「お兄ちゃん!お豆腐買いに行ってきて・・・!
お金はお鍋の中に入っているから・・・・・!」 と、
母親から用事をいいつかって、お鍋を持って5歳年下の弟の手を引いて、約200m先のお豆腐屋さんに向かいました。
私が小学3~4年生の頃でした。簡単な食料品などの買い物は、そこそこ行っていました。
昭和二十年の終戦から十数年経った頃の小さな田舎町の出来事です。
今でこそ、スーパーやコンビニ、またホームセンターに行けば、殆んどの商品がその場で用が足りる時代になっていますが、
当時は色々な専門分野での個人商店が存在し、必要に応じて、その商品を買いに、それぞれの商店に出向いたものでした。
思い出しますと、当時、我が家の近くには、
八百屋、肉屋、菓子屋、魚屋、豆腐屋、
うどん製麵所、酒屋、履物屋、床屋、文房具店、
自転車屋、建具屋、電気店、畳屋、花屋、雑貨屋、
本屋、レコード店、そして写真館などの専門店がありました。
そう言えば、自転車屋さんに、私より一級下の可愛い娘さんがいて、中学生の頃、その娘さんの顔見たさに、同級生の友人たち数人で、わざわざ自転車のタイヤを交互にパンクさせて、たびたび修理に持って行ったことがありました。
もっとも、彼女が店に出てくる訳でもなく、奥の部屋にいるのですが、たま~~に、店の傍に来ることもあり、それが、かすかな楽しみでした。(笑)
当時は相当数の個人商店さんがありましたが、現在、残っているのが半分以下になってしまっています。
思えば、なんか淋しい気がしますが、これが時代の変化なのでしょうね!
よくTV番組などで、昭和世代と昨今のZ世代との比較をしている番組を観ますが、
自分は昭和世代の人間ですので、このブログの自己紹介文でも
- 【いつまでもジーパンが似合っていると云われたい、信州の爺です。】
本日もこのブログにお立ち寄りいただき有難うございます。
厚く御礼申し上げます。