戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でもお互い世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
「阿蘇の噴火に伴う火砕流が130キロはなれた伊方に絶対に到達しない」
原発減少、一定の範囲で維持を主張している私としては今回の決定には賛成です。
然し報道になかに首を捻るところが何件かあります。
・裁判長が変わって今回の決定がなされたこと。今回の問題は純粋な科学的な判断でよるべきで、人が変わっても同じとは言えないのは当然だが似た結論になるべき。結局は素人の裁判官が判決を下すから丸反対の判決がでる。それを避けるためには裁判の際専門家にも参加させるべきではないか。
・仮処分を求めた住民の意見「最高裁が運転を認めた場合、同種裁判の影響が大きい」として最高裁への不服申し立てを行いないと言っていること。つまり過去の最高裁の原発関連の裁判では、概して常識的(反原発の方に不利な)な判例が出ているのを知って居るのでしょう。反原発の人の信念があるのなら徹底的に戦うべきなのに?反原発の宣伝のためだけの運動?それでただでさえ不足な国の税金を使うなんて!!
そのためには裁判に常識を取り入れるため私の持論の民事事件にも裁判員正道を適用すべきと思うのですが。
・「最大の争点は約1万年に1回とされる破局的噴火が阿蘇山で起きる可能性だった」とされていたそうです。
1万年の間に地球の内部は冷えてきています。地球内部の高温のマグマによるストレスは噴煙、中小規模な噴火で少しづつ開放されています。だから1万年前と同程度の爆発的な噴火が起こる可能性は低いと考えるのが常識です。今回の裁判長が言う1万年前のような「破局的な噴火の発生頻度は著しく小さい」との判断は当然です。
・前回の「運転期間中に阿蘇の噴火に伴う火砕流が130キロはなれた伊方に到達する可能性がないとは言えない」の意見対して今回は火山学者の見解を踏まえ「破局的噴火を数十年前から正確に予測するのは困難」と指摘して、前回の見解と少し違った方向で判断しています。
私は前に投稿したように、阿蘇の噴火に伴う火砕流が130キロはなれと伊方に到達する可能性」は全く無いと思います。
その理由は前記のように地球の内部は1万年まえより温度が下がり、マグマのエネルギーが減っていること。そして前回投稿したように主として阿蘇山周辺の地形により火砕流が伊方と反対方向の西に流れることです。
阿蘇の大噴火で大きな火砕流が発生したときの流れを考えてみましたた。
阿蘇の盆地に流れこむ火砕流→盆地を埋めた火砕流は外輪山が壊れた出来た内野の谷(前回の水害で流れた阿蘇大橋の場所)から熊本方面に流れる→(これで火砕流は収まるが後は反原発側に立っての予想)→阿蘇盆地を流れ出た火砕流が次第に固まって内野の谷を塞ぐ(現実は内野が熊本平野より高い位置にあるので同平野の溶岩流が堆積。固化してして内野の谷を塞ぐまで途方もない時間(月または年の単位?)がかかる→さらに火砕流が阿蘇盆地を埋めつくす→火砕流が外輪山を乗り越えさらに広がる→その一部は豊予海峡に達する→海中の火砕流は直ぐに凝固→それを繰り返す内に「広くて深さ約300mの」海峡が閉鎖→火砕流が伊方原発に到着。
随分無茶な推理ですが、普賢岳の急峻な山を流れ落ちる火砕流と違って(キラウエアー火山の火砕流のようにゆっくりと)130キロメーター先の阿蘇からからの火砕流が万一伊方に到着してもその間に原発の停止や安全な対策実施までには十分過ぎる時間(前述のように月または年の単位)があります。
このような事は阿蘇山周辺の地形を見れば誰でも気づくことです。
読売新聞の社説です。
伊方をめぐって他の裁判所でも仮処分が申し立てられている。1件でも差し止めが認められれば即時にゆ効力が生じて運転できなくなる。その審理では差し迫った危険性など迅速に見極めるため限定的な証拠で判断する。高度な科学的知見を要する原発の安全性判断に仮処分の手続きは馴染むだろうか。原発の再稼働を阻む手段として仮処分の申請が乱用されていることは否めない。
正に前記の「最高裁が運転を認めた場合、同種裁判の影響が大きい」として最高裁への不服申し立てを行いないと言っている仮処分を求めた住民のことを読売が指摘していますが、一時でも原発を止めれば良いのでしょう。何と国費の無駄遣い。
だから繰り返しになりますが、裁判に国民の常識を取り入れるため私の持論の民事事件にも裁判員制度を適用すべきと思うのですが。
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