電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

干し柿のハクビシン対策に防鳥ネットを張る

2024年11月30日 06時00分13秒 | 週末農業・定年農業

今年もたくさんの干し柿を下げました。糖度が高く、甘くて美味しい平核無(ひらたねなし)柿です。試しにつまんでみると、抜群に美味しい。冬の間の甘味はこれで確保できたと喜んでいたところ、なんだか右端の方の実がやけに減っています。妻が味見をしているのもあるでしょうが、どうもそれだけではなさそうです。ふーむ、これはハクビシンだなとピンときました。

だいぶ前、気づかずにいたらいつの間にかごっそりやられていたこともあり、ハクビシンが甘党なのは承知しています。端から端まで干し柿約50本、1本あたり10個ですので、計500個ほどあります。念のために、リンゴを収穫して用済みとなり、巻き取っていた防鳥ネットを張ってみました。

作業小屋の南側の軒先に下げた40本とは別に、後から追加で西側に10本ほど下げています。こちらもそろそろ褐色に色づき、渋が抜けて(不溶化して)きているようです。

ハクビシンも、うかつに柱に登ろうとするとネットが絡まることは学習しているようで、その後は被害がストップしたみたい。良かったよかった。そろそろ作業小屋の屋内に入れる季節ですが、中でやられると大変なので、作業小屋の中でも防鳥ネットで囲っておきましょう。防鳥ネット、ちゃんと巻き取っておけば何度でも使えて、なかなか便利なものです。

 

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VivaldiブラウザではChrome用拡張機能でLINEも使えた

2024年11月29日 06時00分43秒 | コンピュータ

2013年製のサブノート ThinkPad Edge E130(メモリ8GB) に Ubuntu 22.04LTS を導入し、Windows10 では重すぎて適さないけれど、これならあまりストレスなく使えそうだということで、ブラウザ Vivaldi も新規に導入し、楽しんでいるところです。であれば、2016年製デスクトップのメイン機 hp Pavillion 550-240jp/CT (メモリ16GB) でも使ってみようと思いたち、このところブラウザ Vivaldi をあれこれ試しているところです。 

当初、Linux 版 Chrome (Chromium) でできていることで Vivaldi でできるかどうか不安だったのは、

  • Chromium 用の拡張機能で、キーボードを使ってやりとりできる LINE が Vivaldi ではできるのか
  • 愛読する『本好きの下剋上』シリーズの作者をフォローするためにのみ使っている Twitter(X) から無関係なノイズを除去する Control Panel for Twitter のような拡張機能が Vivaldi にはあるのか
  • Firefox から Chromium に乗り換える時に気になっていた Chromium の縦書きPDFの句読点表示が不自然という欠点は Vivaldi の場合は見られるか

などの点でした。これについては、

  • LINE については、Chromium 用拡張機能でそのまま使え、娘や孫たちに「野菜と果物を送ったよ。送り状番号は〜」というような連絡をするにもパソコンからキーボードで楽勝です。
  • 同様に、Chromium 用拡張機能で実現している Control Panel for Twitter もVivaldi でも同等に動作します。
  • 縦書きPDFファイルの句読点表示は、きちんとなされるようです。検索結果が pdf ファイルだったとき、そのまま読み込んでも問題はありません。

ということが判明しています。英文ページの日本語翻訳の精度はいまひとつのようですが、これなら一応合格としていいでしょう。Vivaldi というブラウザは、北欧産ブラウザとして一定のユーザーを持っていた Opera の創業技術者が Chrome をベースに作ったソフトウェアのようで、Chromium 用の拡張機能は充分に使えるようです。それならば、日常使いのブラウザとして選定することができると判断したところです。

 

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ヒンデミット「ヴィオラと弦楽オーケストラのための葬送音楽」を探してみた

2024年11月28日 06時00分50秒 | -オーケストラ

先日の山響こと山形交響楽団の定期演奏会で、ジュリアン・ラクリンさんがヴィオラを演奏しながら指揮をしたヒンデミットの「ヴィオラと弦楽オーケストラのための葬送音楽」を初めて聴きました。ラクリンさんのソロも山響の弦楽セクションの演奏もたいへん良かったので、ジョージ五世を悼み作曲されたというこの曲をもう一度聴きたいと、YouTube であれこれ探してみました。Google で

Hindemith viola string trauermusik YouTube

で検索すると、いくつか見つかりました。

まず、曲の終わりの部分だけですが、ジュリアン・ラクリン指揮、Sarah McElravy のヴィオラ、Kristiansand Symphony Orchestra の演奏;

