レストラン バカール(松濤/フランス料理)
閉店しました
<2011年6月ネタ絶賛消化中>
【2014年6月に当時の日付で記事を編集しています】
こつ然と消えてしまった二代目Cyber-shotで撮影した画像がVistaくんに残っている限り、すでに閉店のお店だろうと、賞味期限切れのネタであろうと、全てブログにUPします。
*コストと名物ソムリエの「パフォーマンス」に魅了された夜
高級住宅地、松濤(渋谷)で棚ぼたディナー。なかなか予約が取れない人気店を積極的に攻略中のかおりんに誘われて、オープン以来大評判のビストロを初訪問。
最寄駅は井の頭線の各停で2つ目と聞いていたけれど、渋谷駅から徒歩圏内のようなので、地図を頼りにbunkamura前を通り抜け、ひたすらテクテクと歩きました。
15分も行けば人混みも喧騒も消え、辺りの景色がガラリと変わることに新鮮な驚きを覚えました。
20分足らずで目的地に到着!
こぢんまりした店舗ながら、地味な建物が軒を連ねる通り沿いにオレンジ色の外壁はかなりのインパクト。
カウンター7席、テーブル6席のかわいらしいお店です。
アペリティフはダブルカシスのキールロワイヤル。
サービス担当の金山ソムリエの名調子がのっけから炸裂!
常連一見を隔てることのないフレンドリーな接客が人気店の所以かも知れません。
そしてもうひとつの所以といえば。
おまかせ5品のコースが、なんと5,250円!でいただけるのです!! もちろん迷うことなくオーダー(≧∇≦)
アミューズ
キャラメリゼされた可愛らしいプチトマトが登場。
この小さな一粒で甘、酸、塩、辛、苦の「5つの味」が楽しめるとのこと。。。はたして?
ううむ
辛と苦はわからなかった。
バスケットにてんこ盛りの自家製パン登場。
この中から好みのパンを選べます(1コ無料、お代わりは+料金で好きなだけ)。
店名が焼き込まれたブリオッシュを選び、追加でフォカッチャとグルノーブル胡桃のパンをかおりんと1つずつ。
バターは普通と無塩の2種類。フォカッチャがあまりに美味しくて私だけさらに追加。
日本各地から取り寄せた有機野菜のバーニャカウダ
珍しいお野菜たちの盛り付けがまるで生け花のよう(2人前)。
こちらは別皿。
生のまま、ひげも食べられるというとうもろこし、なると金時、紫空豆、サルシフィ(西洋牛蒡)の葉、マイクロトマト。
サルシフィは英名をオイスタープラントというだけあり、葉っぱを噛みしめるとホントに牡蠣の味がします。
驚異の糖度を誇るマイクロトマトの下に敷き詰めてあるのはオリーブソルト。手作業で仕込んだ海水塩にカラマタオリーブ(ギリシャ産)をローストして加えて作られているとか。
能登産ズワイ蟹とカニミソのバーニャカウダソースは贅沢に蟹肉入り!!
