電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

実りの秋〜柿を収穫し、干し柿を下げる

2024年10月31日 06時00分19秒 | 週末農業・定年農業
実りの秋、今年は落葉病で早く落葉する葉が目立ちましたが、柿の実の方はなんとかたくさん収穫できました。むしろ剪定不足で多くならせ過ぎたくらいです。とりあえず、コンテナ3個分、約400個を収穫しました。



例年通り、まずはT字型の枝を付けて収穫した柿を、妻と二人で干し柿用に皮を剥いてしまいます。お天気が良いとポカポカ暖かく気持ちが良いのですが、曇りの日は風が冷たく寒いです(^o^)/



昨日は、愛用のポケットラジオ型MP3プレーヤーで音楽を聴きながら柿の皮むきをしました。最初はシベリウスのヴァイオリン協奏曲、続いてチャイコフスキーの交響曲第5番、お次はベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」という具合に、充実した音楽鑑賞タイムでした(^o^)/




あとは、これを干し柿用ロープに1本あたり10個ずつ下げて、熱湯の中を通して消毒し、作業小屋の軒先に下げて干します。奥の方と手前と色が違うのは、色が濃いほうが数日前に下げた分です。寒風が強く吹くほどに、渋味が不溶化して甘みが強くなっていきます。雪が降り出す時期には作業小屋の中でさらに乾かし、暮には家の中に取り込んでネズミやハクビシンに横取りされるのを防ぎます。今年は約40本を下げましたので、孫たちのところへも送れるだろうと胸算用をしているところです。

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収穫の秋〜サトイモを掘り出す

2024年10月30日 06時00分46秒 | 週末農業・定年農業
先日、晴天続きをねらって里芋を掘り出しました。亡父が休耕田を畑にしていたのを復活させ、ジャガイモ、トウモロコシ、サツマイモ、秘伝豆とともに植えていたサトイモ、品種は「どだれ」という野暮ったい名前ですが、食べてみるとこれがやわらかくねばりがあって実に美味しいサトイモです。草取りがおろそかになり、草の中から掘り出すような格好になってしまいましたが、今年は追肥・土寄せもなんとかやれていますので、生育の状況は良好のようです。サトイモは英語名が taro ですが、要するに古くから栽培されているタロイモの一種です。したがってルーツは南方系ですから、乾燥には弱いけれど夏の暑さには強いはず。



葉は根元から鎌でスパッと切り取り、茎の部分は別に乾かして「芋がら」用に取り置きます。残った株は周囲の土を取り去り、根を切ってよっこいしょと掘り起こします。



けっこう重たいのですが、これを抱えあげてドスンと下に落とすと小芋がバラバラになりますので、これを繰り返してイモを集め、株の周囲に寄せておきます。



サトイモ掘りは晴れた日の午前中に行い、日中の日差しで天日乾燥します。



こうすると、土が乾いて取れてきます。うん、なかなか立派なサトイモです。

草むらの中からカボチャも発見(^o^)/



コンテナに集めて軽トラックで自宅まで運びます。



あとは、作業小屋の南側の軒下に広げて乾かします。今年はかなり豊作だなあ。



徹底して乾かせば、冬まで保存できます。食べたい時には、洗って土を落とし、ガリガリと皮を剥いて料理に使います。地もののサトイモはやっぱり美味しいです。これから寒くなると、牛肉とネギとこんにゃくとキノコ等を醤油味で煮た「山形芋煮」が美味しくなる季節です。

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食欲の秋、ランチパスタをデザート付きで楽しむ

2024年10月29日 06時00分40秒 | 料理住居衣服

9月上旬にひいた「ひどい風邪」が、実はマイコプラズマ肺炎だったことが判明しましたが、10月上旬の健康診断では体重が減っており、胴回りが3cmも減少していました。ところが最近は、食欲の秋らしくお腹が空いて困ります(^o^)/ そんな時は、自前でランチを楽しむに限ります。たまたま出かけた用事のついでにいきつけの洋菓子店に寄り、ショートケーキを購入してきましたので、いつものパスタをデザート付きで写真に収めました。

