12月1日に発表される「ユーキャン新語・流行語大賞」とともに、12月15日、年末恒例の行事となった、日本漢字能力検定協会の募集する2015年「今年の漢字」が「安」と京都清水寺で発表された。
森清範貫主が清水の舞台で、特大の和紙に墨で書き上げた「安」の字の力強さには圧倒された。
「安」となったのは、安全保障関連法案の採否をめぐり国内を2分したことや、世界で続発しているテロ、マンションの杭工事データ偽装で不安が広がったことがある。だが、不安ばかりではない、「安」は安心の安でもあり、安倍総理の「安」でもある。
「安」は応募12万9647通のうち最多の5632通から選ばれt。2位以下は、中国人観光客らの「爆買い」から「爆」、戦後70年を反映した「戦」の漢字。ちなみに自分は「核」と投じたのだが、完全にオミットされた。
「安」の字は『不安』も『安心』も囲い込む文字である。今年の漢字「安」が、できることならば、やがて来る新しい年に、不安でなく安心をもたらしてほしいとささやかに願うばかりだ。
安倍総理にもお願いしなければなるまい。不安のない生活を望んでいると!