ここしばらく、通勤の音楽として、アンドレ・プレヴィンのピアノを中心とするフランス近代の室内楽のCDを聴いていました。プーランクの「ピアノと管楽器のための六重奏曲」、ミヨーの演奏会用組曲「世界の創造」の室内楽版、そしてサン=サーンスの「七重奏曲変ホ長調Op.65」の三曲です。プーランクの新鮮な響きも、ミヨーのジャズ風の音楽も気に入ったのですが、とりわけサン=サーンスの「七重奏曲」の充実した音楽が気に入りました。CDは、BMG BVCC-38489 という型番で、RCA Red Seal というマークの入ったもので、1993年5月にニューヨークのマンハッタン・センター・スタジオで収録されたデジタル録音です。
1921年に没する直前に、老作曲家サン=サーンスが公開の場で演奏した最後の曲目が、この「七重奏曲」だったそうです。偶然にしても、晩年のお気に入り、自信作だったのでしょう。ピアノにトランペット、第1及び第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロにコントラバスが加わるという変わった編成で、湿っぽい暗さは少なく、しゃれたセンスを感じさせる、充実した音楽です。
第1楽章:Preamble, アレグロ・モデラート。力強く、堂々たる開始です。思わずベートーヴェンの「運命」を思わせるフレーズや、バッハ風のところがあったりして、なかなか興味深い音楽です。トランペットが吹き鳴らされて終わります。
第2楽章:Menuet, テンポ・ディ・メヌエット・モデラート。前の楽章に続き、トランペットが活躍して始まります。弦とトランペットがハーモニーを奏でるところ、実に雰囲気がよろしいです。
第3楽章:Intermede, アンダンテ。やや悲しげな音楽で始まります。途中のトランペットと弦のユニゾンは、ヴァイオリンも管楽器だったかと疑うほど、あるいはトランペットも弦楽器だったかと疑うほどの同質性を示し、思わずビックリです。もしかして、ミュートをかけているのかな?
第4楽章:Gavotte et Finale, アレグロ・ノン・トロッポ。軽やかなリズムに乗って、実に楽しい音楽です。トランペットも晴れやかに、ピアノも縦横無尽に活躍します。それにしても、この楽章はいいなあ。充実した音楽を聴いて、しかも楽しい。
演奏は、アンドレ・プレヴィン(Pf)、トーマス・スティーヴンス(Tp)、ジュリー・ローゼンフェルト(1st-Vn)、アニ・カヴァフィアン(2nd-Vn)、トビー・ホフマン(Vc)、カーター・ブレイ(Vc)、ジャック・クロヴィッチ(Cb)という顔ぶれです。
サン=サーンスの音楽というと、ヴァイオリン協奏曲とかオルガン付きの第3交響曲とか、「動物の謝肉祭」にとどまらない作品の世界があるのでしょうが、室内楽はつい後回しになっておりました。ましてや、Pf,Hrn,弦のカルテットにCbという変わった編成の曲です。それが間違いでした。こんなに楽しい音楽があったとは!長年音楽を聴いてきましたが、アンドレ・プレヴィンに感謝しなければいけません(^o^)/
■プレヴィン盤
I=3'51" II=4'06" III=4'51" IV=3'30" total=16'20"
1921年に没する直前に、老作曲家サン=サーンスが公開の場で演奏した最後の曲目が、この「七重奏曲」だったそうです。偶然にしても、晩年のお気に入り、自信作だったのでしょう。ピアノにトランペット、第1及び第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロにコントラバスが加わるという変わった編成で、湿っぽい暗さは少なく、しゃれたセンスを感じさせる、充実した音楽です。
第1楽章:Preamble, アレグロ・モデラート。力強く、堂々たる開始です。思わずベートーヴェンの「運命」を思わせるフレーズや、バッハ風のところがあったりして、なかなか興味深い音楽です。トランペットが吹き鳴らされて終わります。
第2楽章:Menuet, テンポ・ディ・メヌエット・モデラート。前の楽章に続き、トランペットが活躍して始まります。弦とトランペットがハーモニーを奏でるところ、実に雰囲気がよろしいです。
第3楽章:Intermede, アンダンテ。やや悲しげな音楽で始まります。途中のトランペットと弦のユニゾンは、ヴァイオリンも管楽器だったかと疑うほど、あるいはトランペットも弦楽器だったかと疑うほどの同質性を示し、思わずビックリです。もしかして、ミュートをかけているのかな?
第4楽章:Gavotte et Finale, アレグロ・ノン・トロッポ。軽やかなリズムに乗って、実に楽しい音楽です。トランペットも晴れやかに、ピアノも縦横無尽に活躍します。それにしても、この楽章はいいなあ。充実した音楽を聴いて、しかも楽しい。
演奏は、アンドレ・プレヴィン(Pf)、トーマス・スティーヴンス(Tp)、ジュリー・ローゼンフェルト(1st-Vn)、アニ・カヴァフィアン(2nd-Vn)、トビー・ホフマン(Vc)、カーター・ブレイ(Vc)、ジャック・クロヴィッチ(Cb)という顔ぶれです。
サン=サーンスの音楽というと、ヴァイオリン協奏曲とかオルガン付きの第3交響曲とか、「動物の謝肉祭」にとどまらない作品の世界があるのでしょうが、室内楽はつい後回しになっておりました。ましてや、Pf,Hrn,弦のカルテットにCbという変わった編成の曲です。それが間違いでした。こんなに楽しい音楽があったとは!長年音楽を聴いてきましたが、アンドレ・プレヴィンに感謝しなければいけません(^o^)/
■プレヴィン盤
I=3'51" II=4'06" III=4'51" IV=3'30" total=16'20"