リオデジャネイロ五輪代表選手選考を兼ねた第69回福岡国際マラソン大会が福岡市で開かれ、一般参加の旭化成佐々木選手が海外招待の強豪選手と最後まで競り合い、自己最高記録2時間8分56秒で、三位入賞を果たした。もちろん、日本人選手第1位でリオデジャネイロ五輪代表選手候補に手を挙げた。佐々木選手は、旅費など主催者が負担する国内招待選手に選ばれたが、杭工事データの偽装問題で揺れる旭化成が辞退し、一般参加選手として参加したという。
自己最高記録が2時間2分から4分という海外招待の3選手と競り合った佐々木選手の健闘を称えるとともに、来年の東京、びわ湖の結果を待って発表される3人の五輪代表に、佐々木選手の名が入ることを願っている。
その一方お目当てにしていた、最強の市民ランナーといわれる川内優輝(28)選手、10㌔手前で感じた左ふくらはぎのしびれの影響もあり、佐々木悟(30=2時間8分56秒)から、約4分も遅れての8位。優勝も期待したのに残念なことだ。これで五輪代表入りはほぼ絶望だろう。
競技終了後の川内選手の談話「(力を)出し切って負けるならしょうがないけど、何でこういうことになったのか……」。その悔しさがよくわかる。