パスタの方は、焼き鳥の残りを使った鶏肉とシシトウにピーマンとシイタケを加えてペペロンチーノ風に。作る方も手慣れたものです。パスタも値上がりしていますので、量的にちょうどよい 80g で作るようにしています。

うん、鷹の爪のピリ辛がきいて、充分に美味しいです。デザートのほうは秋らしくモンブランをと思ったのですが、色合いを考えてイチゴの赤を選びました。

こうやって並べてみると、やっぱりイチゴの赤色が映えて私にしてはけっこう絵になります(^o^)/ 七十過ぎたジイサンの手料理とは思えないと自画自賛(^o^)/

コーヒーはインスタントで UCC の 117 ですが、充分です。食欲の秋を楽しみ、お腹がいっぱいになりました。むしろ、体重計が心配になります(^o^)/

 

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スクラップと記事要約の共通点〜必要なところだけを切り取る

2024年10月28日 06時00分09秒 | 手帳文具書斎

雑誌や新聞記事のスクラップと記事内容の要約メモには共通したポイントがあります。それは、「必要なところだけを切り取る」ということ。余計なところは省き、要点だけを抜き出すように切り抜いたり要約したりして、備忘録ノートに貼り付けたり書き込んだりします。とくに図解やグラフ、写真などがある場合はスクラップするほうが早いですが、文字だけの場合は要点を手書きでメモするほうが早いことも少なくないように思います。何を今更のことですが、あらためて感じることがありましたので、本日の記事としました。


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胸部X線で肺に影が見えた件の精密検査結果

2024年10月27日 06時00分28秒 | 健康

9月の健康診断の結果、胸部X線で肺に影が見えたとして至急精密検査をするように、自宅まで保健師さんが訪ねてきて勧告された件、その日のうちにかかりつけの医院に直行してレントゲン撮影をしたところ、たしかに肺の両側にぼんやりとした影が見えました。丸い形ではなかったので肺がんの可能性よりも9月上旬にひいたひどい風邪による肺炎の可能性を疑い、某病院にCT撮影を依頼したところ、すぐ翌日の午前中に予約が取れました。CT画像のデータをDVDに焼いたものを持参し、翌日にかかりつけ医院を受診、CT画像のデータと9月に受診した際の「いつもと違う風邪」症状から、マイコプラズマ肺炎と診断されました。で、抗生物質による治療が必要かどうか、採血をして炎症反応の程度から判断することになり、その場ですぐ採血。翌々日の金曜日には検査結果をもとに、次のような結論になりました。

  • 受診時の記録と胸部レントゲン及びCT撮影の結果から、マイコプラズマ肺炎と考える。
  • 炎症反応の程度は低く、抗生物質による治療は必要がない。10日間も寝ていた間に自力回復したのだろう。肺に映った影は、その影響が残ったものと考えられるので、1ヶ月後にもう一度胸部X線撮影を行い、変化を見ることとしたい。
  • CT撮影の結果から、心臓の大動脈等の石灰化の程度は年齢相応と見られる。むしろ、腎臓の両側に石灰化が見られ、剥離すると腎臓結石として痛みが感じられるだろうから、救急車を呼んだ場合などは伝えておくとよい。
  • 血液検査の結果、ぎりぎり貧血になっている。他は良好だが、アレルギー反応が強く出ているようだ。(私:ハウスダストに対するアレルギーがあり、例年、秋から冬にかけて鼻づまりが悪化することが多いので、そのせいではないか)


まずは結核や肺がんなどという結果ではなかったので、ほっとしました。マイコプラズマ肺炎という言葉は最近になってよく聞くようになりましたが、よくわかりません。これは調べておく必要がありそうです。

また、健康診断が10月9日、保健師さんの来訪と精密検査の勧告が10月21日、その日の午後にかかりつけ医院で胸部X線撮影を行い、翌22日午前中にCT撮影、23日午後に血液検査、そして25日には結論が出るという経過で、わずか5日間のスピード解決でした。待ち時間を含めた所要時間も、自宅を車で出てから帰宅するまで各1時間程度と短く、たいへんスムーズでした。このあたり、珍しい難病への対応は別として、通常の医療の場合は都会よりも田舎のほうが混雑しない=待ち時間が少ないという実例なのかもしれません。

