電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

持ち歩き筆記具と備忘録の現況

2021年11月30日 06時00分24秒 | 手帳文具書斎
このところ、非常勤の職場に、あるいは自宅内で書斎からリビングに、筆記具を持ち歩くときはリヒトのスマートフィット SMART FIT のペンケースに入れて、という形になってきています。これまでもペンケースはいろいろなものを使ってきていますが、筆記具の本数が多く入り、付箋なども一緒に収納でき、なおかつコンパクトなものと言うと、手持ちのものではこれが一番目的にかなっているようです。実用優先で、革製ペンケースのような高品質感はありませんが、たしかに便利です。筆記具の構成は時々変わりますが、今のところこんな形に。

  • 万年筆 プラチナ #3776ブルゴーニュ(F) プラチナ古典ブルーブラック
  • 万年筆 プラチナ プレジール(青軸:M) 同上
  • 万年筆 プラチナ プレジール(オレンジ軸:M) 混色古典インクゴールドオーカー風
  • 万年筆 プラチナ プレッピー(M)  プラチナ古典インク カーキブラック
  • 万年筆 プラチナ プレッピー(M)  プラチナ古典インク カシスブラック
  • ボールペン 三菱 Jetstream 2+1 ピュアモルト軸
  • ボールペン ぺんてる エナージェル・インフリー(0.7) ターコイズブルー
  • シャープペンシル ゼブラ DRAFIX 三菱 2B(0.9mm)芯
  • シャープペンシル パイロット S3 三菱 2B(0.7mm)芯
  • 小型付箋 住友スリーエム ポストイット「フィルム付箋」9色
  • 2021年カレンダー・カード



ときどき変わるというのは、やはり使う場面が多い中字のペンがどうも「これ!」という具合に決まっていないためです。プロシオン(古典BB) になったり TWSBI のダイヤモンド580ALラヴァー(モンブラン:ロイヤルブルー)になったりします。この写真を撮ったときはたまたまプレジール青軸を入れていたということであって、いつもプラチナ製品で固めているわけではないのですが(^o^;)>poripori

また、いつも身につけている筆記具と言うと、手帳に PowerTank Smart のアルミ軸(黒0.7mm)、上着のポケットには PowerTank Smart の黒1.0mm を挿しています。上向き筆記も可能でカラーコピーにもポリ袋にも書ける、という汎用性が魅力です。



そういえば、先日、職場でブルゴーニュ万年筆がインク切れとなり、職場用に置いているボトルからインクを補給したばかりでした。今年も順調にインクを消費して、自宅用のプラチナ古典BBインクはすでに60mLボトルの底が見えるくらいになっています。30mLの旧型ボトルに移して、インクを補充しやすくしておかなければ。



備忘録ノートは今年2冊めをようやく使い終わるところで、12月から新しいノートに移行します。新しい備忘録ノートは、やっぱりツバメノートのA5判A罫(24行)100枚に戻ります。12月の一月だけでなく、新年も引き続きこのノートを使う予定で、表紙には「2021-(3) 2022-(1)」と併記しました。現行のノートを使い終えるのはけっこう満足感がありますし、新しいノートに移るときはこれまたワクワク感があります(^o^)/

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リビングにブルーレイ・レコーダーを購入する

2021年11月29日 06時00分34秒 | Weblog
先日、馴染みの電器店に依頼していたブルーレイ・レコーダが届き、リビングに設置してもらいました。シャープの AQUOS というシリーズの普及機で、1TB の HDD を持っているそうです。レコーダの電源を入れてチャンネルを選び、番組表の中から選んで予約すると、テレビを見ている間に別の局の番組を録画できるということや、予約録画の仕方、ハードディスクに録画した映像を BD に移す方法など、簡潔にポイントを絞って説明してくれました。



考えてみれば、テレビのデジタル化以前は DVD レコーダで「N響アワー」「蝉しぐれ」「仁〜JIN〜」などずいぶん録画しておりますし、またその後もたびたび再生して楽しんでおりましたが、その後はレコーダーを購入して録画するという習慣をすっかり失っておりました。ふだんは朝晩のニュースくらいしかテレビを観ない生活が続いていましたので、私自身はとくに不自由はしませんでしたが、妻からは何度か「XX時からの◯◯を録画できる?」と言われていましたので、なんとか要望に応えられるようになったかな(^o^)/

