電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

近ごろ田んぼで白鳥の鳴き声を聞く

2025年01月30日 06時00分35秒 | 季節と行事
冬の田んぼ道を歩いていると、ずいぶん近くでクークーという白鳥の鳴き声が聞こえます。かなりの数が来ているようで、雪が少なく地面が見えている田んぼでエサを探しているようです。そういえば私が子供の頃、昭和の東京オリンピックの頃には、当地で白鳥を見るのは珍しかったと記憶しています。遠くの空を編隊飛行する様子は見ていましたが、田んぼに降りてエサを探すことはなかったはず。たぶん、当時は強い農薬の影響で田んぼからエサとなる雑草や小動物が姿を消していたためでしょう。それが今は、農薬の種類が変わり、ピンポイントで効果を発揮するタイプになってきているためにタニシが戻ってきているし、機械化で雑草も一定レベルまでは許容されるようになってきている。それで、白鳥が田んぼに降りてエサを探すようになってきているのではなかろうか。

あるいは、昔の悪童たちのように集団で棒切れを振り回して鳥を追うような子供がいなくなったせいもあるかもしれませんが(^o^)/


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「雪中田植え」行事を見学した

2025年01月28日 06時00分04秒 | 季節と行事
御縁があって、過日、某小学校の子どもたちによる「雪中田植え」行事を見学することができました。今年も雪が少なく、コンテナに雪を集めて雪田に見立て、これにワラと豆ガラを束ねて苗に見立てたものを植えるものです。たぶん、ワラは稲を表して水田稲作を、豆ガラは豆を表して畑の作物を代表するものなのでしょう。昔の人たちが田んぼや畑の作物の豊作を祈るもので、その習俗が伝えられたものと思います。
この地域では、河岸段丘の下段の湿地帯は古代には荘園となっていたようですが、上段の畑地帯は中世までは水不足で水田にはできなかったため、人口は一定のレベルを超えることがなかった。けれど、近世になって武士の土木技術が農民層にも広がりを見せ、有力な豪農が堰を開削して畑を水田に変えることができたために人口の増加が起こり、その結果、江戸時代に寺の数が増えていったと考えられます。何年に誰が誰と戦って政権を打ち立てたかを覚えるような歴史にはあまり興味が持てなかったけれど、「雪中田植え」という行事を通して人々の営みを想像するとき、様々な工夫をして時代を動かし、今の姿を作ってきたことが実感としてわかるような気がします。

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重要な書類が次々に届いて

2025年01月23日 06時00分09秒 | 季節と行事
年が明けると、重要な書類が次々に届きます。昨年末に届いていたものを含めると、かなりの数が宿題になっています。主なものをあげると、
  • 山響定期会員継続手続き 1月末まで 22,000円(手続き済)
  • 償却資産申告手続き 固定資産税関連 市役所 1月末まで(手続き済)
  • 2025年農林業センサス オンライン回答
  • 確定申告書 3月17日まで PC処理、出力結果を添付して税務署に提出
などです。農林業センサスは5年に1度の調査で、前回2020年にはオンラインで回答(*1)しています。確定申告は毎年のことながら、農業経営の所得を申告する必要があります。

こうした手続きをきちんとできるうちはまだまだ大丈夫という気がしますが、各種データがノートとパソコンに入っているからできる話で、「農作業メモ」ノート等を継続することとパソコンのデータのバックアップが決め手です。そういえば、そろそろバックアップを取っておかなければいけないなあ。


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あたり一面が真っ白になった

2025年01月11日 06時00分28秒 | 季節と行事
当地は雪国としてはごく雪が少ない地域ですが、さすがに今回の寒波では一晩であたり一面が真っ白になりました。朝から早起きして除雪車を動かし、自宅と自宅前の生活道路のグリーンベルト部分を除雪。小学生が集団登校する前に完了して「おはよう!」と声をかけました。その後、悪天候の中を来てくれる某スーパーの移動販売車が止まる場所も除雪してスペースを確保し、ご近所の老人たちが買い物できるようにしました。朝食の後で一服してから地域行事のためにでかけた先では、除雪された駐車場にもう雪が積もっていて、タイヤの後を付けながら車を駐車しました。車で集まった皆さんは、このくらいの雪では驚かない。問題は老人、病人、障碍をかかえた人たちです。少しずつ地域の力を出し合って、生活上の自立を阻む条件が少しでも緩和できるようにしたいところです。

