やまとや(日本料理/横浜)
*大阪の老舗
南地大和屋 の関東1号店
大阪の宗右衛門町で創業して130余年、上方文化と料亭文化を継承した名店が関東初登場。
国賓をはじめ政財界の重鎮たちに愛された(らしい)大阪の老舗が
上方料理 大和屋 として横浜そごう10Fダイニングパーク(名店・老舗ゾーン)にオープンしたのは3年前。
先月、スマコンのプラチナチケットを手渡すため、地元の友人と会社帰りに横浜で待ち合わせ。
駅の近くで夕食でも―ということで、久しぶりの再訪となりました。
店内は思いの他モダンで、老舗の飲食店にありがちな堅苦しさは全くありません。まだ新しいお店ゆえ明るく清潔感に溢れているところもいいですね。
夜の「献立」は、お酒の肴として軽く楽しめる焼き物料理がメインの4,988円のコースから、事前に予約が必要な13,650円の会席まで5種類。
私はメイン料理が選べる「千成」(せんなり)なる7,350円のコースをオーダー。
食前酒
スプマンテをハーフボトルで。
カペッタのバレリーナブリュット(イタリア)は、スッキリとした辛口で和食にピッタリ。
旬菜
シャブリ先付は白胡麻豆腐、日本料理ならではの繊細なテイスト。
海老の切り身、食用菊、銀杏、山葵が乗っています。
吸物
松茸と白身魚のしんじょ入り、柚子風味。こちらにも食用菊が彩りを添えています。香り高いゆずに負けない松茸は、ほんの一切れでもさすがの存在感。
お造り
お刺身は本鮪とアオリイカ。
赤身の鮪の美しさに思わずため息…
、イカはすごい歯応えなのに柔らかい。表面に細かく包丁を入れた丁寧な仕事のおかげ?
銀杏型の飾り切りは大根、ちょこんと紅をさしているのは梅肉です。私はツマよりこっちの方が好き。
メイン(魚か肉を選択)登場~!
紀州牛のステーキ温野菜添え
焼き加減が絶妙!のステーキ(サイコロ状に細かく切ってあります)。量的には男性には少なすぎるかも。
ステーキはお醤油ベースのあっさりソースと大根おろしでいただきます。黒胡椒はお好みで。赤ワインをグラスでいただきました。
たっぷり温野菜
旬の秋野菜を素揚げにして付け合せに。
彩りがとても美しく、茄子が最高に美味!
釜ご飯、汁物、香の物ビックリしたのは〆の白飯の美味しいこと!
こちらのご飯、へっつい(木製のフタがついているデッカイお釜)で炊くんですよね。ピカピカに光ったご飯粒が立っていて、おかずなしでガンガンいけそうなほど、ホントに美味いです(ありがたいことにおかわり自由)。
汁物は野菜がゴロゴロ入った具だくさん、白菜、きゅうり、蕪の浅漬けは塩味控えめの上品なお味。
水物旬の栗を使ったアイスクリーム。実の粒々の食感が楽しめます。
添えられていた煎茶もこれまた結構で大満足。
食事の最中と食後に出すお茶が違うところに細かな気配りが感じられます。
お椀の蓋に施された柄も見事
楊枝もひと味違います
「上方料理は美しくおいしい、食べ物の芸術でございます」と豪語?するだけのことはあり、どれも素晴らしく美味しかったです。
また器の見事なこと! 舌だけではなく目の保養になりました。
一品ごとの量は少なめだし、全体的にさっぱりしたお料理(でも味のメリハリは効いている)の割には満腹感があります。
連れは「あしべ」なる4,980円のコースをオーダー、スパークリングワイン(ハーフボトル、1,200円)、シャブリ(ハーフボトル、2,800円)、グラスワインの赤(600円)を追加して、18,884(私の支払いは11,088円)でした。これはなかなか優秀なCPではないでしょうか(お酒が良心的なお値段で好感度大
)。
デパート内の飲食店ということもあり、創業130年という重厚感を感じることは出来ませんが、飛び込みできちんとした日本料理がいただけて、お値段も手頃。横浜駅周辺には「使えるお店」がほとんどないので、こういうお店は貴重です。L.Oは21:30ですが、営業時間は23:00までなので急かされずに食事出来るのもありがたい。
ちなみに、11:00~19:00は全席禁煙、その後は分煙となるようです。
■大和屋
□11:00~23:00
□不定休(そごうに準ずる)
□横浜市西区高島2-18-1 横浜そごう10F
□045-465-5958