







例年ならば8月末〜9月初旬に植え付ける白菜ですが、今年はマイコプラズマ肺炎に罹患したために20日も遅れて植え付けることとなり、うまく育つか、結球するのかと心配しましたが、なんとか結球して、まずまずのでき具合となりました。それでも例年の大きさと比較してひとまわり小さく、夏場の20日間の成長は大きいのだなとあらためて痛感した次第。来年は、川中島白桃の集荷休みの日を利用して早めにタイミングよく植え付けをしようと思います。
ネギは不揃いですがまずまずのでき具合です。だいぶ食べてしまって、この冬は足りなくなってスーパーで買って来なければいけないかもしれません。来年はもっと多く植えるようにしなければ。
おでん大根です。さっそくおでんを煮ています。それと、私の好きなふろふき大根。納豆に大根おろしもいいなあ。お正月の納豆餅にも大根おろしが不可欠です。晩秋〜初冬の収穫の写真を整理しているうちに、今年の後半の野菜関連記事がないことに気づき、記事ネタとした次第。今はジャガイモ、里芋、タマネギなどとともに作業小屋に貯蔵保管して、必要な時に取ってくる形です。今年のキャベツの価格の高さを見るとキャベツも作れば良かったなあと思いますが、いざ苦労して栽培すると価格が暴落して「買ったほうが安い!」になったりするんだよなあ(^o^)/
わが家は果樹農家です。専業農家だった亡父が、晩年には米作りをみな委託契約し、サクランボ、桃、リンゴ等の果樹を主体にするようになりました。水田の所有者が土地改良費を払い続ける制度になっているため、田んぼの税金や土地改良費等は私が払っていますが、農業委員会の規定通りの年一割で請け負うと、大型機械を持っている人はある程度利益が見込めるということから、10ヘクタールとか20ヘクタールのように当地でも耕作の集約化が進んでいます。では水田を購入して大規模化するのはどうかというと、所有者が負担する税金や土地改良費を払っての黒字化は難しい面があるそうで、田んぼを借りるのはいいけれど、田んぼを買ってくれと言われたらお断りしているそうな。うーむ、そうなのか。
さて、先日、わが家の田んぼを小作契約して作ってもらっているHさんから、今年の小作料を現物(お米)で収めてもらいました。これで今年一年、なんとかご飯が食べられます。面積からいうと少し割増でもらっているようなので、今年も難儀をしてもらった御礼に、小作料の領収書と一緒に某精肉店のお肉とカツを届けました。揚げたての熱々を喜んでもらい、また来年もお願いしますと頼んできました。私たちも年々年を取るわけですので、どこまでやれるかわからないけれど、お互いに健康でがんばりましょう、と言って別れました。
自宅裏の果樹園のあちこちに、鳥が種を運んだと思われるアスパラガスの株が点在しています。どうやらかなりの古株らしく、雑草にも負けずに生い茂っています。せっかくなので、果樹園の見回り時に時折り手を入れて草取りや追肥を行っていますので、ぐるっとまわれば自家用には充分なほどの収穫があります。自分で植えた苗は管理不十分でうまく育たないのに、果樹の幹が北風を遮り、南側が開けていて日当たりが良いという条件のところが生育適地みたいです。そういえば、亡父がサクランボ等の果樹の苗木を植える前は、食用菊やアスパラガスなどを植える畑だった時期もありましたので、土質等の条件は悪くないということなのでしょう。
いよいよ冬に入ってきていると感じられるこの頃、野菜畑も冬を迎える準備に入りました。マルチ栽培をしているタマネギやニンニク等も、寒くて草取りがまだですが、順調に生育しているようです。先日、お天気が良かったので、黄色くなったアスパラガスを刈り取り、周囲の草を引き抜いて肥料を散布、土を寄せて覆土しました。これで来年春まで休眠に入り、新たな芽をたくさん出してくれることでしょう。
