電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「農作業メモ」ノートを新たに準備する〜Vol.7になった

2025年01月24日 06時00分38秒 | 手帳文具書斎
年も改まり、そろそろ日も長くなってきていますので、果樹園の剪定作業の段取りを考えなければいけない時期になりました。まずは、「農作業メモ」ノートを更新する必要があります。適当な金属リングのダブルリングノートが見当たらないので、仕方なくコクヨのB6判B罫ソフトリングノート(80枚)を調達してきて、これを使うことにしました。毎度のことながら、表紙にタイトルを書き込むのは緊張します。「2025年1月〜」と書き込むと、「いよいよ始まるなあ」と気持ちも新しくなります。

例によって、準備したものは
  • 表見返しに農協の封筒を切ってポケットを作りました。農協の各支所や農機センター等の電話番号が書いてあるので、便利です。中には農協や農家の店等のカードが入っています。

  • 1ページめには、便利連絡先として堆肥の注文先などをメモするとともに、「このノートは私にとって非常に大切なものです。見つけた場合は下記にご連絡下さい。電話番号〜、氏名」と書き込みました。

  • 次の頁には、ほ場登録や生産管理台帳、農業機械等の登録番号やオイル等の適合型番、電力契約の登録名義とお客様番号、農協の組合員コードや出荷番号、土地改良区の送付コードなどをまとめ、パソコンで印刷した要覧データを貼り付けています。

  • 次の頁には、自宅裏の果樹園の略図と近年になって植え替えた果樹の品種等の一覧をまとめています。

  • 裏表紙の見返しには念のために古い封筒を利用してもう一つポケットをつけました。
このくらいあれば、年間の提出書類はこのノートを見るだけで作成できるはずです。あとは、それぞれシーズンごとに作業記録をとり、具体的なメモを書き込んでいく頁となります。Vol.6 は50枚で3年間使いました(*1)ので、Vol.7 は80枚ですから5年位は使える予定。5年後の2030年には私は77歳ですが、亡父の年齢にはまだまだ達しませんので、なんとか工夫して経営規模は徐々に縮小しつつ、年齢と体力に応じて果樹園農業を楽しんでいたいものです。


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2025年初の万年筆インク補充

2025年01月15日 06時00分17秒 | 手帳文具書斎
2025年になって初めて万年筆のインク補充をしました。パイロットのカスタム・グランディの中字(M)です。インクは同社のブルーブラック。昨年2024年はこのペンとインクの組み合わせが一番補充回数が多くなりました。備忘録に使っているツバメノート以外ではインクが裏抜けしてダメなくせに、なぜか補充回数が多くなります。これは、インクの裏抜けの心配のないツバメノートではどんどん書き込むことができることから、読んだ本の抜書など筆記量が多くなるということと、中字でインクフローが潤沢なためにインク消費量が多い傾向があるということでしょう。2024年の実績で次に多いのがプラチナの#3776ブルゴーニュの細字(F)とパイロットのLIGHTIVEの中字(M)、その次がプラチナ社の PROCYONの中字(M) です。いずれもプラチナ社の古典ブルーブラック(BB)インクを入れており、手帳ダイアリーに記入するのに使う他、会議等で配布された資料にも書き込むなど、滲まない、裏抜けしないという同インクの特性から実績が分散する結果になっています。
いずれも黒・赤・青が基本になっている Jetstream 等の油性ボールペンにはないブルーブラックというインク色が共通点です。私の場合、黒々とした黒インクの筆跡もいいものですが、落ち着いたブルーブラックの筆跡は長期間の使用にも飽きが来ないと感じます。これに加えて TWSBI ダイヤモンド580ALラヴァーの中字(M)、インクはモンブランのロイヤルブルーです。いろいろ浮気したりしますが、長く使っていると結局はそんなところに集約されるようです。さて、今年はどんな結果になるでしょうか。

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年末年始には筆ペンが活躍した

2025年01月07日 06時00分45秒 | 手帳文具書斎
年末年始には、筆ペンがなにかと活躍します。ご近所の寺参りやお年玉など、あらたまって筆ペンで書く場面が出てくるからです。私の場合、ずっと使っているのがぺんてるの携帯用の筆ペン「GFKP」。普通の筆ペンと違ってポケットに挿しやすい万年筆型で、インクカートリッジを交換するのも楽ちんです。今回は、たまたまインクカートリッジを交換する時期にあたりましたので、写真を撮ってみました。まず、顔料インクが空っぽになったカートリッジ。

