・戦前、戦中派からの申し送り・石炭、石化燃料が涸渇したとき・その場しのぎの政治では問題を先送りするだけ
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私は思う所があって06年5月から始めた「普通のおっさんの溜め息」をしばらく休止することにしました。
その間ご訪問戴いた上に貴重なご批判やご助言をいただきましてありがとうございました。
それで今までの私の考えを改めて纏めてみたいと思います。
読売新聞の「Nippon蘇えれシリーズ」で原発問題を取り上げていました。
・大震災前の電力量構成比:石炭・石化系燃料61.8%、水力8.5%、原子力28.6%
・原子力停止で石化系燃料調達に震災時より年間約3兆円払っているので貿易収支の赤字を解消するのは難しい
・原発用のバルブを作る岡野バルブ:「原発停止がつづけば技術やノウハウを維持継承は難しい」
・21世紀政策研究所:「こまままでは原発維持、廃炉の技術者が減ってしまう。多くの国は今後も原発を造り続ける」
・」沖縄県の新興企業がミドリ虫の増殖力を使ってバイオ燃料の製造を研究しているが、大量生産に難があり、直ぐに現実化はできないし。太陽光も風力も安定供給できない。
・それに対する金属鉱物資源機構の石井彰さんの意見(括弧内は私の意見と注記です。)
・世界的なエネルギーから見れば太陽光、風力、地熱は全体のエネルギーの1%にすぎないので、「原発か再生エネルギー」ではなくて「化石燃料の使用効率をいかに高めるか」で二酸化炭素の削減効果ははるかに大きい。 (賛成。再生エネルギーより日本得意の節電技術を活かすほうが遥かに電力不足に対する効果があると思います。)
原子炉1基を発電するのに山手線の内側の広さの土地がいる。森林を伐採してパネルを敷くのはコストより以前に環境負荷が大きすぎる。 (今は太陽光パネルの平地利用が大きいですが、食料の自給率低下に繋がり、山林への影響は「顕在化してきた再生可能エネルギー買い取り制度の問題点」で風力発電所の実情を紹介しましたが太陽光の場合はそれに比較のならぬほどの大きな影響を与えるでしょう。)
明治維新まえまで薪を取るため里山ははげ山状態になった。 (私の子ども時代、朝鮮の山ははげ山ばかりだと聞かされました。)
太陽光も大々的に導入すれば日本も砂漠化するだろう。 (後記)
清貧思想でエネルギー問題を解決しようと本気で言うのなら、経済活動や生活レベルを下げる覚悟がいるだろう。 (私のように戦前、戦後の貧乏生活を経験している人達はその状況にも耐えると思いますが、豊かな生活に慣れた人達が耐えられるでしょうか。そして今の日本経済が立って行けるでしょうか。)
「私の意見」
沙漠の形成の一因として放牧による樹木や雑草の減少、消滅が一因とされています。
それは長い年月の間に進行し気づけばどうにもならないことになったと言うのが実情でしょう。
読売によれば電力量構成比石炭・石化系燃料が61.8%を占めていますが、その資源は億年単位で形成されたものだと言われます。
その石炭・石化系資源をここ100年の間の物凄い技術の進歩で吸い上げ掘り出しているので、相対的に見れば有限の資源と考えるべきです。
一般的に言えば石油系の燃料はここ100年で涸渇するそうです。
シェールガスもメタンハイドレードも現在の世界情勢でも2~3百年単位で無くなるでしょう。
然し次のオリンピック候補に立候補したトルコも目覚ましい経済発展を遂げてるそうです。
私たちが知っている中国、インドに続いて東南アジア、南米諸国、遅れてアフリカも発展するでしょう。
当然にエネルギーの消費量は中国を見て判るように急激に(多分今後は爆発的に)増えますから先の新資源の発見があっても100年前後で終わるかも知れません。
詰まりエネルギー問題は少なくとも100年代前半の単位で考えねば判断を誤ることになります。
それに長い目で見れば温室効果ガスの増加による異常気象の問題もあります。
私の身近の問題でいえば昔の北九州は台風銀座と言われほど台風の半分は北九州を通り抜けていました。
それが今では南九州の南で進路が北東に変わり最近では北九州のを通る台風は年に数本しかありません。
全国的に言っても竜巻や所謂爆弾低気圧の発生など過去殆ど見られなかった現象が多発しています。
私が何時もフォローしているドイツ系米国人の方の「異邦人から見た世界と日本」 では米国の沙漠化と日本への影響に就いて良く書かれています。
大陸的な北アメリカで気候変動の影響が極端にでるのかもしれません。
詰まり気候変動は少なくともここ50年間に大きな変化の兆しを見せていると思います。
これを恒常的に気候の変化と捉える見方もあると思いますが、私は安全サイドに地球温暖化の影響として対処すべきと思います。
その点からも原発問題に就いて考える必要があると思います。
反原発のアイドル的な存在の福島瑞穂さんは石化系燃料の涸渇や温暖化など自分の都合の悪い50年から100年先のことには目を瞑って反原発をお経のように唱えています。
私たちネットユーザーの内で政治や自分の地位の保全に関係のないの人達は、物事をもう少し長期的な視野と基本的、総合的にものを考えて行きたいものだと思います。
私は06年8月に
「その場凌ぎの政治から抜け出すために」で石油資源の問題、地球温暖化、永久に米国に依存してゆくのか、少子化、外国人労働者の受け入れ、800兆の負債、丸呑みのアメリカ型市場経済の問題を取り上げと研究するシンクタンクの設立の必要性を書いて来ました。
今日の新聞では高齢者の比率が2010年23%から40年には36%に激増、人口は2.000万人も減少すると言われています。
地球温暖化、少子高齢化は戦後からの僅か5~60年の短い間に起こった問題ですがこれも実質的かに何も手を着けられていません。
日本の政治はは面倒なことは先送りし、その場しのぎでごまかしてしまうのが特徴です。
せめてネット上ではエネルギー問題など長期的な視野で問題点を指摘し、出来れば政治も動かせることが出来る迄にして貰いたいものです。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
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「時代おくれ」の「恥を知る」人間が激減したことが、今の日本の現状を迎えた大きな要因の一つなのでしょうね。
日本人として、誇りと謙虚さうしなわず、堂々と胸を張り生きていきたいものです。
お元気で、お疲れ様でした。
ご高齢のようですから健康問題なのかと心配です。
戦前、戦中派、その当時の空気を知ってる方の考えを聞くのは貴重なので、ブログ再開楽しみに待ってます。