新潮文庫に、「カラー版 作曲家の生涯」というシリーズがある。昭和60年に、最初の『ベートーヴェン』(平野昭著)を購入し、興味深く読んだ。伝記的な内容が簡明に書かれているだけでなく、著名人がそれぞれの立場からこの楽聖の音楽について語り、巻末には年譜と年代順の作品表が付いている。しかも、きれいなカラー写真で、ゆかりの地の写真や人々の肖像などが掲載されている。このコンパクトな本を文庫に入れるという企画をした人の見識に感心した。
その後、昭和62年に発行された船山隆著『マーラー』も、当時次々に発表されていたインバル指揮フランクフルト交響楽団等のマーラーの交響曲のCDを集め親しんでいく中で、たいへん興味深く、参考になったし、昭和63年に発行された土田英三郎著『ブルックナー』も、容易に入手できる類書が少なく、たいへんありがたかった。
その後、しばらくこのシリーズと縁がなかったが、平成14年から15年にかけて単身赴任をしていた頃に、三宅幸夫著『ブラームス』、遠山一行著『ショパン』を購入、特に『ブラームス』は面白く、自宅用にともう一冊追加購入してしまった。
つい数日前に、新しく開店した書店で田辺秀樹著『モーツァルト』を購入、楽しみに読もうと思っているが、奥付けを見ると昭和59年に第1刷が出て平成16年の第18刷となっている。カバーのシリーズ案内を見ると、他には『バッハ』があるようだが、『ブルックナー』『マーラー』はすでに絶版になっているのか記載がないようで、ちょっと残念だ。
このようなコンパクトな本は、実は携帯型のCDプレイヤー等と一緒に、出張時などの場面で楽しめるものだ。実際、電車や飛行機の中でイヤホンでCDを聞きながら、関係のページを拾い読みする楽しさは格別なものがある。携帯電話に押されて、携帯型CDプレイヤー等の機器も一時ほどの勢いはないようだが、逆にハードディスク内蔵型のデジタル音楽プレイヤーが普及してくると、本シリーズのようなコンパクトな案内書の価値は再び高まるだろう。『シューベルト』『シューマン』『ドヴォルザーク』『ガーシュイン』『プロコフィエフ』『ショスタコーヴィチ』『バルトーク』など他に見られない続刊を期待したい。
その後、昭和62年に発行された船山隆著『マーラー』も、当時次々に発表されていたインバル指揮フランクフルト交響楽団等のマーラーの交響曲のCDを集め親しんでいく中で、たいへん興味深く、参考になったし、昭和63年に発行された土田英三郎著『ブルックナー』も、容易に入手できる類書が少なく、たいへんありがたかった。
その後、しばらくこのシリーズと縁がなかったが、平成14年から15年にかけて単身赴任をしていた頃に、三宅幸夫著『ブラームス』、遠山一行著『ショパン』を購入、特に『ブラームス』は面白く、自宅用にともう一冊追加購入してしまった。
つい数日前に、新しく開店した書店で田辺秀樹著『モーツァルト』を購入、楽しみに読もうと思っているが、奥付けを見ると昭和59年に第1刷が出て平成16年の第18刷となっている。カバーのシリーズ案内を見ると、他には『バッハ』があるようだが、『ブルックナー』『マーラー』はすでに絶版になっているのか記載がないようで、ちょっと残念だ。
このようなコンパクトな本は、実は携帯型のCDプレイヤー等と一緒に、出張時などの場面で楽しめるものだ。実際、電車や飛行機の中でイヤホンでCDを聞きながら、関係のページを拾い読みする楽しさは格別なものがある。携帯電話に押されて、携帯型CDプレイヤー等の機器も一時ほどの勢いはないようだが、逆にハードディスク内蔵型のデジタル音楽プレイヤーが普及してくると、本シリーズのようなコンパクトな案内書の価値は再び高まるだろう。『シューベルト』『シューマン』『ドヴォルザーク』『ガーシュイン』『プロコフィエフ』『ショスタコーヴィチ』『バルトーク』など他に見られない続刊を期待したい。