稚あゆのフリット
「清流のせせらぎが聞こえるでしょうか?」という台詞と共に登場。
わたのほろ苦さがたまりません。
浜名湖産うなぎとフォアグラのマリアージュ マンゴーのインパクト
実は鰻は蒲焼きやひつまぶしよりフレンチやイタリアンで食べる方がずっと好き。しかしフォアグラと合わせてくるとは驚いた。
しかもマンゴー!? 一体どんな味になるのかと思ったけれど、かなりいけた。
思ったよりあっさりしたテイストで、初夏にピッタリな一皿。
ブルターニュ産うずらに麦を詰めた丸ごとロースト ポルト酒薫るソース
大麦のリゾットを詰めたうずらを柔らかくロースト。ポルト酒の甘酸っぱさがジューシーなお肉を引き立てています。お野菜の付け合せたっぷりも嬉しい。
鉄鍋炊きあげご飯
左:黒あわびとズッキーニ、海草バター 右:鰯とフォアグラ
1人分のごはんが炊けるサイズのストウブいいなぁ。
かおりんと半分食べたところで交換し、両方いただきました。
黒あわびの圧勝! フォアグラは鰯とは合わない気が…。
いや別々に食べれば美味しいとは思うのですが。
デセール
本日の温かいスフレ(ルバーブ)をオーダー。
① ②
③ ④
⑤ ⑥
ワインはお料理に合わせ「バイ・ザ・グラス」で
①
Leon Manbach Alsace Riesling 2009
アルザス リースリング
エチケットのコウノトリは、アルザスを象徴する「幸せを運ぶ鳥」。青リンゴを思わせるスッキリ爽やかな酸味と繊細なミネラル。お野菜の前菜にピッタリ。
産地:アルザス/フランス
生産者:レオン・マンバック
品種:リースリング100%
②
Spice Route Chenin Blanc 2008
スパイスルート シュナンブラン
完熟メロンやピーチを思わせる甘い香りとフレッシュな果実味、ほのかな樽香。アフリカワインあなどれず。稚鮎のほろ苦さにジャストマッチ(≧∇≦)
産地:コースタル・リージョン/南アフリカ
生産者:スパイスルート ワイナリー
品種:シュナンブラン100%
③
SAUTERNES 2006 Les Carmes de Rieussec
カルム・ド・リューセック
ご存知ソーテルヌの銘醸、シャトー・リューセックのセカンドです。フォアグラとの相性は抜群!!
産地:ソーテルヌ(ボルドー)/フランス
生産者:シャトー リュ-セック
品種:セミヨン100%
④
Cono Sur 20 Barrels 2008 Pinot Noir
コノスル ピノノワール
20バレル リミテッド・エディション
チェリー、ストロベリー、プラムの果実香とわずかにスパイシーなニュアンス。タンニンと酸味のバランスが絶妙で、葡萄の凝縮感が素晴らしい。うずらのローストと共に。
産地:カサブランカヴァレー/チリ
生産者:コノスル
品種:ピノノワール100%
⑤
Chateau Fondouce cuvee Juliette 2000
キュヴェ ジュリエット
早飲みワインが主流のラングドック産とは思えないトロトロな果実味とガッツリ肉厚なタンニン、グラスから立ち上る芳醇な樽香にうっとり。ストウブで炊いたごはんと。意外や海草バターやフォアグラと相性良し。
産地:ラングドック/フランス
生産者:シャトー フォンドース
品種:シラー45%、カリニャン30%、グルナッシュ25%
⑥の食後酒は、いくつかの選択肢より金山さんオススメの林檎のブランデー、カルヴァドス。
透明ボトルも素敵(ラベルの写真を撮っておくんだった)!
林檎のコンフィチュール添えの
アイスクリームがデセールのスフレにセットされていて、これが絶妙のマッチング
食後のお飲み物
ハーブティーをチョイスしたら「お好みでどうぞ」とカシスのお砂糖が。色がとてもきれい。
小菓子は生キャラメル。口の中に入れたとたん溶けてなくなってしまいました。
わがまま言ってワインをバイ・ザ・グラスにしていただき、支払いは14,500円/1人でした。
事前に聞いていた「とにかく安い!」という評判ほどお安くはありませんが、お料理は美味しかったし、サービスでかなり楽しませていただいたし、まったく不満はありません。
てかコースは安い(5,250円)けど、ワインは普通のお値段なのだと思います。
グラスで白赤1杯ずつしか飲まないような人には、かなりリーズナブルなお店でしょう。
■レストラン バカール
□18:00~22:30(L.O) *土曜のみ17:00~
□日・祝、第1、3月曜定休
□渋谷区松濤2-14-5 ヴィラ松濤1F
□03-6804-7178
11/06/15のツイログ