電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

心が安らぐ音楽を聴きたい

2012年10月31日 06時05分44秒 | クラシック音楽
忙しいという字は、心を亡くすと書くのだそうです。忙しいと、つい気が急いて、心を亡くしがちになります。そういえば、忘れるという字も、心を亡くすと書きます。人の名前が出てこないのは記憶力の減退を表すのでしょうが、人の恩を忘れるのは情けない。

心を亡くさないためには、ホッと心が安らぐ時間を作ることが大切だと感じます。例えば、休日には畑に出て無心に作業をしたり、心安らぐ音楽に耳を傾けたりすること。そんな時には、バロック期から古典派の音楽などが、むしろ好ましいものに感じます。テレマン、ヴィヴァルディ、バッハ、ハイドン、モーツァルトなどです。教会や貴族の求めに応じてかかれた音楽なのかもしれませんが、多くの人々の慰めとなる力を持っているという点で、普遍性を有する音楽になっているように思います。

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半藤末利子『夏目家の糠みそ』を読む

2012年10月30日 06時01分37秒 | 読書
お目当ての本を探すには、ネットは便利ですし、新刊の書棚の前で眺める時間は書店派の喜びです。一方、開架式の書架の中から、思いがけない一冊を見つけ出す楽しみは、図書館利用者の醍醐味と言えます。

図書館で見つけた一冊、半藤末利子著『夏目家の糠みそ』を読みました。奥付けには、2000年5月23日、第1版第1刷、PHP研究所、とありました。著者については存じ上げませんでしたが、なんでも夏目漱石の孫にあたるのだとか。私にとっては、名前は明示されていないけれど、某出版社に勤務し作家となった半藤氏といえば、『昭和史』の半藤一利氏しか知りません。ハハァ、半藤一利氏の奥様で、夏目漱石の孫に当たる随筆家なのだな、と納得しました。

第1章:「夏目家の糠みそ」は、夏目漱石の孫として、親から伝え聞いていることや、父母のこと、漱石の縁者としてのエピソードなどを綴られます。また、門下生の間で起こった、漱石の娘・筆子をめぐる恋のあつれきで割を食ったらしい父・松岡譲に対する思いなどが印象的です。
第2章:「餌箱のある庭」は、母の介護をめぐる半藤家の日常を主題とした文章が多く、母と娘の関係や、食物の味などに関連した越後長岡の思い出などが中心となります。
第3章:「五十二年前の中学生」は、若かりし日々の出来事を中心に、旧制長岡中学が戦後に男女共学となり、ごく希少な女子生徒として特別モテにモテた話などが愉快です。
第4章:「わが町」は、引越しの話などを含みながら、居住した町の隣人や町内会、あるいは商店街などの人間模様を綴ります。うーむ、これだけ率直に描かれると、中には気分を害する石頭も出てきそうなものですが、そこはやっぱり「夏目漱石の孫」の威力がモノを言うのでしょう。人畜無害の当方などは、オソロシくって、隣人や町内会の人々などを具体的に描いたりなどはとてもできません(^o^)/

本書の中で、たいへん有意義で、思わず備忘録に書き抜いたページがありました。84頁、「母に伝授された(糠みその)手入れの仕方と増やし方のこつ」です。

(1) 樽かほうろうの入れ物で保存すること。
(2) 茄子の色が綺麗に上がるように、鉄の古銭などを数枚入れること。
(3) 肉や魚の煮汁の残りを入れること。鯛の頭などを入れてもよし。
(4) 水気が増して来たら糠と塩を足し、その時一緒に出し昆布と大豆一掴みを入れる。
(5) 春秋は夜食べる分は朝に漬け込むこと。真夏は三、四時間位漬ければ充分である。
(6) 長期に使わない時は、塩と糠をたっぷり上に撒き、密閉しておくこと。
(7) 使わない日も一日一回はかきまぜること。

うーむ、なるほど。乳酸発酵の見事なメインテナンス・管理の仕方ですね。単身赴任の頃に、自分でポリ袋に味噌とヨーグルトを混ぜたものを入れ、キュウリやナスや人参などを漬けて食べていたものです。また、家でも老母の糠みそ漬けを美味しくいただいています。ぜひ一度、自分で作った野菜で、試してみたいものです。