穂先はまとまりがよく、ばらけません。

顔料インクですので、墨汁と筆で書いたような印象です。
筆字としてはあまり上手でないのはご勘弁下さい(^o^;)>poripori
こうした用途以外にも、気分で百人一首などを書いて季節感を味わってみることもあります。携帯型筆ペン、購入したのは2014年(*1)でした。以後、インクカートリッジを追加購入(*2)してずっと使い続けていますが、意外に便利です。

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愛用の万年筆で新旧の手帳ダイアリーを転記する

2024年12月28日 06時00分11秒 | 手帳文具書斎

うかうかしていうとあっという間に新年に突入しそうな師走です。今年の手帳の残りも少なくなってきましたので、新しい手帳に必要事項を転記する時期になりました。今年の手帳ダイアリーから新年の手帳に必要事項を転記します。特に、すでに決まっている1月〜3月までの予定が中心になります。それ以外のパーソナルデータの部分はパソコンに保存してありますので、追加訂正して印刷し折り曲げて手帳に差し込むだけです。

書き込むのはもっぱら万年筆、それもかなりの量の書き込みが必要になりますので、愛用のプラチナ#3776ブルゴーニュ(F:細字)に同社の古典ブルーブラックインクで転記します。インクが滲んだり裏抜けしたりする心配がないため、安心して記入することができるのがこのインクの長所です。また、スリップシール機構のおかげでインクが自然乾燥して書けなくなる心配がごく少なく、数ヶ月〜半年以上も他のペンに浮気してほったらかしにしてもすぐに書き出せるというのはありがたいです。

プラチナ社の#3776シリーズの万年筆の動画を見つけました。

“Fusion of Science Fountain pens” The world of fountain pens that utilize capillary action

意外なほど手作業が多いことに驚き、あらためてこれは大事に使おうと感じたことでした。

 

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『Bun2』2024年12月号を読み、今年の私的文具大賞を考える

2024年12月10日 06時00分48秒 | 手帳文具書斎

先日、修正テープの詰替え用カートリッジを購入してきた時に、ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2024年12月号をもらってきました。今号の特集は、

2024年Bun2大賞〜読者が選んだベスト文具30発表

というものです。Bun2 大賞の結果は、大賞が「ウカンムリクリップ」、2位が「本に寄り添う文房具」で、いずれも本を開いたままにしておけるというのが特徴です。

考えてみれば、昔の「ちゃんとした本」は製本がしっかりしていて、表表紙と背表紙とをしっかり開くように指で抑えてクセを付けてから本文を開くようにすると、自然に開いたまま保存できるようになるのでした。それが、接着剤で固めるような簡易な製本が増えて、こうした「開けたままにして置ける」道具が必要になったということで、むしろ製本文化の衰微を憂うべき事態なのかもしれません。

これに対して第3位は、Jetstream の新インクのボールペンで、話題性が高かったけれど新鮮なインパクトの点でやや弱かったということでしょうか。以下、30位までありますが、実際に買ってみたのはコクヨの水平に開けるノートくらいで、実際にはまだ使っていませんのでノーコメント。ブングジャムの文具放談も面白く読みました。

むしろ、「今年使った中で一番ありがたかった文具」という観点から「私的文具大賞」を選んでみると、「両親、祖父母とゆかりの人々の記憶」をまとめた(*1,*2)際に使った次の2点が印象深いです。いずれもすでに定評のある製品ですが、

  1. コクヨ レポートメーカー
  2. MAX ステープラー Vaimo11

結局、むりに自費出版するまでもなく、20冊ほど作って親族等に配り、懐かしく喜んでもらえたようで、文具が実際的に役立った形でした。

(*1): 『両親と祖父母とゆかりの人々の記憶』はどのように書いたか〜「電網郊外散歩道」2024年7月
(*2): コクヨの「レポートメーカー」で簡易製本し小冊子を作る〜「電網郊外散歩道」2024年7月

 

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修正テープを使い切ったので詰替え用カートリッジと交換

2024年12月04日 06時00分37秒 | 手帳文具書斎

地域の行事予定に変更が生じたのでダイアリーの記載を訂正しようとしたら、修正テープを使い切ったようで、だめでした。お出かけのついでに行きつけの文具店に立ち寄り、たしか詰替え用の製品があったはずと探してみたら、ありました。製品名がトンボMONOの修正テープCX5で、詰替え用がCR5です。マツダの車みたいな型番ですが、数字は修正テープの幅(5mm)を表しているみたい。