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柿の落葉がやけに早いという理由は

2024年10月26日 06時07分48秒 | 週末農業・定年農業
ご近所の柿がやけに落葉が早く、柿も柔らかくなってしまい干し柿が作れないと嘆いていた件、どうやら落葉病らしいとあたりをつけました。要するに葉の裏側の気孔からカビが侵入し、落葉させてしまうらしい。で、落ち葉の中で越冬して翌年の5〜6月、開花期に胞子を飛散させて空気感染し、病気が広がるという仕組みで、やはり放置された柿の木が増えると感染が広がるという悪循環が起こるようです。事情はわが家でも同様のようで、たしかに以前よりも落葉が早く、現在は葉が半分くらいに減ってしまっていますし、落葉の色も紅葉しないで茶色になっています。防除をしっかりやって柿を出荷している某さんの柿の木は、まだ葉っぱが青々と茂っています(*1)から、ほぼ間違いないでしょう。
 
 
対策としては、越冬する元となる落ち葉を燃やしてしまうこと。昔ながらの落ち葉焚きが最も有効なのですね。ただ、感染源となる放置樹が空き家にある以上、空気感染は防げない。次の対策としては、開花期となる5〜6月にジマンダイセン等の殺菌剤を用いて防除することでしょうか。
 
柿の落葉が早いと嘆いていたご近所の老人には、この仕組みをメモして話をすることで、少なくとも二軒で協力して対策をすることはできるでしょう。なんとかうまく対策をして、美味しい平核無(ひらたねなし)柿の収穫を維持したいものです。
 
(*1): 参考までに、昨日(25日)の様子です。周囲に放置された柿の木がないのが幸いしているのかもしれません。
【追補】
落葉病の広がりが温暖化と関係があるのかという点については、開花期に高温多湿傾向があると、落ち葉での胞子形成〜飛散が活発化することが考えられます。おそらくは高齢化や空き家の増加などの社会的原因で放置された柿の木が増えていることが大きな原因と考えられますが、その他の背景には温暖化の要因もあるのかもしれません。
 
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突然、わが家に保健師さんが来訪、至急精検の勧告あり

2024年10月25日 06時00分58秒 | 健康
先日、地区の健康診断を受診した結果については、まだ報告書が届いておりませんので、のんきにしておりました。ところが過日の午後、わが家に保健師さんが来訪、「至急受診のご連絡」として胸部レントゲンの精密検査を勧告されました。なんということだ! すぐにかかりつけの医院を受診、胸部レントゲンを確認したら、肺の両側にぼんやりとした影が見えました。これは一大事と翌日に某病院でCT検査を受けてきました。考えられるのは先月上旬にひいたひどい風邪で10日も寝込んだことから、肺炎をおこしている可能性があります。その他には結核、肺がんなどの可能性もありますが、丸っこい影ではないので、第一に肺炎を疑っております。詳しくはCTの結果をもとにかかりつけ医院を再受診した際に判明する予定。いや〜ん!

しかし、こうなると地区の一斉健康診断というスクリーニングのシステムは有効だと感じます。先人の工夫と努力が形になったものでしょうから、やはり考えなしに悪口を言うことはできません。少数の難病等に対応できないからと言って、実績のある標準治療の価値が下がるわけではないように、いろいろな問題はありつつ、医療体制は基本的にはよくできていると感じます。

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マルチシートを張り、タマネギ苗を植え付ける

2024年10月24日 06時00分23秒 | 週末農業・定年農業

地域行事の合間に、タマネギ畑を耕耘して畝立てを行い、マルチシートを張って準備していましたので、妻にも手伝ってもらい、タマネギ苗の植え付けを行いました。昨年は白タマネギを200本、赤タマネギを100本、計300本を植え付けましたが、今年は少し減らして白タマネギを150本、赤タマネギを50本の計200本としました。あらかじめ張っておいたマルチシートは、片方の列で300本は植えられるので、充分に余裕があります。空いたところには葉物野菜を植えようかと相談しています。



そういえば、先ごろ追肥を行った白菜とおでん大根は生育が順調で、大根の間引きが間に合わないほどです。せっせと間引いて、間引き大根葉の煮物が食べたいところです。白菜はこのところの夜間の低温が影響しているのか、中心部から結球の兆しが見えてきました。こちらも昨年の半分しか植えていませんので、全株が欠けずに育ってほしいものです。