Hindemith • Trauermusik for Viola and Strings • Sarah McElravy • Kristiansand Symphony Orchestra

映像から、この曲をラクリンさん自身のヴィオラと指揮で聴くことができた貴重な機会を、実に印象的に思い出します。

続いて、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、Antoine Tamestit のヴィオラ、フランクフルト放送交響楽団による全曲の演奏;

Hindemith: Trauermusik ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Antoine Tamestit ∙ Paavo Järvi

パウル・ヒンデミットは、1895年11月に生まれて1963年の12月に亡くなった現代の作曲家です。「画家マティス」や「ウェーバーの主題による交響的変容」などが代表的作品ですが、いわゆる「現代音楽」とは違って、意外に聴きやすいです。先日がちょうど亡母の命日でしたので、習慣に従い仏壇にお線香を上げた後でヒンデミットの音楽を聴きました。おそらくは、天上の母もヒンデミットも、「おやおや」と苦笑していることでしょうが(^o^)/ それでも良い音楽は心を鎮めてくれる面があります。 

 

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「※要返信 登録個人情報再確認のお願い」が6通も来たら

2024年11月27日 06時00分11秒 | コンピュータ

このところ、地域行事等で忙しく、メールのチェックを怠っておりました。そうしたら、JAからという触れ込みのメールが6通も!届いておりました。タイトルが「※要返信 登録個人情報再確認のお願い」というもので、

JAネットバンクつきをご利用いただきありがとうございます。

という文から始まるものです。ところで「JAネットバンクつき」って何じゃ?どうも、「JAネットバンクたかつき」としたかったらしい。もう一つ、

現在、当行にでは金融庁指導のもと、マネロン等対策の一環として、

「当行にでは」って何じゃ?「当行においては」あるいは「当行では」がごっちゃになった?「マネロン」って警察関係の専門用語?そんな表現を金融機関が使うだろうか?

しかも、一字一句同じ内容のメールが6通も届くとは、発信管理が粗雑でとても金融機関の仕事とは思えません。どこから見てもこれはフィッシングメールですね。しかも、かなり雑な詐欺メール。例によって、「spam-sample」フォルダに放り込んでおきましょう。後々、スパムメールを一括して語彙分析してみましょうか(^o^)/

わが家のやんちゃ猫・李白いわく、「ふふーん、そんなの、ボクには関係ないもんね〜!」だそうです(^o^)/

【追補】

何通も届くということは、これまでのスパムフィルターを通り抜けているということだろう。であれば、通常のメールでは使うことのない「個人情報再確認」という語を指定してフィルタリングしてやればよいのでは。ということで、さっそくメールサーバのほうで迷惑メールフィルタに追加設定しました。さて、こんどはどうか。

【追補2】

最近、「ワンタイムパスワードの時刻補正」だとか「口座所有権の本人確認」だとかに手口が変わってきているようです。このあたりは次の記事(*1)に書きました。

(*1): 週のアクセスに異変、その原因は〜「電網郊外散歩道」2024年12月

 

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谷川俊太郎『手紙』を読む

2024年11月26日 06時00分15秒 | 読書

詩人の谷川俊太郎さんが亡くなり、若い頃に某出版社勤務の叔父さんからもらった谷川さんの詩集『手紙』を読み返してみました。1984年の1月に集英社から初刷が刊行されており、私がもらったのはちょうど1年後の1985年1月に刊行された第5刷です。

冒頭の「時」は、まだ若い頃にはおそらく描き得ない、愛し合った男女にも訪れる時の歩みを主題とし、次の「手紙」では若い二人の間でかわされた手紙と実際に会った時の差異を取り上げ、「あなた」「接吻の時」では若い男女の恋愛をかなり直接的に描きますが、どうも落ち着いた年代から振り返った恋愛の回想のようにも感じられます。「梨の木」「私の女性論」「裸」「もうひとつのかお」「奏楽」と続きますが、ふと気づきます。これらの詩は必ずしも同じ時期の連作ではなく、異なる時期に発表された作品を編集者が編み直した流れなのだ、ということ。そう考えると、次の作品との間に挟まれた電話の受話器の画像が、第2部の始まりということになるのでしょう。

第二部は「道二題」「宙ぶらりん」「未知」「水脈」「鎮魂」「サーカス」「終わりのない地平」「二十行の木」「種子」「陽炎」「色の息遣い」「音楽」「疲労」「Carpe diem」「眼」「途次」「アルカディア」「息」と続きます。ここでは、日常のひとコマを切り取りながら、青年期には強く意識しなかった中高年の視点が感じられます。

