普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

一気に緊張が増した尖閣諸島問題

2012-09-15 15:20:27 | 外交・安全保障
・何の戦略もなく対応先も考えず尖閣を国有化した政府・これからの対応を誤れば東南アジアの日本に対する信用失墜
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・今朝再び日本の領海に侵入した中国船。一時的とはいえ一度に6隻も尖閣の沖合に接近するかつてない事態で、中国国営テレビが中国の主権を守る活動と異例の早さで伝えるなど日本に強い姿勢を見せている。
・中国は尖閣周辺を領海とする海図等を国連へ提出
・中国気象局、尖閣周辺海域の天気予報開始

 良く言われる事ですが、政権が変わっても防衛・安全保障などの基本的な問題は、政権を交代しても急激な変化をしてはいけないこと。
 変更するにしても政権に就いて状況を見極めながら、徐々に変えねばならないのは常識とされているようです。
 然し現実は、防衛・安全保障問題に就いては、中国の支配地域拡大政策にも関わらず、鳩山さんの大失言で日米関係を悪化させ、幹事長の小沢さんの国会開催中の中国への大訪問団派遣までは仮に良いとしても、中国と対等の付き合いを目指すのなら、少なくとも同レベルで同数の日本訪問も要請せず日本国内から朝貢団と批難され、果は韓国まで行って李大統領に外国人参政権付与を約束するのを見て、民主党政府はチョロイと中国に思わせたのでしょう。
 現実に日本巡視船と中国漁船の衝突事件でも、中国がフジタの社員を拘束しただけで、逮捕した船員を特別機で送り返すなど、日本政府の甘さを見極めてしまったようです。
尖閣問題でも民主党政府の強腰、弱腰の是非はとにかくとして、今のように弱腰外交を続けるのなら、石原都知事の尖閣購入問題が起きたときは、形だけでも土地購入は都知事に任せて、彼のが船溜まりなどを作る動きを禁止して中国に良い顔をして見せて友好関係を保つ一方、政府と石原さんの阿吽の呼吸で中国との摩擦を最小限にして、次第に実効支配の目的を達成する方法を選ぶなど誰でも考えつくことだと思うのですが。
 石原さんも愛国者ですし日本人ですから政府との話しは通じるのですから。
 都知事の息子さんの石原自民党幹事長も、民主党政府は国が直接尖閣を購入すると言ういわば中国の虎の尾を踏んだと言っていました。
 国が国費で尖閣を買うのと都知事が国民の浄財で買うのとはその重みがまったく違うこと。
そしてそれに対する政府の中国の反応にたいする考えもなく、いざとなっての腹も坐っていないのに。
石破さんは中国の不法入国を排除するには法の整備が必要なこと、米国に国を護って貰うには、日本国民が血を流す覚悟がなければ米国民に血を流して貰えないが 日本国民にその覚悟がないなど防衛上の問題点を指摘していました。
 中国は一党独裁の国ですから、前記のようにやることも早いしすることも徹底しています。
 さあ、これからが日本政府の腹の決めどころです。
 私は竹島問題で国際司法裁判所に提訴、それにたいする予想される韓国の拒否にあったときに、日本は情報戦を展開すべきだと書き、残念ながらそのままムニャゃムニャしてしまうだろうと書きましたが、今の所何の動きも報道されていません。
 日本も中国と対抗して国連に日本固有の領土の証拠書類は提出すべきで、多分するでしょうがその後は竹島のように情報戦もないのは容易に想像されることです。
 後はこのままずるずる押されて同じ中国の脅威に曝されている東南アジアの諸国の信頼を失うのか、米国に泣きつくのか、自民党の石破さん、安倍さん、町村さんなどの安全保障・外交の経験者の智恵を借りるのか、熟慮断行の時が来ていると思うのですが。
 それにしても日米関係に大きな影響を及ぼすオスプレイ配備反対を訴えて、或いは米国の力を借りねばならぬか知れない尖閣問題は国と国の問題だと言う沖縄県知事、週刊誌報道ですが石原さんしか売らないと言って尖閣の売値を吊り上げをたとされる旧土地の所有者の話。もし本当とすれば困ったものですね。

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