今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

静かなノラは哀しくも ~ソトチビ~

2017年06月19日 | ソトチビ
さくら耳になっても市民権を得たとは言えない、ソトチビです。
「地域猫」という考え方や呼称についてわが町会で知っている人はいませんでした。実は当家のご近所にもニャンコ苦手の方が何人かいます。でも問題が表面化しないのは、エサを無闇にばら撒く人もいないし、ノラの数が少ないからだと思います。

            
         3週間前、この頃はまだ少し肉付きがよかった

しかし町内と離れたところにある集会場では、ニャンコ(主に子猫)がよく捨てられているのを見るそうです。遠くから来て捨てて行くらしい。集会場に捨てれば誰かが拾ってくれるかもしれないという、偽善と罪悪感回避の身勝手でさもしい根性だ。ニャンコには何の罪もないのに。

家周辺でたまに見かけるニャンコは、今はさらに減って3~4匹になりました。3軒隣と町内奥、あとは保護者不明のソトチビとおにいさん。この二匹は町外れの広大な草原(休耕田)にある、旧農家さん宅の外飼いニャンだと思われています。旧農家さんのところには10匹ほどいそうですが、他のニャンコは町内ではまず見ない。

みうと違って黒くて静かなので、普段ソトチビを見る機会は殆どないです。当家での食事の後に時として奥の方に消えるので、町内を散策することもあるらしい。そんなソトチビが市民権を得るには、どうしても住民票(保護者明記の首輪)が必要なんです。しかし手を出せるまでにはもうちょっとかな。

            
         瞬膜を撮ろうとした写真、何となくもの哀し気な表情

いつもとっても静かなソトチビ。
来た頃にはご飯の催促で鳴いたことも。今は殆ど鳴きません。先日ニャーと絡んだときも聞こえたのはニャーの声だけ。ソトチビは直ぐに消え、ニャーの尻尾がそんなに太くなかったことから、挨拶程度だったのかもしれません。

このひと月ほどは、毎日朝晩定期便のようにやってきて食事してました。殆ど食べないときもあればおかわりするときも。3日前の夜中の2時頃、勝手口の外にいたときは驚いた。ご飯をあげても(その日3回目なので)殆ど食べず、目をしばしばさせてこっちを見ていた。何かを訴えているようでした。

でも、その次の日は来なかった。昨日も来なかったので気になったけど、夜になって現れた。ノラにはノラの都合があるんだな。今日はいまのところ、またお休みです。

身体がどんどん痩せて、頭が相対的に大きくなって、まるでマンガに出てくるニャンコみたいになったソトチビ。一応真菌や疥癬の飲み薬は与えたし、外観上は剥げもゴワゴワ毛もない。となると内臓系の病気かも。

            
           痩せてきて頭が(相対的に)大きくなって

ノラは、具合が悪くても誰も診てくれません。それって本当に哀しいことだよね。だけど彼らはそれで嘆くかというと、さにあらず。苦しいことにはじっと耐えて、気持ちはいつも前向きです。気弱なところを見せれば何をされるかわからない。弱肉強食が彼らの掟なんです。

だけどな、ソトチビ。君はもっと弱音を吐いて、甘えてもいいんだよ。何かしてほしいことがあれば言ってもいいんだ。確かに信頼する相手を選ぶのは簡単じゃないし、ひとつ間違えれば命取りにもなりかねない。でもな、どうだい?

このオジンは、信頼できそうだと思わないかい?

            
           オジンの臭いのついたサンダルに乗って
                (あっ、瞬膜が・・)

            
       瞳を隠すほど出ている瞬膜、やっぱり具合が悪いのかな


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新たな時代へ ~みう編~

2017年06月17日 | (故)みう(おかあさん)
みうが正式に当家の一員になってから1ヶ月が過ぎました。2階の和室に移って自分の場所ができたのか少し落ち着いたみう、しかし相変わらず叫ぶように鳴き続け。単に外に出たいというより何か忘れ物でもしたような、また時として発情期を迎えた♀ニャンのような凄まじい声です。夜にやられると暑くても窓を閉めねばならず、これはさすがに辛かった。

            
         ニャーの憩いの場だった2階和室の出窓で

あの大勃発の後も、ニャーに追われたことは何度もあります。そのうち2回は実際に襲われ、しかもその1回はリードをつけたままのニャーに追いつかれた。みうはすばしっこいようでちょっとポケッとしたところがあって・・。まあしかし、その都度保護者が間に入って大事には至らず、賢いニャーの我慢にも救われて、みうは次第に慣れてきたようです。

