢氏は「戦後日本の政治、行政、経済、社会の仕組みを一新しなければならない」と述べ、民主、自民の2大政党と対決していく考えを強調した。
 基本政策は、〈1〉原発ゼロ〈2〉消費増税阻止〈3〉地域主権――の3項目からなる。税財政政策として、積極的な財政出動などを通じた景気浮揚策の実施も盛り込んだ。
 原発政策に関し、新党「生活」は当初、原発の依存度を緩やかに下げる「脱原発」を検討していたが、小沢氏の意向で「原発ゼロ」に急進化した。原発再稼働に対する首相官邸前での抗議活動などの活発化などに着目しためで、次期衆院選で無党派層の支持を取り込む思惑がある。 
(読売新聞より)
 なお読売は紙面でこのあと、
・原発廃止後のエネルギー確保に就いて明確な展望のないこと。
・基本政策にTPC、社会保障、外交安全保障に一切触れてないこと。
・小沢さんが基本政策を原発と消費税に事実上特化たのは、大阪維新の会を意識したもので、「生活」の幹部は「「オリーブの木」を実現するのに曖昧にしたほうが得策だと語った」と語ったと。
と書いています。
・国会の情勢 (マスコミの報道より)
・共産、社民、みんなの党、国民の生活が第一、きづなの野党5党は、消費税増税法案の成立を阻止するために内閣不信任案を提出する方針で一致。自民党は、5党とは別に不信任案の提出を検討。公明党は不信任案には同調しない方針。
・3党合意破棄し解散を…小泉進次郎氏ら緊急声明、谷垣総裁も心情では一致の記者会見
・首相、解散に慎重な意向…「予算編成やり抜く」
・大阪維新の会、政党化目指す 次期衆院選にらみ。その為現役の国会議員の取り込み。
[私の推測]
・橋下維新の会べったりの政策
 今選挙があれば「生活」の勢力激減。そうなれば小沢さんの政治への影響力は大幅に落ちる。
・その点では今解散して政権陥落の可能性が大きいのて解散したくない野田さんと立場は同じ。もし野田さんが自棄糞で解散すれば「生活」は完全にアウト
・民主党政権の任期が切れる前に小沢さんの言う「オリーブの木」作戦を実現する必要がある
・「オリーブの木」作戦で実質的に中心勢力になりそうなのは大阪維新の会なので同会を取り込む必要がある。
・そのために維新の会の政策の原発ゼロ・消費税の地方財源化のための消費税増税反対・地域主権を「生活」の基本政策にする。
・維新の会の政策のTPC推進は「生活」から外す
・「オリーブの木」を実現するために評判の良くない維新の会の社会保障政策や、余りはっきりしていない安全保障政策など「生活」にとっと都合の悪い政策は曖昧にしておく
・小沢さんの言う民主党のマニフェストへの原点回帰には目をつぶり政策にも一切触れない
・維新の会の政党化のためには勢力下の「生活」や「絆」から何人かの国会議員を提供するかも?
[私の感想]
・橋下維新の会べったりの政策

・一口に言って「生活」の政策は維新の会と言う蜂や蝶を「オリープの木」に呼ぶため精一杯飾りたて甘い芳香を漂わせた仇花ような気がします。
 維新の会への媚薬のような政策をつくるなんて、かって民主党政権を牛耳っていた小沢さんのプライドは何処へ行ったのでしょう。
・前向きの批評をセールスポイントにする私としては、このような後ろ向きの勘繰りはこのあたりにしての「生活」への提案です。
 公務員制度改革や政治主導の行政改革を遅蒔きですが、「生活」の政策に取り入りたらどうでしょう。 
 これなに橋下維新の会の一枚看板です、小沢さんや同グルーブが言って来た「増税の前にやることがある」と言ってきたこととも整合性がります。
 「オリーブの木」候補のみんなの党も基本政策とも一致します。
 こんなこと外野が言わないでも判り切ったことですが、何故基本政策に入れなかったののでしょう。
・国民の反原発ムードに乗ろうとする軽薄な原発ゼロ政策
 一番許せないのは当初、原発依存度を緩やかに下げる「脱原発」を検討していたが、小沢氏の意向で「原発ゼロ」に急進化したことです。
 この文脈から考えると、党内では政府は電力会社や国の経済に大きな影響を与えないように30年度まで、原発を順次縮小し、0%~25%のいずれかの政策を採用するかを討議していたのに、小沢さんがいきなり「原発ゼロ」と社民党や共産党の主張と同じ路線を採用したことです。
 いきなり原発ゼロで日本の経済にどれほど大きな影響を与えるか、それが家計にどれだけ影響するかにも触れず、これに伴うなお一層の貧困化に対する政策もなし。
ただ原発が怖いからだけの単純な理由で反対する反原発ムードに乗って選挙を有利に導こうと見え見えの政策を作る小沢さん、それに直ぐに従う「生活」の人々が許せないのです。
消費税増税はその影響への判断の問題ですから、反対しても良いですが、みすみす判っている原発ゼロ→貧困化の進行に「生活」として(一般受けが悪くても)どうのように対処するかを示すのは、政治家の役目です。
それを放棄した小沢さんと「生活」の党員。
小沢さんの選挙に勝つためには手段を選ばない今までの方針から見て、勘繰りではなく確信ですが、小沢さん、「生活」の党員は目の前にぶら下がっている選挙しか眼に入ってないような気がしますがそう思いませんか。

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