電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

妻が右目の手術で入院中

2025年02月28日 06時00分40秒 | 健康
二週間ほど前に、妻が左目を白内障の手術をしましたが、こんどは右目の網膜のほうを手術するとのことで、ただいま入院中です。生活の方はほぼ支障なし。このところ毎日、三度の食事を準備していますし、料理があまり苦にならないほうです。とはいえ、妻の眼のほうは心配です。手術がうまくいきますように、術後に感染症などがないように、うつぶせ寝の生活の苦痛が緩和されますように、すみやかに確実に回復しますようにと祈っております。どうも私は、誰かに頼るよりも頼られることで自分を律しているタイプなのかもしれません。

幸いに、季節は次第に春が近づいてきております。多少は寒の戻りがあったりするでしょうが、三寒四温を繰り返しながら春の到来を感じる頃となるでしょう。あまり寒くない、それだけでもだいぶ助かります。

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この「冬の旅」はスゴイ!〜イアン・ボストリッジのテノールでシューベルト「冬の旅」を聴く

2025年02月27日 06時00分56秒 | -オペラ・声楽
冬の寒さの中で、シューベルトの歌曲集「冬の旅」の絶望に想いを寄せ(*1)、聴きなれたヘルマン・プライの歌唱とは別の、現代の歌い手による同曲を聴いてみたいと思い立ちました。現代らしく Google で「Schubert Winterreise」で検索し、動画を指定すると、トップに出てきたのがイアン・ボストリッジのテノールによる「冬の旅」のライブコンサートの動画(2016年、ユトレヒト、オランダ)です。

Schubert: 'Winterreise' - Ian Bostridge - Live concert HD

歌っているイアン・ボストリッジというテノール歌手は、ぱっと見では映画の暗号ものに登場する、天才だが風変わりな数学者の役柄が似合いそうな雰囲気(^o^;)ですが、歌は素晴らしい! ほんとに素晴らしい。ここ数日、この動画を何度も聴いています。声質はやわらかいですが、表現は劇的な強さがあります。YouTube のコメント中にはステージマナーに対して批判的な意見も見られるようですが、あまり賛成はできません。もしかすると彼は歌いながら次第に酒に酔っていく青年の姿を表現しているのかもしれない。またサスキア・ジョルジーニというピアニストの伴奏も素晴らしい。非常に深められた表現に、聴き惚れてしまいます。

当方、素人音楽愛好家ですので、イアン・ボストリッジ(*2)というテノール歌手については全く知りませんでした。Wikipedia 等で調べてみて驚きました。歌手としてのプロデビューはずいぶん遅咲きで、なんと27歳のときだったとか。それまではオックスフォードやケンブリッジで英国近代史を専攻し、科学哲学の修士号、歴史学の博士号を取得した学究の道を歩んでいたらしい。なるほど、歴史学者としての裏付けのある知的なとらえ方を背景としつつ、シューベルトの歌が内包するドラマが、時に伸びやかに時に劇的に、深みをもって表現されます。現代の「冬の旅」として共感し説得力を感じるのも納得です。


※本記事の見出し画像は2008年2月の撮影で、雪の中のカモたちです。


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もうじき春、確定申告に加えて寺や自治会等の総会資料更新と印刷が待っている

2025年02月26日 06時00分05秒 | 季節と行事
もうじき春、三月の声を聞くころ、農業所得等の確定申告に加えて寺や自治会等の総会資料の更新と印刷が待っています。書斎のデスクトップPCのハードディスク内には昨年までの資料や雛形が保存されていますので、これに則って手直しをすれば良いとはいうものの、様々に気を使う仕事になるのは間違いありません。

昔、パソコンやプリンターが普及する前の人たちは、どんなふうに仕事をしていたんだろう。おそらくはガリ版で原稿を作り、謄写版印刷で資料を作成していたのではないかと思いますが、毎年のようにゼロから作り直さなければいけない上に、ちょっとした手直しをする労力を考えると、当時の担当者の努力に頭が下がります。