            
               ベッドの上でくつろぐ

みうを部屋から出すときはニャーにリードをつけるので、ニャーが休んでいるときを選びます。それでみうはビービー鳴きながらも心置きなく家中を探検でき、あるとき例の隠れ場所を見つけました。

旧子供部屋(今は空室で子供一家の帰省時に使用)のベッド下。もう既にこのブログでも紹介しましたが、かつてくもや激ヤセになったテツが愛用した隠れ場所です。この隙間にニャーは入れない。

そのベッド下を見つけてから、みうはさらに落ち着いてきました。初めはそこに入ってばかりで心配したけど、安心できる場所を確保できたのが何よりだった。それで、長めのあおり止めを買ってきて、部屋のドアにみうは通れるがニャーは入れない隙間をつくりました。試行錯誤の賜物です。それからのみうはその部屋を自分の根城にして、当家の一員として一段と進歩していくことになるのです。

            
              お気に入り場所のベッド下で

小型のニャンコにとって、逃げ込める場所があるってのは本当に大事なことなんですね。みうは徐々に自信をつけてきました。我々夫婦をあまり怖がらないようになり、警戒しつつも(我慢する)ニャーの傍に寄ることも。ビービー鳴きもかなり減って、クンクン小さな声でニャーに近づくことはあっても、外に出たいと鳴き喚くことが殆どなくなりました。

さらに、みうはよくじゃれるようになった。子猫と暮らした人ならわかると思いますが、何かを獲物に見立て、おしりをもごもご振ったあとにぴょんと飛びつく、あの子猫特有のじゃれ方をします。果たしてこの子はまだ子供なのかと・・。

            
            勝手口の外ではソトチビが食事中

さて、旧子供部屋を根城に家中どこにでも行けるようになったみう。一方みうが部屋から出るたびにリードをつけられるニャーは、かなり不便な思いです。逆に保護者の就寝後や留守のときはニャーに悪さをされないように、みうを部屋に閉じ込めていました。

夜中に階段の上から真っ暗な1階を見下ろすと、暗闇のどこかにニャーが潜んでいるようで怖いこと怖いこと、みうの気持ちがよくわかります。ニャーが見えるときは警戒しながらも近づけるけど、不意をつかれるのだけは避けたいですよね、人間でも。

            
             夜中は怖くて階段を下りれない

しかし、ニャーはとっても賢いニャンコ。2度ほどみうに飛び掛って怒られただけで状況を理解したのか、目や耳はみうの方に向かっても行動ではわざとらしく知らん振り。それこそ我慢の極みです。勝手気ままで唯我独尊のニャンコに、本能に基づく欲望を抑えるなんてことが本当に可能なのだろうか。

            
           今やニャーの興味は外にいるソトチビ?

そして3日前の夜から、二匹は新しい時代を迎えています。
みうの部屋のドアの隙間を常時維持し、ニャーにリードをつけることも止めました。これで保護者がいないとき、みうが部屋から出ればフリーの二匹で留守番です。ニャーは保護者がいなくても我慢できるか。みうが別の部屋で追い詰められたりはしないか。不安はあっても、今のところ留守中に事件が起きた痕跡は見当たりません。

ここまで来たら、あとは二匹が自分たちで自分たちの関係を創り上げていくでしょう。保護者は、ただ見守るだけです。

            
            この二匹、どんな関係になるんだろう


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繋がれニャー、ソトチビに襲われる

2017年06月15日 | ニャー
最近のニャーは庭でくつろぐのが大好きです。
リードにも慣れて時々自分で操ったりと、本当に賢い子です。(あっ、また親バカでした。)ニャーが庭を好む理由はふたつあって、ひとつは草食べ。実はまた虫を吐きまして、今度は薬を処方されたのですが嫌がって飲みません。自分で草を食べて吐くつもりのようです。

もうひとつは往来ウォッチング。家に来た頃のビビリとは打って変わって、今は行き交うご近所さんに頭をなでられたり、散歩のワンちゃん(小型犬)と鼻つんつんしたり、お友達もだいぶできたようです。そんなわけで、生垣の下で通りを眺めるのはニャーの欠かせない日課となりました。

            
          長いときは、2時間近くも通りを眺めている

庭ではこれまで2度ほど事件がありました。ブロック塀の上に乗るのが好きだったニャー、何かの拍子で向こう側に下りてしまったのです。でもリードの長さが足りず首吊り状態に(なったはずです)。外にいた妻が慌てて近寄ったときは塀を回って庭に戻っていました。首輪が抜けて助かったのです。

