2014年ソチ五輪オリンピックも残すは後3日。冬のオリンピックの華「女子フィギュアフリー」の演技でクライマックスを迎えた。
前日にあったSPの演技では、日本選手3人が、次々と転倒し、多くのファンの溜息は大きかった。
金メダル候補の浅田選手も最初のトリプルアクセルでバランスを崩し転倒。その失敗から持ち直すことができずにミスを重ね、得点は55.51点で16位。シニアの大会で2桁の順位に沈んだのは初めてのことだった。
浅田選手は前日にあったSPの演技に「自分が弱かった」「今まで何をやってきたんだろう」。そんな思いが頭の中をぐるぐる回り、なかなか寝付けなかったそうだ。
フリーの当日も起きるのが遅くなり、朝の練習では体が温まらないまま氷に乗ったという。ジャンプの着氷では、よろけて両足をついたり、3回転半が1回転半ジャンプになったりしたとある。
24選手中12番目に登場したフリーの演技。「自分のぺースでやろう」と気持ちを切り替え、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)ジャンプがが決まった。成功したのは今季初めて。
このままいけると次々に、難しい2連続3回転ジャンプ、3回転ルッツと跳んでいく。苦手だったルッツとサルコーの3回転ジャンプも完全に着氷。ステップやスピンも、最高難度のレベル4を取り、五輪史上、6種類のトリプルジャンプを8回着氷した初の女子選手となった。
フィニッシュしリングで上を見上げる浅田選手の眼には涙が一杯あふれていた。この涙、悔しくて泣いた4年前のバンクーバー五輪とは違う涙だったという。
残念ながらメダルには届かなかったが、自己最高得点を記録するなど素晴らしい成果を上げた浅田選手。ご苦労さま。拍手喝さい。おめでとう。4年間の厳しい練習の努力が見事に結実しましたね。
今朝の各新聞は浅田選手を称賛する写真と記事一色、テレビは1日中途切れることなく浅田選手の活躍を放映していた。まさに今日は賑やかな「真央ちゃんデー」。
一方、鈴木選手も村上選手も頑張りました。見事でした。総合の順位はSPの順位を上回っています。オリンピック選手として数々の重圧を跳ね返しほんとうにご苦労様でした。元気で皆さんの帰国される日を待っています。