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カタログギフトでベルトを更新する

2021年11月28日 06時00分58秒 | Weblog
先日、ベルトを更新しました。いえ、耕運機や除雪機のファンベルトではなく、ズボンのベルトです(^o^)/
長く使っていたベルトが傷んでいたことから、たまたま妻が手持ちのカタログギフトから選んだものです。自分で作業着のスナップボタンをつけたりはしますが、私はこういうオシャレな分野にはまるでうといほうです。でも、どうやらブランド品らしいことはわかります。



まあ、これで非常勤の仕事に出たときにズボンのベルトが切れるという不名誉な事態は避けられそうで、良かった良かった(^o^)/ 妻に感謝しなければいけません。

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豚バラと白菜のカブおろし煮を作ってみる

2021年11月27日 06時19分23秒 | 料理住居衣服
この数日で、めっきり寒くなりました。こう寒いと、温かい鍋物や汁物がほしくなりますので、『きょうの料理』11月号にあった「豚バラと白菜のカブおろし煮」を作ってみました。

    材料と準備 (2人分)
  • 豚バラ肉 薄切り 150g 一口大に切り、塩少々を振って片栗粉大さじ2をまぶしておく
  • 白菜 250g 一口大に切る
  • カブ 2個 250g 皮付きのまますりおろす
  • きくらげ 乾燥 5g たっぷりの湯に30分ほどつけて戻す
  • しょうが みじん切り 小さじ1
  • 赤唐辛子 小口切り 1本分
  • 混合調味料 水:カップ1.5、醤油:大さじ1、酒:大さじ1、オイスターソース:大さじ1/2、顆粒チキンスープの素(中華風):小さじ1、砂糖:小さじ1
  • 塩、片栗粉、サラダ油、コショウ

このうち、白菜と赤唐辛子は自家栽培ですが、カブは季節が合わずスーパーで買ってきたものです。作り方は、

  1. 鍋にサラダ油大さじ1を中火で熱し、ショウガ、赤唐辛子を炒め、香りが立ったら豚肉を加えて炒める。
  2. 色が変わったら、きくらげ、白菜、混合調味料を加えて2〜3分間煮る。
  3. すりおろしたカブを加え、さらに1〜2分煮た後に器に盛って供する。好みでコショウを少々振る。

と、意外に簡単。





白菜の量で塩加減も変わってきますが、寒い季節にはちょうどよい、温かい料理となりました。

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新型コロナウィルス禍の現状をどう見るか

2021年11月26日 06時00分02秒 | 健康
日本国内では、いまのところ新型コロナウィルス感染症は小康状態にあると言って良いのではと思いますが、外国ではまだまだ流行が再燃しているところもあるようです。これはいったい、どう考えればよいのだろうか。スペイン風邪の場合は2年半で収束していますが、新型コロナウィルス禍はまだ収束には至らないのだろうか。感染症には素人ながら、わかる範囲で推理してみました。

  1. 国内での感染者数の減少は、やはりワクチン接種率の向上によるのではないか。大雑把に言って、接種率75%ということは、4人家族のうち3人が接種済みで、子どもが1人だけ未接種という状況に近く、マスクを外していることが多いであろう家庭内での感染の拡大が抑制されているためではなかろうか。
  2. 一般の私たちには飛沫感染か空気感染かという議論はあまり意味がなく、不特定多数が利用する換気の悪い空間でマスクを外す機会を極力減らすことが大切だということでしょう。しばしば飲食がやり玉に挙げられるわけですが、マスクを外すという点で感染の可能性は飲食に限らないわけで、安心できる場所以外ではマスクを外さないことがポイントのように思います。
  3. 海外の流行の再燃は、ワクチンの普及に気を許し早々とマスクを外した生活に戻ったためではないのか。いくらワクチン接種により獲得免疫が成立したとしても、マスクを外したことで免疫細胞の数や抗体産生量を越えた多量のウィルスの侵入を許してしまえば、免疫の活発化に要するタイムラグもあって免疫よりウィルスの増殖のほうが上回るということは起こりえます。
  4. エアコンや暖房を使う時期は、どうしても室内が密閉され換気が悪くなりがちで、感染者数が増えてしまうのではないか。冬場の感染者の増加は、北日本、あるいは空気を大きく循環させるタイプの暖房に頼る地域・場所から増加し始めるのではないか。
  5. 新型コロナウィルスがRNAウィルスであることからDNAのような遺伝子の安定性を持たないため、ウィルス自体が複製ミスにより自滅して来ているのではないかという議論もあるようですが、感染力の低下したウィルスは別の国や地域から入ってくる感染力を維持したウィルスによって置き換えられてしまうだろうとも考えられます。可能性としては興味深いですが、実際問題としてウィルス自滅論に期待するのは時期尚早ではなかろうか。