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最近、音楽CDを買っていない

2012年10月29日 06時09分55秒 | クラシック音楽
最近、音楽CDを買っていません。行きつけのCDショップで、クラシック音楽CDが無残な状態になっており、購買意欲が著しく減退しているのと、何十枚組というようなボックス・セットは置き場所の関係でためらわれることが主な理由です。

そんなわけで、前に購入していた箱物から、未聴のものを取り出してせっせと聴いています。モーツァルトのピアノ協奏曲全集、ドヴォルザークやシューベルトの交響曲全集、シューマンの歌曲大全集など、まだまだあります。

さらに加えて、ステレオ初期の、パブリックドメインとなった名演奏家たちの録音も公開されています。いささかノスタルジーも感じつつ、こういったものへの興味もありますので、ダウンロードして聴いている時間が少なくありません。

今後、確実に増えていくと思われるのは、地元・山形交響楽団のライブ録音シリーズや、来演した若手演奏家のCDなどが中心になるのでしょう。

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山内晋次『日宋貿易と「硫黄の道」』を読む

2012年10月28日 06時00分33秒 | -ノンフィクション
山川出版社の日本史リブレットシリーズから、第75巻の、山内晋次著『日宋貿易と「硫黄の道」』を読みました。2009年に発行された本書は、本文が87頁の小著ではありますが、内容はひじょうに興味深いものです。

本書の構成は、次のとおり。

1. 「硫黄」への注目
2. 硫黄輸出の開始とその背景
3. 日本産硫黄の大量買付計画
4. 硫黄輸出と九州南方の島嶼
5. 朝鮮半島、東南・内陸アジアからの硫黄
6. 西アジアの史料にみえる硫黄
7. 海域アジアの「硫黄の道」

日宋貿易の中心的なものとして、金は過大に見積もられている、というのは説得力があります。むしろ、船のバラスト重量に相当する何十トンもの底荷としては、量的にも硫黄があてはまるといいます。そして、十世期末におけるそのような大量の硫黄貿易の背景として、

日本産硫黄が中国に流入するようになった最大の原因は、火薬兵器の発展といってよいであろう(p.20)

と指摘しています。唐代に発明されたと思われる火薬の材料として、西夏と対立していた宋が大量買付を行ったのはなぜか。この点については、

中国における火山分布を参照すると、北宋・南宋を通じて、硫黄を国内で完全に自給することはまったく不可能だったはず

であり、

宋において火薬兵器が発達し、その需要が高まれば高まるほど、主要原料であるにもかかわらず国内で自給できない硫黄が大量に必要になってくる。(p.22)

としています。

なるほど、西夏は硫黄を産出しますが、宋には硫黄の産出地がなく、主要な硫黄の貿易相手としては、火山国・日本があった、ということでしょう。当時の火薬は黒色火薬ですが、原料の炭、硝石、硫黄のうち、炭と硝石は宋が自給でき、硫黄だけが他に依存せざるを得なかった、ということのようです。

宋と西夏の対立を背景とする「硫黄の道」という発想は新鮮で、日本側から見れば、国内で自給が困難な硝石を、戦国時代の日本ははたしてどこから輸入していたものか、こちらも興味深いものがあります。



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山響関係記事のスクラップをしていて気づいたこと

2012年10月27日 06時01分10秒 | クラシック音楽
最近、山響こと山形交響楽団関係の新聞記事(*1~*4)をスクラップしていて気づいたことは、地元紙・山形新聞のクラシック音楽関係記事の筆者が、鈴木雅史さん以外の人に広がってきている点です。たまたま手元にある山響40周年関係の署名記事に限っても、例えば報道部の高橋澄恵さん、



あるいは同じく報道部の小関裕之さんなどが書いています。



おそらく、クラシック音楽関係の記事を書ける記者が、より若い人の中にも増えてきたということでしょう。文化面での地方からの発信力向上につながり、心強く、またたいへん嬉しく思います。

