・他の事故調と違って福島第二まで調査した政府事故調・地震を今回の事故の原因から取り除いた政府事故調 ・首長の希望を無視して事故の直接原因を調査しなかった政府事故調・週刊誌まがい役にたたない3事故調の報告?・安全基準こそ原発の専門の技術者で作成しろ
政府の福島第一事故調査委員会の報告が出ました。
その内容は厖大で私の256のボロパソコンの手に負えないので、新聞の報道に添って考えて見ました。
・他の事故調と違って福島第二まで調査した政府事故調
・良かったところ
他の2つの事故調の報告に触れて無かった福島第二まで調べて第一の事故後の注水の段取りで適切さを欠いていたと指摘したことです。
この件に就いては後日改めてに書きます。
私は他の調査委と同様に、深くても狭い知識しかない学者は原発の運転・保全には素人だ、それに加えて文字通りのずぶの素人の調査の限界を始めから指摘していました。
そう言う私もサッカーは素人ですが、メキシコとの練習試合の放送を見てメキシコに比べて日本チームはパスのスピードと正確さ少し劣っていると言うことに気づきました。
政府の事故調が福島第二を調べるなら、1年以上かけて調査するのですから、同じ災害にあった女川も調べれば、経営方針の違う東電と東北電力の比較から、福島第一の問題点が更に発見できたかも知れません。
更に言えば沸騰水型と違う加圧水型の原子力発電所を見ておれば更に多きな発見があったと思うのですが。
・地震を今回の事故の原因から取り除いた政府事故調
・首を捻る点
・国会の調査委が指摘した地震での損傷を否定したこと
国会の調査委の報告も聞き取り調査から原発内の流体洩れ、緊急電源の不具合など指摘しています。
流体洩れについては流量計にその形跡がないとしていますが、大口径の主要配管には流量計に就いても、それほど運転に支障がないが危険性の流体を使う配管に流量計は付けないのが普通です。
また流量計の誤差の範囲内の洩れもあるかも知れません。
いずれにしても、これだけの大きな事故があったのに、地震の影響もあったと言う前提での調査は必要と思います。
ましてかって原子炉関係の設計にも携わった大前研一さんは国会事故調の報告書は「原発の安全」に何の役にも立たない で国会の事故調をボロカスに書いていますが、今回の事故の原因は地震によって6系統ある外部電源がすべて失われているところに津波が襲い非常用電源の喪失が起きたことが事故の原因だったからだ。と指摘しています。
国会事故調もそうですが、少なくとも事故発生の直接原因の究明では、政府の事故調も細かいところばかり「盲人と象」のたとえ話をみるようです。
・首長の希望を無視して事故の直接原因を調査しなかった政府事故調
・結局、政府事故調は新聞の新聞のかなり細かに書いた要旨でも事故の発生の直接原因には殆ど触れず、IAEAま基準守れとか、「抜本的かつ実行ある事故防止策の構築」として、事故を踏まえ、政府からは外部電源、所内電気設備、冷却注水設備などを網羅する30項目の対応の方向性が示されている。関係者が有効な対策を構築する努力を継続することを求めたいで済まされているようです。
そんなことで国会事故調の地震による故障の意見をケチを付けるなんて考えられません。
増して原発を持つ地域の首長が原発の事故原因の究明とそれに基づく安全基準の作成を原発再稼働の条件としているのに事故発生後の処置ばかり取り上げているのはどうしたのでしょう。
・週刊誌まがいの役にたたない3事故調の報告?
先ず事故を起こさない設備の基準を7~8とすれば、不幸にして事故が起こった後の設備の2~3の操作基準で始めて完成した安全基準となるのに、後のことばかりの原因究明ばかりの事故調査委員会なんてどうかしていると思います。
原子炉設計の実務の経験がある大前さんが国会調査報告を週刊誌まがい報告だとしているのは良く判ります。
そして政府の事故調も国会のそれと殆ど同じです。
何故なら私が最初に書いたように、原発運転・保全に素人同然の人と文字通り素人の人の構成が似ているからです。
然し今となって文句を言っても仕方がないので、これからの提案です。
・安全基準こそ原発の専門家のの技術者で作成しろ
いよいよ技術基準の作成です。
技術者の出番です。
エネルギーの基本政策の聴取会電力会社の社員の出場批判に対して、政府は電力関係者を事態させて批判を浴びて居ます。
今度は純粋の技術的な問題です。
批判されるべきと安全よら会社の利益を優先した経営者であり、設備の安全設計では技術者はそのような経営者とは対極の立場にあります。
勿論企業の経営は無視出来ませんが、私たちは技術者としての安全優先の姿勢、その良心とプライドを信じて良いと思います。
技術者は原発現場の運転・保全のベテラン、原発関連機器企業の技術者。対象は設備設計、緊急時を含む運転、保全管理などなど。
範囲は計画・設計・建設・運転・保全・原発内での緊急時在り方など電力会社の責任範囲。 (それ以外の政府の基準作りは今までの事故調の委員でも原子力規制庁のスタッフが作成して良いでしょう。)
然し。担当の細野さん。今度こそ電力会社側の基準作成に名前だけは有名な学者や信頼を失った元保安院など当てるなど、人選を誤らないようにして下さい。
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それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
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意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
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この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
リスクがあまりにも大きすぎる
国土が半永久的に消えてしまうんですよ
放射能をずっとずっと撒き散らしていくんですよ
さらにいうとこれまでずっと原発の安全を言って我々国民を謀り、なお原発をポジティブに推進しようとする電力会社、原発利権政治家を許すこと信じることは二度とできません
地震・災害大国の日本で想定外なんて通用する訳がないでしょう