これから必要となる農作業は、

  • 里芋の収穫、乾燥
  • 柿の収穫と渋抜き、干し柿作り
  • リンゴ「紅将軍」の収穫と防鳥ネットの撤去
  • サクランボ、桃の施肥
  • 庭木の剪定と剪定枝の処理
  • 農機具、除雪機の点検整備
  • 自宅母屋周りのみ除草剤散布

などでしょうか。

そういえば、ご近所の柿がなぜかみな落ちてしまい、今年は干し柿も作れないと嘆いていました。わが家の柿はまだ大丈夫なようですが、なんだか紅葉する前に落葉する葉が多いような気がします。もしかするとご近所に放置されている柿の木が多いことから、何らかの病虫害が発生しているのかもしれません。要調査です。

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演奏会でメモの最中にインクが切れた〜予備のペンの大切さ

2024年10月23日 06時00分07秒 | 手帳文具書斎
先日の山形交響楽団の定期演奏会で、いつものようにステージ上の楽器の配置や演奏で気づいたことなどをメモしていたところ、最後の最後で急にストンとボールペンのインクが切れました。あとはアンコールの曲目をメモするくらいでしたので、とくに支障はありませんでしたが、そんな時に限って予備のペンを持っていくのを忘れていた! 出かける際に、デスク上のボールペンを一本だけひょいと持ち出しただけでしたので、中身のリフィルの残りインク量など確認していませんでした。黒が切れたら青というように多色ペンを使うか、あるいは単色のペンなら予備をもう一本持参するという習慣は、いざという時の対応のためには有効な手段です。今回は、そんな退職前の習慣の意義を再確認する良い機会となりました。



帰宅後、さっそくインクリフィルを交換しました。パワータンク・スマートの青軸、交換用の黒インク・リフィルは、0.7mm と 1.0mm が各1本だけ残っていましたので、1.0mm のほうを選びました。空になったリフィルの日付メモは 2023年JUN となっていましたので、2024年OCT までは1年と4ヶ月使ったことになります。万年筆を使うことが多い私にとっては、けっこう使用頻度が高かったほうだと感じます。



そうだ、PowerTank のインクリフィル(黒1.0mm)の予備を買い足しておかなければ。この件、買い物メモに書き留めておきましょう。

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Ubuntu20.04LTSを更新するタイミングを考える

2024年10月22日 06時00分20秒 | コンピュータ
自宅のパソコンでメインにしているのは Ubuntu Linux で、現在のバージョンは 20.04LTS です。このバージョン番号は2020年のリリースであることを表し、LTS は Long Time Support の略で、基本的にリリース後5年間の長期サポートであることを意味します。したがって Ubuntu 20.04LTS は2025年の4月にはサポート期間が終了することになります。

私のメイン機 hp Pavillion 550-240jp/CT (メモリ16GB) は2016年の10月に購入し、2020年の秋にHDDを交換していますので、本体はすでに8年超、HDDも4年を過ぎています。そろそろ不具合が生じてもおかしくない頃合いではあるのですが、今のところ何の兆候もなし。全く快調です。ならば、新しいパソコンの購入を考える以前に、長期サポート終了を見越して新しいバージョンに移行することを考える必要があるでしょう。8年前のパソコンで最新の安定版 24.04LTS にしたら、はたして快適に動作するものだろうか。「その時代のハードにはその時代のソフトを」、「安定した環境はいじるな」というのが鉄則ですが、できれば予備機でテストしてから判断するのがよろしかろう。

2013年に購入してすでに11年になるサブノートパソコン、ThinkPad E130 (メモリ8GB) に導入した Ubuntu Linux 20.04LTS も同じ運命ですので、まずこちらで 22.04LTS あたりに更新してみれば、動作には過重なものかどうかがわかるのではなかろうか。過重と判断されたら 20.04LTS に戻せばよいでしょう。タイミングとしては、農作業がお休みとなる秋の長雨の時期あたりが候補となるでしょうか。

