「逃げる」とも「去る」ともいわれる、短い2月は今日で終わり。
明日は、県下高校の卒業式が一斉に行われる。ある者は進学、ある者は就職、進む道はそれぞれ異なっても人生の輝かしい出発の日である事に変わりはない。
4月からは消費増税が待っている。併せて年金は0.7%が減額される。駆け込み需要が盛んだ。住宅や宝石、自動車の買い替えなど高級品が目立っている。だが、年金生活者や派遣労働者など貧困にある者にとってこれらの品は高値の華だ。
スーパーでは、ティッシュペーパーが不足ぎみとニュースに出た。ビールの販売もすごく増えているそうだ。それも発泡酒。多くの年金生活者はわずかでも節約しようとささやかな品物の駆け込み需要に精一杯。
2014年度予算が最短13日間の審議で今日にも可決されそうだ。 公共投資や社会保障費の増加から過去最大の96兆円、補正予算にくぐりこませたバラマキの公共予算などを含めると総額は100兆円を優に超える。
補正予算では、政府が予算要求の無駄をチェックした結果34事業4574億円がカットされたが、指摘された事業の8割が名前を変えて、今年度予算で復活した。国の借金が1000兆円を超えても、バラマキと無駄な公共事業、この姿勢は変わらない。官僚は要求したものは必ず取ろうとする。その結果として天下り先を確保する。いびつといわざるを得ない。
朝日新聞に経済気象台という欄がある。第一線で活躍している経済人や学者など社外筆者によるものだが、1月8日の記事が気になった。
その抜粋
「米国では財政赤字削減が急速に進んでいる。現役世代は、自分の利益のために負担を将来世代に背負わせることは不公平だと考え、自らの身を削る。一方、日本は、反対の声を上げられない将来世代に負担を押し付け、現役世代は生活を維持しようと考える。日本の若者が、将来不安を覚えて保守化するのも無理はない。中高年世代は、若者に覇気がないと嘆く前に自らの責任を自覚した方がよい。」
中高年世代が日本の赤字を作ったのですか。その元凶は、選挙民の心をつかみたいと、無駄なお金をバラマキ、景気刺激策として有効だと、厳しい国の財政も顧みず、無駄な道路や鉄道など公共事業にお金をバラまく族議員と呼ばれる政治家や、その取り巻き官僚の責任ではございませんか。
将来世代に負担を負わせたその責任すべてが中高年なのでしょうか。放漫経営の標本たる政治家は選挙で選ばれる。その政治家を選んだ1票には中高年にも一端の責任はあるかもしれないが。
選挙の大切さを今からでも遅くない大切にしなければと改めて考えました。