(*1):地元新聞の演奏会報道の速さについて~「電網郊外散歩道」2011年1月
(*2):さすがにプロの文章~山形新聞の「山響」記事をスクラップする~「電網郊外散歩道」2010年2月
(*3):山形新聞に山響の連載記事が~「電網郊外散歩道」2009年11月
(*4):新聞の演奏会評~「電網郊外散歩道」2007年12月

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寝床の備忘録、ページ数がようやく半分に到達

2012年10月26日 06時02分56秒 | 手帳文具書斎
寝床の枕元に、B6判らせん綴じの備忘録雑記帳と、パワータンク・ボールペンが置いてあります。このページ数の半分くらいまで、ようやく使ったところです。なかなか眠くならないときに、「よしなしごと」を書きとめて約一年。およそ60件と少しですから、ほぼ一週間に一件くらいのペースです。夜はもっぱらバタンキューの時が多いので、まあこんなものでしょう。アイデアといってもたいしたものはなく、昔、水車があった場所はマイクロ水力発電の適地になる可能性がある、とか、ブログ運営において何か解説しようとするとネタが尽きる、とか、そんなような「発見」が中心になっています。
脳みそが半分眠っている時には、すごい発見のように思っても、冷静に眺めれば盲点は数多いのですが、一冊を使い切る頃には、何かしら、よりましなことが書き込まれているのかもしれません(^o^)/

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うれしいニュースが飛び込んで

2012年10月25日 06時01分26秒 | クラシック音楽
うれしいニュースが飛び込んで来ました。われらが山響こと山形交響楽団の首席クラリネット奏者である川上一道さん(*1)が、第81回日本音楽コンクール・クラリネット部門で第一位に輝いた、ということです。




しかも、曲目が、なんとモーツァルトのクラリネット協奏曲で、コンクールの本選様子は NHK-FM やテレビ等で放送されるとのこと。わーお、それはすごい!あの音楽を、どんなふうに表現したのだろう、と期待が持たれます。「うにの五線ノートから」(*2)によれば、

【NHK FM】
11月27日(火): クラリネット部門 (10月23日収録)
午後7時30分~9時10分

【BSプレミアム】
12月6日(木):クラリネット部門 (10月23日収録)
午前6時00分~6時55分「クラシック倶楽部」枠内にて

【Eテレ】
ららら クラシック 12月2日(日)午後9時00分~10時00分

とのことです。うーむ、これはぜひとも聴いて、観てみなければなるまい。

皆様も、よろしければ、ぜひお聴きください!

(*1):川上一道さんの名前が初めて登場した記事~山響第213回定期演奏会でボロディン、プロコフィエフ等を聴く~「電網郊外散歩道」2011年5月
(*2):うにの五線ノートから~作曲家の木島由美子さんのブログ

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ペリカン万年筆の得手・不得手

2012年10月24日 06時01分00秒 | 手帳文具書斎
ペリカン万年筆の書き味は、英字、とくに筆記体の場合、たいへん書きやすいものです。ところが、私の場合、日本語の漢字かなまじり文になるととたんに書きにくさを感じます。

パイロットのカスタム万年筆では、こういった感覚はありませんので、これはペリカン万年筆のペン先の問題、つまりアルファベットに最適化されたための現象なのだろうと思います。

若い頃に私の手元に届いた経緯を考えてみても、某出版社勤務だった叔父がしばらく使った後に結局は手放しているのですから、微妙な差異ですが、たしかに得手不得手があるのだろうと思います。

「紺碧」という鮮やかなインクに交換して、しばらく集中して使ってみて、そんな感想を持ちました。

叔父も、その後はたびたび病気療養生活を余儀なくされておりますが、季節の果物や野菜を送ると喜んで電話をくれます。元気でいてほしいものです。自分から舶来文具を求めることなどまずない私が、クラシックなペリカン万年筆を40年も使い続けている経緯は、そんなところにありました。

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平岩弓枝『御宿かわせみ31・江戸の精霊流し』を読む

2012年10月23日 06時03分31秒 | -平岩弓技
二年ぶりの平岩弓枝、しかも、六年ぶりの『御宿かわせみ』シリーズです。文春文庫で、第31巻『江戸の精霊流し』を読みました。例によって、あまり真面目でない感想です(^o^;)>poripori