そう考えると、告別式に読まれたであろう1983年、作者52歳、友人知人を悼む三編の悼詩は、詩人にとっても切実なものだったのでしょう。「魂の戦場」は市川崑監督の映画の脚本を書いた脚本家で乳がんの闘病生活の後に亡くなった夫人の和田夏十さんを悼むもの。「音楽の道」は民族音楽の小泉文夫氏がガン闘病の末に亡くなったことを悼むもの。「五月に」は歌人・劇作家の寺山修司への弔辞として歌われたものだったようです。

その後に続く「子どもと本」「うたびとたち」は、子どもの成長へ贈るものであるとともに、与謝野晶子、石川啄木、上田敏、北原白秋への献辞のようでもあり、三編の悼詩を第三部とするならば、「詩が死に親しみつつ生に向かうもの」として、いわば未来へつなぐエピローグ兼序詩のようなものと言えるかもしれません。

巻末の作者の「あとがき」には、「詩集を編む楽しみ」について教えてくれた編集者への感謝が書かれています。この時代のこの出版社のこの姓の編集者といえば、たぶん母方の叔父さんのはず。なるほど、それで私に本書を送ってくれたのだなと、今更ながらに納得です。

本書を離れて個人的な回想を少しだけ。学生時代の記憶ですが、何年間か手紙でやりとりしていた一つ上の先輩との交流。詩の読み方として、きちんと言葉に表されているものに基づいた想像の大切さを教えられたことや、動物の産卵数についての自分の考えをまとめる良い機会になったことなど、わが不遇時代を耐える助けになったことに感謝するとともに、先輩のその後の幸いを祈っております。

もう一つ、若い頃は、「手紙」と言えば恋文か事務連絡くらいを想像するだけでしたが、古希を越えた今は少し違います。先ごろ「両親と祖父母、ゆかりの人々の記憶」をまとめた小冊子(*1)を作り、親戚等の関係者にお届けしましたが、それぞれに古い記憶を呼び起こすところがあったようで、手紙やはがきをいただきました。恋文でもなければ事務連絡でもない親しさの手紙が暖かく懐かしく、またありがたいものと感じます。

(*1): 両親と祖父母、ゆかりの人々の回想記に写真を入れる〜「電網郊外散歩道」2024年7月

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山響第321回定期演奏会でモーツァルト、ヒンデミット、シューマンを聴く

2024年11月25日 06時00分55秒 | -オーケストラ

晩秋の日曜日、午前中に地域の防災訓練を実施した後、午後には山響こと山形交響楽団の第321回定期演奏会のために、山形市の山形テルサホールに向かいました。雲の切れ間から太陽がのぞくお天気となり、風は冷たいけれど車内はぽかぽか暖かく感じます。ホールに到着すると、まもなくプレコンサートトークが始まりました。今回のプログラムは、

  1. モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216 Vn: ジュリアン・ラクリン
  2. モーツァルト:交響曲 第36番 ハ長調「リンツ」K.425
  3. ヒンデミット:ヴィオラと弦楽オーケストラのための葬送音楽 Vla: ジュリアン・ラクリン
  4. シューマン : 交響曲 第4番 ニ短調 作品120

というもので、山形交響楽団を指揮するのもジュリアン・ラクリンさんですので、ヴァイオリン、ヴィオラ、指揮の三刀流!です。実は首席コンサートマスターの髙橋和貴さんは、ウィーンでラクリンさんに師事した間柄なのだそうです。そんなわけで、最初は髙橋さんが西濱事務局長に答えます。ある日本の評論家がウィーンでインタビューした時、クラウディオ・アバドとリッカルド・ムーティが、まだ若い20代のラクリンさんに注目して「覚えておくように。後々、彼は素晴らしい音楽家になるだろう」と言ったのだとか。そして実際そうなりました。そのラクリンさんが登場、今回の曲目について語ります。魅力的なヴァイオリン協奏曲第3番の後、「リンツ」交響曲はモーツァルトの若い頃の作品と比較して少し楽器編成が大きくなり、充実してくる。ヒンデミットはジョージ5世の葬儀に際して急遽作曲された美しい曲。シューマンはクララと結婚した直後の幸福な時期を反映した明るい曲、とのことです。西濱事務局長が、山形牛が食べられるように、また来てほしいとお願いすると、ラクリンさんは、美味しいビーフと素晴らしいオーケストラと山形のホスピタリティと別れて、明日帰らなければいけないのが悲しい、また来たいとのことでした(^o^)/

