安倍改造内閣が発足して、予想したように依然として批判が絶えない。
世論調査でも支持するは朝日と毎日が約30%、その他が40%近くだそうだ。
朝日の支持率の少ないのも予想した通りだ。
世論調査はまずそんな事だろうが、問題なのは安倍さんの批判を公然とマスコミに流す自民党の人がいることだ。
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誰が安倍さんを選んだのか
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そのような人が先ず考えて貰いたいのは、彼らの反対する安倍さんを誰が選んだのかとことだ。
安倍さんは閣僚の不祥事に対して、どこまでも庇って彼自身の閣僚の任命責任を問われた。
それと同じように安倍さんを選んだ自民党員の責任は何もないのか。
彼らは選挙に勝つ為に、支持率の高い安倍さんを選んだ。
当時の安倍さんへの支持率の高さの理由は、彼の若さもあるが、その殆どは拉致問題に関する北朝鮮への強硬姿勢だった。
然し、国家犯罪に対する問題に対する処理の難しさは、現在の状況を見ても明らかだ。
最初は米国の対北朝鮮の強硬政策に頼り、米国の対北朝鮮への政策の軟化以来、反日姿勢をちらつかせている、中国や韓国に仲介を依頼するしか、手の打ちようのないあり様だ。
六カ国協議に基づく、日朝の国交回復のための協議を何時開催するかさえ、完全に北朝鮮に主導権を握られている。
この調子で協議に持ち込んでも、北朝鮮にイニシアティブを取られるのだろう。
詰まり安倍さんへの国民の支持率は、極論すれば言わば徒花の上に立ったもの だった。
そして、首相になって安倍さんのやったことは、安倍内閣改造への提案にも書いたが、
1.リーダー・シップの取り方の勘違いから所謂仲良し内閣を作り、何でも自分でやろうとし、思いつきや、小手先の政策を打ち出して、党内からも反対が出た。
2.慌て過ぎ、前を見過ぎた政策の基本方針
安倍さんは戦後レジームの脱却、小泉改革の継承、憲法改正を唱えた。
私の眼からは、安倍さんの具体策は実は小泉政治からの脱却と仕残した分の遂行だと思ったのだが、安倍さんはお人好しにもそれを口にしなかった。
実際の彼のやったことは、野党からの小泉政治の歪みと仕残した部分の追求に対する思いつきの彌縫策の立案だった。
3.そしてその対策に負われて、野党からの追求から洩れた地方格差を放置した ひのを小沢さんにうまく突かれて今回の大敗の一因となった。
4.強引な議会運営の失敗に気付かなかった。
安倍さんは選挙で彼が如何に多くの法案を通したか力説していたが、それを聞いた国民は誰もが首を捻った強引な議会運営を思い出していた。
5.慰安婦問題に対する失言
一旦国が謝ったのにとやかく言って却って問題をこじらせてしまった。
6.内閣のメンバーの不祥事にあくまで当事者を庇って、結局安倍さん自身の評判を落としてしまった。
7.内閣改造の時期を失した。
私は何度も、内閣のメンバーに、首を捻る様な人がいること、そしてその人が問題を起こした事、メンバーの力が弱い事、安倍さんを補佐し、直言する人が居ないことから、内閣改造をせよと書いた。
その時期は勿論参院選前と考えるのが当然だが、それを見送って、法案を通す為に会期を延長し、強引な国会運営をしたこと、選挙中のマスコミの赤城さんの報道などで深い痛手を負う原因となった。
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大敗の総括
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参院選大敗後、安倍さんを無能、バカ扱いにしたブログを多く現れた。
私はそんなことはないとは思うが、少なくとも私の様な素人が見ても明らかに、今までのやり方は安倍さんの政治手法の幼稚さ、政治への感の鈍さ を示しているような気がする。
政治のベテラン揃いの自民党員は総裁選挙のときこのことは見抜けられ無かったのだろうか。
そしてそのことを彼に直言する人はいなかったのか。
政治は結果責任だと言われるそうだ。
これから見ると安倍さんを選んだのも彼をサポート仕切れなかったのも自民党員の責任だ。
そのような人を選んだ原因は自民党総裁の選び方 に書いた様に、半世紀に渡る一党支配に馴れて、政権交代の出来そうな民主党ができたのて、従来のようないい加減な総裁選びをしたことにあると思う。
詰まり俗に言う腋が甘くなっているのだ。
安倍さんの敗戦の総括も国民にははっきりしないが、自民党の総括でも、安倍さんの責任は追求しても、彼を選んだ自民党員の責任まで言及していないようだ。
それと素人の私でも判る前記のよう安倍さんの拙いやり方を見逃してきた、自民党員の責任についても触れていない。
無党派を自認するする私は、どの党に対しても是々非々の立場だが、国民の為に自民党が体制を立て直して民主党と四つに組んで国会に望んで欲しいと思う。
そのためにも、安倍さんを批判する前に、彼を選んだ責任を自覚して、それこそ挙党一致で、安倍内閣を支えて行って欲しいものだ。
参照:
カテゴリー → 安倍内閣
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