今は、Ubuntu Linux 上の LibreOffice のワープロ Writer と表計算 Calc で用が足り、印刷も自前のパーソナル・レーザープリンタでやってしまいますので、原稿もきれいにできあがります。版下ができたら自治会等の総会資料は地区公民館で印刷してもらえますし、寺の総会資料等は某書店の簡易印刷に依頼して製本までお願いしてしまいます。やっぱり時代は前に進んでいるようです。

写真は、愛用するパナファコム製 Happy Hacking Keyboard Lite です。


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フリーマガジン『Bun2』2025年2月号を読み、手元のペンを再確認する

2025年02月25日 06時00分58秒 | 手帳文具書斎
先日、Preppy 用の黒インク・カートリッジを購入してきたついでに、ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2025年2月号をもらってきました。通巻118号です。今号の特集は、
2025年 春の注目文具ずらり!
というもので、その内容は
  • 低粘度油性ボールペンや学習文具に注目!
  • 勉強に便利な文具に新アイテム続々
  • ノート活用法や手書きの魅力を語る〜モレスキン・トークイベント
のほか、最新ステーショナリーを紹介するものです。取り上げられている低粘度油性ボールペンの新顔としては、三菱鉛筆の「ジェットストリーム・ライトタッチインク」シリーズや「ラミーサファリにジェットストリームインク搭載」のほか、ぺんてるの「フローチューン」、ゼブラの「ブレンU」といった顔ぶれです。Jetstream のライトタッチインクについてはすでに記事を書いていますが、他はまだ手にしたことがありません。行きつけの文具店に実際に製品が登場し、試し書きや購入ができるようになるのを楽しみに待ちましょう。
また、新学期を前に「勉強に便利な文具」としてナカバヤシのフラットを追求したバインダーノート「フラリーフ」が紹介されています。コクヨの例のやつを意識した製品ということでしょうか。



Jetstream インクが LAMY サファリ等に採用されて発売されるというのは、国内で Jetstream が登場したばかりの頃を思い出すと、ずいぶん成長したものだと驚きます。そういえば私も2018年3月頃に、中身がジェットで容器がパーカー互換タイプのインクリフィル SXR-600-07 を購入して、娘の土産のファーバーカステルのボールペン(*1)に入れて使っています。LAMY 製品はこれまで使ったことがないのでわかりませんでしたが、どうもインクリフィルは独自規格みたい。ふーむ、もしかすると三菱鉛筆さんの、インクで世界のブランドを Jetstream 化しようという野望の一環なのかもしれません(^o^)/



そうそう、パーカー互換タイプの Jetstream インクリフィルを入れたファーバーカステルのボールペンの現状は、インク残量が見えないのでよくわかりません。最初に重さをはかっておけばよかった(^o^)/



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さんざんな週末だった〜目覚めた時の音楽

2025年02月24日 06時00分07秒 | -オーケストラ
先週は水曜の夜あたりから調子が悪く、木曜日はなんとか午後の用事を済ませたものの、37度以上の発熱です。金曜日は終日寝ていてなんとか36度台に戻したものの、体調は悪く咳も出ます。土曜の午前中に親族の四十九日がありましたが、妻は左目の手術後、さらに近日中に右目の手術を控えており、代理出席というわけにもいきません。仕方なくマスクをして法要の末席に座り、会食は辞退することをお断りして帰宅しました。

日曜の午後は地域の主催行事があり、説明役ですのでこちらも欠席できず。山響定期はあらかじめ土曜の夜に変更してもらっていたのに、結局は体調不良で行けませんでした。残念無念、さんざんな週末です。なんだか最近はそんなことが多くなったなあ。おとなしく寝ていればやがて良くなるのだから、まだいい方なのだけれど。

いやいや、年寄りの愚痴などだれも聞きたくはないでしょう。そんなことよりも、日中に寝ている時に静かに流していた音楽、作曲家の ABC 順に流していたのでしたが、ふと目がさめたのが B、ベルリオーズの「幻想交響曲」(*1)でした。しかも、バーンスタインとニューヨーク・フィルの演奏です。ちょうど目が覚める頃だったのか、それとも演奏が意識を目覚めさせる力があったためか、そのあたりは不明ですが、こんな演奏です。
Berlioz: Symphonie fantastique, Bernstein & NYP (1963) ベルリオーズ 幻想交響曲 バーンスタイン


