普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

もし米国が~したら、または~しなかったら

2007-01-29 23:26:38 | 国際社会

1月29日の我々の英字新聞輪読会で次の様な文章に出会った。
破綻修復へのアピール

その概要は、内戦状態が続くイラクへ軍隊の増派を行なったアメリカ。究極的な破滅状態が懸念されるこの措置に、軍隊の内部からも批判の声が上がっているそうだ。

その中でブッシュ大統領はアメリカ各層の反対を押し切って、20,000人の軍隊を決定した。勿論これに対して批判が上がったが、そのいずれも力なくあいまいなものだ。
そして遂には一番の当事者である軍隊からも反対の声が上がっている始末だと
書かれている。

著者はいつも論理の飛躍があり極論を書くので私の嫌いなタイプだが、米国の多くの人が、今回の派遣に問題ありと思っても、激しく反対出来ないほど、そして兵士達が自分の職を賭してまで請願書を出す事態が深刻になっていることが文章の中から読み取れる。
これを見て、以前次のブログを投稿した事を思い出した。
  
米国の民主主義とは(6/22)

<<もし昔、米国がイスラエルの制裁決議に何度も拒否権を発動しなかったら>>
多分、当時の政権は次回の選挙で一部の有力者の支持が得られず苦戦したか、負けたかも知れません。
然し、イスラエルとパレスティナの紛争は今ではとっくに解決しているのかも知れないし、9月11日に多くの犠牲者を出さずに済んだかも知れません。

<<もし、米国が安保理の決議を無視して、イラクに先制攻撃をしかけていなかったら>>
多分、ブッシュ大統領は、次回の選挙で一部人たちの支持が得られず苦戦するか、負けるかも知れません。
然し、イラクでの戦争は避けられなかったかも知れぬとしても、米国兵士の戦死者は今より遥かに少なかっただろうし、イラクに平和がとうにがもう戻っていたかも知れません。
それと間違った情報に基づいて戦争を始めたことを認めねばならかった、醜態も世界にさらさずに済んだでしょう。

<<もし、イラクの政権が出来た今、米国がその軍隊と、開戦後イラクから得たと言われる権益を全て引き上げ、今後ともイラク政権への影響力を行使しないと決めたら>>
多分、ブッシュ政権は直ぐに転覆するか、次回選挙では大敗するのは間違いないでしょう。
然し、世の中で密かに言われているような、米国が民主主義の名のもとの帝国主義の道に突き進んでいる国だ?と言う誤った考えを一新するのには、絶好の施策でしょう。
そして世界の批判を浴びた戦争開始時の独断的行動やポカも帳消しにして、世界中の人たちがやはり米国は大統領の言うように大義を重んじる国だと、改めて見直し、世界のリーダーに足る国だと思うでしょう。

然し、ブッシュさんは当然のように軍隊を引き上げるなどしなかった。
そして、例にあげた著者の指摘するように、米国民が軍隊の増派に問題があると皆知っても、積極的に反対出来ないほど、事態は深刻なものになっているようだ。
そこで改めて以前書いたブログでの最後にかいた私なりの意見を書いて見たい。

<<グローバル民主主義を推進するために>>

 三番目の仮定は現実離れしすぎていると思いますが、世界のグローバル化、民主主義化を進めている米国が改めて、民主主義のクローバル化推進のリーダーとして、今後たとえ気にいらない議案でも、民主主義の原則に基づいて最終的には国連での多数意見に従うようにすれば、今までの経験してきた世界情勢よりもっと良い方向(米国にとっても、国連にとっても、世界にとっても、日本にとっても)に進んでいくのではないでしょうか 

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