もう一度は格子フェンスの向こう側に行ってしまい戻れなくなって、やはり首輪抜け。お隣さんの同じ場所でウロウロしているところを保護しました。それ以来、首輪は穴ひとつ分きつくしています。

            
           リードを殆ど気にしなくなったニャー

ところで、朝のニャーは特に往来を眺めるのが好き。通勤や散歩の人やワンコが一段と多くなるからです。でもその時間帯は、ソトチビがやって来る時間でもある。ソトチビは通りからどちらかの隣地側に沿って裏に回って来るのです。ニャーはソトチビが近くを通るたびにリードをピンと張って追おうとするけど、ソトチビはその少し先をそ知らぬ顔で通り過ぎる。それも朝の恒例行事になっていました。

そして昨日の朝のこと、3度目の事件は突然、そしてあっという間の出来事でした。
いつものようにリビング前の庭木に繋がれたニャー、自分はリビングでテレビを見ていました。いきなりニャーの鳴き声が。短く激しい叫び声と取っ組み合いの気配。見ると、繋がれたニャーに飛び掛っていたのはソトチビ。裏での食事が終わって帰る途中だったのでしょう。

慌てて窓から出ようにも窓は(ガムテープで)固定してある。二匹は2秒ほど取っ組み合ったあと少し離れたが、直ぐにまたソトチビが向いました。ニャーの叫び。ソトチビはしかし今度も直ぐに離れて、そのまま去って行ったのでした。

自分が玄関から回ったときはソトチビの姿はなく、ニャーもシッポが少し太いだけで落ち着いたもんでした。繋がれているとは言え、倍はあろうかという体格のニャーです。ニャーが追い払ったのかもしれないし、ソトチビが挨拶程度だったのかもしれない。ただ、繋がれた状態で一戦交えるというのは普通はかなりやばい話です。

            
             ソトチビと一戦交えた場所で
        (ニャーを繋ぎ放しにするときは頻繁に場所移動します)

そんなわけで大事にはならなかったけど、今までニャーを無視し続けていたソトチビがどうして・・。ニャーはソトチビが気になるらしく、ソトチビが勝手口の外で食べているとき、中からとても不快そうなかん高い声を出して覗いています。それでソトチビにも溜まるものがあったとか。

その後は二匹とも何の変化もありません。特に対策もせず、今後は注意を強化する程度です。

            
     今朝も変わりなくやって来たソトチビ、最近の激ヤセが気になります


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気弱になった? ダイフク

2017年06月13日 | ダイフク
ダイフクはこのところ中5日のインターバルで見参します。ただ時間はまちまちで、18時過ぎかと思えば22時頃のときもあるので、スタッフの帰宅後に来ている可能性もあります。

このところ家のニャンコのむら食いでよくご飯が余るため、その残りを店に置いて帰ると、翌朝は必ず空になっています。モドキはスタッフのいるうちに食べて帰るので(毎日来ます)、まあカブキかダイフクの可能性が高いわけです。

            
             久々に店で食事中のダイフク

店から見ていると、ダイフクは少し希薄な存在になりました。見かける頻度が少なくなっただけでなく、妙におどおどして、ちょっとしたことで逃げていなくなります。一時はご飯をもらおうとスタッフの前をうろちょろしたりかわいい声を出したり、目と鼻の先まで近づいても逃げないほどお近づきニャンコになったんですが。

特筆すべきは他のニャンコに追われる存在になったこと。ダイフク専用だった食事場は今や(解放された入り口に繋がれた)テンちゃんの縄張りと化し、そのテンちゃんは、何故かモドキには反応しないけどダイフクには凄まじく威嚇して追い払います。先日のダイフクは食べ終わっても居残っていたモドキに遭遇。すかさずモドキに追われて裏駐車場の車の下に避難。こちらが食事を準備している間にさらにモドキに追われて、結局食べずに退散しました。

            
              かつてのダイフクの食事場
           (写真左下にダイフク、右上にテン)

昨年の今頃は仲良し三匹(ニャー、チビ、シャッポ、当時は大変仲が良かった)を追いまくって悪ボス的存在だったダイフク。同じニャンコとは思えないような変貌ぶりです。しかもダイフクの顔を近くでよく見ると、いつの間にか鼻を中心に顔面傷だらけ。明らかにニャンコの引っかき傷です。誰とやりあったのか、それが原因で弱腰になったのかもしれません。