以上のようなことから、ポイントはやはり(1)ワクチン接種、(2)マスク、(3)換気、(4)人の密度 あたりにありそうです。この冬、体内のリンパ節内にワクチン接種によって生じた記憶細胞はしっかりとどまっていることでしょうが、抗体量は徐々に低下しているでしょうから、国際的なパンデミックが落ち着くまで、これらのポイントを順守する生活を維持したいと思います。

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増田ユリヤ『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』を読む

2021年11月25日 06時00分15秒 | -ノンフィクション
ポプラ新書の2021年10月新刊で、増田ユリヤ著『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』を読みました。現在、国内では小康状態を保っているけれど、国外ではまだまだ流行が再燃中と聞く新型コロナウィルス感染症で、重症化を防ぐ頼みの綱となっている mRNA ワクチン開発者の小伝およびインタビュー本です。

本書の構成は次のとおり。

第1章 科学者を知らなかったハンガリーの少女が研究に目覚めるまで
 カタリン・カリコ氏を育んだ母国ハンガリーの自然
 ◆カリコ氏をめぐる人々①
 ・多大な影響を与えたふたりの科学者
 ・ビタミンCを発見しノーベル生理学・医学賞を受賞したセント・ジュルジ・アルベルト
 ◆カリコ氏をめぐる人々②
 ・カリコ氏の恩師 アルベルト・トート先生に訊く
 ・ハンガリートップレベルのセゲド大学理学部へ進学
 ・学問の世界にも社会主義政権の影 研究に没頭し、仲間との時間を大切に過ごした大学時代
 ・セゲド生物学研究所での最先端の研究とは
 ・RNAの研究に着手
 ・社会主義体制下でこその悲劇
 ◆カリコ氏が生きた激動の時代を知るために
 ・ハンガリー事件とは何だったのか
 ・第二次世界大戦からハンガリー事件前夜まで
 ・民主化を求めたハンガリー市民たち
第2章 娘のテディベアにお金をしのばせて渡米 
 40年に及ぶ挫折続きのRNA研究
 ・研究費の打ち切り、新天地アメリカへ
 ・娘のテディベアにお金をしのばせて渡米
 ・研究者としてゼロからのスタート
 ・mRNAの研究で新しいタンパク質の生成に成功
 ・逆境に立ち向かい続けた研究者としての信念
 ・共同研究者ワイズマン氏との運命的な出会い
 ◆カリコ氏をめぐる人々③
 ・アメリカでの研究生活を支えてくれた娘のスーザン
 ・忍耐強く、好きなことをやり遂げるためには何事も諦めない母
 ・これまでの研究成果がいよいよ花開く
第3章 mRNA研究の画期的な発見 新型コロナワクチンの開発へ
 ・ようやくmRNAが引き起こす炎症反応を克服
 ・ビオンテックでmRNAワクチンの実現化へ
 ・新型コロナウイルスの世界的流行が起きて
 ・mRNAワクチンとは ワクチンの有効性、安全性
スペシャルインタビュー 山中伸弥教授に訊く

第1章では、ハンガリーの田舎で精肉店の娘として生まれたカタリン・カリコ氏が、解体した豚の内臓や故郷の野山の動植物、自然に関心を持ち、良き指導者を得て才能を育てていく過程が描かれます。とりわけ、小学校6年生で生物学専門の高校教師アルベルト・トート博士に出会ったことが大きな影響を受けたようで、トート先生の勤める高校に進学し、生物学研究サークルに所属して活動します。この中で、ストレス学説の提唱者ハンス・セリエ博士や、ビタミンCを発見しノーベル賞を受賞したセント・ジュルジ・アルベルト博士(*1)に手紙を書き、文通の中で著書を贈られるなどの交流をしています。若い高校生たちは、世界的な科学者に大きな励ましを得たことでしょう。高校卒業後は大学に進学し、理学部生物学専攻の仲間と共に研究に没頭し、生体防御医学を目標に RNA 研究を開始します。当時の社会主義体制下のハンガリー社会の状況もコンパクトに解説され、理解を助けます。

第2章は、ハンガリー経済の悪化から研究費を打ち切られ、研究を続けられるポストを得ようと試みる中で唯一オファーがあったのが米国フィラデルフィアのテンプル大学のポスドクだったところから始まります。エンジニアの夫とまだ幼い娘と共に、日本円にして約20万円を持って渡米します。米国でも身分は安定せず、好条件のポストへの移籍も上司の嫉妬で妨害されたり、成果が認められずに降格されたりしますが、1997年、免疫学者のドリュー・ワイズマン博士との共同研究が始まるところから研究は大きな進展を見せていきます。