さて、第1曲:モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番。楽器編成と配置は、ステージ左から順に第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(7)、ヴィオラ(5)、チェロ(5)、その右手後方にコントラバス(3)という弦楽5部、正面後方にフルート(2)、オーボエ(2)、その後方にホルン(2)というものです。「なにかいいことありそうな」期待を抱かせる始まり、という印象を持っている曲の冒頭、華やかな高音域を強調するのではなく、弦楽の中音域を前に出した響きです。もしかしたら、ヴァイオリンとヴィオラの両方を演奏するジュリアン・ラクリンさんは、こういう響きが好きなのかもしれない、と感じます。息を呑むような静けさの中、展開されるカデンツァの見事なこと。第2楽章のやわらかな始まりも、中音域を大切にしているように感じられます。第3楽章の楽しさも見事で、独奏ヴァイオリンと指揮と両方をこなす姿は颯爽としたものでした。

聴衆の拍手に応えて、アンコールは J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番、BWV1004、第3曲サラバンドでした。絶妙の弱音のコントロールに魅了されました。

続いて第2曲はモーツァルトの交響曲第36番「リンツ」です。編成と配置は、左から 1st-Vn(8), 2nd-Vn(7), Vla(5), Vc(5), Cb(3) の弦楽5部、正面後方に Fl(2), Ob(2),  Hrn(2), Tp(2), その奥に Timp. というものです。第1楽章:アダージョの序奏に続きアレグロ・スピリトーソ。いきいきとしていて、かつ堂々としている音楽です。第2楽章:アンダンテ。弦楽が中心となる緩徐楽章。山響の弦楽アンサンブルの澄んだ響きはまた一段と美しく、見事です。リズムがおもしろい第3楽章:メヌエットから第4楽章:プレストへは休み無しに続きます。うーむ、指揮者ラクリンさんの面目躍如といったところでしょうか。最前列までほぼ満席の聴衆はおお喜び。

ここで、15分の休憩が入りました。ホワイエではコロナ禍前のようにコーヒー等のサービスが入っていて、お客さんが思い思いにくつろいでいました。このあたりも、なんだか嬉しくなります。

後半に入り、第3曲はヒンデミットの「ヴィオラと弦楽オーケストラのための葬送音楽」です。ヴィオラを持ち、ラクリンさんが登場、英国王ジョージ五世の訃報に接してわずか一日で作曲されたという音楽を、作曲家と同じようにヴィオラを演奏しながら8-7-5-5-3の弦楽セクションを指揮します。初めて接する曲ですが、とてもいい音楽だと感じました。

聴衆の拍手に応えていったん袖に引っ込んだ後に、山響の楽員が勢揃いし、ラクリンさんが指揮棒を持って登場します。第4曲、シューマンの交響曲第4番です。Fl(2), Ob(2), Cl(2), Fg(2), Hrn(4), Tp(2), Tb(2), Timp. と弦楽5部という編成のこの曲、出だしはちょっと暗い感じで始まるけれど、実はシューマンがクララと結婚した頃の作品を十年後に改訂して発表したもので、けっこう明るく力強さもある音楽です。ですから昔風に、いかにも重々しく演奏されるとちょっと違うなあと感じてしまうのですが、そこはラクリンさん、速めのテンポで活力に富むいきいきとした表現です。モダン・ティンパニをけっこう力いっぱい叩いているし、金管も高らかに鳴り響きます。緩急をうまく使って、パンチの効いた盛り上がりは、パワフルな若々しいシューマンという感じ。演奏が終わるとブラヴォーが飛び、すごい拍手でした! いや〜、良かった!

そういえば、ラクリンさん、山響の満席のお客さんの中に、若い人がけっこう多いことに驚いていたそうです。実はスポンサーとなっている山形食品等の企業が若い高校生等を招待するパートナー事業をやっているからという説明を聞いて、それは良いことだね〜と感心していたそうな。確かに、世界的にはクラシック音楽の演奏会では聴衆の高齢化が進んでいるのが悩みだそうで、その意味では山形の「音楽教室→パートナー事業→聴衆を育てる」試みが着実に歩みを進めていることは稀有な現象なのかもしれません。

世界の一流演奏家が山形に来て山響でその力を発揮してくれることに感謝しつつ、そういう環境を育て維持している山響と地域の力に誇りを持って良いのかな、と嬉しくなりました。

