今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

残念な決断 ~ご破算になったトライアル~

2018年02月09日 | ちび太
ちび太の里親さん探しは、"不運の連続"になってしまいました。
ご来店のお客さんからは「かわいい」連発のちび太。この3ヶ月間で興味を頂いた方は数知れず、少なくとも5人の里親候補さんに本格的に検討して頂きました。でも、家族の同意を得られなかったり、家の建て替えが決まったり、何と急に転勤が決まったりと稀有な事情で打ち切りとなって、これまでご縁がなかった。

               
               とってもかわいくなったちび太です

そして今回ついに、「今度は間違いない」と思える候補さんが現れたのです。ご家族はもう就職している息子さんと2人暮らし。その方は昨年から数回見に来て頂いた方で、初めはテンちゃんをご希望だったのですが、子猫の方が育てやすいとちび太を紹介しました。

ご住所が集合住宅だったので気になったのですが、「大丈夫」とのことだったので、必需品や契約など基本的な説明をして、1週間の準備期間を置いて訪問手渡しのトライアル日程を決めました。本当にニャン好きそうなお母さんで、息子さんも大の猫派だとか。

               
                   お花に囲まれてお遊び
                 (おいおい、商品なんだけど)

2日ほどして集合住宅であることが気になり、念のためにその管理会社を調べて、入居希望者を装って確認しました。すると、何とペット不可。その旨明記した契約書にも著名頂くと。それでトライアル里親さんに確認してみると、「そうなんだけど隠れて飼ってる人結構いるから」と・・。 うーん、悩みました。

確かにその方が言うように、暗黙の了解で実質OKなのかもしれない。でも、堂々と飼えないことに変わりはないのです。隠れて飼われる生活がちび太にとってどうなのか。でも、正論にこだわりすぎれば、「エサをやるなは殺せと同じ」の記事で書いたように、ノラたちの幸せになる機会がどんどん減ってしまう。保護されて暮らす限り、ノラよりは幸せなのではないか。

               
            リードの練習も始めました(左上にテンちゃん)

今度こそ、と思えたちび太のチャンス。まる1日真剣に悩みました。でもやっぱり、コンプライアンスを無視して幸せにはなれないと判断、翌日になって丁重にお断りしました。「トライアル失敗すればいいのに」なんて言っていたスタッフは中止の報せに大喜び。でも、ちび太の里親探しは振り出しに戻ったのです。

               
                  店裏の従業員用駐車場で

その頃、ちび太には"泣き面に蜂"的な事件が起こりました。当時は店の一員のようになっていたモドキにじゃれ付いて返り討ちに、というかこっぴどく叱られたのです。出血もなく怪我もたいしたことなかったけど、精神的なショックがひどかった。その日は半日ミューミューと寝込んで、気弱なちび太らしい落ち込みでした。

               
               モドキに「遊んで~」はなくなりました

ところがモドキの"おしおき"はその翌日にも。そのときはモドキも本気の様相でやばかったらしい。その危機一髪のちび太を救ったのがテンちゃんだった。商品展示用のラックに繋がれていたテンちゃんは、スタッフ控え室から出るなり「ワオーッ」と声を張り上げ、ラックもろともモドキに迫ったのだとか。その凄まじい勢いにモドキは退散した。怪力、そして番猫テンちゃんの本領発揮でした。

               
                      店裏にて

それ以来ちび太は事務所にいることが多く、外に出ても店外に出て人目につくことが少なくなった。このままでは"見初められる"機会も減ってしまうのではと心配です。気が弱いけど天真爛漫で超甘えん坊。幼すぎた親離れ、そして店で保護されてから4ヶ月。ちび太は真っ直ぐに育っています。改めて、「この子を幸せにする」と誓った次第なのでした。

               
              駐車場で過ごすことが多くなりました


コメント
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