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今年も無事にコーヒーと「冬至カボチャ」をいただきました

2024年12月24日 06時00分09秒 | 季節と行事

冬になると毎年恒例になっているのが「冬至カボチャ」です。要するに、小豆のアンコでカボチャを甘く煮るのですが、当地ではこれを「冬至の日」に食べると無病息災と言い習わしているのです。カボチャでビタミン補給する意味もあるのでしょうが、今のように甘いものがふんだんに食べられなかった60年以上前の子供の頃には、格別の甘味だったように記憶しています。で、今はコーヒーのおともに。毎年、「冬至カボチャ」を食べながらコーヒーを飲む時、一年の健康と無事に感謝するのです。

 

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紅葉の季節に冬支度を考える

2024年11月18日 06時00分36秒 | 季節と行事

11月も中旬になると、さすがに山々だけでなく里の景色も紅葉が鮮やかになります。我が家の紅葉も赤く色づき、植木屋さんに剪定してもらいすっきりした松の緑と対照的です。地面に落ちた葉が風に舞い、冬の訪れが近いことを感じさせます。

冬支度をするにも段取りが大切ですので、11月〜12月上旬までの当面の作業をリストアップしてみます。

  • 車のタイヤ交換 作業小屋からスタッドレスタイヤを出しておく □
  • 灯油の補充 ホームタンクに補充しておいてもらう ■
  • 給湯設備の雪囲い 屋根からの落雪で埋まらないように □
  • 除雪機の点検整備 販売店に連絡し隔年の定期点検 □
  • 植木の雪囲い 除雪機で吹き飛ばす雪で埋まらないように □
  • 防雪柵の設置 隣家のカーポートに雪氷が飛ばないように □
  • 果樹の雪折れ対策 枝に支柱を立てておく ■
  • 伐採木、剪定枝の焼却 伐採したスモモ花粉樹等を焼却 □
  • 作業小屋の雪囲い 農機具等の格納 □
  • 農業用井戸ポンプの水抜き 凍結防止 □

うーむ、けっこうあるなあ。要領よくやらないと、終わらなくなりそう。特に今年はラニーニャの年なので、「厳冬酷暑」になると予想しています。海水温は高めで水蒸気量は多いので、強い寒気団とぶつかると大雪になる可能性が大。大雪で巣ごもりしていても大丈夫なようにしておく必要がありそう。まあ、干し柿はたくさん作ってあるから甘い物には困らないけれど(^o^)/

 

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「さわす」とは渋柿の渋を抜くこと

2024年11月13日 06時00分02秒 | 季節と行事

当地山形県には「さわし柿」という言葉があり、年配者を中心に普通に使われています。要するに渋柿から渋を抜き、食べられるようにした柿のことです。「さわす」という言葉は、漢字では「醂す」と書くのだそうで、もしかしたら古語が地方ではいまだに残って使われている例の一つなのかもしれません。

渋柿から渋を抜く方法として焼酎を使うアルコール脱渋法のほかに、一定温度の湯につけておく「湯ざわし法」というのもありました。いずれにしろ、渋柿の渋を水に不溶化してしまえば本来の糖度がストレートに感じられるようになります。いわゆる甘柿よりも格段に甘い「平核無」(ひらたねなし)柿は、いわゆる庄内柿の系統のようです。

今年は、第一弾の干し柿を下げ終わってから、次はアルコール脱渋法で「醂し柿」を作りました。季節の営みは日常性の象徴でもあります。干し柿が下がり、醂し柿の封を切る日を数えるのは見慣れた恒例のものではありますが、失いたくない幸福の象徴の一つかもしれません。

 

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深まる秋に〜地域行事と演奏会のバッティング

2024年10月14日 06時00分41秒 | 季節と行事
季節はめぐり、秋が深まります。稲刈りも進み、残っている田んぼのほうが少なくなりました。こうなると、今まで遠慮して開催されて来なかった地域行事が目白押しになります。例えば、このたびの総合防災訓練は当地を会場に行われることになり、動員されることになりました。いえ、助け出す方ではなくて助け出されるほうのお役目(^o^)/ 退職前は、勤務時間があったので退勤時刻以降の行動は自由でしたが、今回はちゃんと役割が割り振られているため、立場上ちょっと都合でと抜けるのははばかられます(^o^)/