 

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使ってみてわかったブラウザVivaldiの広告除去機能

2024年11月24日 06時00分26秒 | コンピュータ

Windows10 は重すぎてストレスが大きいと Linux 化を実行した2013年製のサブノートパソコン ThinkPad Edge E130 (8GB) ですが、Ubuntu 22.04LTS でも実用的に使えるとわかり、実験的に導入したブラウザ Vivaldi でいろいろ試しております。特に広告を表示せずユーザー追跡も拒否する設定にしていますが、この広告除去機能がどの程度に有効なのかに興味がありました。

インターネットで広告が果たす役割というのは充分に理解できます。Google の様々な無料サービスが、利用者の検索傾向に応じて選択的に広告を表示する機能によって成り立っているわけですから、同社が力を入れて普及させた Chrome ブラウザが広告排除機能を持たせない理由も理解しています。一口に広告と言っても、新聞の一面の最下段に並ぶような行儀の良い広告のように、ブラウザに表示される画面の端っこにちんまりと表示されるような種類のものは、別に苦になりません。しかし、記事本体を隠すように強制的に表示されるCMや、音楽を聴いている時に割り込んでくる広告などは腹立たしく実に「うざい」です。

こうした不愉快な広告を減らしてくれるのであれば、多少の欠点には目をつぶり、日常的に使うツールとして選定する価値はあると判断します。では、Vivaldi の場合はどうか。まず、通常のブラウザで表示される「うざい」広告の例;

画面の左下に、記事に重ねて表示されているやつです。画面の右側にある広告は、別に記事を読む邪魔にはなりません。ところがこういう行儀の悪い広告は、せっかく記事を読もうとしているのにそれを妨げてしまう。これと同じ画面を Vivaldi では

うざい広告をカットしてすっきりと見せてくれます。しかし、右側の広告そのものは表示したままです。要するに、行儀の悪い「うざい」広告をカットするけれど、広告そのものを否定しているわけではない、ということなのでしょう。

こういう姿勢は理解できますし、共感するところが大きいです。また、YouTube でも曲の始まりに出てくる広告がちらりと表示されますが、実際には「Skip」表示が出るまで我慢させられることもなくなるようです。では、曲間に無遠慮に割り込んで来る広告はどうなのか、もう少しこの Vivaldi ブラウザを使ってみたいと思います。

 

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ToDoリストの後始末

2024年11月23日 06時01分01秒 | 手帳文具書斎

小型のメモ帳や手帳等に買い物などの ToDo リストを作成し、実行できたものをチェックしてつぶしていくやり方は、昔からよくやっていました。でも、必ずしも一度に全部を実行し完了できるとは限りませんので、チェックできなくて白抜きのままになる項目が出てきます。これを、忘れないようにときどき集めては不要になったものを削除して「未達項目リスト」を新しい ToDo リストとして作っておきます。

こうした ToDo リストの後始末は、私の場合、手帳や小型のメモ帳でも必須のルーティンです。やり残したものがないかどうかを確認できるだけでなく、時期が過ぎてみたらたいした重要性はないことがわかった、などということもあります。ToDo リストを完璧に実行することにこだわる必要は、実はないということでしょうか。

最近の未達項目を集めてみたついでに、TWSBIダイヤモンド580ALラヴァーにモンブランのロイヤルブルーインクを補充しました。

 

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旧型LinuxサブノートでVivaldiブラウザを試してみた

2024年11月22日 06時00分44秒 | コンピュータ

2013年購入の旧型サブノート・パソコン ThinkPad Edge E130 に Ubuntu 22.04LTS を導入し、動作状況を確かめたら、スパスパ切れ味の良い動作というわけではないけれども、Windows10 のような「もっさりしてストレスが大きい」ほどではなく、充分に実用になると判断しました。せっかくなので、今まで試して来なかったソフトウェアも試してみようと、ブラウザ「Vivaldi」(*1)を導入してみました。

Vivaldi は、ブラウザを基本に、メールやカレンダー、フィード・リーダー等の機能を統合した多機能でパワフルなツールをうたっています。私にとって魅力的なのは、うざいポップアップ広告などを大幅にカットできるように設定できることでしょうか。また、ユーザーの閲覧行動を追跡するトラッキングを拒否することもできるようです。このあたりは、プライバシー重視の北欧産ソフトウェアらしいです。