第1話:「夜鷹そばや五郎八」。夜鷹の元締と公儀直参の武士との接点に、東吾は頭を悩ませますが、兄・通之進はさすがです。「東吾は夜鷹の元締が内々で金貸業をしているのを知らないのか」。なるほど、そこに接点があったわけですか。
第2話:「野老沢の肝っ玉おっ母あ」。さすがにお石の母親というところですが、異母姉おてるとお石とをここまで対照的に描く作者の感覚は、素質というか「生まれ決定論」で、ずいぶんな決め付けを感じてしまいます。このあたりが、当方が作者への違和感を感じてしまうところです。
第3話:「昼顔の咲く家」。「唐なすび」あるいは「赤茄子」というのは、もしかしたらトマトのことでしょうか。高山仙蔵氏は、小説の上ではヘボン夫人よりも前に(*1)トマトも栽培していたわけで、疑われないで良かった良かった(^o^)/
第4話:表題作「江戸の精霊流し」。大水で、親も家も、墓まで流された娘は、よく働き「かわせみ」の人々にも気に入られますが、情夫との腐れ縁を切ることができません。印象的な佳編です。
第5話:「亥の子まつり」。「狐の手ぶくろ」という植物は、もしかしたらジギタリス(*2)のことでしょうか。先妻の子と自分の息子と、兄弟の不仲の話でなくて幸いでした。
第6話:「北前船から来た男」。摩利支天だの恵比須講だの、著者はこういう信心事にやけに詳しいようで、当方はチンプンカンプンです。麻太郎、源太郎、花世の三人が探索をする姿は、なかなか絵になるのかも。
第7話:「猫絵師勝太郎」。長寿庵の長助の家猫が六匹の仔猫を産んで、あっちこっちにもらわれていきます。お江戸では、猫の七福神の浮世絵が流行っていました。そんなところへ、るいにつきまとうストーカー事件が発生、猫を写生する絵師も登場します。狩野派の枠に収まりきれず、猫の絵で自分らしさを出そうとします。うーむ、できることなら、我が家のアホ猫も浮世絵に描いてほしいものです(^o^)/

第8話:「梨の花の咲く頃」。なるほど、梨の花の咲く頃とはそういう象徴だったのですか。それにしても、本書一冊でいったい何人死んだのだろうと、いささか不穏当な感想を持ちました。

(*1):橘みのり『トマトが野菜になった日』を読む~「電網郊外散歩道」2012年5月
(*2):ジギタリス~Wikipediaによる説明

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ハサミと糊とテープなど~筆記具以外の定番文具の現状

2012年10月22日 06時01分21秒 | 手帳文具書斎
現在、使用頻度の高い文具というと、ペン(万年筆やボールペン)とノートとハサミと糊ということになるようです。ボールペンは、ジェットストリームやパワータンク、万年筆はパイロットのカスタムやウォーターマン、あるいはプレラといったところで、糊は消えいろピット等の固形糊に、メンディングテープといったところでしょうか。ノートはコクヨの定番キャンパスノートや澪に、先ごろツバメノートが加わりました。写真には、スクラップ専用にしている、某百均ノートが写っています。

ハサミはというと、製品名など考えたこともありませんでした。たしか Plus の製品だったような気がしますが、さて実際はどうだったでしょうか?もう何十年も紙専用で使っているハサミは、他の用途にはぜったいに使いません。切れ味は、まあなんとか維持しているようです。

ところで、スクラップというのが、実はあまり得意ではありません。長距離通勤のために、新聞等を丹念に読み込むような時間的な余裕がありませんでしたし、あとで記事をスクラップしようと思っていても、いつの間にか忘れて処分されてしまっています。むしろ、記事の見出しのような要点を手帳やノートにメモしておくほうが、あとでネットで検索することもできますので、現実的です。メモする際には、日付と出典を必ず入れるように心がけています。

