チェロは、自分の声の声域と重なるところが多いためでしょうか、好んで聴くことが多い楽器です。その音色は魅力的で、表現力も多彩に感じます。クライスラーとパガニーニによるヴァイオリンのための音楽を、ヨー・ヨー・マのチェロ、パトリシア・ザンダーのピアノで聴きました。CBS-SONYの30DC-718という型番のCDです。
(1)中国の太鼓、クライスラー
(2)スペインのセレナード、シャミナード~クライスラー
(3)ロンディーノ~ベートーヴェンの主題による、、クライスラー
(4)インディアン・ラメント、ドヴォルザーク~クライスラー
(5)わが母の教え給いし歌、ドヴォルザーク~クライスラー
(6)美しきロスマリン、クライスラー
(7)愛の喜び、クライスラー
(8)愛の悲しみ、クライスラー
(9)カプリース第9番、パガニーニ
(10)カプリース第13番、パガニーニ
(11)カプリース第14番、パガニーニ
(12)カプリース第17番、パガニーニ
(13)カプリース第24番、パガニーニ
(14)ロッシーニの「モーゼ」の主題による変奏曲、パガニーニ~シルヴァ
ベートーヴェンの主題による楽しいロンディーノや、郷愁を誘うようなドヴォルザークの「インディアン・ラメント」「わが母の教え給いし歌」、あるいは「美しきロスマリン」「愛の喜び」「愛の悲しみ」などのクライスラーの十八番を、伸びやかに朗々と、時にはしゃれてリズミカルに、歌います。なんとも魅力的です。
一方パガニーニの曲のほうは、曲の性格もあるのでしょうが、難曲をなんとまあ苦もなく奏しているなぁ、という感じを強く持ちます。
1981年8月に、ロンドンのCBSレコーディング・スタジオでデジタル録音されたものです。解説書には、吉田秀和、藤原真理、黒田恭一、福本健一の四氏がそれぞれの立場からヨー・ヨー・マへの賛辞を書いており、チェロ用への編曲はヨー・ヨー・マ自身が行っていることも紹介されています。
ただ、解説書のどこを見ても、ピアノ伴奏のパトリシア・ザンダーへの言及がないのは不思議です。若いチェリストのヨー・ヨー・マをサポートする立派な伴奏に対し、それはあまりにも不公平なのではないかい。たぶん、1982年当時には、日本ではこのピアニストに関する情報がほとんどなかったのかも。「Patricia Zander? Who?」というわけです。
インターネットの時代、素人でも情報を検索することが可能です。試しに、Google で「Patricia Zander -$」(-$ は $20 のような語を含むCD販売ページを除くため) で検索してみました。その結果がこのページ(*)で、パトリシア・ザンダーさんの写真もありました。
なるほど、ボストンのニューイングランド音楽院で室内楽担当の先生なのですね。写真を見ると、けっこうな年配の方のようで、もしかすると若いヨーヨーマを指導する立場にあったのかもしれない、などと思います。
(*):New England Conservatory, Patricia Zander
(1)中国の太鼓、クライスラー
(2)スペインのセレナード、シャミナード~クライスラー
(3)ロンディーノ~ベートーヴェンの主題による、、クライスラー
(4)インディアン・ラメント、ドヴォルザーク~クライスラー
(5)わが母の教え給いし歌、ドヴォルザーク~クライスラー
(6)美しきロスマリン、クライスラー
(7)愛の喜び、クライスラー
(8)愛の悲しみ、クライスラー
(9)カプリース第9番、パガニーニ
(10)カプリース第13番、パガニーニ
(11)カプリース第14番、パガニーニ
(12)カプリース第17番、パガニーニ
(13)カプリース第24番、パガニーニ
(14)ロッシーニの「モーゼ」の主題による変奏曲、パガニーニ~シルヴァ
ベートーヴェンの主題による楽しいロンディーノや、郷愁を誘うようなドヴォルザークの「インディアン・ラメント」「わが母の教え給いし歌」、あるいは「美しきロスマリン」「愛の喜び」「愛の悲しみ」などのクライスラーの十八番を、伸びやかに朗々と、時にはしゃれてリズミカルに、歌います。なんとも魅力的です。
一方パガニーニの曲のほうは、曲の性格もあるのでしょうが、難曲をなんとまあ苦もなく奏しているなぁ、という感じを強く持ちます。
1981年8月に、ロンドンのCBSレコーディング・スタジオでデジタル録音されたものです。解説書には、吉田秀和、藤原真理、黒田恭一、福本健一の四氏がそれぞれの立場からヨー・ヨー・マへの賛辞を書いており、チェロ用への編曲はヨー・ヨー・マ自身が行っていることも紹介されています。
ただ、解説書のどこを見ても、ピアノ伴奏のパトリシア・ザンダーへの言及がないのは不思議です。若いチェリストのヨー・ヨー・マをサポートする立派な伴奏に対し、それはあまりにも不公平なのではないかい。たぶん、1982年当時には、日本ではこのピアニストに関する情報がほとんどなかったのかも。「Patricia Zander? Who?」というわけです。
インターネットの時代、素人でも情報を検索することが可能です。試しに、Google で「Patricia Zander -$」(-$ は $20 のような語を含むCD販売ページを除くため) で検索してみました。その結果がこのページ(*)で、パトリシア・ザンダーさんの写真もありました。
Patricia Zander
Piano; Chamber Music
Pianist Patricia Zander has presented recitals of chamber music and lieder in the U.S., Europe, Japan, and Korea and has recorded with cellist Yo-Yo Ma.
A.R.C.M., L.R.A.M., Royal College of Music, London. French government scholarship for study with Vlado Perlemuter and Nadia Boulanger. Former faculty of Harvard University.
なるほど、ボストンのニューイングランド音楽院で室内楽担当の先生なのですね。写真を見ると、けっこうな年配の方のようで、もしかすると若いヨーヨーマを指導する立場にあったのかもしれない、などと思います。
(*):New England Conservatory, Patricia Zander