また、多機能ツールにありがちな操作感の「重さ」を感じさせないところも好印象です。もう少し実際に使ってみて、便利なところや特徴的なところを探ってみたいと思います。

(*1): Vivaldi ブラウザ:パワフル、パーソナル、プライベートなブラウザ

 

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2013年の旧型ノートPCにUbuntu22.04LTSをインストールしてみた

2024年11月21日 06時00分16秒 | コンピュータ

現在、書斎で使っているメインのパソコンは、Ubuntu Linux 20.04LTS で動作していますが、2025年には保守期限が来てしまいます。そのため、やがてはバージョンアップか本体の買い替えをしなければいけないところです。ですが、まだ Windows 8 の時代だった2016年に購入した本体は、一度ハードディスクを交換しただけでまだ不都合を感じておりませんので、できればもう少し使い続けたいところです。ではすぐに最新の Ubuntu 25 や Ubuntu 24.04LTS あたりに更新するのかというと、Windows 11 が適合するかどうか怪しいのに、最新OSがストレスなく動くのだろうかと疑問も感じます。これは一度別機で試してみる必要があるだろう(*1)ということで、2013年に購入したサブノート ThinkPad Edge E130 という今はロースペックなパソコンに Ubuntu 22.04LTS をインストールし、動作の状況を確かめてみることにしました。

ThinkPad Edge E130 は、Windows10 でのスムーズな動作をすっぱり諦め、少し前に Ubuntu Linux 20.04LTS をインストールし、安定動作を確認(*2)しています。おそらく動作はするだろうけれど、22.04LTS で変更されたウィンドウシステムの影響や、ハード的な能力の問題でどの程度スムーズな動きが実現できるものか、そのあたりがチェックポイントです。

日経のムック本で付録に付いてきた Ubuntu 22.04LTS の DVD を用意し、外付け DVD-ROM を USB 接続して電源を入れ、メーカー Lenovo のロゴが表示されたら Enter して割り込み、起動デバイスを「CD-ROM」(実はDVDだけど)を選んで DVD から起動します。

あとは指示どおり言語「日本語」、キーボード、タイムゾーン等を選び、「ディスクを削除してインストール」で前のOSをきれいさっぱり削除して新規に標準インストールします。

インストールの最中は、音楽や写真、文書作成などのアプリケーションの説明が入ります。このあたり、慣れている人にはあまり興味がない内容でしょうが、初めての人には有益な情報かもしれません。

これでインストールは終了。各種設定も終わって、準備完了です。では、標準ブラウザ Firefox で私のブログを表示してみましょう。

うん、OK だね。ウィンドウシステムも X.org から Wayland に変更されていますが、ブラウザの動作はスムーズです。スクロールがちゃんと追随しますし、メモリ8Gで動作していた Windows10 のような「もっさり感」はありません。もちろん、メモリ16Gで最新機種での動作と比べると切れ味は落ちますが、実用になると判断しました。あとは、実用環境を整備する中でいろいろ気がつくこともあるかもしれませんので、この件、続く。

(*1): Ubuntu20.04LTSを更新するタイミングを考える〜「電網郊外散歩道」2024年10月
(*2): Windows10が過重だったサブノートPCにLinuxを導入し延命を図る〜「電網郊外散歩道」2023年12月

 

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新インクのジェットストリームの率直な感想は

2024年11月20日 06時00分22秒 | 手帳文具書斎

当方、備忘録やダイアリーなどふだんの筆記具はもっぱら万年筆ですが、提出書類に書き込んだり、電話の応対でメモを取るときなどはボールペンです。そうそう、備忘録ノートでも演奏会のメモなどは暗いところでもなぐり書きができるボールペンを使っています。使っているボールペンはジェットストリームとパワータンクを主体に、一部の色はサラサやエナージェルを補う形です。先ごろ、三菱鉛筆からジェットストリームに「ライトタッチ」という触れ込みの新インクが発表され、今までの製品とは異なるデザインで発売されました。これは試しに使ってみなければと思い、海洋プラスチックを使った軸のジェットストリームと間違えたり(*1)しながら、このたび黒の0.7mmを購入し、しばらく使ってみました。