第3章は、mRNA が導入された細胞が炎症反応を起こしてしまうという隘路を克服するアイデアが形になるところから始まります。そのきっかけは、mRNA では不可避であった炎症反応が、tRNA では生じないこと。注目した mRNA と tRNA の違いが、成分の塩基ウリジンの化学構造でした。すなわち、tRNA ではウリジンの構造の一部が化学修飾されており、これが炎症反応を避けるカギだったのです。ところが、この成果も研究者以外には理解してもらえない。ハンガリー訛りの英語もあって大学に冷遇され、上級研究員から非常勤に降格されることとなりますが、2013年にがん治療を目指すドイツのベンチャー製薬企業ビオンテックに上級副社長として招かれることになります。つまり、mRNA の医学への応用のねらいはがんの治療法などの技術開発だったわけで、mRNAに関する基礎研究が「たまたま」新型コロナウィルス対策のワクチンとして形になった、ということなのでしょう。



たいへんタイムリーで興味深い本です。専門的なレベルはあまり深くはなく、むしろ分子生物学や免疫学などには縁遠い一般の読者を想定して書かれているようで、スムーズに読むことができました。mRNA の医学への応用はまだ始まったばかりで、むしろ今後の展開が興味深いと感じました。
もう一つ、子供時代に動植物や自然に触れた経験や、学問に志す高校生〜大学生時代の自然科学に関する授業外(課外)活動の経験が、科学者の成長の大切な基盤となっていることをあらためて確認したところです。また、研究者の環境の悪化が頭脳流出を招くことも全く同様で、最近は米国だけでなく中国への流出が増加していることなども報道されており、なんだかなあとため息です。

そういえば、大学時代の恩師がもらした言葉で、こんな内容のものがありました。「大学に残って研究者を目指す人は、地方の高校を出た学生に多い。都会の出身の男子学生は、経済的成功へのプレッシャーが強いのか、お金にならない研究者などは目指さないように感じる。これからは女性が研究者の主役になっていくのかもしれない。」50年前の学生にそういう感想を持っていた恩師は、短期間に成果を出さないと生き残れない現在の日本の大学等研究機関の様子を見て、はたしてどう思うのでしょうか。

(*1): 私の若い時代は、アルバート・セント・ジェルジ博士と呼んでいたように記憶していますが、ハンガリー語に近い読み方なのでしょうか。

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パストラミ・ビーフを使って(2)〜パスタ編

2021年11月24日 06時00分29秒 | 料理住居衣服
前回に続きパストラミ・ビーフを使った料理で、パスタをつくりました。数日前なので、記憶が薄れていますが、たしかトマトジュースを煮詰めてアラビアータ風にしたのではなかったか。あとの材料は、唐辛子とニンニク、玉ネギ、ピーマン、リンゴ、パストラミ・ビーフ、粉チーズ。リーフレタスとわさび菜はサラダ代わりに。



続いて、ペペロンチーノ風です。こちらは玉ネギも入っていなくて、唐辛子とニンニク、ピーマン、シイタケ、リンゴ、パストラミ・ビーフ、粉チーズ。





フライパンで加熱していると、パストラミ・ビーフが縮れてきて少し脂分が出ます。唐辛子のピリ辛とリンゴの酸味・甘みに加え、出来上がりの上に飾るだけでなく、一部を一緒に炒めると、燻製風の風味が意外に美味しいです。ちらりと見えるのは、前日の残りのビーフシチュー。ビーフが重なってるけれど(^o^;)>poripori

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パストラミ・ビーフを使って(1)〜サンドイッチ編

2021年11月23日 06時00分43秒 | 料理住居衣服
妻が「パストラミ・ビーフ」というのを買ってきました。パストラミ・ビーフというのは、要するに塩蔵牛肉を香辛料で調味した燻製食品なのだそうで、これがスライス状態でパックされているため、取り出すだけで様々な料理に使えるということです。さっそく使ってみました。まずは簡単にサンドイッチから。



少し古くなって軟らかくなってしまったリンゴがありましたので、7〜8mm厚さにスライスして芯を取り、塩水につけて準備しました。



バターを塗ってレタスをしき、リンゴとパストラミ・ビーフを間にはさんでとろけるチーズを散らし、トマト・ケチャップをかけてサンドし、オーブントースターで4〜5分ほど焼きます。写真は5分ですが、少々焦げ気味です。