それはいいのですが、問題は開催予定の日時です。間が悪いことに、本番が10月20日(日)、バッチリと山響定期演奏会の日ですし、事前打ち合わせが10月15日(月)夜7時から、こちらもバッチリと山形弦楽四重奏団の定期演奏会にかちあいます。せっかくのモーツァルト「弦楽五重奏曲第5番」を楽しみにしていたのに、なんとも残念無念。山響定期の方は前日の土曜日に移せないかと調べてみたら、なんと、こんどは寺の役員会とかち合うではないか! 幸いに、本番の防災訓練は午前中で終わりますので、午後の山響定期は大丈夫でしょうが、なんだかくたびれて途中でコックリコックリ居眠りするんじゃないかと心配です(^o^)/ それは冗談ですが、当日の曲目は;

  1. プーランク:シンフォニエッタ FP 141
  2. シュポア:クラリネット協奏曲 第2番 変ホ長調 作品57
  3. シューベルト:交響曲 第4番 ハ短調「悲劇的」D.417
      指揮・クラリネット ポール・メイエ、山形交響楽団

というもので、前回は風邪で休んでいるし、今回はぜひ聴きたいところです。



そろそろヤブランの花も終わりの頃でしょうか。妻が植えたこの黄色い花は何というんだったかな。



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不在時に友人が栗を届けてくれたので礼状を送る

2024年09月21日 06時00分59秒 | 季節と行事
過日、足慣らしにちょいと郵便局へ出かけていた間に、山持ちの高校時代の仲間が今年も栗を持ってきてくれたそうです。妻が受け取り、御礼を言ってくれたそうですが、PCは使わず携帯電話も持たないというスタイルを今だに保持する人ですので、礼状を書いて送ることにしました。ハガキを書くのもほんとに久しぶりですが、なかなか良いものです。手元のハガキがインクジェット用だったので万年筆ではなくボールペンで。PowerTank スマートの黒1.0mm は断然書きやすいです。

いただいた栗はけっこう量があり、妻が皮を剥いて水につけ虫食いを除いた後、栗ご飯等にして食べる予定。食欲の秋、季節の味です。ありがたい。



朝方、防災無線とスマートフォンが鳴り出し、土砂災害警戒情報を知らせました。驚いて起き出し、ネットで情報を確認、河川の水位はまだ余裕がありますが、雨雲レーダーで見ると赤色に表示された雨雲が次々に国道48号・関山峠から宮城県方面に流れていくのがわかります。なるほど、山間部の狭隘な地域では土砂崩れなどを警戒しなければいけない事態のようです。これから明日にかけて台風の成れの果てが通過するらしく、風雨が強まる見通しとのこと。やれやれです。ただ、今のところ1時間当たりの降水量が7〜9mmとのこと、これが10時間降り続けば70〜90mm、20時間なら140〜180mmになります。総量が最上川に集中するわけで、7月の豪雨災害に続き中流〜下流部の被害が懸念されます。

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一雨ごとに秋の色

2024年09月16日 08時18分39秒 | 季節と行事
台風が通過したり前線が通ったりして、雨が降るたびに秋だなと感じます。少し前までは、室内気温も30℃になり、エアコンが必須の状況でしたが、現在の室温は24℃、半袖がためらわれる気温です。窓から見えるヤブランも咲き始めています。



長引く風邪はようやく体温が36℃台に落ち着き、喉の痛みは和らぎましたが咳が残ります。もう一息のようです。ぶり返さないように、慎重に生活しなければ。今朝は久々に味噌汁と納豆ご飯が美味しかった。


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祭の後、発熱しダウン

2024年09月08日 06時00分30秒 | 季節と行事
昨日は朝6時から農業用水路の草刈りの後、祭の対応でほぼ終日本部詰め。神輿も若い人たちが工夫し頑張ってくれて、地区内の人たちからもコロナ後しばらくぶりの祭の再開を喜んでもらいました。ただし、私の体調はよろしくなく、祭りのあとは発熱してダウン。今日の山響定期は無理だなあ。おとなしく寝ていることにします。

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祭の旗を揚げる

2024年09月07日 06時00分47秒 | 季節と行事
昨日、夕方から秋祭の旗上げを行いました。たまたま明朝は農業用水路の草刈り作業と重なり、早朝に旗揚げは無理そうと、前日の夕方になりました。若衆会の人たちはそれぞれの職場が終わってからの集合ですので、予定時間に全員が揃うとは限りません。OB数名も応援にかけつけ、無事に旗を揚げたのはすっかり暗くなる頃でした。



風で倒れないように安全を確保しつつ、手順を間違えないように作業をします。ベテランはもう何十回も旗揚げをしていますからさすがの安定感ですが、若い人たちはキビキビと動いて次に必要になるものをすかさず出してきます。



