今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

脱走ニャー、またおかあさんを襲う

2017年03月29日 | ニャー
またしてもニャーが脱走。
先週末のことです。昨年の12月に続く大脱走でした。

      
          脱走直前の庭散歩にて

今度はドアの閉め忘れが原因で100%自分の責任。まったく、こんなボケ老人にニャンコと暮す資格があるのかと反省しきりです。ところでこの記事には関連する写真がありません。それどころじゃなかったので。でも今になって、二度とないようなシャッターチャンスがたくさんあったな、などと不謹慎にも思ったり・・。

実はこの大脱走の1週間ほど前にも脱走がありまして・・。勝手口ドアラッチの動作不良と自分の不注意で完全に閉まってなかったんですね。朝にトレイを回収したり食事の準備で何回か出入りするのですが、その合間にテレビを見ていたら、ドアが開いていてニャーがいなかった。どうやら出たのは20分ほど前らしい。

慌てて家の周り、区画の周りを妻と探しました。10分ほど探してから、勝手口を閉めてしまったことに気付いて、ニャーが帰還したときのために開けておこうと戻ったところ、おかあさんの寝床の上にいたニャーを発見、そのまま確保しました。

で、大事に至らずよかったわけですが、そのときはソトチビとおかあさんが寝床の中から顔を出していました。今にして思えば絶妙のスリーショットの機会だった? 
         (参考写真だニャン)
  ニャーを確保したのはおかあさんの寝床の上(最初の脱走)
   おかあさんとソトチビが寝床の中から顔を出していた

それからというもの、自分のボケ振りが恐くて細心の注意をしていたつもりだったのに、またしてもあの悪夢の状況が。ふと気付いたときは勝手口が少し開いていたのです。

見るとニャーは、お隣さんの裏手を悠然と探索していた。
そのときは直ぐに保護できそうな感じだったけど、12月のときと違ってニャーに余裕があった。しかも自分(私)を確認するとますます元気が出て冒険心に火がついて、お隣の裏から斜め裏のお宅に移動。そのお宅の庭を丹念に探検し始めたのです。自分は家裏から、また外の道路を回って道側からとニャーを追跡しました。時には手の届くところまで近寄っても、「もっと遊ぶんだ」と言わんばかりに離れていく。

         
    わが家(左手前)からお隣、さらにその裏手の庭に

そのお宅の周囲を回って懸命に追跡する自分を横目に20分ほど冒険したニャー、今度はわが家の裏のお宅に移動、さらには反対側の斜め裏のお宅へと移動。こっちは移動距離が長くなって次第に追跡が困難になって、そしてとうとう見失ってしまった。

焦りました。ニャーのあの余裕は、冒険に飽きれば自分で帰れるということか。もし夢中になって方向感覚を失ったら・・などと考えながら区画の周囲を駆け回ってニャーを探し続けました。 そのとき、気になっていたことが現実に。ニャーが脱走したとき寝床にいたおかあさんが、「何事かしら」と出てきて歩いているのが見えたのです。

その途端、ニャーが疾風のごとく現れておかあさんを追い始めた。あの12月の事件の再現です。おかあさんは貯水池の方に逃げ、ニャーが追いかけ、自分が追いついたときは貯水池の片隅でニャーがおかあさんに襲い掛かった瞬間だった。

「ニャー、ダメだ、やめろ!」 自分の声にニャーが動きを止め、その隙におかあさんがネットフェンスの下を潜って脱出。ニャーは取り残されて貯水池の周りをウロウロ、自分がフェンスの外側から見守る中、再び冒険を始めました。

         
 舞台となった貯水池と公園(奥)、手前が斜め家裏のお宅

それから貯水池裏のアパートに移って、さらにお隣の旧家の納屋の屋根に移って日向ぼっこ。自分が公園から手を伸ばしてもあと少しで届かない。敷地が公園よりかなり低いので近づくのは無理でした。ニャーは今度はそのお宅の向こう側に。そうなるとこっちはかなり大きく迂回して、バス通りから追跡するしかない。いやあまったく心臓が爆発するんじゃないかと思うほど走りまくりました。

         
  公園の奥の納屋の屋根、その向こうがお隣の資材置場

ニャーはその旧家のお宅とお隣の資材置き場との間のブロック塀を行ったり来たり。時々庭に下りて見えなくなったかと思うとまた飛び乗って。こっちはバス通りに出たり公園側に回ったりの大運動会で、何とか見失わずにいる自分自身に感心しながら、しかしいよいよ限界を感じていました。

一方ニャーは自分(私)が傍にいると思うのか安心しきっている様子。今度は資材置き場側に下りて探検を始めました。資材置き場のバス通り側は高いフェンスで入れません。バス通りからニャーが見え隠れするのをしばらく眺め、公園側に消えたとき、意を決して再び公園に回りました。その間全速力で2分強。しかし公園側に着いたときは、完全にニャーを見失っていた。

まだこの敷地内にいる。そう確信して公園から資材置き場の敷地に飛び降り、さらに探したところ、小屋の陰で相変わらず冒険中のニャーに遭遇したのです。ニャーは直ぐに寄ってきて足元でゴロンゴロン。そっと抱き上げました。ニャーの様子はいつもと変わらず、庭散歩の続きのような感じだった。とりあえず安堵はしたものの、さて、ニャーを抱えて高いフェンスで囲われている敷地からどうやって帰るか、思案していた矢先にK君から電話が。 「今何処ですか? 近くにいるとは思うんだけど・・」

屋根で日向ぼっこするニャーと見合っているときに、妻や店に電話して応援を求めていたわけです。K君にニャーを預けて公園に戻ることができました。ニャーはK君に少し唸ったけど直ぐに馴れた様子。やっぱり覚えてるのかな。

家に戻って、既に寝床の中で休んでいたおかあさんを確認。2時間に及んだ追跡劇がようやく終わりました。

*******

もし自分が見失っていたら、ニャーは自力で戻って来ただろうか。今思うと、そうはならずに路頭に迷ってしまったように思えます。そうなれば捨てたのと同じ。だから保護者は、ぶっ倒れるまで必死になって探すのです。どんな理由があっても、ニャーが路頭に迷うことがあればそれは自分の責任だから。

<追伸>自分の全速力がこんなにも遅いのかと思い知らされた事件でした。(走るというよりは競歩のような・・。)

      
       今週も庭散歩の折におかあさんと遭遇     
      (奥のフェンスの向こう側におかあさん)
 その間10m、おかあさんの"安全距離"がまた振り出しに戻った



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