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北帰行の始まりか〜田んぼに白鳥の集団が飛来

2025年02月23日 06時00分58秒 | 季節と行事
2月も下旬となり、北帰行が始まったのでしょうか、田んぼに白鳥の集団が飛来し、クークーと鳴き交わしております。ご近所の人たちも、鳴き声に誘われて眺めに出てくるようで、「白鳥が来てたね」「ずいぶん多いね」などと会話をしています。

せっかくの機会ですから、先日、スマートフォンのカメラで撮影してみました。これではなんとか判別できる程度ですので、もっと拡大してみましょう。

よく見るとずいぶんどろんこで汚れているようですが、夢中でエサをついばんでいるところのようですから、白鳥としては「ほっといてんか!」というところでしょうか。いや、白鳥が関西弁なのかどうかは不明ですが(^o^)/
当地で休息して栄養補給し、無事に北のねぐらに帰り着いてほしいものです。

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リンゴと干し柿の白和え〜やっぱり美味しい

2025年02月22日 06時00分15秒 | 料理住居衣服
私が干し柿とリンゴの組み合わせをあーだこーだと試しているのを見て、妻が見ていられなくなったらしく、いつのまにかサッサと作ってくれました。「リンゴと干し柿の白和え」です。妻いわく、別に干し柿を水で戻さなくても、白和えの豆腐から水分を吸って軟らかくなるのだそうです。うーむ、もう少しトロトロでも良かったと反省していましたが、いつの間にか姑から嫁に秘訣が伝わっていたのだな(^o^)/

私が用意した、ある日の素朴な朝食です。つみれと豚肉が入った前夜のキムチ鍋の残りとわかめの混ぜご飯、大根と人参の煮物、それにリンゴと干し柿の白和え。さっぱりしたリンゴの歯ごたえと干し柿の甘さが白和えと絶妙なハーモニーでした。考え出した亡母と再現してくれた妻に感謝です。


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記憶をもとに干し柿とリンゴの組み合わせを試行してみた

2025年02月21日 06時00分45秒 | 料理住居衣服
亡母の得意料理に、「干し柿とリンゴの白和え」というものがありました。生前は美味しく食べるだけでしたが、あれをもう一度再現してみたいと、とりあえず乾燥しすぎて固くなった干し柿を包丁で四等分し、残りリンゴの皮をむいてスライスしてざっと塩水で洗い、混ぜ合わせてみました。リンゴの水分を吸って干し柿が軟らかくなるかと思いましたが、残念ながら母の手料理の記憶ほどには軟らかくはならず。

お昼にしめじのかけそばに添えてみましたが、やっぱり水で軽く戻してからリンゴとあえるのが正解みたいです。オリーブオイルとレモンでカルパッチョふうにしてみるのもいいかと考えています。もう一度、やってみる価値はありそう。

しめじのそばは美味しかったけれど、寒いのでもう少し熱々にすればよかった。

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お風呂の残り水がいつの間にか空になっている原因を推理する

2025年02月20日 06時00分33秒 | 料理住居衣服
わが家の浴槽は、2016年に母屋をリフォームした際に設置したもので、使い始めの頃の小さなトラブル(*1.2)を解決しながら、すでに9年目に入っています。ところが、このところお風呂の残り湯というか残り水がいつの間にか空っぽになっているときがあります。意図的に抜いたわけでもなく排水栓は閉まっているのにもかかわらず、空っぽになっている。これが毎回同じように起こるのであれば原因の特定も容易なのでしょうが、どうも不定期というか不規則というか、空っぽになっていることもあればならないときもあるという、いちばん厄介な状況です。

夏場であれば、水を抜いて浴槽を洗うのにひと手間省けてむしろ良いのかもしれませんが、このタイプのお風呂は外気温が零下になって冷えている時には残り湯(残り水)を循環させて凍結を防止する仕組み(*2)のために、浴槽が空になっているとボイラーが凍結して致命的なダメージを受けてしまいます。そこで、本腰を入れて観察してみました。気分は小学校の自由研究、題して「お風呂の水もれの研究」です。

