農協の集荷が休みで桃の収穫と出荷がお休みとなった土曜日の午後、妻と二人で息抜きに映画館に行きました。観たのは妻の希望で「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という映画です。簡単に言えば、コロナ禍で内閣にクラスターが発生し、総理大臣が急死、内閣が崩壊してしまう。そこで、与党の御子柴幹事長が AI とホログラムで歴史上の偉人を再現し、最強の偉人内閣を組織するのです。コロナ禍を押さえ込んだ豪腕政策が内閣支持率を押し上げるけれど、実はこの歴史上の偉人たちの中に密かな野望を持っている者がいて…というお話。
映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』予告【7月26日(金)公開】
うーん、正直な話、妻と感想は一致していまして、「あきれたね」でした(^o^)/
AI とホログラムで再現された歴史上の偉人たちのキャラクタに幻惑され、こういう計画を推し進めた内閣生き残りの御子柴幹事長はじめプログラマ等の裏の動きがほとんど描かれず解決されていない。徳川家康の現代国民信頼演説で終わらせちゃってる。だめじゃん(^o^)/
地元紙・山形新聞に伊藤律子記者による紹介記事が載っていたことから興味を持ち、ドキュメンタリー映画『百姓の百の声』を観てきました。『フォーラム山形』で上映予定を調べたついでにチケットを予約してみたら、珍しく Linux + Chrome の環境でもスムーズに予約できましたので、気分良くじっくり鑑賞して来ました。
この映画は、柴田昌平監督が農山漁村文化協会(いわゆる農文協)の雑誌『現代農業』誌の取材チームに同行して全国のさまざまな農家を巡るうちに、「農業問題」でもなく「ユートピア」としてでもなく、多くの農家の声を取り上げたいと思って撮影したものだそうです。リンゴ農家、稲作農家、野菜園芸農家、農業法人、畜産農家、野菜苗育成販売農家、ブドウ農家、山菜栽培農家など、登場する農家はみな実力のある魅力的な人たちで、実践も言葉も説得力があります。また、種子の自家採種の重要性は、伝承野菜の保存継続の観点からも重要性は理解できますが、逆に種苗法がそれを妨げる面があることは初めて知りました。自家採種を進め、種子交換会を開催する人たちと、種子の権利を法的に主張し他を制限しようとする企業との関係は、コンピュータの世界におけるフリーソフトウェア or オープンソースと、クローズドな、プロプライエタリなソフトウェアの関係に似ているのかも。「百姓の百の声」を集めるという、こういう内容ならば、もっと続きを観たい、聴きたいと思ってしまいました。
過日、あいにくの雨降りの日に、映画「Coda〜あいのうた」を観ました。当初は、コーダと言えば音楽用語で楽曲や楽章の終わりを意味することから、クラシック音楽映画だろうと想像していましたが、実は「Child of Deaf Adults」の頭文字をとったもので、「聾の親を持つ、聴こえる子ども」の意味だそうです。映画館ではアガサ・クリスティ等の人気作にはお客さんがかなり入っていたようですが、こちらの上映シアターのお客さんはずいぶん少ない人数でした。