ちょうど使い残しのわさび菜がありましたので、ちょっと間にはさみ、




食べやすいように2つに切ってお皿に盛り付けました。リンゴがちょうど良い柔らかさで食べやすく、酸味と甘味でジャムが要りません。なかなか美味しく、ヒットでした。





別の日には、食パンではなく、少し手抜きしてナンのような丸いパンを切り開き、同様に具を詰め込んで焼いてみました。ヨーグルトの下にはリンゴのコンポートが隠れています。




個人的には普通の食パンのほうが美味しく感じましたが、パストラミ・ビーフと焼きリンゴのような食感がよく合うようです。裏の畑から採ってきたばかりのリーフレタスも新鮮で美味しく、生産者農家ならではの恩恵を感じます。

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山響第297回定期演奏会で芥川也寸志、シベリウス、ブラームスを聴く

2021年11月22日 06時45分54秒 | -オーケストラ
晴天に恵まれ雪囲いに精を出した日曜の午後、山響こと山形交響楽団の第297回定期演奏会に出かけました。今回のプログラムは、

  1. 芥川也寸志:弦楽のための三楽章「トリプティーク」
  2. シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 二短調 作品47 辻彩奈(Vn)
  3. ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
     阪 哲朗 指揮 山形交響楽団

というものです。会場に到着してホールに入ると、西濱秀樹事務局長と指揮者の阪哲朗さんのトークが始まっていました。それによれば、コロナ前の予定ではペーター・ヤブロンスキーさんのピアノでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番がプログラムされていたのでしたが、新型コロナウィルス禍の影響で来日が困難となり急遽プログラムを変更することになりましたが、そこで名前があがったのが辻彩奈さん。まだ記憶に新しい今年の1月、第289回定期演奏会でプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番の素晴らしい演奏を聴いたばかり(*1)でした。同じ年の内にもう一度ぜひ!ということで実現したのだそうです。

さて、ステージ上には山響の弦楽セクションが勢揃いです。向かって左から、第1ヴァイオリン(10)、チェロ(6)、ヴィオラ(6)、第2ヴァイオリン(8)の対向配置で、コントラバス(4)は左後方、第1ヴァイオリンの奥になります。コンサートマスターは髙橋和貴さん。作曲者の芥川也寸志さんは、昔、NHKテレビのN響アワーの名司会者としての印象が強く、とてもオシャレでダンディな紳士と記憶していますが、実は作家の芥川龍之介の三男なのだそうですね。
その芥川也寸志作曲:弦楽のための三楽章「トリプティーク」は、第1楽章:アレグロ、ダイナミックで活力ある音楽です。第2楽章:アンダンテ、叙情的な音楽ですがいろいろ面白い効果もあって、例えばヴィオラの胴をたたくことで和太鼓のバチで胴を打つような効果を出しています。第3楽章:プレスト、再び速いテンポで始まります。山響の弦楽セクションの魅力をいっぱいに開いたような演奏でした。芥川也寸志さんの曲も、いい曲ですね!

続いて、シベリウスのヴァイオリン協奏曲です。ステージ上には、10-8-6-6-4 の弦楽5部に加えて、正面中央奥にフルート(2)、オーボエ(2)、その後方にクラリネット(2)、ファゴット(2)、最奥部にトランペット(2)、トロンボーン(3)、右側奥にホルン(4)、左奥にはティンパニという配置です。20世紀初頭という作曲の年代から、楽器は現代のものを使用しているようです。
指揮の阪哲朗さんとヴァイオリン独奏の辻彩奈さんが青緑色のドレスで登場、聴衆も大きな拍手で迎え、期待の高さがうかがえます。第1楽章:アレグロ・モデラート。ほんとに充実した音楽、演奏です。オーケストラのシンフォニックな響きの中に独奏ヴァイオリンが凛として立つ、そんなイメージ。とりわけ中ほどのカデンツァ部の見事さは感嘆するばかり! 第2楽章:アダージョ・ディ・モルト。瞑想的な楽想が印象的な緩徐楽章、きわめて集中力に富んだ演奏で、思わず聴き入ってしまいました。第3楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ。ティンパニと奏者を絞った低弦がリズムを刻む中、独奏ヴァイオリンが「天馬空を駆けるように」見事な演奏を展開します。聴いている方も、一体となったオーケストラの響きの中でしだいに鼓動が高まるような高揚を覚えました。素晴らしかった!

