ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

黒川博行新作 溶果 おもろいですぞ

2021-12-15 10:20:23 | 読んだ本の紹介



黒川博行著  溶果



黒川先生の人気シリーズもの

大阪府警シリーズ。

大阪府警の暴力団対策課でブイブイ言わせてた堀内と伊達

暴対の堀内と伊達は、桜の御紋をバックに暴力団とつかず離れずで

自分のしのぎを持っていましたが、運悪く警察を追われる羽目に



暴対OBの2人は、暴力団のフロント企業の不動産屋ヒラヤマ総業に拾われ

地上げの調査員をやってましたが、金の臭いに誘われて

大きなしのぎで大金を手にするのですが

その代償で堀内は、腹を刺され片足が不自由になってしまいます。

堀内は引退し、静かな退屈な日々を送っていましたが、

伊達から電話がかかってくるところから今回の物語が始まります。



ヒラヤマ総業が競売で落とした物件に不良占拠者がいるという話

伊達は暇を持て余してる堀内を誘い、排除に向かいます。

占拠してたのは松本というやくざ。

伊達は暴対時代は柔道の強化選手、堀内は悪い脚をかばうためのステッキに

鉄筋を仕込んだものを持ち歩いてます。

2人は松本をぼこぼこにして排除しますが、松本の素性を調べると

数年前に下関で起こった密輸金塊の強奪事件に関与していることがわかります



金の臭いをかぎ取った2人は、松本を追い詰め、金塊強奪事件にからみあう

人間を一人一人追い詰めて謎を解き明かしていきます

大阪から淡路島、湯布院、下関、名古屋へと金塊の行方を追います



柔道の伊達、仕込み杖の堀内が、

桜の代紋もないのに、平気で暴力団事務所へかちこんだりします

腕力で悪い奴らをばったばたとぶちのめし、真相に迫る勢いがすごい

あっという間に読めますぞ



2人が動くたびに、大食漢の伊達が旨いものを食おうと堀内を誘います

食事のシーンがまた面白い

それに、恐妻家の伊達の「恐妻話」がすこぶるおもろいですぞ

嫁の体形について、「なすびに楊枝が刺さってるよう」っていってて

笑いそうになりました。



イケイケの伊達、足を悪くして自暴自棄な堀内がいいコンビです

疫病神シリーズの桑原、二宮とは一味違ったバディものですね

どっちも面白いので一度お読み下さい。


コメント (2)
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