課題としては、ウィンドウシステムが X.org から Wayland に変わるのが大きいでしょうが、このあたりがどう変化しているのか興味があります。Windows の場合は常に最新のハードを要求されますが、Linux の場合、ある程度は自分の都合で選択できるというのがありがたい点です。

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山響第320回定期演奏会でプーランク、シュポーア、シューベルトを聴く

2024年10月21日 06時00分02秒 | -オーケストラ
昨日の日曜日は午前中に総合防災訓練で朝早くから動員され、くたびれて帰宅して一休みしてから、午後のお楽しみ、山響こと山形交響楽団の第320回定期演奏会に出かけました。今回のプログラムは、

  1. プーランク シンフォニエッタ
  2. シュポーア クラリネット協奏曲第2番
  3. シューベルト 交響曲第4番「悲劇的」
     指揮、クラリネット:ポール・メイエ、山形交響楽団

というものです。

開演前のプレコンサート・トークでは、西濱事務局長と通訳の愛甲(?)さんとメイエさんの3人が登場して、プーランクやシュポーア、シューベルトなどの魅力と聴きどころを語ります。共通するのは移り変わっていく変化の美しさが魅力、という点でしょうか。シュポーアでは独奏クラリネットだけでなくオーケストラが室内楽的なやりとりを聴いてほしいこと、シューベルトでは interesting and fantastic、19歳のシューベルトが人の心に訴えかける優しさと甘さ、優雅さを感じる、とのことでした。なるほど。

演奏が始まります。第1曲め:プーランク「シンフォニエッタ」の楽器編成と配置は、ステージ左から第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(6)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、その右後方にコントラバス(3)の弦楽5部に、正面奥にフルート(2)とオーボエ(2)、その奥にクラリネット(2)とファゴット(2)、木管の両脇には左にハープ、右にティンパニ、正面最奥部にはホルン(2)とトランペット(2)となっています。もちろん、いずれも現代楽器です。プレトークで話題に出たヴァイオリンの新入団員は杉山亮佑さんといい、第2ヴァイオリンの第3プルトに座っていた人じゃないかな。
長身のメイエさんは指揮台なしでも奥まで見えるようで、指揮棒もなし。曲はリズミカルに始まる冒頭から楽しさにあふれ、とてもステキな、魅力的な音楽でした。

2曲め:シュポーアのクラリネット協奏曲第2番です。メイエさんがクラリネットを持って登場、ステージ中央の奥の方、フルートとオーボエに近い位置に聴衆に向かって立ちます。たぶん、あの位置が木管楽器の響きがよく聴き取れ、合わせやすいポジションなのかも。楽器編成は独奏クラリネットとフルート(2)、オーボエ(2)、ファゴット(2)、ホルン(2)、トランペット(2)、ティンパニと弦楽5部というもので、クラリネットは降り番になります。シュポーアという作曲家は1784年生まれで1859年に没していますので、ちょうどベートーヴェンと同時代の人のようです。それに合わせて、ホルン、トランペットはバルブのないナチュラルタイプ、ティンパニはバロック・ティンパニを使います。第1楽章:アレグロ、第2楽章:アダージョ、第3楽章:ロンド・アラ・ポラッカ。独奏クラリネットのあっけにとられるような見事な演奏と、一体感のあるオーケストラがほんとに見事でした。

聴衆の拍手に応えて、メイエさんのアンコールはスティーブン・ソンドハイムの「センド・イン・ザ・クラウンズ」という曲で、不思議な雰囲気を持った音楽でした。思わず聴き惚れてしまいました。

ここで休憩があり、後半はシューベルトの交響曲第4番です。

楽器編成は、Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2) に Hrn(4)-Tp(2)、それに Timp. と弦楽4部です。やはり時代に合わせてホルン、トランペットはナチュラルタイプでバロック・ティンパニで演奏されます。これにより、金管楽器がやけに突出するということがなく響きのバランスが良くなることと、ティンパニが抜けの良い音でリズムがいきいきしてくるという長所があります。シューベルトでは特にそれを感じられるだろうと期待大です。第1楽章:アダージョ・モルト〜アレグロ・ヴィヴァーチェ。ゆっくりめのテンポで、シューベルトの響きを大切に演奏しているように感じられます。第2楽章:アンダンテ、第3楽章:メヌエット、アレグロ・ヴィヴァーチェ。第4楽章:アレグロ。いいなあ。声高に叫んだり主張したりしない、優しさのある音楽。移り変わる響きやリズム、楽想の変化を味わい楽しむような演奏に、若いシューベルトの魅力をたっぷりと味わうことができました。良かった〜!