まず、状況を整理してみます。
  • 空になるときは、写真のように満タンに水を張っても、4〜6時間後には空っぽになってしまう。
  • しかし、空になるときもあればならないときもあることから、浴槽の破損による水もれとは考えにくく、排水の仕組みのどこかに問題があるのだろう。
  • 排水口の付近と排水栓を開閉するプッシュボタンまわりの不具合が考えられるが、まず排水口・排水栓の付近を徹底的に調べて、それでも改善されなければプッシュボタンの方を疑うことにしよう。
このような方針を立てて臨みました。その結果、わかったことは、
  • 排水キャップを取り外した時に、円形の車輪のようなプラスチック製の部品があり、これが回転することで渦巻き水流にしてスムーズに排水するようだ。この「排水コア」という部品の一部が破損した。髪の毛などが流れ込み、キャップの気密性を阻害していた可能性がある。

  • そこで、「排水コア」という該当部品を購入して新品と交換したら、しばらく水もれは収まったように見えたが、再び空になる事態が発生した。原因は排水コアではなさそうだ。
  • 排水キャップがきっちり取り付けられていないことがあるのではないかという疑いがある。排水キャップをした後にボタンを閉じ、シャワーから水を少し入れてみて、コポコポ音や水の減り方で水もれがないかどうかを確認してから注水することで、なんとか浴槽が空になってしまう事態は回避できる。
ということのようです。これ以上、現象が再発するようなら、施工業者に連絡して専門的に調べてもらう必要がありそうです。

排水栓のような部品の耐久性がどのくらい信用できるものなのか疑問もありますが、プッシュボタン等と連動してセンサーが作動し、給湯ボイラーの燃焼や保温をコントロールするというのは、便利になった反面、厄介な不便をも内包するようになったのだなあと、昭和の浴槽のクサリ付きゴム栓の時代を懐かしんでおります(^o^;)>poripori

そうそう、破損した排水コアは、やんちゃ猫・李白の良いおもちゃになっています(^o^)/



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Preppy+コンバータ+カーキブラック

2025年02月19日 06時00分03秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社のごく廉価な万年筆 Preppy は、本来はカートリッジで使うことを想定しているのでしょうが、たまたまインク・コンバータを使ってみたら使えたので、以来ずっと愛用しています。しかも使っているインクが同社の「カーキブラック」(*1)という、希少種中の希少種みたいな存在に(^o^)/

先日、インク残量をチェックしていたらほとんど空になっていましたので、ボトルからインクを補充しました。記録によれば、昨年の6月に補充していますので、7ヶ月あまりということになります。

例によってコンバータのピストンを押し下げ、ボトルに突っ込んで尻ネジをまわすとインクを吸い込みます。インクを吸入できたことを確認したら、ティッシュで余分なインクを拭き取り、胴軸に戻します。


もう一本、黒インクがなくなっていましたので、こちらはカートリッジで交換しました。私の場合、ブルーブラックが主体で黒インクはあまり使いませんので、黒はカートリッジで運用しています。

黒インクとカーキブラックと二本の Preppy を試し書きして、交換した日付もメモしておきました。

こんなふうに、インクの補充や交換そのものを楽しんでいます。いや、わが家のやんちゃ猫・李白に言わせれば、「いったいどこが面白いんだか」というところでしょうけれども(^o^)/

(*1): 「カーキブラック」は同社の「クラシックインク」シリーズの一種で、書き始めはカーキ色で次第に空気酸化されて黒っぽく変化するという面白い性質のインクです。〜プラチナ社のクラシックインク「カーキブラック」を使ってみる〜「電網郊外散歩道」2020年9月


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埼玉県の下水道崩落事故から考えたこと

2025年02月18日 06時00分07秒 | Weblog
埼玉県八潮市の下水道崩落事故のニュースには驚かされました。あれほどの大きな陥没とは思わず、もっと小規模な部分的な陥没だと思っていただけに、地下に広がる空洞の大規模さは衝撃的でした。陥没に巻き込まれてしまったドライバーのご家族、救出に当たって負傷した方や対応に苦慮しているであろう関係者の方々の心労はいかばかりかと想像しますが、それ以上に事故の原因と影響の広がりに愕然とします。様々な報道を見聞きし、興味を持って関係資料を読んでみると、どうも現代の都市型生活と下水道技術の根幹に関わる問題のように思えてなりません。