デザインは、まあ好き好きでしょうから、使ってみた率直な感想を。

  • 海洋プラスチックを使った軸と色やデザインが似通っていて、ぱっと見た目が紛らわしい。
  • 「ライトタッチ」と名付けられているが、「滑りすぎない」方向に改善されているのかなあと想像はできるものの、感覚が鈍った老人(^o^;)には気のせいのような印象もあり、滑らかな書き味の点ではそれほど違いはないようだ。
  • むしろインクのボテが少なくなったように感じる。特に新旧2本の黒0.7mmどうしを比較してみると、新インクのほうがダマができにくいようだ。一定の面積を書いて比較すると、新インクのほうが線の太さにムラが少なく、整っている。
  • 書きやすさと視認性の点から言えば、むしろ PowerTank の黒1.0mm がちょうどいいと感じられる。Jetstream の新インクで 1.0mm は発表されていないが、旧Jetstream の 1.0mm でなぐり書きをするときの「手が滑る」ようなスムーズさと、書いた後のインクがところどころボテッと太くなっている箇所が目立つ点が改善されるのかどうかが興味あるところか。

だいぶ前に、コンビニでトイレ休憩をしたときに購入してあった無印良品の再生紙使用A6判ダブルリングノートを見つけ、買い物メモや雑多な覚え書き等に使い始めました。ノートに上等とは思えない再生紙を使うという発想は正直言ってあまり賛成できませんが、ゴムバンド付きでゴムの張力はかろうじて保たれているようです。殺風景な表紙には何かの景品でもらった Dropbox のロゴを貼り付け、元コンピュータ・フリークらしさを残しております。

(*1): ジェットストリームの新インクだと思ったら〜「電網郊外散歩道」2024年7月

 

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晩秋の最上路で「新そばまつり」を楽しむ

2024年11月19日 06時00分12秒 | 散歩外出ドライブ

某日曜日、晩秋の最上路をドライブに出かけました。お目当ては最上町の「最上新そばまつり」で新そばを食べてこようというもの。最上町の赤倉温泉にある旧赤倉小学校の体育館を会場に、第12回目となる催しだそうです。途中、こじんまりとしていますがまだ新しい道の駅で休憩し、簗(やな)場を眺めました。最上小国川はイワナの名所ですので、シーズンには多くの観光客が訪れるところですが、今年の夏の豪雨災害でだいぶ被害にあい、陸羽東線は鳴子温泉〜新庄の区間がまだ復旧していないとのことです。

会場近くには案内の人が立ち、駐車場に誘導してくれました。駐車場から会場の旧赤倉小学校までは最上町のワゴン車が巡回送迎してくれました。このあたりも、手慣れた印象です。

受付で予約していたチケットを受け取り、そば受け渡し所で半券を切り取ってもらい、番号で呼び出しを待ちます。少し待つと呼ばれましたので、さっそく「引き立て、打ち立て、茹でたて」の板そばを受け取ってきました。

量はあまり多くはありませんが、美味しくいただきました。

物産販売コーナーでは、焼き芋を買って食べましたが、これが実に美味しかった。「シルクスイート」という品種だそうですが、甘くてしっとり系。ぽくぽくして喉につかえるタイプではありませんので、来年はわが家でもぜひ植えてみたいものです。

豪雨災害による鉄道の運休で代行バス利用に頼らざるをえない高校生等の人たちには不便な思いをしているでしょうが、これからの厳しい冬の季節をなんとか乗り切ることができるように祈りたいと思います。

 

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紅葉の季節に冬支度を考える

2024年11月18日 06時00分36秒 | 季節と行事

11月も中旬になると、さすがに山々だけでなく里の景色も紅葉が鮮やかになります。我が家の紅葉も赤く色づき、植木屋さんに剪定してもらいすっきりした松の緑と対照的です。地面に落ちた葉が風に舞い、冬の訪れが近いことを感じさせます。

冬支度をするにも段取りが大切ですので、11月〜12月上旬までの当面の作業をリストアップしてみます。

  • 車のタイヤ交換 作業小屋からスタッドレスタイヤを出しておく □
  • 灯油の補充 ホームタンクに補充しておいてもらう ■
  • 給湯設備の雪囲い 屋根からの落雪で埋まらないように □
  • 除雪機の点検整備 販売店に連絡し隔年の定期点検 □
  • 植木の雪囲い 除雪機で吹き飛ばす雪で埋まらないように □
  • 防雪柵の設置 隣家のカーポートに雪氷が飛ばないように □
  • 果樹の雪折れ対策 枝に支柱を立てておく ■
  • 伐採木、剪定枝の焼却 伐採したスモモ花粉樹等を焼却 □
  • 作業小屋の雪囲い 農機具等の格納 □
  • 農業用井戸ポンプの水抜き 凍結防止 □