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筆者の死亡等により中断したブログはどうなるか

2012年10月21日 06時02分18秒 | ブログ運営
有名無名を問わず、定期的に更新継続されていたブログが、筆者の急逝等により更新が途絶えてしまうことがあります。カマタスエコさんのブログ(*1)などは、一定の知名度がありましたので、死去によるものと知ることができたわけですが、一般の人の場合は、推測するしかありません。佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙』シリーズの読者として、ホスピスから綴られた「平成草双紙」(*2)などは、おそらく筆者の逝去により更新が途絶えたのではなかろうかと推察しております。また、「ガハハ」という豪快な笑いとともに、クラシック音楽の楽しみを綴られていたmozart1889さんの「クラシック音楽のひとりごと」(*3)も、突然の中断からだいぶ経ちました。突然のことでしたので、病気や事故などをどうしても想像してしまい、厳粛な気持ちになります。

ところで、もしも私が急に死亡したら、このブログはどうなってしまうのか。縁起でもないと毛嫌いせずに、あくまでもリアルに予想してみました。

(1) まず、更新が中断し、再開されなくなります。
(2) そのうちに、家族が死亡手続きをとり、銀行口座を解約するでしょう。
(3) すると、gooブログの有料サービス(200円)が決済されなくなります。
(4) 規約に基づき、画像等の容量が一定の範囲内ならば、無料サービスの形で継続されます。

うーむ、決済口座解約後一ヶ月程度で、更新が中断したまま広告が付いた形で、goo ブログがサービスを撤退するまで継続されていくようになるのか。

家族の誰かがこのブログを引き継ぐことは期待できないにしても、せめて死亡通知だけは出してほしいと思いますが、無理でしょうね~(^o^;)>poripori
むしろ、更新が長く中断し、広告が現れ始めたら、narkejp は死亡もしくはそれに準じる状態になったと判断できる、ということか。

いやはや、何よりも大切なのは心身の健康の維持ですね。健康あってこそ、人生を楽しむことができ、ブログも更新できるというものです(^o^)/

(*1):カマタスエコのブログ~2007年2月28日で中断
(*2):平成草双紙~2011年9月2日で中断
(*3):クラシック音楽のひとりごと~mozart1889さんのブログ、2011年6月26日で中断

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モーツァルト「ピアノ協奏曲第15番」を聴く

2012年10月20日 06時02分01秒 | -協奏曲
ウィーン時代の始まりの頃に、モーツァルトが書いた四曲のピアノ協奏曲のうち、第14番(*1)、第16番(*2)、第17番(*3)と聴いてきました。お次は、第15番変ロ長調K.450 です。1784年春に作曲されたこの曲は、CDに添付されたリーフレットによれば、知人のトラットナー邸の二階の演奏会場で開かれた予約演奏会で演奏されたらしいとのこと。この協奏曲は、チャーミングな社交的性格の中にも、変奏曲形式の導入など、意欲的な試みを取り入れた曲、と言ってよいようです。

楽器編成は、Ob(2), Fg(2), Hrn(2) と弦楽5部と、いたってシンプルです。
第1楽章:アレグロ、変ロ長調、4分の4拍子。協奏的ソナタ形式というのだそうですが、当方にはそのような分析力はありません。むしろ、オーケストラが楽しく始まり、独奏ピアノが入ってくると、その自在な流麗さに魅了されます。カデンツァもモーツァルト自身によるものだそうで、そうか、この頃はちゃんと書いていたんだな、と妙なところで感心します。
第2楽章:アンダンテ、変ホ長調、8分の3拍子。変奏曲形式。なんともステキな音楽です。やわらかな弦楽で始まり、そっと独奏ピアノが入ってきて主題を受け継ぎ、細かなアルペジオで変奏を展開していくあたり、思わずため息です。
第3楽章:アレグロ、変ホ長調、8分の6拍子。活気のある舞曲風なロンド・ソナタ形式。オーケストラも独奏ピアノも生き生きと活発に演奏され、コーダ部は華やかなものです。



演奏は、アンネローゼ・シュミット(Pf)、クルト・マズア指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団。DENON の紙箱全集から、1974年3月2~3日のアナログ録音です。参考までに、演奏データを示します。

