


2022年の冬からひどい鼻づまりに悩まされて夜も眠れないほどで、耳鼻咽喉科を受診し、室内の掃除とともに服薬と鼻洗浄等を中心にした治療記録をノートに取り始めました。これが軌道に乗り、治療の効果が見え始めた頃に、健康のためにと記録項目を付け加え、一日あたりの歩数も記録するようにしました。このデータを表計算 LibreOffice Calc で集計してみたところ、次のような結果になりました。
この秋に罹患したマイコプラズマ肺炎の経過観察もありますが、ウォーキングで健康を維持しようという心づもりです。いや、むしろ問題はこの冬場をどう乗り切るかでしょうか。できれば、1日あたりの歩数は 5,000歩以上を確保したいところです。また、健康診断後の健康相談で指導があった、ふだんの生活にストレッチ等の運動をどう組み込むかという点も課題です。日常生活を具体的に見直すと、いろいろなことが見えてくるようです。
これまでずいぶん長い間、健康診断ではオール◯を記録し、「職場の三健人」などと言われていい気になっていましたが、リタイアして古希の声を聞くあたりからしだいに指摘事項が出るようになりました。幸いにまだイエローカードにとどまっており、レッドカードには至っておりませんでしたが、今年は保健師さんが自宅に訪ねてきて肺に影があるとの指摘でした。すぐに精密検査を受け、九月のひどい風邪=マイコプラズマ肺炎だったことがわかったということもあり、健康診断とその後のフォローの仕組みにあらためて感謝したところです。
そんなこともあり、案内をもらった健康相談に出かけてみました。平日の午前九時半という時間帯のせいか、相談者の姿はまばらで、じっくり話をし、説明を受けてきました。
なるほど。厳格な食事制限などが必要なのではというような先入観がありましたが実際はそんなことはなく、現実的でたいへん有意義なアドバイスをいただきました。若い保健師さんに親切に話を聞いてもらっただけで、なんだかほのぼのとした気分で帰宅しました(^o^)/
9月初旬にひいた「ひどい風邪」が、健康診断で肺に影があるとして精密検査の勧告を受けて、実はマイコプラズマ肺炎であったことが判明しましたが、マイコプラズマとはどういう存在か、またマイコプラズマ肺炎とはどういう病気なのか、よくわかっていませんでした。そこで、雨降りで農作業ができない農休日を利用し、備忘録ノートに要約しながら調べてみました。信頼できるであろう情報源としては、岩波の『生物学辞典(第4版)』と国立感染病研究所のWEBサイト(*1)です。
まず、マイコプラズマとはどういう存在か。
なるほど。細胞壁がないということは、細胞壁生合成の回路を阻害することで薬効を示すペニシリンやセフェム系等のβ-ラクタム系の抗生物質(*2)は効かないということだな。しかし『生物学辞典』の文字は小さくて、老眼鏡をかけてもそろそろ厳しくなってきているようです。
それでは、マイコプラズマ肺炎という病気についてはどうか。
なるほど。心当たりがあります。初発時期が9月初旬ということは、その2〜3週間前というと、お盆の時期にあたります。この頃、地域の花火大会を実施するために多くの人と接する機会が多く、マスクをしないことも少なくなかった。たぶんその頃に感染してしまったのでしょう。
また、細胞壁を持たないためにペニシリンなどβ-ラクタム系の抗生物質が効かない代わりに、細胞膜がむき出しですので石鹸や合成洗剤など界面活性剤に弱い。接触感染に対して手洗いが有効だ、ということがわかります。粘膜細胞の外で増殖し始めるわけなので、うがいも有効だということでしょう。マスク、うがい、手洗い等の古典的予防策は、マイコプラズマ肺炎の予防に関しても有効だということだな。
(*1): マイコプラズマ肺炎とは〜国立感染症研究所
(*2): 抜歯手術後に処方された抗菌薬サワシリンについて〜「電網郊外散歩道」2024年7月
9月の健康診断の結果、胸部X線で肺に影が見えたとして至急精密検査をするように、自宅まで保健師さんが訪ねてきて勧告された件、その日のうちにかかりつけの医院に直行してレントゲン撮影をしたところ、たしかに肺の両側にぼんやりとした影が見えました。丸い形ではなかったので肺がんの可能性よりも9月上旬にひいたひどい風邪による肺炎の可能性を疑い、某病院にCT撮影を依頼したところ、すぐ翌日の午前中に予約が取れました。CT画像のデータをDVDに焼いたものを持参し、翌日にかかりつけ医院を受診、CT画像のデータと9月に受診した際の「いつもと違う風邪」症状から、マイコプラズマ肺炎と診断されました。で、抗生物質による治療が必要かどうか、採血をして炎症反応の程度から判断することになり、その場ですぐ採血。翌々日の金曜日には検査結果をもとに、次のような結論になりました。
まずは結核や肺がんなどという結果ではなかったので、ほっとしました。マイコプラズマ肺炎という言葉は最近になってよく聞くようになりましたが、よくわかりません。これは調べておく必要がありそうです。
また、健康診断が10月9日、保健師さんの来訪と精密検査の勧告が10月21日、その日の午後にかかりつけ医院で胸部X線撮影を行い、翌22日午前中にCT撮影、23日午後に血液検査、そして25日には結論が出るという経過で、わずか5日間のスピード解決でした。待ち時間を含めた所要時間も、自宅を車で出てから帰宅するまで各1時間程度と短く、たいへんスムーズでした。このあたり、珍しい難病への対応は別として、通常の医療の場合は都会よりも田舎のほうが混雑しない=待ち時間が少ないという実例なのかもしれません。