詰替え用カートリッジは、定価300円のところを税込264円です。この修正テープはいつ頃から使っているのだろう。

裏に日付がありました。2020年の6月25日ですから、コロナ禍の中、ピンチヒッターで1年間だけフルタイムで働いていた年です。あれからもう4年か。

交換そのものはいたって簡単で、要するに先端部のロックボタンを Open 位置にスライドさせるとパカッとフタが開きます。そこで詰替え用カートリッジと交換してフタを閉め、ロックボタンを元に戻す、というものです。

 

上が使い切った方で、下が新しいカートリッジ。なるほど、こうやって巻き取っているのだな。

さっそくダイアリーの記載を修正し、変更後の日程も書き加えて作業完了。ただ訂正するだけならば二重線を引いて削除し、別の日に新しい予定を書き入れれば良いだけなのですが、今後の利用を考えると、この機会に修正テープを使える状態にしておくことは大事です。トンボMONO CX5、便利な良い製品です。

 

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ToDoリストの後始末

2024年11月23日 06時01分01秒 | 手帳文具書斎

小型のメモ帳や手帳等に買い物などの ToDo リストを作成し、実行できたものをチェックしてつぶしていくやり方は、昔からよくやっていました。でも、必ずしも一度に全部を実行し完了できるとは限りませんので、チェックできなくて白抜きのままになる項目が出てきます。これを、忘れないようにときどき集めては不要になったものを削除して「未達項目リスト」を新しい ToDo リストとして作っておきます。

こうした ToDo リストの後始末は、私の場合、手帳や小型のメモ帳でも必須のルーティンです。やり残したものがないかどうかを確認できるだけでなく、時期が過ぎてみたらたいした重要性はないことがわかった、などということもあります。ToDo リストを完璧に実行することにこだわる必要は、実はないということでしょうか。

最近の未達項目を集めてみたついでに、TWSBIダイヤモンド580ALラヴァーにモンブランのロイヤルブルーインクを補充しました。

 

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新インクのジェットストリームの率直な感想は

2024年11月20日 06時00分22秒 | 手帳文具書斎

当方、備忘録やダイアリーなどふだんの筆記具はもっぱら万年筆ですが、提出書類に書き込んだり、電話の応対でメモを取るときなどはボールペンです。そうそう、備忘録ノートでも演奏会のメモなどは暗いところでもなぐり書きができるボールペンを使っています。使っているボールペンはジェットストリームとパワータンクを主体に、一部の色はサラサやエナージェルを補う形です。先ごろ、三菱鉛筆からジェットストリームに「ライトタッチ」という触れ込みの新インクが発表され、今までの製品とは異なるデザインで発売されました。これは試しに使ってみなければと思い、海洋プラスチックを使った軸のジェットストリームと間違えたり(*1)しながら、このたび黒の0.7mmを購入し、しばらく使ってみました。

デザインは、まあ好き好きでしょうから、使ってみた率直な感想を。

  • 海洋プラスチックを使った軸と色やデザインが似通っていて、ぱっと見た目が紛らわしい。
  • 「ライトタッチ」と名付けられているが、「滑りすぎない」方向に改善されているのかなあと想像はできるものの、感覚が鈍った老人(^o^;)には気のせいのような印象もあり、滑らかな書き味の点ではそれほど違いはないようだ。
  • むしろインクのボテが少なくなったように感じる。特に新旧2本の黒0.7mmどうしを比較してみると、新インクのほうがダマができにくいようだ。一定の面積を書いて比較すると、新インクのほうが線の太さにムラが少なく、整っている。
  • 書きやすさと視認性の点から言えば、むしろ PowerTank の黒1.0mm がちょうどいいと感じられる。Jetstream の新インクで 1.0mm は発表されていないが、旧Jetstream の 1.0mm でなぐり書きをするときの「手が滑る」ようなスムーズさと、書いた後のインクがところどころボテッと太くなっている箇所が目立つ点が改善されるのかどうかが興味あるところか。

だいぶ前に、コンビニでトイレ休憩をしたときに購入してあった無印良品の再生紙使用A6判ダブルリングノートを見つけ、買い物メモや雑多な覚え書き等に使い始めました。ノートに上等とは思えない再生紙を使うという発想は正直言ってあまり賛成できませんが、ゴムバンド付きでゴムの張力はかろうじて保たれているようです。殺風景な表紙には何かの景品でもらった Dropbox のロゴを貼り付け、元コンピュータ・フリークらしさを残しております。