熱狂的とも言える拍手の後で、アンコールはヴァイオリンとチェロ(矢口さん)のピツィカートで、シベリウス「水滴」を。これはまたさらりとした終わり方で、オシャレ〜(^o^)/

休憩後はブラームスの交響曲第4番です。楽器配置は大きな変更はありませんが、ティンパニの手前にトライアングル、ファゴットの右にコントラファゴットが加わり、フルートはピッコロ持ち替えとなる模様。指揮者が登場、音楽関係者がよく「ブラ4」と略称する第4番の演奏が始まります。好きなんですよ〜、この曲。第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ。哀切な表情でありながら、どこか決然とした佇まいを見せるところがブラームスだなあと感じます。第2楽章:アンダンテ・モデラート。冒頭のホルンの主題が弦のピツィカートの上に変奏され、美しい弦楽合奏の後にまた帰ってくるところなど、実に魅力的。第3楽章:アレグロ・ジョコーソ〜ポコ・メノ・プレスト。曲の表情が明るく代わり、トライアングルやティンパニが活躍するスケルツォ楽章。若い頃この曲をはじめて聴いたときに、これが終楽章だと勘違いしてしまったのはナイショです。第4楽章:アレグロ・エネルジコ・エ・パッショナート〜ピウ・アレグロ。仕切り直して力強く始まる終楽章は、古風なスタイルの中に圧倒的なエネルギーを持った音楽ですが、実際に響く音のエネルギーも十分に力強いものがあり、しかも響きは透明感があります。大都市の巨大な箱を満たすことを求められる四管編成の大オーケストラと、2階席からも奏者の表情が見える800席程度のよく響くホールでの2管編成のオーケストラとは、求める方向性が幾分か違ってくるだろうし、それが自然なことではないかと感じました。

今回のプログラム冊子の中で、常任指揮者の阪哲朗さんの「最近ハマっていること」と題する文章〜カブトムシやクワガタを育てる話〜が面白かった。また、楽員インタビューで1st-Vnの石井万里子さんのお父さんが巌本真理弦楽四重奏団のファンで、高校の音楽の先生が巌本真理弦楽四重奏団のチェロ奏者・黒沼俊夫さんのお弟子さんで、などという話に驚きました。山形大学で教えていた黒沼俊夫さんのご縁で開かれていた巌本真理弦楽四重奏団「山形定期演奏会」の看板を、当時高校生だった私は帰り道に羨ましく眺めていた記憶(*2)があります。つながりをたどっていくとびっくりするようなことが多いと感じるのは、ある程度の年齢を経て得られる感慨なのかもしれません。

(*1): 山響第289回定期演奏会で芥川也寸志、プロコフィエフ、ベートーヴェンを聴く〜「電網郊外散歩道」2021年1月
(*2): 巌本真理弦楽四重奏団と山形〜「電網郊外散歩道」2008年3月

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訪問者数が累計で250万になった〜ブログ運営

2021年11月21日 06時00分36秒 | ブログ運営
11月20日、IPアドレスでアドレスでカウントしていると思われるユニークユーザー・アクセス数が、通算で250万になっていました。画像では簡単に「訪問者数」で表していますが、編集トップページにはブログ開設から6,180日とありますので、1日あたりでは平均すると400くらいになります。開設当初は1桁で翌年に2桁になったくらい(*1)でしたので、昨今の700〜800とか、昨日のように1,000を超えるユニークユーザー・アクセス数の現状は今更ながら驚くほどです。

だいぶ前に、「続く理由、途絶える理由」という記事を書いた(*2)記憶がありますが、テーマを狭く限定しなかったことと、固定読者の方々に助けられた面があること、不毛な論争を避けるように表現を工夫したこと、などが良かったためでしょうか。

このブログを始めたのが2004年の12月19日ですので、もうすぐ、来月19日には17周年を迎えることになります。最近は定年農業や料理の記事が増え、通勤の音楽の記事が減少していますが、このあたりは当方の身辺の変化が反映しているところで、なにかと検索して確かめる個人的な記録として、あるいは実用的な備忘録として役立っていると感じます。



さて、本日は山形交響楽団の第297回定期演奏会の予定。曲目は、

  1. 芥川也寸志:弦楽のための三楽章「トリプティーク」
  2. シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 二短調 作品47 辻彩奈(Vn)
  3. ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
     阪 哲朗 指揮 山形交響楽団