今年もたくさんの干し柿を下げました。糖度が高く、甘くて美味しい平核無(ひらたねなし)柿です。試しにつまんでみると、抜群に美味しい。冬の間の甘味はこれで確保できたと喜んでいたところ、なんだか右端の方の実がやけに減っています。妻が味見をしているのもあるでしょうが、どうもそれだけではなさそうです。ふーむ、これはハクビシンだなとピンときました。
だいぶ前、気づかずにいたらいつの間にかごっそりやられていたこともあり、ハクビシンが甘党なのは承知しています。端から端まで干し柿約50本、1本あたり10個ですので、計500個ほどあります。念のために、リンゴを収穫して用済みとなり、巻き取っていた防鳥ネットを張ってみました。
作業小屋の南側の軒先に下げた40本とは別に、後から追加で西側に10本ほど下げています。こちらもそろそろ褐色に色づき、渋が抜けて(不溶化して)きているようです。
ハクビシンも、うかつに柱に登ろうとするとネットが絡まることは学習しているようで、その後は被害がストップしたみたい。良かったよかった。そろそろ作業小屋の屋内に入れる季節ですが、中でやられると大変なので、作業小屋の中でも防鳥ネットで囲っておきましょう。防鳥ネット、ちゃんと巻き取っておけば何度でも使えて、なかなか便利なものです。
例年、8月末〜9月初旬に白菜苗を植え付けるのが通例でしたが、今年は9月初旬にひいたひどい風邪、実はマイコプラズマ肺炎のおかげで、9月の前半は農作業が全くできませんでした。そのため、20日も遅くなってから植え付けた白菜が、果たしてちゃんと成長し結球するのかどうか危ぶんでおりました。その後、よその畑の立派な白菜と比べると一回り生育が遅れている感じですが、なんとか結球しそうな様子です。例年ですと11月中下旬に収穫していますが、今年はぎりぎりまで待ってから収穫したいと考えています。ただ、月末になると雨降りが続く年もあり、収穫後の乾燥を考えると頭を悩ませるところです。
◯
先日、妻が外出して一人だけのお昼に、「さわし柿のトースト」を作ってみようと思い立ち、やってみました。要するに食パンにバターを塗り、皮を剥いたさわし柿(*1)をスライスしてパンの上に並べ、オーブントースターで焼いてみたものです。
うん、平核無(ひらたねなし)柿がジャムのようにやわらかになっていて、これはこれで「あり」だなあ。シンプルに柿だけを載せて焼いてみましたが、少しだけ「おみ漬」のような塩分を添えてみるのも甘さが感じられていいかもしれない。何事も実験です(^o^)/
(*1): 「醂(さわ)す」とは渋柿の渋を抜くこと。醂し柿とは、渋を抜いて甘くなった柿のことです。
一口に農作業と言っても、実は静かな農作業と騒々しいものとがあります。例えばサクランボの収穫や桃の摘果作業などは実に静かなもので、ポケットラジオや携帯型のMP3プレーヤーなどで放送や音楽を聴きながら作業をします。気候の良い時期、お天気の良い日などには、実に気持ちの良いものです。
一方、騒々しい農作業もあります。例えば草刈り。動力刈払機にしても乗用草刈機にしても、エンジンの音を響かせながらの作業ですので、音楽を楽しむなどはそもそも無理。ひたすら騒音の中での作業となります。エンジンを止めたときは、こんなに静かだったのかと驚くほどの対比です。
人が作業をしていると静かだけれど、人の姿が見えなくなると集まってくるムクドリ等の野鳥の群れも、騒音ではないけれど腹立たしい音です。ちょうど今の時期だと、リンゴがやられることが多いです。対策としては、樹をすっぽりと防鳥ネットで覆ってしまうことでしょうか。
今は「紅将軍」等のシーズンですが、本格的に寒くなる11月下旬には「ふじ」の収穫期になります。今、「ふじ」の樹の下は反射シートで銀色に光っています。生産農家は防寒対策をしっかり準備して収穫を待っていることでしょう。