(*1): ジェットストリームの新インクだと思ったら〜「電網郊外散歩道」2024年7月

 

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パイロットのブルーブラック・インク〜私にとっての意義

2024年11月14日 06時00分59秒 | 手帳文具書斎

パイロット社の万年筆用ブルーブラック(BB)・インクは、私が万年筆を使い始めたときから使っている、最も使用期間の長いインクです。学生時代も同インクを使って講義を書き留めましたが、昭和から平成に変わる頃からパーソナル・コンピュータが身近になり、使う頻度が激減していきました。その理由は、主として使う用紙が上質紙からコピー紙に転換していったために、インクの裏抜けが甚だしい万年筆を避けてもっぱらボールペンを中心とするように変化していったからです。

しかし、2013年にプラチナ社の古典ブルーブラック・インクがコピー紙でも裏抜けしないことを知り、同インクを採用することで再び万年筆を主体とする生活に戻りました。現在も、もっぱら同社の古典BBインクを複数のペンに補充しながら使う形になっています。ではパイロットのBBインクは出番がなくなったのかというと実はそうではありません。30mL の小瓶がもうすぐ空になりそうなので、先日、70mL の容量のものを見つけて喜んでいるほどです。これはなぜか。

実は、パイロット社のBBインクを、1979年から愛用するカスタム・グランディの中字で、裏抜けしないツバメノート等に書くのはすらすらスムーズで、筆跡もはっきりしていて視認性が実によろしい。その点で、得難い美質があると感じています。

要するに、備忘録ノートや便箋など、インクが裏抜けしにくい紙あるいは片面使用が前提の紙に書くなどの用途には問題がないということです。手帳・ダイアリーやメモ用紙などを含めた様々な紙に書くメインの筆記具としては、プラチナ古典ブルーブラックインクの汎用性が断然優れていると感じます。一方で、ツバメノートや便箋など、裏抜けを問題としない限定された用途では、パイロットのブルーブラックインクも活躍の場面があるということでしょう。

 

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今年の実績から新年の手帳ダイアリーを検討する

2024年11月12日 06時00分57秒 | 手帳文具書斎

11月も中旬に入り、そろそろ新年の手帳・ダイアリーについて検討する時期になりました。現在使っている手帳兼用のダイアリーは高橋書店の「フェルテ9」というタイプで、スケジュールは月間カレンダー式、ダイアリー部は見開き7日間のセパレート式、1日あたり7行で左ページに4日、右ページに3日分と余白というシンプルな形です。シンプルなだけに応用がきくようで、7行のうち2行を時系列で行動記録とし、残る5行には文章で記録するという形で、できるだけ簡潔に記載するように心がけています。

ただし、ここ3年間ずっと同じターコイズブルーのカバー色が続きましたので、同じシリーズからレフト式の「フェルテ8」も候補に考えました。カバー色がオレンジ色で、前年までとの違いがハッキリしています。同じシリーズですので万年筆で書く時の紙質の問題もまずまず良好(*1)ですし、問題はフォーマットの違いだけです。行動記録を左ページに、右ページには文章で表すということで、基本的には共通……はたしてそうか?

書店で手にとって比べてみると、右ページの文章で記すところが1日あたり4行に減少するようです。うーむ、今までの実績では、1日4行で足りるのだろうか?

そこで、今年の1月から10月までの305日間で、4行以内に収まった日数と5行書いた日数を調べてみました。その結果、

  • 4行以内に収まったのが146日で、比率は 48%
  • 5行を要したのが159日で、比率は52%

と、ほぼ拮抗しています。ということは、「5行あれば足りるが、4行では足りない」ということになります。結論は、「今年もフェルテ9で行こう」になりました。

で、結局は同じターコイズブルーのカバー色の「フェルテ9」をまた購入してきました。なんだか代わり映えしないなあ(^o^)/

(*1): プラチナ社のブルーブラック、いわゆる「古典ブルーブラック」インクなら細字・中字とも問題ありません。パイロットのブルーブラックは、中字ではもろに裏に抜けます。紙の両面使用できず、ダイアリーには不向きです。

 

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ノック機構が壊れたボールペンを廃棄する

2024年11月06日 06時00分33秒 | 手帳文具書斎

軽トラック用にダッシュボードに置いていた小型ノート専用のボールペン、ノック式シグノSignoのノック機構が壊れたらしく、カチッと音はしますがすぐに戻ってしまいます。芯が出ていないので、書くことはできません。あ、これはダメだと判断して廃棄しました。