うーむ、けっこうあるなあ。要領よくやらないと、終わらなくなりそう。特に今年はラニーニャの年なので、「厳冬酷暑」になると予想しています。海水温は高めで水蒸気量は多いので、強い寒気団とぶつかると大雪になる可能性が大。大雪で巣ごもりしていても大丈夫なようにしておく必要がありそう。まあ、干し柿はたくさん作ってあるから甘い物には困らないけれど(^o^)/

 

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白菜はなんとか結球しそうだ〜柿のトーストでお昼

2024年11月17日 06時00分05秒 | 週末農業・定年農業

例年、8月末〜9月初旬に白菜苗を植え付けるのが通例でしたが、今年は9月初旬にひいたひどい風邪、実はマイコプラズマ肺炎のおかげで、9月の前半は農作業が全くできませんでした。そのため、20日も遅くなってから植え付けた白菜が、果たしてちゃんと成長し結球するのかどうか危ぶんでおりました。その後、よその畑の立派な白菜と比べると一回り生育が遅れている感じですが、なんとか結球しそうな様子です。例年ですと11月中下旬に収穫していますが、今年はぎりぎりまで待ってから収穫したいと考えています。ただ、月末になると雨降りが続く年もあり、収穫後の乾燥を考えると頭を悩ませるところです。

先日、妻が外出して一人だけのお昼に、「さわし柿のトースト」を作ってみようと思い立ち、やってみました。要するに食パンにバターを塗り、皮を剥いたさわし柿(*1)をスライスしてパンの上に並べ、オーブントースターで焼いてみたものです。

うん、平核無(ひらたねなし)柿がジャムのようにやわらかになっていて、これはこれで「あり」だなあ。シンプルに柿だけを載せて焼いてみましたが、少しだけ「おみ漬」のような塩分を添えてみるのも甘さが感じられていいかもしれない。何事も実験です(^o^)/

(*1): 「醂(さわ)す」とは渋柿の渋を抜くこと。醂し柿とは、渋を抜いて甘くなった柿のことです。

 

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リビングのTVの更新とWカセットデッキの修理

2024年11月16日 06時00分07秒 | Weblog

過日、妻が「リビングのテレビが映らなくなった」と言いますので、コンセントから電源プラグを抜いてしばらく放電させ、再度プラグを差し込んで電源を入れるなどを試みましたが、残念ながら治りません。電源ボタンを長押ししながら電源プラグを入れ直してリセットさせても、やっぱり映りません。仕方がないので、いつもの「電器屋さん」に連絡、来てもらいました。地域の電器屋さんは、家電オーディオ製品などを一手に引き受けて直してもらっています。今回は、ちょっと不調なパイオニアのダブルカセットデッキも点検修理をお願いしました。

翌日、連絡があり、テレビの方は液晶のバックライトが故障で修理困難というか、残念ながら買ったほうが安いし早いとのこと。購入してから8年で買い替えとなったわけでちょっと早かった気がしますが、妻が楽しみにしている「光る君へ」がリビングで見られないのは困りますので、同等品を購入することにしました。同じシャープのアクオスで同じ32インチの製品が税込56,400円、処分料が 6,000円で計62,400円也でした。もう一つ、ダブルカセットデッキの状況説明があり、これについては新規購入はもう難しいだろうから、可能なかぎり修理してほしいとお願いしました。

数日後、新しいテレビの納品。リモコンの操作も同じなので、全く変わった感じはしません。妻はいつもどおり「光る君へ」を楽しんでおります。私の方はダブルカセットデッキのイジェクト操作がスムーズになったのと、モーターベルトの交換でワウフラッタ等がだいぶ改善されたので、昔の録音が聴けるようになりました。いえ、すでにパブリックドメインになっているクラシック音楽の録音ではなく、昔の家族の声や会話などが入っている生録音や昔シナリオなどで関わったラジオ番組など。こればっかりは、YouTube でも出てきませんからね〜(^o^)/ ちなみに、ダブルカセットデッキの修理代は税込で10,700円。今のご時世、一万円で新品のカセットデッキは買えませんし、修理できて良かった(^o^)/

近年の主な修理歴:

  1. LDプレーヤーは今回も修理でき、オペラ作品のさわりを楽しむ〜「電網郊外散歩道」2021年5月
  2. ONKYOのミニコンポのアンプ、CDプレーヤーは修理できた〜「電網郊外散歩道」2019年4月
  3. テレビアンテナを更新し、ついでにテレビも交換する〜「電網郊外散歩道」2011年5月
  4. 8mmビデオもLDも全部修理できた〜「電網郊外散歩道」2005年7月

 

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