矮性の樹が2本だけですので、収量もコンテナ1〜2個分しかありませんし、剪定も管理も不十分で、まあ正直に言って出荷できるレベルには達していません(^o^)/ したがって、自家用および親戚に送る程度で、ごく内輪で好評をいただいているという状況です。


反射シートを敷けばもう少し色づきが良くなるのですが、出荷もしないし、見た目の問題なので作業の優先順位が高くなりません(^o^)/ むしろ、知らない人が見たら、こんなに真っ白になるほど消毒して大丈夫なのかと心配になるかもしれません。これは、19世紀から使われている古典的な抗菌剤の「ボルドー液」を散布すると、リンゴの皮の表面で成分の石灰が空気中の二酸化炭素を吸収してチョークの主成分である炭酸カルシウムの薄い層を作るために白く見えるのです。この白い層の中に、銅(II) イオン Cu2+ が含まれるために、台所の流し台に使われる銅製の網がぬめりや雑菌を防ぐ働きをするのと同じで、リンゴの様々な病気に対して抗菌作用を示す、という原理です。ですから、昨今の高価で内部浸透性の高い農薬よりも、むしろ安全性は高いと言えます。


そうは言うものの、見た目的にはよろしくないので、タオルや古新聞紙でごしごしこすってボルドー液由来の白い粉を落としてやると、見た目も多少は改善されるようです。
包丁や果物ナイフで六つ割にし、芯を取り、皮を剥いて塩水をくぐらせて皿に並べ、フォークを添えて食卓に出すと、あっという間になくなってしまいます。どうやらわが家では、リンゴの栽培管理や収穫だけでなく、皮を剥くのも私の仕事と思っているふしがあります(^o^)/ まあ、美味しい美味しいと言ってくれればナントカもおだてりゃ木に登る部類ですので(^o^)/

例年通り、まずはT字型の枝を付けて収穫した柿を、妻と二人で干し柿用に皮を剥いてしまいます。お天気が良いとポカポカ暖かく気持ちが良いのですが、曇りの日は風が冷たく寒いです(^o^)/

昨日は、愛用のポケットラジオ型MP3プレーヤーで音楽を聴きながら柿の皮むきをしました。最初はシベリウスのヴァイオリン協奏曲、続いてチャイコフスキーの交響曲第5番、お次はベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」という具合に、充実した音楽鑑賞タイムでした(^o^)/


あとは、これを干し柿用ロープに1本あたり10個ずつ下げて、熱湯の中を通して消毒し、作業小屋の軒先に下げて干します。奥の方と手前と色が違うのは、色が濃いほうが数日前に下げた分です。寒風が強く吹くほどに、渋味が不溶化して甘みが強くなっていきます。雪が降り出す時期には作業小屋の中でさらに乾かし、暮には家の中に取り込んでネズミやハクビシンに横取りされるのを防ぎます。今年は約40本を下げましたので、孫たちのところへも送れるだろうと胸算用をしているところです。

葉は根元から鎌でスパッと切り取り、茎の部分は別に乾かして「芋がら」用に取り置きます。残った株は周囲の土を取り去り、根を切ってよっこいしょと掘り起こします。

けっこう重たいのですが、これを抱えあげてドスンと下に落とすと小芋がバラバラになりますので、これを繰り返してイモを集め、株の周囲に寄せておきます。

サトイモ掘りは晴れた日の午前中に行い、日中の日差しで天日乾燥します。

こうすると、土が乾いて取れてきます。うん、なかなか立派なサトイモです。
草むらの中からカボチャも発見(^o^)/

コンテナに集めて軽トラックで自宅まで運びます。

あとは、作業小屋の南側の軒下に広げて乾かします。今年はかなり豊作だなあ。

徹底して乾かせば、冬まで保存できます。食べたい時には、洗って土を落とし、ガリガリと皮を剥いて料理に使います。地もののサトイモはやっぱり美味しいです。これから寒くなると、牛肉とネギとこんにゃくとキノコ等を醤油味で煮た「山形芋煮」が美味しくなる季節です。


地域行事の合間に、タマネギ畑を耕耘して畝立てを行い、マルチシートを張って準備していましたので、妻にも手伝ってもらい、タマネギ苗の植え付けを行いました。昨年は白タマネギを200本、赤タマネギを100本、計300本を植え付けましたが、今年は少し減らして白タマネギを150本、赤タマネギを50本の計200本としました。あらかじめ張っておいたマルチシートは、片方の列で300本は植えられるので、充分に余裕があります。空いたところには葉物野菜を植えようかと相談しています。
そういえば、先ごろ追肥を行った白菜とおでん大根は生育が順調で、大根の間引きが間に合わないほどです。せっせと間引いて、間引き大根葉の煮物が食べたいところです。白菜はこのところの夜間の低温が影響しているのか、中心部から結球の兆しが見えてきました。こちらも昨年の半分しか植えていませんので、全株が欠けずに育ってほしいものです。
これから必要となる農作業は、
- 里芋の収穫、乾燥
- 柿の収穫と渋抜き、干し柿作り
- リンゴ「紅将軍」の収穫と防鳥ネットの撤去
- サクランボ、桃の施肥
- 庭木の剪定と剪定枝の処理
- 農機具、除雪機の点検整備
- 自宅母屋周りのみ除草剤散布
などでしょうか。
そういえば、ご近所の柿がなぜかみな落ちてしまい、今年は干し柿も作れないと嘆いていました。わが家の柿はまだ大丈夫なようですが、なんだか紅葉する前に落葉する葉が多いような気がします。もしかするとご近所に放置されている柿の木が多いことから、何らかの病虫害が発生しているのかもしれません。要調査です。