■アンネローゼ・シュミット(Pf)盤
I=10'29" II=5'54" III=7'01" total=23'24"

(*1):モーツァルト「ピアノ協奏曲第14番」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年5月
(*2):モーツァルト「ピアノ協奏曲第16番」を聴く~「電網郊外散歩道」2012年10月
(*3):モーツァルト「ピアノ協奏曲第17番」を聴く~「電網郊外散歩道」2012年9月
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「Bun2」10月号は「2013年おすすめ手帳」を特集

2012年10月19日 06時27分35秒 | 手帳文具書斎
先日、行きつけの文具店で、ステーショナリー・マガジン「Bun2」の10月号をいただいてきました。今号の特集は「2013年おすすめ手帳」です。手帳の季節となりましたので、例年どおり書店や文具店には手帳コーナーができて、多くの魅力的な手帳が陳列されています。そこで、「おすすめ手帳」とはどんなものか。

(1) 編集部おすすめ注目手帳 13種
(2) スマホ連動手帳 4種
(3) デジアナ手帳はこれからどうなる?

システム手帳のリフィルを取り上げたものは見当たらず、むしろ近年の高級ノートと手帳が接近する傾向を感じます。

来年の手帳をどうするかは、もう少し時間をおいてみたいと思いますが、いきなり毎日真っ白な生活になったら、スケジュールを中心とする手帳の役割も、だいぶ変わってくることでしょう(^o^)/

もう一つ、「2012年Bun2大賞~あなたが選ぶベスト文具~」という企画の候補45種が一覧されていました。残念ながら、当方が所有し使ったことがあるのは、ステープラーの「バイモ」だけ。まことに申し訳ないことながら、かつての「Jetstream登場!」のようなインパクトはなかったように思える一年でした。

もしも、私的に今年購入し愛用した製品から大賞を選ぶなら、

パイロットの色彩雫シリーズ「紺碧」「朝顔」

ということになるのではないかと思います。これのおかげで、主に使っている「カスタム」をのぞき、持っている万年筆を全部水洗いして、使用するインクを変更してしまいました。

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オペラを楽しむには、もっと「ゆとり」が必要か

2012年10月18日 06時02分15秒 | クラシック音楽
1980年代の中頃から、ビデオやLD(レーザーディスク)などで、映像を伴ってオペラを楽しむことができるようになりました。また、テレビ放送でもオペラ公演を取り上げることも多くなりました。近年は、DVD ブックなどの形で、オペラ公演を収録した書籍が書店でも販売されるようになりました。そのため、私のささやかなライブラリの中にも、イタリアものを中心に、オペラのタイトルが増えてきています。

ところが、オペラを楽しむには、時間的・精神的なゆとりというか、余裕が必要なようです。しばらく前に、ドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」を入手しておりますが、ゆっくり観る時間がなかなかとれません。ちょっとしたすき間時間にオペラを観ようという気にはなれず、どうせ観るならゆったりと楽しみたいと思ってしまいます。

よく馴染んだ曲目ならば、第2幕だけとか、第3幕のあのアリアまで、とかいうような楽しみ方もできますが、初めての曲目ではそれもできず、なかなか思うようにはいかないものです。

まあ、これもまだ現職だから出てくるぼやきであって、毎日が日曜日になると、また違う種類のぼやきが出るのでしょうけれど(^o^)/

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備忘録ノートが今年3冊めに

2012年10月17日 06時03分39秒 | 手帳文具書斎
いつもの備忘録ノートが、9月末で2冊目を終わり、10月を区切りとして3冊目に入りました。今年は、ややペースダウンしているかも、と思って調べてみると、A5判にした2010年には8月に3冊目に入っておりました。昨年(2011年)には、分冊化を試みておりましたが、この試みはあえなく潰えて、結局は前年どおりの路線に戻った形です。ペースとしては、一ヶ月くらいの遅れでしょうか。原因は?これははっきりしています。多忙、その一言に尽きます。

それにしても、私の場合、備忘録として1年間にA5判ノート3冊を使う、という目安は、ほぼ間違いないようです。

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