ボールペン類はたまる一方で、捨てることはめったにありませんので、こうして廃棄していかないとちょっとした不具合のあるペンがたまってしまいます。使えるうちは大事に使いたいと思ってはいますが、使えなくなったものは場所ふさぎにしかなりません。幸いに、Signo のブルーブラック芯はサラサSARASAクリップの軸に適合しますので、早速移植して0.7mm のブルーブラック用のペンとして使うことにしましょう。

理想としては使っているうちに少しずつ壊れて廃棄していき、だんだん本数が減っていくのが望ましいのだけれど、壊れる本数以上に新たに購入するものが多いからなあ(^o^;)>poripori

 

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スクラップと記事要約の共通点〜必要なところだけを切り取る

2024年10月28日 06時00分09秒 | 手帳文具書斎

雑誌や新聞記事のスクラップと記事内容の要約メモには共通したポイントがあります。それは、「必要なところだけを切り取る」ということ。余計なところは省き、要点だけを抜き出すように切り抜いたり要約したりして、備忘録ノートに貼り付けたり書き込んだりします。とくに図解やグラフ、写真などがある場合はスクラップするほうが早いですが、文字だけの場合は要点を手書きでメモするほうが早いことも少なくないように思います。何を今更のことですが、あらためて感じることがありましたので、本日の記事としました。


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演奏会でメモの最中にインクが切れた〜予備のペンの大切さ

2024年10月23日 06時00分07秒 | 手帳文具書斎
先日の山形交響楽団の定期演奏会で、いつものようにステージ上の楽器の配置や演奏で気づいたことなどをメモしていたところ、最後の最後で急にストンとボールペンのインクが切れました。あとはアンコールの曲目をメモするくらいでしたので、とくに支障はありませんでしたが、そんな時に限って予備のペンを持っていくのを忘れていた! 出かける際に、デスク上のボールペンを一本だけひょいと持ち出しただけでしたので、中身のリフィルの残りインク量など確認していませんでした。黒が切れたら青というように多色ペンを使うか、あるいは単色のペンなら予備をもう一本持参するという習慣は、いざという時の対応のためには有効な手段です。今回は、そんな退職前の習慣の意義を再確認する良い機会となりました。



帰宅後、さっそくインクリフィルを交換しました。パワータンク・スマートの青軸、交換用の黒インク・リフィルは、0.7mm と 1.0mm が各1本だけ残っていましたので、1.0mm のほうを選びました。空になったリフィルの日付メモは 2023年JUN となっていましたので、2024年OCT までは1年と4ヶ月使ったことになります。万年筆を使うことが多い私にとっては、けっこう使用頻度が高かったほうだと感じます。



そうだ、PowerTank のインクリフィル(黒1.0mm)の予備を買い足しておかなければ。この件、買い物メモに書き留めておきましょう。

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備忘録ノートを更新し、万年筆にインクを補充する

2024年10月12日 06時00分03秒 | 手帳文具書斎
10月になりましたので、備忘録ノートを更新しました。今年は記入のペースが遅く、残り三ヶ月でようやく二冊目です。そこで、ストックしてあるノートの中からA5判ツバメノートのA罫50枚を選び、表紙に「2024・②」と記入して使い始めました。例によって最初の3枚(6ページ)は目次とし、4枚、7ページ目から書き始めます。ずっと使い慣れたツバメノートで、紙質は安定の安心感があります。

合わせて、万年筆のインク残量をチェックしたところ、なんとインク切れ寸前だったことが判明、パイロット社の LIGHTIVE(M)、プラチナ社の #3776ブルゴーニュ(F)、PROCYON(M) の3本にプラチナ古典ブルーブラック・インクを補充しました。昔のノートは紙質がよく、万年筆で裏に抜けることは経験がありませんでしたが、最近のノートはシャープペンシルとボールペンを想定しているためか、多くの万年筆インクで裏抜けします。その点、プラチナ古典BBインクは裏抜けしにくいため、愛用しています。





これで、安心して備忘録ノートに書き留めることができます。白菜の追肥と土寄せでくたびれてしまう件、健康診断で絶飲食だと朝が間が持たない件、年金振込通知書が届いたが国保税の引き去りでやけに減額されたように感じる件、最近読んだボンのベートーヴェン・ハウス編の『「第九」と日本・出会いの歴史』という本の感想など、早くも書き込みが続いています。

