今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫愛 ~ほんわか、でもやっぱりせつない猫たちの物語・第14話~

2025年02月06日 | 猫愛 ~特選・猫たちの物語~
前話(13話)のトラの話は、猫にもこんな生き様があるのだというひとつの例ですね。人でも動物でも、その生き様に触れるとある種の感動を覚えます。(動物の生き様はNHK「ダーウィンが来た」でよくやってますよね。) それはやっぱり、生き様とは命の営みであり、育みであり、その苦楽が命の尊厳だからこそなのだと思います。

しかもトラは、他の多くのノラたちと同様に殺処分される運命の猫でした。トラはラッキーだった? いや違います。殺処分されるノラたちの運命が理不尽なのです。おそらくどんなノラでも、トラのように救われれば同様の生き様を経て、その猫生をまっとうしたのだと思います。動物福祉と口では簡単に言いますが、個々の動物の生き様に思いを馳せるところから始まるのではないでしょうか。それは、食肉用動物に対しても同じなのだと思います。


わが家の初代3匹組(左テツ、右くも、手前ハナ)

さて今回は、前回同様「ペットと暮らせる特養から」のエピソードで猫の「祐介君」の話。祐介君は保護主の後藤さん(仮名)と一緒に入居しました。今回はその祐介君ではなく、後藤さんの方に話の焦点を当てています。一人暮らしの高齢保護者に共通の気掛かり、もし自分に何かあったら愛猫はどうなってしまうのか。自分(オジン)も例外ではありません。後藤さんはその不安から体調を崩し、危篤状態になってしまう。しかしその後藤さんを救ったのもまた、祐介君なのでした。

相思相愛の人と猫。筆者の若山さんは、「犬は人、猫は家につく」とよく言われるがそれは違うと訴える。猫だって人としっかりと結びつき、相互信頼、相思相愛になるのだと。まったくもって自分も同感です。

この家が人生(猫生)のすべてとなった若かりし頃のハナ、くも、テツ(左から)
生活の主体を外に広げる実の子供たち(3人)よりも、強い絆で結ばれたように思います

◆yomiDr.コラム『ペットと暮らせる特養から』より、猫の「祐介君」のエピソード
(※クリックしてポップアップ) 

Back No.
第1話 「飼い主を亡くし野良になった母猫 ボロボロの姿に『幸せにしたい』とさしのべられた手」
第2話 「お日様はあたたかいって知った」7年間も閉じ込められた母猫、病魔に倒れるも幸せつかんだ最期の日々
第3話 「ヨロヨロの野良猫「困ったらおいで」 すると翌朝わが家に現れた (庭猫スンスン)
第4話 海辺の街に捨てられ、漁師たちに可愛がられた猫の「最後の日々」
第5話 最後の力を振り絞って子猫を託しにきた母猫、保護主のもとに運び終わると……
第6話 河川敷に餌をもらいに来ていた白猫「シロ」 ふたりのおじさんに愛され、生き抜いた
第7話 もうすぐ28歳!路地の人気者、黒猫「ぴーちゃん」 地域猫として町の人に見守られて
第8話「母の愛」は炎より強い!全身やけどを負って子猫を助け、伝説になった母猫 米国
第9話 ①「猫の神様」がくれた生きる力、後ろ脚なくても生き抜き天国へ…その名は今も“二代目”に受け継がれ
    ②下半身不随の猫「らい」が“家族”に与える笑顔。認知症犬「しの」と過ごしたかけがえのない時間 ・他
第10話 路地でクルクル回っていた全盲の子猫 あるがままの自分を生きる
第11話 いったい多摩川でいま何が起きているのか?棄てられ、虐待される猫たちの現実をまず知ってほしい
番外編 新宿東口の巨大猫の話
第12話「出来ることを。。。」痩せ細り、道路に横たわっていた小さな猫 温かな腕の中で、命は確かに瞬いた
第13話「癒し猫 上・中・下」入居者に寄り添い続けたトラ 最期は入居者と職員に抱きしめられて天国へ


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