まあ海千山千のダイフクのこと、そんなことでめげたりこの店の餌場を諦めたりするとは思えないが、ここまで店と顔見知りになった以上は、何とか頑張って人にも馴れて、安心安住への切符を手に入れてほしいものです。

           
    ダイフクはポン、ニャーとともに、店のノラボラ活動の一期生です


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ニャーへの手紙

2017年06月11日 | ニャー
ニャー、このところお前には嫌な思いばかりさせてごめんな
急に生活が変わって、とまどいもあるだろう
一時は信頼する保護者まで変わってしまったんじゃないかと
不安もあったようだけどそれはもう大丈夫
オジンは何も変わってないと、今のお前にはわかってるはずだ

            
              最近はもの憂げな表情が多い

店にいるときから、お前は仲間と離れて独り過ごすのが好きだった
その分、保護者とは深い信頼を求めたんだな
この家に来てから半年、お前は本当にいい子だよ

外に出たいと騒ぐこともななかったし(じっと外を見つめるだけ)
ニャンコらしい悪戯もしない
遊びたいときは独り運動会で済ますし
人が食べているときは黙って横に座って見ているだけで
物乞いすることもない

朝お腹が空いても騒がない
寝ている人が起きるまで、横に座ってじっと待ってる
ご飯が足りなくてもそれで満足
でもこっちが気づいておかわりあげると、大喜びでたいらげる

お前が家庭内ストーカーになったのは、本当は何かをしてほしいからだよな
あるいは信頼する保護者と一緒にいて安心したいのか
そうは言っても、くっつくときはとても遠慮がちだし
保護者を困らせちゃいけないと悟ってるのかな

            
              安心しきっていた生活だった

みうが突然家の中に来て、お前の生活も変わった
保護者の注目を半分みうに奪われて、いつしか家庭内ストーカーも断念
大好きだった2階の和室にも入れなくなった
憩いの場だったベランダも諦めたし
出窓から外を眺めながら和むひとときも奪われ
何より日課にしていた、オジンの椅子での爆睡もできなくなった

さらにだ、家の中でも頻繁にリードをつけられて
あちこちにフックが引っ掛って不便この上ないだろう
オバンに「奴隷みたいでかわいそう」なんて言われたり・・

            
     相変わらず外は好き、でも何か追い出されているような

お前はもう、みうを追うと怒られることがわかっている
だからみうのそばに行くと妙によそよそしいし
自分のくつろぎの場所だった2階の和室に入っても
みうがいるときはまるで借りてきた猫だ

            
                 見て見ぬ素振り?

でもお前は、そのストレスフルな生活に文句も言わずじっと耐えているね
そんなお前を見ていると不憫でならない

覚えているかい
お前がこの家に来た最初の日に
リビングの外にいたみうと鼻をつんつんして挨拶した
お前が来た時はすでに、みうをお迎えすることが決まってたんだ
あの頃はきっとうまくいくと確信してたけど
この家に来て間もないある日、脱走した折にお前はみうを追った
あのときのお前には土地勘もなくて、みうだけが頼りだったはずだ
でもそれが、狩りの習性という本能と同化してしまったんだ

みうはまだピーピーうるさいけど、家の中にもだいぶ慣れてきた
お前を怖がらなくなれば、もう普通の家猫だ
でも獲物を見るのと同じお前の目つきが、たまらなく怖いんだな
だから殆ど自分の部屋に籠もっているけど
お前があまり気にしないときは(リードのせいで我慢してるときは)
彼女の方から近づいて来るようになっただろ?
もともと、とっても社交的な子だからね

            
        みうを見る目つき(みうが怖がるのも無理はない)

お前がみうを追うのはお前のせいじゃない
ニャンコの本能、宿命だ
それを克服しろだなんて無理難題を言うつもりは毛頭ないさ
でも、時間が解決するほど甘い話でもなさそうだ
お前がみうに興味がなくなる方法を探さないとな
それでみうが自信をつければ、すべて解決
もともとお前は、体格的にもみうを圧倒してるんだから

普通の関係になれば、きっとみうはお前の世話を焼きたがるだろうな
でもうるさかったら、追っ払えばいい
逆にちょっかい出したくなったら、絡んでもいいんだ
かつてテツがくもにそうだったように、チビがお前やシャッポにそうだったように
仲間意識があれば、何をしても許されるってもんだ

ニャー、もう少しの辛抱だよ
それにこれだけは忘れないでほしい
オジンはいつも、お前のそばにいるからな
                                オジンよりニャーへ

            
          もの憂げな表情再び、いつまで続くのか・・
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