無事に祭の旗揚げが終わり、今日の一日、秋祭です。どうも風邪を引いたらしく、喉が痛い。お医者さんで検査の結果、コロナではないそうです。トランサミン錠とカロナールをもらってきました。ほんとは二日ほど寝ていたいところですが、立場上なんとか今日一日はもたせたいところです。

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祭の準備が進む

2024年09月02日 06時00分26秒 | 季節と行事
当地域の秋祭の準備が着々と進んでいるようです。当地の若衆が担当する神輿と子供神輿とが地区内を巡航しますが、コロナ禍の間は休んでいた行事を復活させようと若い人たちが頑張っている様子です。そういえば、私も若い頃、たぶん30代の頃に、若衆会の会長として祭を仕切ったことがありました。幸いに同い年の三人で会長・副会長・会計のトリオを組んで、無事に終わったときには疲労困憊だったような記憶があります。しかし、あれは何年だったのだろう? パソコンに記録したテキストファイル備忘録は1989年からですが、ここで検索しても出てこないところをみると、おそらくそれ以前のことです。祭の記録は綴り全部を次期会長にあげたのだと思います。たぶん、それで記録が残っていないのでしょう。

公民館に集まって祭の準備をする若い人たちの姿を見ていると、なんだか心強いと感じます。小規模な火災の時などはご近所パワーが炊き出しなどで力を発揮するのだと思いますが、地区全体にかかわる風水害の時などは、彼らのエネルギーが活躍するのだろうなあ。ありがたいことです。

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日が短くなると思い出す~暗くなっても桃の収穫をしていた頃

2024年09月01日 06時00分07秒 | 季節と行事
昨日で8月も終わり、今日からは9月に入ります。朝5時ではまだ薄暗く、夕方5時ではもう暗くなり始める、そんな時期で、本当に日が短くなってきています。「川中島白桃」の収穫は、小玉を中心に残り1/2本くらいでしょうか、今年は反射シートの導入で着色の度合いが良好で、「特秀」の比率がアップしたのがよかった点でしょう。先日、大玉の「美晴白桃」を収穫・出荷したばかりで、4~5日後に中玉・小玉を収穫の予定ですので、川中島白桃の収穫はそろそろ終えたいところです。



そういえば、退職前は週末農業で土日の休みの日くらいしか作業日がとれないため、苦肉の策で平日の夕方、帰宅してから作業着に着替え、ヘッドランプを頭に付けて桃の収穫をしていた(*1,2)ものでした。あの頃、このブログの記録によれば2017年頃、収穫が遅れて過熟果がぼとぼと落ちる前になんとか収穫したいと頑張ったものでしたが、全量を収穫しきるのはとても無理でした。それでも、父がなくなった後、再び出荷できるまでになったことはうれしく(*3,4)、選果してはじかれた桃を職場に持って行くと職場の皆さんから大喜びされたっけ。



今のように退職して毎日が日曜日になり、桃を全量収穫し終えるというような状況は、当時は想像もできませんでした。もっとも、全量を収穫し終えても収入は当時の給料の1ヶ月分にも届かないのですが(^o^)/
いやいや、今年はまだ「青空むすめ」という晩生種の桃が初収穫となる予定です。9月になってからようやく収穫期に入るらしく、9月上旬が収穫適期とのこと。どんな味なのか、楽しみです。

(*1): 農作業用のLEDヘッドランプがほしい~「電網郊外散歩道」2017年9月
(*2): だいぶ日が短くなった秋に便利な道具~「電網郊外散歩道」2017年9月
(*3): 週末農業で川中島白桃を収穫・出荷できるようになるまで~「電網郊外散歩道」2015年8月
(*4): うれしい一言~「川中島白桃」を初出荷したとき~「電網郊外散歩道」2015年8月


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リコリスが咲いた

2024年08月27日 06時00分49秒 | 季節と行事
旧暦のお盆が過ぎると一気に晩夏の様子が現れてきて、暑さの中にも朝晩の涼しさが感じられます。そんな時期になると、わが家に毎年ニョキっと出てきてピンクの花を咲かせる彼岸花があります。花の好きな母に「この花の名前は何ていうの?」と尋ねたら「彼岸花の一種で夏水仙とも言う」とのこと。正式名称はわからないままに、ピンクの彼岸花と呼び習わしておりました。



過日、今年も美しく咲き始めたので、スマートフォンのカメラで写真に撮りました。これを Google フォトに保存していたのを呼び出して、スマホの「レンズ」に切り替えてみたところ、この花は「リコリス」という名前であることがわかりました。そうだったのか。写真を撮ったら「リコリス」という花の名前がわかり、Google の便利さにあらためて感心しているところです。

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