です。辻彩奈さんは第289回定期演奏会(*3)でプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番の素晴らしい演奏を聴くことができたヴァイオリニストです。晩秋らしいブラームスの交響曲第4番と共に、楽しみです。

(*1): 「電網郊外散歩道」三年目に入る〜「電網郊外散歩道」2006年12月
(*2): 続く理由、途絶える理由〜「電網郊外散歩道」2005年6月
(*3): 山響第289回定期演奏会で芥川也寸志、プロコフィエフ、ベートーヴェンを聴く〜「電網郊外散歩道」2021年1月

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農業用廃プラ類の処分方法〜当地の場合

2021年11月20日 06時00分21秒 | 週末農業・定年農業
農作業に伴い、様々な廃プラ類が発生します。以前はサクランボ果樹園の雨よけテントのポリエチレン・シートを数年おきに交換する必要があり、古い廃ポリ・シートを処理する必要がありましたが、数年前に思い切って雨よけテントを撤去し露地栽培にしてからずいぶん廃ポリ類の分量も少なくなりました。



今、一番多いのは、野菜のマルチ栽培に使った黒いポリエチレン・シートでしょう。洗って何度も使い回せばよいのでしょうが、収穫時に切って(切れて)しまうことが多く、たいていは汚れたままくるくると巻いて回収してしまうことが多いです。その他には、果樹園の防除に使った殺菌剤や殺虫剤等のポリ袋・容器でしょうか。これらは少量の水で三回ずつ洗って保管します。バケツにたまった洗浄水は、裏の果樹園に散布してしまいます。



毎年、今の時期になると、農協から廃プラ類の共同回収処理の案内が回ってきます。マニフェスト方式で、共同回収処理持込票・委任状に記名押印してこれらの廃プラ類と一緒に、地区別に指定期日・指定場所に持ち込むと、まとめて処理してくれるというものです。料金は、

  • 汚れのないハウス用ポリシート    33円/kg
  • 汚れのあるマルチ用シート、肥料袋  55円/kg
  • 農薬類の袋・容器 (水で3回洗浄)    66円/kg

となっています。これらの経費は農協の口座から引き落としされます。

こうした方法だと、怪しい業者に渡して不法投棄される心配もなく安心できます。農協の組合員であることのメリットの一つです。ただし回収が平日の指定になりますので、退職した今だから普通に対応できますが、忙しい勤め人ではなかなか難しいのが実状かもしれません。半日有給休暇が取れるならば軽トラックで運ぶだけですので、なんとか対応は可能です。

今年も先日ぶじに回収場所に搬入でき、作業小屋の周りも多少片付きました。良かった〜。

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白菜の収穫が終わったら月山と朝日連峰が雪化粧

2021年11月19日 06時00分19秒 | 週末農業・定年農業
山形盆地でも初霜の便りが聞かれ、朝晩はずいぶん寒くなりました。今年、ずいぶん気合を入れて栽培に取り組んだ白菜が収穫期を迎えましたので、晴れの日が続いて乾いた頃を見計らって、妻と二人で白菜の収穫をしました。今年は裏の畑に72株ほど植えました(*1)が、ほとんどダメにならずに収穫することができました。老母がご近所の茶飲み友達のところへ持っていく分などを除いて、およそ60株以上を積み重ねて日に当てて乾かします。こうすることで、ハクサイが傷みにくく甘くなるのだそうです。



板倉聖宣『白菜のなぞ』(平凡社)によれば、古くから中国由来の多くの野菜や果物が渡来していたにもかかわらず、日本での白菜の栽培は明治時代以降になってはじめて普及したのだそうで、それは同じアブラナ科植物の花粉が交雑してしまい、数年で野生化してしまうからだったそうな。中国では交雑を防ぎ種子を得る方法が確立されていたようですが、日本では近代科学の恩恵を得てはじめて原因がわかり、栽培が普及したということなのでしょう。



白菜の収穫が終わったら、晴れの日の放射冷却で気温が下がり、ぐっと冷え込んだ日が続きました。盆地の周囲を見渡すと、西側(日本海側)の月山や朝日連峰はすでに真っ白で、冬の訪れを感じます。これから貴重な晴れの日となりますので、農業機械の整備格納と設備の冬支度をし、自宅周りの給湯設備や庭木の雪囲いをして、さらに車のタイヤをスタッドレスに履き替えなければなりません。悪天候の日はヒマですが、晴天の日は忙しい季節となります。

(*1): 先週の農作業〜野菜苗の植え付けなど〜「電網郊外散歩道」2021年9月

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作業衣の上着のスナップボタンが壊れたので

2021年11月18日 06時00分23秒 | 料理住居衣服
農作業に着る作業衣の上着が、途中で下半分が風でヒラヒラ〜。どうやらプラ製のスナップボタンが壊れたみたいです。晩秋で風も冷たくなっているこの頃、生まれてはじめてスナップボタンを付けました。



取り付け位置の印をつけるために、チャコペンを削るところから始まるなんて!