聴衆から「ブラーヴォ!」の声がかかり、大きな拍手に応えてオーケストラのアンコールがありました。それがシューベルトの「ロザムンデ」間奏曲。馴染み深いチャーミングな音楽に、すっかり魅了されました。



次回、第321回定期は、11月23日(土)・24日(日)、山形テルサホールで、ウィーンフィルのジュリアン・ラクリンさんの指揮、ヴァイオリン、ヴィオラで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番、交響曲第36番「リンツ」、ヒンデミットの「ヴィオラと弦楽オーケストラのための葬送音楽」、そしてシューマンの交響曲第4番というプログラムです。これも楽しみです。



帰路はすっかり暗くなった郊外路を車で走りましたが、田んぼはすっかり稲刈りが終わり、晩生種のリンゴが見られるだけになっています。そうか、もう10月もあと10日ほどを残すばかり。秋たけなわというよりも、そろそろ晩秋の時期に入るんだなあ。

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雨降りの午後、オーマンディの音楽三昧

2024年10月20日 06時00分06秒 | -オーケストラ
昨日は、妻が大学の同窓会の役員会とかで外出しましたので、一人でタマネギ畑の再耕耘とマルチシート張りを済ませ、あとは植えるばかりとしました。午後からは天気予報のとおりに雨になりましたので、家に戻ってトーストを焼き、今年のサクランボ「紅さやか」のジャムで簡単な昼食としました。
のんびりお風呂に入り、着替えてさっぱりした後で、音楽三昧となりました。

自室の簡易な PC-audio で、パソコンの Ubuntu Linux 上の音楽再生ソフト Rhythmbox で Ormandy で検索したら、かなりたくさん表示されましたので、その中から選んだ曲目は、

  • サン=サーンス 交響曲第3番
  • チャイコフスキー 交響曲第5番
  • オーケストラの休日

いずれもフィラデルフィア管弦楽団の演奏です。

パソコンから USB 経由で Topping の DAC を経由し、ONKYO のミニコンポ CR-555 で同 D-N7TX スピーカを鳴らしますので、当然のことながらオルガンの重低音などは無理、無理(^o^)/ でも、例えば後半の思わずアクセルを踏みたくなるような闘争心が湧き上がる(^o^)音楽に、不思議と「音楽を聴いたぞ〜」という満足感があります。そしてチャイコフスキーの5番。これもいいなあ。フィラデルフィア管の名技を堪能できる「オーケストラの休日」も、肩の力を抜いてぼーっと音楽に浸るのに適した曲目です。

すでにパブリックドメインになっているようで、YouTube でも「オーケストラの休日」と同じ録音をいくつか見つけました。
Rameau: La Poule, Ormandy & PhiladelphiaO (1965) ラモー 雌鶏 オーマンディ

Foster: Camptown Races, Ormandy & PhiladelphiaO (1965) フォスター 草競馬 オーマンディ


おかげで、昨日はゆっくり骨休めができました。で、今日は? 総合防災訓練の動員で午前中かかる予定。その後は大きなお楽しみが待っています。

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昨日は実によく働いたので

2024年10月19日 06時00分15秒 | 週末農業・定年農業
昨日は、午前中は晴天に恵まれ、午後は曇り空で暑くもなし寒くもなし、農作業日和でした。朝から実によく働きました。主な作業内容は;

  • ウコギや玉椿など隣家との境界となる生垣の剪定 電動ヘッジトリマーが大活躍。買ってよかった。

    無駄に広い田舎家なので、生垣も奥の方はまだ剪定が終わっていません。

  • 果樹園内に亡父が植えたツツジ、サツキなどの剪定

  • 剪定枝の焼却と焼却灰の肥料化
  • リンゴ「紅将軍」に防鳥ネットを張る

残念ながら里芋の試し堀りまではできませんでしたが、焼却灰に土をかぶせて一晩かけて徐々に消火し、ぬくもりがなくなった時点で灰と土を混ぜ、これを果樹の根元に散布します。堆肥など窒素分主体の有機肥料とは異なり、カリウム等の無機質を補充することができます。畑のものは畑に返すのが本当で、産業廃棄物として処理場等で焼却するのはエコとは言えません。