報道によれば、下水管内で発生する硫化水素によるコンクリートの腐食が主たる原因だとされているようです。硫化水素? 昔、学生実験で金属イオンの定性分析を習った際に、ドラフト内で試料に硫化水素をブクブク通気し、硫化物の沈殿を生成させてこれをろ過していくことで陽イオンを分離していく、あの有毒ガスです。そんなガスがなぜ下水道管の中で発生するのか。文献(*1)等によれば、

  • 汚水や汚泥内の嫌気的条件下で硫酸イオンが硫酸還元菌により還元されて硫化水素を発生する。( 硫酸イオン+5H2 → H2S + 4H2O + 2e- )
  • 発生した硫化水素は流路で管内に撹拌放出され、管内の酸素により硫酸に変化して( H2S + 2O2 → H2SO4 )下水管壁のコンクリート及び鉄筋部を腐食する。
というプロセスを経て下水管上部等に亀裂を生じ、そこから侵入した地下水や雨水によって周囲の土砂が流されていき、ついに空洞を生じる、ということのようです。

では、汚水や汚泥に硫酸イオンが含まれるのはなぜか。これは、家庭排水中にも含まれる中性洗剤の主成分が SDS (ドデシル硫酸ナトリウム)等を代表とするアルキル硫酸エステル系の界面活性剤を用いているからでしょう。以前、歯磨き習慣と世代の差を記事にした(*2)ことがありますが、このときは舌に辛くない中性の洗剤を成分とする子供用歯磨きの登場が若い世代の歯周病疾患を減少させた(*3)ことを評価したものでした。
また、亀の甲型のベンゼン環を含むアルキルベンゼンスルホン酸塩系の中性洗剤は自然分解されにくいことから消費者運動のやり玉に上げられ、より生態系の中で自然分解を受けやすい直鎖型の中性洗剤に主流が変わってきたという歴史もありました。
ところが、歯磨きだけでなく洗濯用洗剤をはじめとするアルキル硫酸エステル系等の中性洗剤の広い使用が、下水道技術の根幹を揺るがす事態になってきていることになります。

そういえば、公共下水道の普及が都市化の指標の一つであり、かつての合併浄化槽を主体とする田舎のやり方は遅れたスタイルだ、という「常識」がありましたが、あれは実際にはどうなのか。下水の匂いのしないスマートな都市生活は、公共下水道の密閉が前提ですので嫌気的条件を助長し、温暖な都市気候は硫酸還元菌の増殖を助けます。地下の大規模施設となる下水道の点検や修繕は高額な工事費用を要することでしょう。参考(*1)にあげた論文は1988年に発表されていますので、たぶん関係する技術者にはある程度知られていたのだけれど、予算を握る部門からは不要不急の課題として事故発生まで先送りされ続けてきたのではなかろうか。

一方で田舎に多い浄化槽の技術は、簡単に言えばブロワーで酸素を送り込んで好気的条件下でバクテリアを繁殖させ分解する方式ですので、硫化水素の発生は極少なく、しかも発生源で一次処理をして放出する形になります。都市部では地価の問題もあり浄化槽による発生源処理は現実的でない。いきおい、下水道でまとめて処理する方式が採用されることになりましょう。その点からは、硫酸塩を含む排水が下水道に流れ込むことを抑制する施策が必要になるでしょうし、発生源で処理する田舎の浄化槽方式には、災害からの復旧が早いだけでなく、都市部の下水道方式と比べて「よりましな」面があると言えるのかもしれません。



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春のような日差しに誘われて〜マツダデミオXDで郊外ドライブ

2025年02月17日 06時00分22秒 | 散歩外出ドライブ
先日はとても良いお天気になり、用事ででかけたついでに郊外ドライブと洒落込みました。路肩の積雪量もさほどではなく、路面はすっかり乾いて走りやすいコンディションです。

通勤がなくなった分、時々こうして走らないと乗用車の出番が回ってきません。パートタイム四駆の軽トラックの実用性は高く評価するものの、日差しに誘われてドライブに出かけるにはちょいと気分が乗りません。

