季節が良くなると、軽やかな音楽を聴きたくなります。特に、ハイドンの交響曲には軽やかさが必要だと感じます。あまりに重厚長大な演奏だと、なんとなくハイドンにはそぐわない感じがしてしまいます。はやいテンポですっきりと軽やかに。そういうハイドンは、きっとすばらしいだろうと思います。もしかすると、当世流行の古楽奏法がよく似合うのかもしれません。
さて、休日の朝にゆったりと聴いているのは、そういう流行とは違いまして、プラハ室内管弦楽団によるハイドンの交響曲で、第100番「軍隊」と第101番「時計」に第94番「驚愕」のアンダンテを配した、全集分売ものCD (DENON MyClassicGallery, GES-9208) です。
「軍隊」というニックネームのある第100番は、第3楽章のみが1793年にウィーンで書き始められ、第1楽章と第4楽章は翌年の1794年にロンドンで書かれたのだそうです。で、魅力的な第2楽章は、7年前にナポリ公のために作曲された別の協奏曲からの転用だそうですが、とてもそんなふうには見え(聞こえ)ません。モーツァルトはすでに亡く、エステルハージ侯に仕える身分から自由になった頃の、ハイドン62歳の作品です。
第1楽章、アダージョ~アレグロ。弦楽がそっと優しく入る出だしから、次第に軽やかな音楽に変わって行きます。メンバーが100人を超えるような大規模な現代オーケストラとは違った、透明な響きです。
第2楽章、アレグレット。木管楽器、特にオーボエやファゴットの響きが実に素晴らしく、なんともチャーミング。好きですねぇ、こういうのんびりした雰囲気。そして強い曲想が対比的に奏でられ、繰り返されているうちに、軍楽隊のラッパの音。嵐の突撃のようなティンパニやバスドラムの連打ですが、これは現代の破壊的な軍隊の音楽ではないようです。
第3楽章、メヌエット:モデラート。快活な踊りの音楽のようですが、時折チャラララ~と響くオーボエの音色が可愛らしい。ハイドンは、ほんとにオーボエを上手に使いますね。
第4楽章、フィナーレ:プレスト。軽やかに、しかしティンパニやバスドラムが迫力を失わずに一気呵成に演奏される、ハイドン後期の充実した音楽です。カーステレオのスピーカよりも部屋のオーディオで聴く方が、ずっと低音の迫力を感じますので、こういう音楽は、やはり演奏会で聴けばすばらしいでしょうね。
■プラハ室内管弦楽団、リーダー:ブジェティスラフ・ノヴォトニー
I=8'07" II=5'46" III=5'07" IV=5'33" total=24'33"
そういえば、本日3月31日は、ハイドンの誕生日なのですね。1732年3月31日生まれだそうです。
フランツ・ヨゼフ・ハイドン~Wikipediaによる生涯と作品の概説
さて、休日の朝にゆったりと聴いているのは、そういう流行とは違いまして、プラハ室内管弦楽団によるハイドンの交響曲で、第100番「軍隊」と第101番「時計」に第94番「驚愕」のアンダンテを配した、全集分売ものCD (DENON MyClassicGallery, GES-9208) です。
「軍隊」というニックネームのある第100番は、第3楽章のみが1793年にウィーンで書き始められ、第1楽章と第4楽章は翌年の1794年にロンドンで書かれたのだそうです。で、魅力的な第2楽章は、7年前にナポリ公のために作曲された別の協奏曲からの転用だそうですが、とてもそんなふうには見え(聞こえ)ません。モーツァルトはすでに亡く、エステルハージ侯に仕える身分から自由になった頃の、ハイドン62歳の作品です。
第1楽章、アダージョ~アレグロ。弦楽がそっと優しく入る出だしから、次第に軽やかな音楽に変わって行きます。メンバーが100人を超えるような大規模な現代オーケストラとは違った、透明な響きです。
第2楽章、アレグレット。木管楽器、特にオーボエやファゴットの響きが実に素晴らしく、なんともチャーミング。好きですねぇ、こういうのんびりした雰囲気。そして強い曲想が対比的に奏でられ、繰り返されているうちに、軍楽隊のラッパの音。嵐の突撃のようなティンパニやバスドラムの連打ですが、これは現代の破壊的な軍隊の音楽ではないようです。
第3楽章、メヌエット:モデラート。快活な踊りの音楽のようですが、時折チャラララ~と響くオーボエの音色が可愛らしい。ハイドンは、ほんとにオーボエを上手に使いますね。
第4楽章、フィナーレ:プレスト。軽やかに、しかしティンパニやバスドラムが迫力を失わずに一気呵成に演奏される、ハイドン後期の充実した音楽です。カーステレオのスピーカよりも部屋のオーディオで聴く方が、ずっと低音の迫力を感じますので、こういう音楽は、やはり演奏会で聴けばすばらしいでしょうね。
■プラハ室内管弦楽団、リーダー:ブジェティスラフ・ノヴォトニー
I=8'07" II=5'46" III=5'07" IV=5'33" total=24'33"
そういえば、本日3月31日は、ハイドンの誕生日なのですね。1732年3月31日生まれだそうです。
フランツ・ヨゼフ・ハイドン~Wikipediaによる生涯と作品の概説