リンゴ「紅将軍」は、「ふじ」の早生種という位置づけで主として自家用に栽培していますが、今年はサクランボの収穫作業が終わった頃に、桃の摘果と一緒に実施していたためか、大玉が多くわりに出来が良いようです。これを鳥にねらわれてはかなわないと、早々に防鳥ネットで対策したものです。11月の収穫の頃は、どんなでき具合になっているでしょうか。



さて今日は? 午前中はまだ曇り空のようですが、午後からは雨模様となる予報です。摘果不足でならせ過ぎの柿の収穫も気になりますが、一度耕運機で耕して苦土石灰を入れている玉ネギ畑をもう一度耕耘し、タマネギ苗用のマルチを張って植え付けの準備をして、それから注文していたタマネギ苗を取りに行くほうが先でしょう。たぶん、それくらいで終わるかなあ。雨が降ったら骨休めに音楽三昧とすることにして、まずは午前中、しっかり働きましょう。

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秘伝豆とタマネギのペンネ

2024年10月18日 06時00分59秒 | 料理住居衣服
収穫後、茹でてはじいて冷凍して、処理に追われる秘伝豆を使って、お昼を作りました。以前、芽が出てしまったタマネギを使って、ピリ辛でトマト味のペンネを作っています(*1)が、今回はシンプルな塩味を基本に、ペペロンチーノ風に作ります。

材料は、タマネギ(白)、茹でた秘伝豆、ペンネ、ニンニク、鷹の爪、オリーブ油、粉チーズ、塩。
作り方は、オリーブ油を温め、低温でニンニクの香りと鷹の爪の辛味を移します。これにみじんに切ったタマネギを加えて炒め、ペンネのゆで汁を加えてゆすりながら乳化しつつ塩味にします。茹でた秘伝豆を加えてさっと加熱してソースとし、茹で上がったペンネを入れて混ぜ合わせ、粉チーズをふりかけて器に盛り付け、供します。



うん、シンプルだけどこれは美味しい。飽きの来ない美味しさだなあ。秘伝豆の場合、粒が大きいので細長いスパゲッティよりも短いペンネのほうが食べやすいものです。



朝の残りの大根の煮物と皮を剥いた「紅つがる」リンゴを添えて、和洋折衷の簡単ランチで今日も元気だ(^o^)/
そういえば、11月のリンゴ「紅将軍」もそろそろ色づく頃合いです。野鳥につつかれないうちに防鳥ネットを張らなければいけないなあ。まだまだ農作業は終わりません(^o^)/


(*1): 芽が出てしまった玉ネギを使ってピリ辛のペンネを作る〜「電網郊外散歩道」2022年4月

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ウコギ等の生垣の剪定にヘッジトリマーを購入

2024年10月17日 06時00分41秒 | 週末農業・定年農業
朝方に雨が降ったようで、畑には恵の雨だったと思われる日、猫砂を買いにホームセンターに出かけました。ついでに生垣の剪定に使うヘッジトリマー(hedge trimmer)、いわゆる剪定バリカンを見てきたところ、交流電源で使える良さそうな製品を見つけ、購入して来ました。京セラの HT-3521 という刈り幅 35cm のものです。10,700円。へぇ〜、京セラって、こんなジャンルの製品も作ってるんだ。



さっそく説明書を眺めます。ふむふむ、チェーンソーを扱うのとはまた違った注意点があるようで、これでウコギや玉椿などの生垣の剪定が少しは楽になるかな。延長ケーブルは亡父が揃えた電源ドラムがあるので、かなりの距離まで大丈夫ですし、母屋や作業小屋のあちこちに屋外コンセントがあるので電源の問題はほぼ心配ないはず。電池の製品だと取り回しは楽ですが、無駄に広い田舎家の長〜い生垣にはたぶん不向きだろうなあ。



今日はまずまずのお天気のようですので、里芋の試し掘りとあわせて、生垣の剪定を予定に入れておきましょう。

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