民主党
・菅さんの反対派は今回の敗戦は菅さんの突然の消費税増税提案の所為だと言っていますが、菅さんの発言の前から同じ提案をした自民党が善戦したのを見ても必ずしも当たっていないと思います。
・菅さんの反省すべき点は、「消費税増税→増税分を社会福祉施設の強化や介護に当たる人達の給与改善に当てる→雇用の増大→国内消費の増加→新産業の発生→経済成長の実現」という彼のブレーン大阪大学教授の小野善康さんの(首を捻る所も多い)持論に飛びついて、鳩山さんの「少なくとも県外発言」の反省もなく、閣内でもろくに討議もせずに発表した軽薄さでしょう。(参照「菅さんの消費税増税の問題点」)
・いずれにしても(前にも書いたように選挙に勝っても負けても)9月の代表選挙で小沢さんグループの(今回の場合は菅さんの責任を追及する)反撃、逆に今回の敗戦は小沢さんの選挙政策の失敗だとする紛糾があるかも知れません。
前回の代表選で党内力学で大半の予想を反して岡田さんより鳩山さんを選んだ大失敗の愚を繰り返さないように、今回は党議員の良識を期待したいのですが、果たして。
・参院の過半数を獲得できなかったことは、今までのような見え見えのばら蒔き法案の通過、外国人参政権など一連の問題法案の提出を匂わせたり、増して提出するようなことが難しくなるのは日本のために良いことだと思います。
・日本のため良いと言えば、日本の為にも党のためにも、暗いイメージを持つ千葉景子さんの落選は良かったですが、輿石さんの辛勝は残念でした。
民主党は今後6年悪名高い日教組の影を引きずる、輿石さんのお蔭でマイナスイメージを抱えて行かねばならないのは大変ですね。
・民主党の良かったことは、消費税増税のように政権を取った後、少しばかりですが現実的な政策に転換し始めたことです。
これを選挙至上主義の小沢さんのお蔭でもとのばら蒔き政策に戻れば、民主党の将来はないと思います。
自民党
・今回の勝利に就いて谷垣さんが「敵失による面がある」と言っていましたが、普天間基地問題をデッドロックに乗り上げさせ、にっちもさっちもいかなくした大失態にも関わらず、自民の51に対して民主44の議席差しかありません。
前回の参院選では安倍内閣にこれと言った政策の失敗もなかったのに、自民37、民主60と言う大差を付けられています。
これは後にも書きますか、マスコミ特にテレビの選挙中での「赤城さんの絆創膏」報道など一方的な自民党批判の影響がありましたが、それにしてもこの違いは何でしょう。
これは民主党政権の大失敗にも関わらず、国民のその政治主導の政治改革をまだ支持していることを示します。
その極端な現れが、行政改革一本槍のみんなの党の1から11議席と言う大躍進です。 マスコミはこれを民主・自民に飽き足らない票がみんなの党に集まったと解析しています。
自民党のこの事実をしっかり見極めて、国民が今自民党に何を期待しているのかと言う民意を掴むべきだと思います。
有権者が自民党の限度を見極めた数字が前回に比して僅差の勝利になっていること。
その見極めた根拠は、麻生さん時代の行政改革の弱腰→その反省もないと思わせた党内改革への弱腰だと思います。
・自民党の今回の良かった点は、消費税増税など耳触りの悪い公約を発表したことに加えて若手の候補者を大幅に導入したことです。
・自民党の今後の方向は、派閥の領袖や族議員による実質的な党支配の古い体質からの脱却、 (民主党のように)党内の若返りとその育成、そして行政改革への国民の期待を酌み取れなかったように国民の意識からの離反を防ぐための情報収集解析のシステムの確立だとと思います。
・今後の参院の運営は最大野党の自民党が中心になると思いますが、安倍さんから麻生まで小沢さんから苛められた仕返しばかりしていては、また自民党の人気を落とすことに成りかねません。
何故なら大人の野党として是々非々を貫かねば、今でも民主党に優しいマスコミの餌食ななるからです。
マスコミ特にテレビ
私は他とネット評論家の同様に何回もマスコミ、特にテレビの批判をしてきましたが、今回の参院選報道については、小泉→安倍→麻生さんの選挙の一方に偏り過ぎた報道に比べれば、かなり公平な報道をしてきたと思いますし、今回の参院選の結果も前回の衆院選後の世論調査で民主党を大勝させ過ぎたとの国民の反省とは違って、かなり納得の行く結果となったような気がします。
その理由は今まで政権党の自民党の批判ばかりしていたのに、野党時代に肩を持っていた民主党が政権を取ったからと言って、依然として支持ばかりしておれなかったかも知れません。
その理由はどうであれマスコミの日本の進む方向を誤らせないために、是非公平、公正な報道をして貰いたいものです。
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だいたいこんなものです。
愛信選挙情報の政党別得票数と
選挙区の獲得議席数、比例代表(全国区)の獲得議席数
の数字は以下の通りです。
http://www.aixin.jp/skjh/sjmenu.cgi
このシステムは現実の選挙システムを真似した仮想の
選挙システムです。
結果に付いて高精度を要求しなければ、即ち大体こんなものだろうで良いならば、大変簡単な仕組みで可能に成
ります。
選挙区毎の順位や獲得議席数は確認の通りです。
選挙区の実際の選挙結果と比較してください。
たちあがれ日本の大勝利がどうしたことかこの現実の結果、何が違うのか。
民主党支持者は愛信選挙情報をアクセスしないのだろ
うか、または民主党を支持する人がいないのか兎も角、このシステムでは民主党の得票数は少ない。
これは現実世界を映した鏡ですので、民主党支持者がいるならば、それに見合った数の投票があるものです。
政党別得票数の推移グラフ
http://www.aixin.jp/skjh/grhc.cgi
しかし、現実にはこんな民主党が多くの議席を
獲得している。
不思議でないですか。
比例代表(全国区)ではドント方式なので、「たちあがれ日本」の最初の1議席の(結果は片山寅之
助氏)の当確情報が明け方の6時まで発表され
無かったのはおかしくないですか。
自民党14議席の当確枠発表と同時に自民党の14分の1の得票数を持つたちあがれ日本の当確枠1議席がNHKに表示されないのはおかしいのです。
【愛信選挙情報】
http://www.aixin.jp/skjh/sjmenu.cgi
PS:
テレビ局の解説に曰く
民主党は選挙区では自民党に大敗したが、しかし比例代表(全国区)では自民党より多く得票している。
選挙区で非民主を選択した有権者が比例代表で民主党に投票する訳が無い。
民主党と比べれば、一理はあるマニフェスト
ではありますね。
ただ、個人的に単純なモノ作り信仰からの脱却
と金融資産の積極運用という言葉には引っ掛かりを覚えますが
まあ、投資をやる人間にとってはあり難いっちゃあり難いですが・・・
(大体長々と解説してる文言より
こういうさっと入った言葉のほうが真実を
顕すことは多いものです)
ただまあ、金融重視策としては確かに筋道は
通ってはいるかとは思いますが