作業後なので仕方ないけれど、写真で見るとけっこう汚れてるなあ。



なんとか2つとも縫い付けることができました。印の位置から少しずれたのは、2個めの縫い付け位置が甘かったからだろうなあ。最初に大体の位置を固定してから縫い付けると良かったのかも。このへんのコツは、小学校の家庭科では習わなかったのですよ(^o^;)>poripori



料理はだいぶできるようになりましたが、裁縫はまだまだ未踏の荒野です(^o^)/

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年賀状の季節〜Windowsサブノートに「一太郎」をインストールする

2021年11月17日 06時00分04秒 | コンピュータ
少し前に Windows デスクトップを処分して以来、メインPCである Ubunru Linux 機と Windows サブノートの二台運用になりました。そういえば、そろそろ年賀状の心配をしなければいけない季節です。以前は、宛名も LibreOffice の Writer で差し込み印刷をしていたのですが、Windows デスクトップ機に「一太郎2015」をインストールした(*1)ときに付いていた葉書ソフトを宛名印刷に使うことを思いつき、蓄積した住所録データを利用して葉書面にピシャッと縦書き印刷できるようになりました。こういう面は、Windows のソフトは便利です。ところが今年は Windows デスクトップがなくなったのですからさてどうしようかと思いましたが、なんの事はない。Windows サブノートに「一太郎2015」をインストールすれば良いだけの話です。で、ThinkPad Edge (E130) の HDD の空き容量を調べてみると、まだ 1/4 も使っていなくて 3/4 も空いていますので、さっそく「一太郎2015」をインストールしました。





注意したのは、「Yahoo ツールバーをインストールする」がチェック済みであったり、ジャストショップから爆弾のような大量のメールを「受け取る」になっていたりするのをチェックを外すこと。このあたりは古くからのパソコン・ユーザーにとっては当然のことではありますが。

一応、以前のデスクトップで使っていたユーザー登録が生きていたようで、ユーザー ID のところに登録番号を入力したら、すんなり終了しました。まあ、これで使うのが葉書ソフトだけだったりすると、一太郎君もちょいと哀しいかも。たまには使ってあげないとなあ。昭和の時代の「一太郎Ver.3」や平成の時代の「一太郎Ver.4」「一太郎dash」を知っている世代には、昨今の状況はまことに不憫、いや、隔世の感があります。もっとも、そういう自分自身が、退職後はワープロソフトを使うことも少なくなりつつあるのですが。



(*1): しばらくぶりに市販ソフトウェアを購入する〜「電網郊外散歩道」2015年11月

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例の迷惑メールとの攻防〜対策を改善

2021年11月16日 06時00分42秒 | コンピュータ
今年の春にやってきた迷惑メール(*1)は、しばらく鳴りを潜めておりましたが、先日またやって来ました。しかも、おそらく偽装でしょうが、異なる発信者で4通も! 違う発信者で全く同じタイトルでは、スパムメールであることがバレバレでしょうに! 

最近は「あなたの閲覧行動を追跡」しているぞ、という脅し文句を逆手に取り、このキーワード「閲覧行動を追跡」を含むメールを着信拒否にしていたのですが、今回は「あなたのインターネット活動を追跡」に変更しているようです。なるほど、この手のキーワードであればいくらでも表現は変えられるでしょうから、別のキーワードを考えるほうが良いみたい。

うーむ、この手のスパムメールの本質は要するに「金よこせ」ということでしょうから、入金の方法=「ビットコインウォレット」をキーワードにしたらどうだろう。私は今後ともビットコインを使うつもりはないし、私にメールで連絡をよこす範囲でビットコインウォレットを話題にする人はまれだろう。単に「ビットコイン」だけだと誰かが話題として取り上げることもありうるだろうけれど、ビットコイン「ウォレット」まで明示するのはあまりないのではなかろうか。

というわけで、メールサーバの着信拒否条件を修正して、新たな対策といたしました。さて、効果の程はいかがあいなりますか(^o^)/

(*1): 最近とどいた新手の迷惑メールとその対策〜「電網郊外散歩道」2021年4月

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