2015年の2月に購入し、もうすぐ10年目に入ろうとしているマツダデミオXDクリーンディーゼルで田舎の郊外路をのんびりと走る楽しさ。それは高速道路をビュンビュン走るのとは違った爽快感があります。移動の自由という言葉の意味を、実感します。

機械が測った燃費(燃料消費率)は 24.7km/L を示しています。車内がちょいと埃っぽい状態になっているようで、こんどは車内の掃除をしなければいけませんね。春が近くなるとなぜか車の掃除をしたくなるのは、どういうわけなんでしょう(^o^)/

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携行缶で除雪機のガソリンを調達

2025年02月16日 06時00分41秒 | 季節と行事
昨日は良いお天気で、しばらくぶりに「抜けるような青空」を見ました。日差しはぽかぽか暖かく、もうすぐ春は近いと感じます。ただ、週の半ばにはまた寒波が来るそうで、除雪機のガソリンが心細いことから、農協のガソリンスタンドで20Lほど購入してきました。亡父が元気だった頃から使っている20L携行缶は、今も便利で貴重です。東日本大震災の直後のガソリン不足の時は、除雪機用に残っていたガソリンでなんとかしのいだ記憶があるだけに、できるだけ満タンに確保しておくようにしています。雪が降らなくなって余ったら、そのまま耕運機や高所作業台車に使います。

早く春になってぽかぽか陽気の中で農作業を楽しみたいところですが、まだもう少し辛抱が必要みたい。春の女神さんは、今頃どこらへんで油を売っているんでしょうね(^o^)/


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桃の剪定講習会に参加する

2025年02月15日 06時00分10秒 | 週末農業・定年農業
冬のさなかではありますが、次第に春の気配を感じる頃になってきました。過日のサクランボ剪定講習会に引き続き、先日、こんどは桃の剪定講習会に参加して来ました。今年はずいぶん参加者が多く、高温障害でサクランボに不安要素があることから、もともと温暖な土地にルーツを持つ桃に着目している農家が増えてきたということでしょう。理屈の上では生産過剰になる可能性もありますが、農家の高齢化で離農する人のほうが多いことから、生産過剰というよりも生産量の維持につながるだけなのかもしれません。

我が家でもサクランボから徐々に桃にシフトしてきており、しばらく前から「青空むすめ」等の晩生種の桃の苗木を植えて、9月の中旬に収穫できることを目指しています。今は勢いの良い若木ですので、剪定で失敗しないようにただいま実地に勉強中です(^o^)/


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ボトルからコンバータで万年筆にインクを補充するとき

2025年02月14日 06時00分58秒 | 手帳文具書斎
万年筆というものは、筆記具としてはすっかり趣味の製品になっているのかもしれませんが、私の場合はまだまだ現役筆頭です。さすがに在職時のような筆記量ではなくなりましたが、依然として主たる筆記具の位置にあります。先日、メインユースの万年筆の一つ、プラチナ#3776ブルゴーニュ(F)のインクが切れましたので、例によって同社の古典ブルーブラックインクをボトルからコンバータで補充しました。とはいうものの、インク・コンバータというのを見たことがない人も多い時代ですので、ちょこっとだけご紹介。

こんなふうに、コンバータ内のインクが空になったら、コンバータの尻ネジをまわして内部のピストンを一番下まで下げ、写真のようにインクボトルの中に差し込んで尻ネジを逆に回してインクを吸い上げます。満タンになったらほんの少しだけネジを戻して引き上げ、ペン先に付いた余分なインクをティッシュ等で拭き取り、補充完了。

あとは、インク補充の記録をメモするなど試し書きをして終了です。前回の補充が12月でしたので、およそ2ヶ月弱ということになります。

このプラチナ古典ブルーブラックインクの場合、たいていの紙で裏抜けしないという特性を持っていますが、加えてカートリッジよりもボトルインクのほうが青色が鮮やかな印象があります。昔はパイロットのインクを裏抜けに文句を言いながら使っているだけでしたので、インクでこんなに性質が違うのかと驚いたものでした。そんな理由から、いま愛用のインクとなっています。


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