あらゆる犯罪、軽い交通違反であっても1度犯せば言い訳は無用。取り消しを求めても絶対に許してくれない。それが法律。
最近、政府の要職にある方々の問題発言が相次いだ。NHK会長、首相補佐官、首相の経済ブレーンなど。その発言が問題となりマスコミなどに取り上げられると、間をおかずにその発言を取り消す。その後は知らぬ顔の半兵衛。
取り消す理由は、私的な意見だったとか、公の場ではなかったという。あるいは本意が伝わっていない、マスコミの報道が間違っていると仰る御仁もいらっしゃる。参考人として国会に呼ばれ「そんなこと言いましたかね」とぬけぬけ方の気が知れない。
「自分は日本国の最高責任者」と発言された安倍総理。個人の私的発言。「すぐに取り消されたので問題ないと言われましたね。」、その方々を任命した総理には当然の任命責任があることでしょう。放言する要職のかたがたを任命されたのはどなたですか。任命責任をどう考えておられるのですか。公の場で説明いただきたいものです。
まさか国会で承認された人事だと仰るのではないでしょうね。今朝の新聞の大きな見出し「首相側近、止まらぬ方言」「官邸、火消しに躍起」とありました。総理、火消が最高責任者のあなたのもっぱらの仕事でしょうか。
私的な場であれ、公的な場であれ、失言は有るにしても、1度口から出た言葉をすぐに取り消す。あなたたちの言葉はそんなに軽いものですか。自信を持ち信念に基づいた発言ではなかったのですか。
国の要職にあるかたがたの一言一言が国際政治をも揺るがすことになりかねない重い言葉であることをご存知ありませんか。その一言は、かっての暗い戦争の引き金にもなりかねないのです。
後からいくら取り消してもその発言は発言されたあなたの眞意と受け止められ、いつまでも生きています。国民から見れば絶対に許すことのできない問題発言、まさに犯罪なのです。
要職にある方々には、事実の吟味を含めて、発言に慎重かつ誠実であることが望まれます。後から取り消す、取り消せば万事解消、あってはならないことですよ。