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文具と書斎とパソコンの60年〜その2:平成以降

2024年10月09日 06時00分28秒 | 手帳文具書斎
父の農業所得について、確定申告を手助けするようになったのは1996年からです。農業所得については、収入は実収入額を用いるのに、支出額は実支出ではなく標準支出額を適用して課税されるというやり方で雇人経費が一切認められないという矛盾に気づき、税務署に確定申告を提出するようになりました。パソコンの表計算で申告書類の様式を再現し、データを入力すると申告用紙が出力できるようにしました。その結果、実収入額と実支出額に基づき申告することで、標準課税で長年払いすぎていた税額がだいぶ実状に近づき、わずかに還付されるようになって、父の憤懣がおさまったということがありました。こんなふうに、家計管理にパソコンが使われるようになり、書斎の性格がわが家の事務所のようなものに変化していきました。当時、仕事ではテキストエディタで入力編集して TeX/LaTeX で組版し、レーザープリンタで高精細化した文書を出力するほか、Windows 上の表計算ソフトで三次元グラフの表現力を利用し始めました。この頃、パソコン通信からインターネットの常時接続に移行しており、すでに手書きは手帳と備忘録ぐらいだったのではないかと思います。



さらに転機となったのは2001年秋、職場での Nimda ワームの感染騒ぎでした。Windows の IIS と OutlookExpress の脆弱性に強い疑問を持ち、当時すでに興味を持って試していた Linux を自宅で本格的に利用するようになりました。これには OpenOffice.org の登場が後押しとなり、特に表計算が有用で実用になると判断したためです。確定申告も Linux/OpenOffice に移行し、Windows と Linux の複線化が実現しました。この頃には、自宅内に LAN ケーブルを張り巡らし、書斎とリビングと二階の居室と「どこでもコンピュータ」状態になっていましたので、Windows+アンチウィルス等の更新経費節減にも貢献しました。



また、2004年からはブログを開始し、写真画像を利用するために一眼レフの銀塩カメラから小型のデジタルカメラに移行しました。この頃はシステム手帳を便利に使っており、仕事上必要となる挨拶等の場面も、システム手帳を広げて牧師さんスタイルで行っておりました。主たる筆記具はボールペンで、PowerTank や Jetstream の登場は画期的でした。仕事で必要となったアンケート調査等では、自由記述を AWK を用いて単語に分解し、語彙分析を行って意識を探る等の手法で結果をまとめ、TeX/LaTeX で報告書を作成するなど、それまで私的に蓄えてきたコンピュータの経験と技術を活かすことができました。プライベートでは父が亡くなり、農業経営を引き継いで週末農業を開始しました。この頃の試行錯誤は、このブログの「週末農業・定年農業」カテゴリーに綴っているとおりです。



定年退職後に全く別の職場に移ることになりました。2013年、たまたま購入したプラチナ社の廉価万年筆 Preppy で同社の古典ブルーブラック(BB)インクを使ってみたところ、それまで悩まされてきた万年筆インクの裏抜けが生じないことに気づき、一気に万年筆への回帰が起こりました。様々な万年筆を試し購入したほか、仕事の性格ががらりと変わり、長距離・長時間の移動や小型のサブノートパソコンでプレゼンテーションを行う場面が増えました。移動には自宅でCDから取り込んだ音楽ファイルをUSBメモリに保存して再生し、たくさんのCDを持ち歩く必要がなくなりました。



そして現在、退職して勤務先の業務に関連した資料のファイルを処分し、不要となった専門書等も処分、農業経営関連のファイルを整備して書棚の顔ぶれもだいぶ変わりました。書斎を作った当時は、ステレオ装置にLDやビデオ等を加えて歌劇を楽しむなど、オーディオ・ヴィジュアルへの志向も強かったのですが、今はメインの Linux パソコンから USB で DAC を経由、ミニコンポに接続する形の簡易なデスクトップ PC-audio が中心となっています。手書きのダイアリーと備忘録ノートに加えて農作業メモや料理メモなど生活上で必要となるメモ類をノートに書き留める一方で、相変わらずブログとテキストファイル備忘録を継続しており、検索→日付→ノート等の記述に到達する形で便利に使っています。

総じて、書斎は計画した当初の性格を変えて、音楽鑑賞等の趣味の基地であるとともに農業経営や家計管理の事務所であり、コンピュータやネットワーク等の情報処理の現場であるという具合に、実用的な意味合いが強まってきているようです。

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